ミニポルタ VMC95L
有効径95mm/焦点距離1050mmのカタディオプトリック式天体望遠鏡。価格は55,650円(税込)



天体望遠鏡 > ビクセン > ミニポルタ VMC95L
天体望遠鏡を初めて購入しようとしている初心者です。
口径が大きい割にサイズがコンパクトなところが
気に入っているのですが、天体望遠鏡の選び方を
記載しているページにはカタディオプトリック式は
調整ができないのが欠点とあり
初心者には不向きなのではないかと心配です。
やはり初心者は屈折式を選ぶべきでしょうか?
書込番号:8735747
0点

sltさんこんばんは、mutu-topと申します。
>記載しているページにはカタディオプトリック式は調整ができないのが欠点とあり
>初心者には不向きなのではないかと心配です。
残念ながら、私はこの望遠鏡で実際に星を見たことがないので、あくまで参考としてお読み
頂ければ幸いです。
VMC95Lは見る限り、光軸修正機構は付いていない(ユーザーが自分で調整出来るところに
ない)ようですね。他のビクセン鏡筒にも付いていないものもありますが、基本的に光軸が
ズレないことを前提とした作りですね。ただ、光軸修正にはそれなりの知識が必要なため、
調整機構が付いていないから初心者に不向き、とはならないかと。
ただ注意点として、この手の小口径カタディオプトリックは副鏡が大きく、実際の集光力や
分解能は同口径の屈折式や反射式に劣るケースが多いですね。例えば口径90mmF13のマクス
トフカセグレンと口径80mmF9のEDアポクロマート屈折を眼視性能で比較した場合、口径は前
者の方が大きいにもかかわらず、まず軍配は後者に上がります。
設計上、副鏡(正面から見ると、鏡筒前方の中央にあるものです)が光路上に位置しており、
これが障害物となって見え方に影響を与えます。よって、これらの望遠鏡が屈折式のような
無遮蔽の光学系と同口径で互角に勝負するのはまず不可能ですね。口径が大きいから、とい
う理由でこういった望遠鏡を選ぶのは落とし穴だったりします。
また、筒先から入った光が主鏡→副鏡→接眼部という順序で、いわば筒の中で光が行ったり
来たりします。これは筒内気流の影響を受けやすいと言われますね。この辺りは温度順応が
しっかりしていれば防げるところですが、どちらにせよ屈折式の単純な光路よりは面倒です。
また、マクストフ系のカセグレン式で眼視性能を重視した場合、F値(焦点距離÷口径)を
それなりにとる必要があるので、必然的に焦点距離が長くなり、星雲や星団を見るときの為
の低倍率を出すのが少し大変になります。接眼レンズを追加で買えば良いだけではあります
が(^ー^;)
結論として、
1)調整機構の有り無しは、初心者の向き不向きの要因には必ずしもならない
2)カタディオプトリックの場合、口径の数値を鵜呑みにしない
3)カセグレン系の望遠鏡は筒の中の気流の影響を受けやすい
というところでしょうか。まぁVMC95Lは屈折式に比べちょっとクセのある望遠鏡であるのは
確かでしょう。
スペースの関係等で、「この大きさでないと絶対に置けない!」ということでない限り、最
初の一本目はオールマイティ+使い易い屈折式をお薦めします。
前に、ここの掲示板でこの望遠鏡を粗悪品であると仰っていた方がいたのですが、詳しい
理由は教えて頂けませんでした。この望遠鏡に興味を持たれる方は多いので、解説して頂
けると助かるのですが・・・
書込番号:8746209
7点

mutu-top様
詳細なご説明ありがとうございました。
副鏡があって肝心なところが見えない?という点も気になっておりました。
屈折式をメインに考え直してみます。
書込番号:8759872
0点

sltさんこんばんは、mutu-topです。
>副鏡があって肝心なところが見えない?という点も気になっておりました。
一応補足させて頂きますね。
カセグレン系に限らず、ほとんどの反射式光学系は中央に遮蔽物(斜鏡or副鏡)があり
ます。一部に軸外し望遠鏡という例外がありますが、ここでは省きましょう。
で、これは確かに像に影響を与えますが、「視野の中央が見えない」だとか、「視野の
中央が暗くなる」等の現象にはなりません。例えば、望遠鏡の筒先に紙を当てて、半分
しか光が入らないようにするとどうなるか。
この状態で月を見た場合は――普通に見えます。
恒星などでも同じです。ピントの合うところからずらしてみると、口径の半分が紙で隠れ
ているので半円状に見えますが、焦点像は点に見えます。
もちろん、コントラストやシャープネス等、見え味に悪影響は与えてはいます。遮蔽物は
無いに越したことはありませんし、当然のことながら大きな遮蔽物ならばその分大きな
影響を与えます。
前に、高橋製作所のTOA-150(口径15cmの屈折望遠鏡)と、セレストロンのC11(口径28cm
のシュミットカセグレン)を見比べる機会がありました。対象は惑星です。
口径は後者のほうが倍近くありましたが、結果はTOA-150の勝利でした。
写真派の為、ファインダーやディスプレイばかり見ていてお世辞にも鋭いとは言えない私の
目にも、その差は分かりました。
このように、倍近い口径の望遠鏡で比べても、こういった逆転現象は起こります。
口径は小さくても、屈折式には有利な点がいくつもあります。
逆に、反射式にも有利な点がいくつもあります。
望遠鏡を選ぶ際は、是非とも口径や無意味なカタログスペックに惑わされずに良い望遠鏡を
選びたいものですね(^ー^)
書込番号:8769869
7点


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