


みなさん、こんにちは。
まず最初にお断りしておきますが、この文章は純粋に科学的な興味で書いています。「何らかの商品の購入に役立てよう」という意図は私にはなく、またそのほかの他意も一切ありません。
では本題です。実はある別スレッドで、「オーディオ機器の音のちがいや特徴なるものは、そもそも科学的・技術的な説明がつくのか?」(技術的な側面だけで完全に論証できるのか?)が取り沙汰されました。以下、一例を挙げます。
(1)なぜマランツのアンプは高域に独特の艶が乗るのか?
(2)なぜデノンのアンプは低域に強調感があり力強いのか?
(3)「解像度の高い音」とは、そもそもどんな技術や仕組みで作られるのか?
(4)スピーカーはなぜ立体的な鳴り方をするのか?
以上、これらの現象は技術的な側面だけで完全に論証できるのか? というようなことです。(ただし(4)についてはスピーカーのスレに書き込む可能性があるので、今回は触れないで下さい)
例えば(1)や(2)などは、「○○というコンデンサを使っているからだ」的なことまでは説明がつくかもしれません。ですがそこから先、「じゃあ○○というコンデンサが持つ機能や特徴は、『艶』というきわめて情緒的な要素とどう結びつくのか? 『艶』ができる工程にどんな作用を及ぼすのか?」が果たして技術的に説明できるのか?
それとも技術者が「試しに○○というコンデンサを使ってみたら、完成品の音を聴くと結果的に『艶やか』に聴こえた。よし、この特徴をウリにしてアンプを製品化しよう」みたいなことなのか? てなことです。
つまり技術的というよりも「ヒアリングによる開発」というような意味です。で、メーカー側としても、「○○というコンデンサを使うとなぜ音が『艶やか』になるのか? それは結局わからず(かつ解明する必要もないので)そのまま販売しているのかもしれない」的なことです。
このあたり、みなさんはいかがお考えですか?
さて前置きが長くなりました。このからみで、上記(3)の「解像度」に関連する情報を見つけました。これに関しても、みなさんのご意見をいただけたらと思います。
以下のリンクは、7月下旬に発売されるデノンのPMA-2000SE、DCD-1650SEに関するリリースです。
http://denon.jp/company/release/dcd1650se_pma2000se.html
「解像度」関連に該当する部分を以下に引用します。
--------引用開始---------------
■ プリアンプ部と出力段の電源を分離。強力なHIGH CURRENT DYNAMIC 電源回路
安定した電圧を要求されるプリアンプ用電源回路と、大電流を要求される出力段用電源回路を電源トランスの捲き線部からそれぞれに独立して構成。出力段の動作電流による影響を排除した電源回路の構成により、小信号を扱うプリアンプ部の解像度を一段と高めています。
----------引用おわり-----------
ちょっとわかりにくい文章です。私は技術的知識がカラッ欠ですが、そのへんの道を歩いているおばあちゃんが読んでも意味がわかるよう、上の文章を以下にわかりやすく添削してみます。
--------添削開始---------------
小さな信号を扱うプリアンプ部は、より電源環境の影響を受けやすい。例えば大電流が要求される出力段用の電源回路では、大きな動作電流が出入りしている。このような出力段における大きな動作電流は、ナイーブなプリアンプ部の電源環境を悪化させる大きな要素だ。
そこでこの製品ではプリアンプ用の電源回路と、出力段用の電源回路をそれぞれ独立させました。これによりプリアンプ部は出力段用の動作電流の悪影響から免れ、結果としてプリアンプ部の解像度が向上しました。
---------添削終了---------------
技術的知識が豊富な方におうかがいしたいのですが、上記の添削は意味的にこれで正しいでしょうか? もし事実誤認があれば、ご遠慮なく添削の添削(笑)をお願いします。(より正しい情報をネット上に流通させるべきだ、という意図からです。他意はありません)
さて冒頭で、上記(1)や(2)については「途中までは技術的に説明がつくが、そこから先は未解明ではないか?」と仮説を立てました。では本件についてはどうでしょうか?
上記リリースの記述を元にひとことで結論づけると、「電源が安定すれば解像度が上がる」ということになります。ですがここから先、「なぜ電源の安定が『解像度』という要素と結びつくのか?」は、パーフェクトな形で技術的に論証できるのでしょうか? またできるとすればどんなメカニズムが背景にあるのでしょうか?
加えてリリース中にある「プリアンプ部の解像度が向上した」というのは、端的にいって「このアンプ自体の解像度が向上した」という意味と「イコール」であると考えていいのでしょうか? 以上の何項目かについて、技術的知見のある方にぜひわかりやすくご説明をお願いできると幸いです。
もちろん「ご説明」ではなく、ご意見や仮説、単なる感想でも結構です。みなさんぜひ感じたことを書き込みお願いします。なお繰り返しになりますが、私は純粋に科学的な興味、知的好奇心でこのご質問をしております。別スレとのからみ等、他意は一切ありません。
書込番号:9712887
2点

こんにちは。
随分とまぁ壮大なテーマのスレですね。
それは兎も角、アンプの技術的な面に感心があるなら、MJ無線と実験やラジオ技術を購読することをお勧めします。
http://www.seibundo-shinkosha.net/
http://www.iar.co.jp/
これを読めば一発で解決する訳ではありませんが、技術的な知見なしにこうした問題を理解することは困難だと思います。
要するに、誰かが「こうで、こうだ。」と説明してもそれが正しいのか否なのかも判断出来ず、ただ聞くだけになってしまいます。そうしたことにあまり意味はないように思います。
私もこうした雑誌を読み、時に記事を参考にアンプの自作をして勉強しました。
それで全て理解できるわけでもありませんが、実際に回路を組み部品を交換することで、そうしたことの意味や秘訣の一端に触れることが出来、とても参考になります。
書込番号:9713144
1点

586RAさん、レスありがとうございます。
>アンプの技術的な面に感心があるなら、MJ無線と実験やラジオ技術を購読することをお勧めします。
ありがとうございます。技術的な調べ物は平行して進めるつもりでおります。
>誰かが「こうで、こうだ。」と説明してもそれが正しいのか否なのかも判断出来ず、
>ただ聞くだけになってしまいます。そうしたことにあまり意味はないように思います。
「こうで、こうだ」というどなたかのご説明で、何らかのインスピレーションが湧き、何かを考えるきっかけになるかもしれませんし、それを手がかりにして(テーマにして)調べを進める、というスタイルもありえますね。
まあ、あまり堅苦しく考えるのではなく、このテーマについて「四方山話に話を咲かせて楽しもう」というのもアリかなと考えました。
また「私自身が教えて欲しい」というだけではなく、このスレッドを読まれた例えばAさんの知的好奇心が刺激され、そのことによりAさんがそれまで興味のなかった「技術」に目覚めて興味を抱き、「新しい視点をもつようになった」なんてことが起こればこのスレッドの意味(公共性)は大いにあるかな? というようなことも含みに入れております。
いずれにしろ、レスありがとうございます。
書込番号:9713366
0点

ディナさん こんにちは〜
プリアンプの電源分離型 チラホラみかけますね。
この前紹介したニューフォースのP‐9や確かパスのプリアンプのニューモデルも電源部個別分離でしたね〜。
以前私が聞いたところ ニューフォースの代理店の人、曰く「大電流を扱うトランス部、微小信号を扱うコントロール部を別けることによりノイズの回り込み並びに歪みを抑える」役目があるんじゃないかとか なんとか・・・(笑)
あんま 詳しい話はしてもらえなかったですが… f^_^;
多分デジゴンさん、そして何も聞こえなくなったさんやレッドさんなんか詳しい説明出来ると思いますけどね〜
私も興味ありますね〜
書込番号:9713557
1点

こんばんは…
少し前のDENONとマランツのCDプレーヤーの内部写真を見たときを思い出しました。
共にICを使わないディスクリート回路が多いですが、
マランツはデジタルのために作られた、基盤に装着するコンデンサーを多用しています。
リード線も少なく整然としていてデジタル系の音質の良さが伺えます。
DENONはリード線が多く電解コンデンサーを多用しているため、
オーディオ用とはいえ、高域特性に多少難があるので、
中低域の音質の良さが音に出そうです。そういうイメージがあります。
最近のアンプには部品の差があまり無いように思いますが…。
アンプでは物量投入型のDENON。
マランツは大型セパレートも製作し音に差はあるのでしょうね…。
書込番号:9713898
0点

みなさん こんにちわ
私はまだ試していませんが、面白い話を聴いた事があります。
アンプでは±電源で動作していますが、例えば±50V掛かるアンプが合ったとしてこの
トランスの+と−電源の電圧幅に誤差が合った場合、源波形からみると歪だ事になってし
まいます。
なのでこの±の電圧幅の精度を高めた電源トランスが良いと聞きました。
精度を追求すると手巻きとなるそうで、機械巻きの数倍の製作時間が掛かるそうでコスト
も数倍になるそうです。
電源トランスの別巻き線や特殊なコアなども効果があるとは思いますが、むしろそういう
製品の音を聴いてみたいです。
±の電源はCDプレーヤー、D/Aコンバーター、プリアンプ、パワーアンプ、プリメイ
ンアンプなどに使われてます。
他にはバランス接続なんかもそうかもしれません。
もしかすると今でもWEのトランスが高価で音が良いと言う人がいるのも、そのせいなの
かな?と思ってしまいます。
以上は自分で試してないので実際は解りません、眉唾で読んでください(笑)。
他には負帰還の量やコンデンサを複数並列にして低インピーダンス化もあると思います、
これらはsoulnote製品でありますね。
書込番号:9714023
0点

こんにちは。
ご主旨了解致しました。しかし、壮大なテーマだし、私個人の見解としてはこうした部分は理論より実践ありきで、また、理論が後から付いてくる部分なだけノウハウの塊みたいな分野です。
メーカーの人間や専門技術雑誌のライターさんレベルでないと中々明快な解説出来ませんし、出来たとしても超長文になりそうで、掲示板に書ききるのかどうか・・・。
それに一方的に良い方法ってなくて、あちら立てればこちらが立たずなのがオーディオの世界。スケール感出すには大出力アンプでも、小音量時の繊細さは小出力アンプが良いとか・・・。
そんなこと言っていても始まらないので、気づいたこと一つだけ。
PMA-2000の引用部分から一つ。
「安定した電圧を要求されるプリアンプ用電源回路と、大電流を要求される出力段用電源回路を電源トランスの捲き線部からそれぞれに独立して構成。出力段の動作電流による影響を排除した電源回路の構成により、小信号を扱うプリアンプ部の解像度を一段と高めています。」
普通はタップだけ出しますが、このように巻き線を独立させれば影響は減ります。しかし、コアが一緒なので電磁的に結合しているので影響はあります。そこで、もっと高級機になればコアも別にして、要するに別のトランスを用意します。
ビクターのCDプレーヤー、XL-Z999EXなどはCDプレーヤーにもかかわらず、制御系用やアナログ系用、DAC用等々、独立した電源トランスを筐体内に4つも積んでいました。
電源をトランスから独立させることで、他回路に与える影響を最小限にし、音情報・解像感をアップする。
良いと分かっていても値段と筐体サイズが高く・デカクなりますし、色々なトランスが筐体内にあるとノイズも筐体内に分散することになって対策が大変です。
また、アースラインの引き方も大変になると思いますので、増やすだけで単純に高音質化が図れるものとも限らないと思います。それなりの課題を解決しないといけないと言う訳です。
書込番号:9715149
0点

みなさん、こんにちは。
■ローンウルフさん
>この前紹介したニューフォースのP‐9や
>確かパスのプリアンプのニューモデルも電源部個別分離でしたね〜。
お、そうなのですか。ちょっと調べてみます。まあ電源はいかにも影響ありそうですよね。レスありがとうございました。
■デジゴンさん
>マランツはデジタルのために作られた、基盤に装着するコンデンサーを多用しています。
>リード線も少なく整然としていてデジタル系の音質の良さが伺えます。
>
>DENONはリード線が多く電解コンデンサーを多用しているため、
なるほどそういう違いがあるのですね。ちょっと調べてみます。
レスありがとうございました。
■ダックスマンさん
>なのでこの±の電圧幅の精度を高めた電源トランスが良いと聞きました。
>精度を追求すると手巻きとなるそうで、
>機械巻きの数倍の製作時間が掛かるそうでコストも数倍になるそうです。
ありそうな話ですね。レスありがとうございました。
■586RAさん
>私個人の見解としてはこうした部分は理論より実践ありきで、
おっしゃる通り私も同じです。ただ今回はたまたま「いったいどういう仕組みになってるんだろう?」と興味がわいたものですから(^^;
>また、理論が後から付いてくる部分なだけノウハウの塊みたいな分野です。
とすればやはり「狙って設計する」というより、「リスニングをもとにその結果を見ながら修正し開発する」みたいなところなのでしょうか。
>普通はタップだけ出しますが、このように巻き線を独立させれば影響は減ります。
>しかし、コアが一緒なので電磁的に結合しているので影響はあります。
>そこで、もっと高級機になればコアも別にして、要するに別のトランスを用意します。
(中略)
>電源をトランスから独立させることで、
>他回路に与える影響を最小限にし、音情報・解像感をアップする。
なるほど参考になります。
>アースラインの引き方も大変になると思いますので、
>増やすだけで単純に高音質化が図れるものとも限らないと思います。
物量投入傾向にある国産のアンプとくらべ、海外のアンプは内部がスッカラカンなのにいい音だったりしますよね。
レスありがとうございました。
書込番号:9718325
0点

こんにちは。
ちょっと気づくたんびのレスですが、
>海外のアンプは内部がスッカラカンなのにいい音だったりしますよね。
FMアコースティックなんかもスッカラカンの類ですが、値段はちょっとしたものでも数百万円からと超高価。
しかし、彼らに言わせると、良質の部品を選別しているので高くなるんだそうで、100個に1個(具体的な数字は忘れました、あくまで雰囲気の話)とかの厳しい選別をしているんだそうです。
まぁ、抵抗一つとっても普通のグレードならバラツキは±10%はありますし、キッチリ合わせようなんてすると大変な数がいります。出力トランジスターもP型とN型をペアにして使いますが、これなんかも正確なマッチングとろうとすると使うものより捨てるものの方が、イヤ、捨てないでマッチするものが出てくるまで持っていれば良いのかも知れませんが、何れにしろ選別作業だけで大変な労力となります。
そうした徹底的な部品の選別でも音質が上がることは間違いないでしょうね。でも、そうした背景が分からない、分かっても目に見えませんから、スッカスカだと高く感じますよね。音は素晴らしいですが・・・。
書込番号:9718678
0点

みなさん、こんにちは。
■586RAさん
>FMアコースティックなんかもスッカラカンの類ですが、
>値段はちょっとしたものでも数百万円からと超高価。
>
>しかし、彼らに言わせると、良質の部品を選別しているので高くなるんだそうで、
はい。そうとしか考えられないですよね。
>まぁ、抵抗一つとっても普通のグレードならバラツキは±10%はありますし、
ほー、そんなにあるんですね。
>出力トランジスターもP型とN型をペアにして使いますが、
>これなんかも正確なマッチングとろうとすると使うものより捨てるものの方が、
>イヤ、捨てないでマッチするものが出てくるまで持っていれば良いのかも知れませんが、
>何れにしろ選別作業だけで大変な労力となります。
なるほど。考えてみれば選別作業だけでも大変なのですね。人件費がかかりそうです。
>そうした徹底的な部品の選別でも音質が上がることは間違いないでしょうね。
>でも、そうした背景が分からない、分かっても目に見えませんから、
>スッカスカだと高く感じますよね。
はい。おっしゃる通りです。「具」が入ってる方がおトクに感じますよね(爆)。
ただそう考えると、高額アンプの内部の「何もない空間」こそが逆に「厳しいパーツ選びの証明だ」みたいなことがいえるかもしれませんね(笑)、いやぁ、とても興味深いです。
こういうインスパイアを受け、いろんな思考をできるだけでもうこのスレを立てた意味があります。ありがとうございます。
書込番号:9720073
0点

>Dyna-udiaさん
こんばんは。
すごい濃いスレを立ち上げましたね。(^^)
個人的な意見を述べさせて頂くと
Dyna-udiaさんの疑問に関して、まずはアンプに関する知識を得る事が大事だと思います。
586RAさんが仰る通り、MJやラジ技の購読をオススメします。
あとは、自作ユーザーのHPやブログ等を見て、それで基礎知識を蓄えると、
Dyna-udiaさんの疑問が解決出来ると思います。
そう言っても、気になると思いますので私のわかる範囲でお答えします。
まずは(3)と絡んで
>「なぜ電源の安定が『解像度』という要素と結びつくのか?」は、パーフェクトな形で技術的に論証できるのでしょうか?
>またできるとすればどんなメカニズムが背景にあるのでしょうか?
パーフェクトかは微妙ですが、技術的には回答出来ます。
理屈をつらつら述べてもいいのですが、
回路や使用している部品の電気的特性の知識が無いと理解が困難かと思います。
そこで物凄〜〜く端折って説明します。(専門家の皆さん怒らないで♪)
ここでは、単純なパワーアンプを考えましょう。
アンプは音楽信号(CDからの信号)をスピーカー駆動できる音楽信号に変換します。
このアンプの中には音楽信号を増幅?するトランジスタ(FET含む)なる部品があります。
トランジスタには常に電気が流れています。
そして、このトランジスタに音楽信号を入力すると、常に流れている電気が音楽信号と同じ動き(波形)になって流れます。
この音楽信号と同じ動きをした電気がスピーカーへ流れて音を出します。
ここで、トランジスタに流れる電気が汚いと、汚いまま音楽信号と同じ動きをするので、
スピーカーへ流れる音楽信号が汚いノイズの混じった波形になり、
CDからの音楽信号(キレイな波形)と微妙に異なります。(これは解像度が下がってしまう)
つまりキレイな電気だとキレイな波形になってスピーカーへ流れるのでクリアな音になります。(=解像度が上がる?)
アンプはいかに綺麗で安定した電気を供給してあげることができるか!が音質向上のカギとなります。
(電源の質が重要だと言われる所以です)
これは、プリアンプもDACも同じようなものです。
厳密に言うと上記表現は正確ではありませんし、現実はもっと複雑な回路や条件が絡みあっているのですが、
イメージはつかめたかと...^^;
(便宜上、「電気」という言葉を使用していますが、本当は違いますよ)
>加えてリリース中にある「プリアンプ部の解像度が向上した」というのは、端的にいって「
>このアンプ自体の解像度が向上した」という意味と「イコール」であると考えていいのでしょうか?
イコールで構わないと思います。
前段のプリ部の音質が向上すれば、それなりの効果は出ます。
セパレートアンプを使用している人は実感していると思いますよ。
そして、(1)と(2)への回答として
もし
「メーカーごとにアンプ(プリ、パワー)やDAC等で何故音が変わるか?」
という疑問をお持ちなら
「それは、使用している部品・回路が異なるからです。」
と言う回答になってしまいます(笑)
例えば、同じ回路でも使用している部品(半導体、コンデンサ、抵抗等)が異なると
音は変わりますし、その逆もしかり。
上記で示したトランジスタも製造メーカーや種類によって動きが異なります。
(電気部品は、形状・材質等で電気特性が異なるので)
逆に言えば、個々の部品や回路の癖(音の傾向)がわかれば、狙った音が任意で作れるということです。
マランツトーンを狙うなら、それなりの部品と回路で作ればOKです。DENONも同じです。
(実際は各メーカーのノウハウなので素人が同じものを作るのは難しい。)
ただし、大手メーカーの普及価格帯の製品は使用できる部品が制限されるために
使用可能な部品で可能な限り狙った音に近づけるように努力しているのがメーカーの現状だと思いますが^^;
とりあえず、参考までに♪
書込番号:9721266
3点

みなさん、こんにちは。
■2号クンさん
>Dyna-udiaさんの疑問に関して、まずはアンプに関する知識を得る事が大事だと思います。
おっしゃる通りです。ただ一方、586RAさんへのレスにも書きました通り、今回のようなテーマに基づく複数の人々による思考ややり取り(コラボレーション)を、ネット上に公開し、衆人環視の元で行う意義は大きいと考えてもおります。
つまりこのスレでのやり取りをたまたま見て、ある人(Aさん)が知的刺激を受け、今までまったく興味がなかった「技術の世界」に目覚める、Aさんにとっての新しい地平が開ける、みたいなことです。
こうしたオーブンな情報共有や公開性、また「相互のインスパイア」こそがインターネットの存在意義であり、醍醐味であると私は考えております。
>私のわかる範囲でお答えします。
とてもわかりやすい文章で有益です。ありがとうございます。
>トランジスタに音楽信号を入力すると、
>常に流れている電気が音楽信号と同じ動き(波形)になって流れます。
>この音楽信号と同じ動きをした電気がスピーカーへ流れて音を出します。
>
>トランジスタに流れる電気が汚いと、(中略)
>スピーカーへ流れる音楽信号が汚いノイズの混じった波形になり、
>CDからの音楽信号(キレイな波形)と微妙に異なります。
>(これは解像度が下がってしまう)
>
>つまりキレイな電気だとキレイな波形になってスピーカーへ流れるのでクリアな音になります。
>(=解像度が上がる?)
>アンプはいかに綺麗で安定した電気を供給してあげることができるか!が音質向上のカギとなります。
>(電源の質が重要だと言われる所以です)
すごいです。たったの10行で音が出る仕組みと、解像度との関係を解説されてしまいましたね(^^;
このあたり、初心者の方にも非常にためになるご説明だと思います。ありがとうございます。
>厳密に言うと上記表現は正確ではありませんし、
>現実はもっと複雑な回路や条件が絡みあっているのですが、
はい、了解です。
>(便宜上、「電気」という言葉を使用していますが、本当は違いますよ)
はい。調べを進めます。
>>加えてリリース中にある「プリアンプ部の解像度が向上した」というのは、端的にいって
>>「このアンプ自体の解像度が向上した」という意味と「イコール」であると考えていいのでしょうか?
>
>イコールで構わないと思います。
>前段のプリ部の音質が向上すれば、それなりの効果は出ます。
>セパレートアンプを使用している人は実感していると思いますよ。
こちらもわかりやすい解説、ありがとうございます。デノンのリリースよりよっぽどわかりやすいです(笑)
>そして、(1)と(2)への回答としてもし
>「メーカーごとにアンプ(プリ、パワー)やDAC等で何故音が変わるか?」
>という疑問をお持ちなら
>「それは、使用している部品・回路が異なるからです。」
>と言う回答になってしまいます(笑)
はい。そのへんまでは、無知な私も思考しておりました(笑)
>個々の部品や回路の癖(音の傾向)がわかれば、狙った音が任意で作れるということです。
これについても思考はしたのですが……例えば具体的に「○○というコンデンサは、マランツトーンの特徴である『艶』に機能上これこれの作用を及ぼしこういう貢献をする」(●原理1)というのが当該メーカーの技術者の方以外(例えば私)にはわかりませんので、そこで思考がストップしておりました。
>マランツトーンを狙うなら、それなりの部品と回路で作ればOKです。DENONも同じです。
なるほど。明快なお答えです。上記した(●原理1)の詳細は、個別のメーカーの技術者さんにしかわからないはずですから、ひとまず(1)と(2)に関する結論は「ほぼ完全に技術的に論証できる」となりますね。
また(3)の解像度に関しても、おかげさまでかなり論証が進みました。十年続いた便秘が治ったような気分です(笑)
参考になるレス、ありがとうございました。
書込番号:9723199
0点


こんばんは。
DCトランジスター増幅回路には整流された直流が使われます。
(ACもあるよ)DCアンプ(バイポーラ)の場合、
増幅回路はDC(直流)のベース電源に、
CDプレーヤーからのオーディオ交流信号が乗って、
増幅コレクタ電流となりますが、
オーディオ交流信号も同時に増幅されます。
その電力がスピーカーにいくわけです。
なのでアンプの電源の交流はトランスで電力がダウンされて、
整流回路で規格の直流になります。
その直流にオーディオ信号が合流されるわけなので、
キレイな家庭電気だとキレイな波形になってスピーカーへ流れる。
という直接的イメージではないです。
家庭電源に含まれる高調波が波形歪みとなるのですが、
純粋な正弦波を電源とした場合どういう利点と弱点があるかというと。
音にリアルさを増す。
ソフトのポテンシャルを引き出す。
逆に録音の良いCDと悪いCDの差がおおきくなる。
機器の弱点をさらけだす。
といわれています。
ひずみ率のおおきな真空管アンプの音に好みが分かれるように、
解像度が良ければ必ずしも好みの音質だとは言い難いと思います。
書込番号:9729906
1点

こんばんは。
クリーン電源はアンプそのものです。
クリーン電源の種類は多いのですが、
そのうちのトランスを使ってステップダウンされた交流を、
整流回路で規格の直流(周波数0Hz)にし、パルス信号から、
周波数50Hz/60Hzの交流を作り出す形式のクリーン電源。
アナログアンプそのものです。
それに対応するスピーカーがあれば50Hz/60Hzの音になります。
トランスやスイッチング電源から、
整流回路で規格の直流にしスイッチングD級増幅でやれば、
同様に出力波形の種類が50Hz/60Hzのデジタルアンプそのものです。
CDプレーヤーのかわりにパルス信号を使う違いです。
以上をアクティブ型電源装置とすると、
パッシブな方法として絶縁トランスを使って、
高調波ノイズループの遮断する方法があります。
製品として数多く出ていますが自作も出来ます。
この書き込みでもオヤイデ電気や、
ノグチトランスの絶縁トランスを使っているベテランがいます。
200V用トランスにすれば家庭電源から200Vがとれるので、
家庭内の機器の電圧はそのままで、
思っているよりスムーズに導入できると思います。
ただその場合もトランスの鳴きに苦労しそうです。
書込番号:9735666
0点

みなさん、こんにちは。
■デジゴンさん
>キレイな家庭電気だとキレイな波形になってスピーカーへ流れる。
>という直接的イメージではないです。
2号クンさんは[9721266]で、「トランジスタに流れる電気が汚いと、汚いまま音楽信号と同じ動きをするので」とお書きになっていますから、「家庭用電気が汚いと」というのとはやや意味がちがう気がしますね。デジゴンさんがおっしゃる「家庭電気」とは、2号クンさんがお書きになっている「電気」よりも、もっと上流も含めた電気ですよね?
というのも、2号クンさんは「アンプ内部の要因でトランジスタに流れる電気が汚れてしまうと」という文脈でお書きになっていると考えていたからです。一方、デジゴンさんの文脈だと、アンプに入る以前の電気が「汚れている」ケースも含まれますよね?
また素朴な疑問ですが……家庭用の100Vが「汚れている」と、トランスで変換されたあとも引き続き「汚れて」おり(つまり「トランジスタに流れる電気が汚い」)、結果としてCDからの音楽信号が合流して以後も、「スピーカーへ流れる音楽信号は汚いノイズの混じった波形になる」のではないでしょうか?
>音にリアルさを増す。ソフトのポテンシャルを引き出す。
>逆に録音の良いCDと悪いCDの差がおおきくなる。機器の弱点をさらけだす。
「解像度の高い機材で音を再生させたとき」と同じ作用ですね。おもしろいです。
>ひずみ率のおおきな真空管アンプの音に好みが分かれるように、
>解像度が良ければ必ずしも好みの音質だとは言い難いと思います。
おっしゃる通りです。
ただこのスレでは、「高解像度の音が好きか? 嫌いか?」という主観的な問題がテーマなのではなく、「高解像度の音が作られるしくみを客観的に論述すること」をテーマにしております。以後もよろしくお願いします。
書込番号:9739002
0点

こんにちは。
常にコレクタ電流を流すA級アンプと、
コレクタ電流を常に流さないB級プッシュプルがあります。
そんな細かい事はいいですね。
D級アンプですらオーディオ音楽信号をON/OFFのパルスにし、
MOS(トランジスタ)で増幅後は原型すらないのに、
ローパスフィルターで復元すると音楽が出ます。
同様にアナログアンプは一旦直流にしても、
増幅アナログ交流音楽信号となれば
もとのノイズも復元されてもおかしくはないです。
「直流に電源ノイズが含まれる」という事に異論はありません。
書込番号:9745587
0点

アナログでは数値に置き換える事が難しいので、カタログの効果は測りかねます。
もちろん真空管アンプだから解像力が劣る訳ではありません。
高、中低域にもそれぞれ解像力があると思います。
デジタルだと分かりやすいですね。
かつてSHARP ワンビットアンプ「SM-SX100〜300」
というデジタルアンプがありました。
SM-SX100はその年の最高の賞をもらっています。
以降解像度は2.8MHzから5.6MHz、11.2MHzと飛躍的に上がっていきましたが、
おそらく、SACDのデジタル転送の壁が厚く挫折に至ったとのだと思います。
SM-SX100の音質が一番良かったと評論家からの声もありました。
まずここを考えてみます。
デジタルケーブルの転送は主に矩形派で、
44.1kHz〜192kHzの64倍のメガHz帯域です。
なのでCDは44.1kHz×64=2822.4Hzでデジタル転送されます。
SACDも同じ2.8MHz(2822.4Hz)です。
デジタルアンプSM-SX100のスイッチング解像度は2.8MHz(2822.4Hz)
おー!おもしろいほど理屈に合っていますね。
5.6MHz に高解像度になったSM-SX200の評価が真っ二つに分かれました。
出る音以前におそらく評論家はその事が言いたかったのかもしれません。
初代に比べスピード感がなく、面白みのない音ということでしたが、
SM-SX300では逆に全員良いと言う結論でしたから。
物理的な解像度のみ必要以上に上げると何かが失われる?
それはカメラレンズと同じ考えですが、そうでしょうか。
何かが失われたなら解像度が落ちたと言いませんか?
相対的に解像力があがったという使われ方が最もおおく、
主観の域を脱しきれていないのが現実だと思います。
そうこだわらない使われ方をしているともいえます。
書込番号:9754429
1点


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1 | 2025/09/05 21:40:54 |
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