


CDプレーヤーと直接関係ない話ですみませんが、最近のコンパクトディスクは、十年二十年前のと比べて明らかに音が大きくなっている様に感じるのですが。一体なぜなんでしょう。
何か理由があるんでしょうが。また録音レベルが大きいことで、音質面でメリット・デメリットなどあるのでしょうか。
どなたか詳しい方がいらしたら、ぜひ教えてください。
書込番号:11077815
2点

デジタル録音はアナログ録音と違って、レベル0(最大録音レベル)を超えるとクリップして歪みだらけのどうにもならない音になります。従って、そのレベルを超えないようにレベル設定して録音されます。
クラシックのようなダイナミックレンジの大きい音楽ですと、その楽曲の最大音量時のレベルをMAXとしてレベル設定しますので、平均音量レベルが下がります。
一方、ダイナミックレンジの小さい音楽、例えば年がら年中最大音量で演奏しているような最近(?)のロックとかラップのような音楽では、ピアノ・フォルテの幅が小さいので、音の小さい時のレベルが相対的に高いので、平均音量レベルが高くなります。
>十年二十年前のと比べて明らかに音が大きくなっている様に感じるのですが。一体なぜなんでしょう。
それだけ、ダイナミックレンジの小さいというか、ピアノ・フォルテの幅が小さいというか、扁平な楽曲・演奏が増えたと言うことなんでしょうね。特にポップス系ではそう感じることが多いですが、クラシック系ではそのような感じは持ちません。
>また録音レベルが大きいことで、音質面でメリット・デメリットなどあるのでしょうか。
アナログ録音の頃には録音レベルが高いと言うことは、ヒスノイズなどのレベルが相対的に低くなってSNの良い録音になるので、出来るだけレベルを高くしたかと思いますが、デジタル録音ではフォーマット(16ビットとか24ビットとか)でダイナミックレンジが決まってしまうので、録音レベルの大小はアナログ程問題にならないかと思います。
この件はredfoderaさんの方が詳しいでしょうが・・・。
書込番号:11078027
7点

良く言われることとして、人は大きい音を良い音だと感じる、という傾向があるからです。アーティストAのCDとアーティストBのCDのどちらを買おうか迷っている人が、両方を試聴してどちらか決めかねているときに、もしもAの音が大きい、というそれだけのことでAを買ってもらえる可能性が増えるとしたら、ならばBはつぎに出すCDの音はもっと大きくしよう、ならばつぎはAもそうしよう…、という感じです。これがメリットです、売る側の。
デメリットは、CDの器は16ビットという限られた量子化ビット数ですから、どこかであふれます。あふれをふせぐためにコンプレッションやクリップという加工をかけられれば音は劣化します。
逆もあるかもしれません。上記のことが進むと、コンプレッションやクリップされた音のほうが、普通の聞き慣れた音だと感じる人が多くなるかもしれません。コンプレッションやクリップされていないストレートな音のほうに違和感を持つわけです。アーティストAがそういうコンプレッションやクリップされた音作りをしていて売れていれば、アーティストBもそうする、…ということなのかもしれません。(すでに加工済みの音ですから、CDに16ビットで収録する際も大きな音で入れることができます。)
ちなみにネットでは、
CD 音圧
などのキーワードを組み合わせて検索すると、関連する話題を見つけやすいです。
書込番号:11078076
3点

早速の返信、ありがとうございます。
586raさん、クラシックではそんなに変わってないんですか。
ばうさん、わかりやすく詳しい説明ありがとうございます。音がでかいほど魅力を感じる、確かにそういうことはあるかもしれません。声がデカい人の意見ほど通りやすい、という事もありますし。
それにしても、売り上げを伸ばすためにそういう傾向があるというのは、オーディオファンとしては、なんだかなあといったところです。
大体納得できました。
書込番号:11078242
0点

親指トムさん、こんにちは。
>音がでかいほど魅力を感じる、確かにそういうことはあるかもしれません。
これはショップで試聴するときなども理屈は同じですね。
たとえば試聴時に店員さんが機器を操作してくれていていて、「売りたいアンプ」に切り替えた瞬間、「グイッ」とボリュームを上げることがあります(笑)
書込番号:11078808
0点

親指トムさん はじめまして
>最近のコンパクトディスクは、十年二十年前のと比べて明らかに音が大きくなっている様
>に感じるのですが。一体なぜなんでしょう。
ipodのようなデジタルプレーヤーの出現が影響しているのでは?
高音質CD(24bit)は意外と録音レベル低いので通常CDよりも若干ボリューム上げ気味
での再生になります。
書込番号:11080546
0点

親指トムさん、はじめまして。
586RAさんに呼ばれてお邪魔しました。
音圧レベルが高くなった一番の理由は1980/90年代に比べマスタリング方法が大きく様変わりしたからです。
DAPの隆盛やサウンド処理の流行廃りも全く無関係とは思いませんが、あくまでも表層的な要因ですね。
その時期その時代、折々に、新しい再生環境があり、また手本として模倣されるサウンドも存在するものです。
1980/90年代当時のCDマスタリングとは、アナログのマスターテープからマスタリングしていくもので、
SONYのPCM1630を中心としたマスタリングマシンにA/D変換しながら取り込むのが主流でした。
120dB近いダイナミックレンジをもつアナログマスターから16bit44.1kHzのフォーマットに移すには、
オーバーゲインで歪ませない配慮が必要でかなり大きなヘッドマージンをとっていました。
16bit中、下位の2bit位はこのヘッドマージンに充てていたので録音レベルは低めでした。
近年はマスターそのものがデジタルであることの方が一般的で24bit96kHzが主流で、
録音から編集に至るまでProToolsを代表とするDAWと呼ばれるPC(ないしMAC)環境で作業を行います。
CDマスタリングの際は16bitへダウンコンバートするわけですが、これもDAW環境で処理出来ますし。
かつてはエンジニアがヒアリングしなから丹念に追い込んでいたヘッドマージンも、
ボタンひとつで16bitを使いきったギリギリのレベルまで活用出来る様になりました。
処理が手軽になった功罪も実はありましてダイナミックレンジの面では首を傾げたくなるケースもあります。
ばうさんのお話の「高音質と錯覚させる」効果は少なからずありますが、実際には聴感の錯覚であり、
ノイズフロアもゲインとともに上昇しS/Nの数値が変わる事はありません。
何よりホールトーンやルームアコースティックなどのアンビエンス情報がかき消されがちで、
立体感や距離感などの情報が少ない非常に強圧的な鳴り方がしてしまうことも少なくありません。
書込番号:11080948
11点

Dyna-udiaさん、パスタ塔さん、redfoderaさん返信ありがとうございます。
参考になりました。特にredfoderaさんのはお仕事柄専門的なことで、興味深かったです。技術の進歩が関係してたんですね。
書込番号:11081184
1点

おはようございます。
redfoderaさん、わざわざありがとうございます。やはり、内部事情ってのがあるんですねぇ、それも機械とか生産性による・・・。非常に参考になりました。
>かつてはエンジニアがヒアリングしなから丹念に追い込んでいたヘッドマージンも、
>ボタンひとつで16bitを使いきったギリギリのレベルまで活用出来る様になりました。
便利になることは悪いことではないと思うのですが、そうしたことで段々血の通わない(音的に)アルバムが増えたりする原因にもなったりするんでしょうねぇ。隅々まで、人間が目と耳と気を配ったアルバムは、何処か暖かいような気がします。そうしたものが聴いた後の清涼感に繋がったりするのでしょうか。
書込番号:11082962
2点

おはようございます。
redさん
さすがにです。
最近のCDの録音レベルが大きくなったつうよりウルサクなったように感じるのは気のせい??
最近は部屋弄りぱなしで(^_^;)
フラッタエコーが出ないようにして相当酷いCD以外、煩く大きく感じるはなくなりましたけど・・・ね。
書込番号:11082974
2点

LPレコードの再生では大きな音ほど歪みが大きく、小さな音ほど歪が少なかったのですが、CDでは逆で、大きな音ほど歪みが少なく、小さな音ほど歪み(量子化歪み)が大きくなります。
そこで、CDの場合大きな音で収録する方が有利ですが、そのためには大きな音では16ビットに収める為、大きなコンプレッションをかける必要がありますが、これは音質の悪化に繋がります。
どのくらいコンプレッションをかけて、どのくらいの音量レベルで収録するかが問題ですが、あるミュージシャンに聞いた話では、「一般には、音量の大きなほうが、良く聞こえるが自分としては音質を重視したいので、コンプレッションをあまりかけず、音量レベルはやや下げ気味にして収録している。」とのことでした。
アナログマスター音源で、最近リマスタリングして発売されたクラシックのCDは、大抵音量レベルが上がっており、微小なホールトーンが以前のものより綺麗に聞こえますが、最大音量は以前とほとんど変わっておらず、上手にコンプレッションをかけているのが分ります。
書込番号:11099862
3点

マキシマイズという処理を行っているからです。
POPS系の楽曲はクラシックとは違い、曲のどこでも音量はほぼ同じで
音量差があまりありません。
そこでミックスダウンの際にマキシマイズ処理をしてとにかく
大きな音で詰め込む、ということをしています。
ただし要は原信号を歪ませているのに他ならず、細かいニュアンスや
空気感、音の広がりといったものがナメられて失われますので
個人的にはノー・サンキューですね。
書込番号:11113457
2点

Minerva2000さん、お久しぶりです。
α200ユーザーさん、はじめまして。
コンプレッション/リミッティングやMaximizeは制作方針やバジェットに負うところが大きいかもしれません。
アーティストが自らプリプロで作ったマテリアルをソースとして使うケースも増えてますが、
バジェットが少ないと手弁当がアルバムの土台になってしまったりするものです。
大概、こういうマテリアルはエフェクト過多でDAWのプラグ・インでバンバン弄られてます。
打ち込み主体であってもバジェットが潤沢な場合はマニュピレータがプリプロのマテリアルからデータを起こし、
実際にブースで鳴らしてマイク録りからDAWに取り込んだりしてトラックを埋めていきますが、
手間暇とお金がかけられないとお二人が危惧するような安易なプロセスで仕立てられがちですね。
書込番号:11116267
1点


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