『懐かしのオーディオ機器と今後の展望 Part7』 の クチコミ掲示板

 >  >  > クチコミ掲示板

『懐かしのオーディオ機器と今後の展望 Part7』 のクチコミ掲示板

RSS


「CDプレーヤー」のクチコミ掲示板に
CDプレーヤーを新規書き込みCDプレーヤーをヘルプ付 新規書き込み



ナイスクチコミ131

返信116

お気に入りに追加

標準

CDプレーヤー

クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

まことに勝手ながら、久々にシリーズを再開します。第一回( http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=7748266/ )から回を重ね、前の「日本製と欧米ブランド」と銘打ったPart6( http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=10654034/ )は、あらゆる意味で非常に盛り上がりましたが(大笑)、今回のPart7は地味に「雑談編」として設定致します。オーディオに関する四方山話を書き綴っていきますので、よろしくどうぞ。

 なお、過去に他の参加者から「このシリーズはCDプレーヤーのコーナーではなく、『その他のオーディオ機器』の掲示板でやれ!」との御指摘を受けましたが、あちらの掲示板では「専門的」あるいは「雰囲気的に入り込めないスレッド」が林立しているよう思えるので、正直言ってあまり参入したくはありません。また本スレッドも当初はCDプレーヤー関連のネタを続ける予定なので、従来通りこの掲示板で展開することにします。御了承下さい。

書込番号:13190842

ナイスクチコミ!2


返信する
クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/06/28 22:35(1年以上前)

 さて最初のネタは「CDを2度がけすると音は良くなるのか」という命題です。これはオーデイオ評論家の麻倉怜士の著作「オーディオの作法」(ソフトバンククリエイティブ刊 2008年出版)に書かれてあることで、一度CDを入れて再生した後にCDを取り出し再度同じCDをセットすると、何でも「音質は誰にでも分かるほどハッキリ向上する」とのことらしいです。

 オーディオってのは「理論よりも実践」の世界だと認識していますので、にわかに信じがたいことでも実際にやってみると効果があることも珍しくありません。しかもこの「2度がけ」は元手も何もいらないので(笑)、早速試してみました。

 手持ちのディスクを(ジャンルはバラバラで)5枚ほどチョイスし、手持ちのシステムで「2度がけ」をやってみました。結果は・・・・まったく変わりません(爆)。別に所有しているCDプレーヤーでも試してみましたが・・・・これも変わりません(憮然)。ならば知人宅のシステムやショップに置いてある複数のCDプレーヤーでランダムに「2度がけ」をやってみても・・・・結果は一緒です。ついでにカーステレオでもトライしてみましたが・・・・音質変化は皆無でした。

 ただし「今回実際やってみても効果がなかったから、麻倉が言ってることは一から十までデタラメだ!」とは断言出来ないのです。ひょっとしたら私が試したもの以外に、2度がけが有効なシステムがこの世に存在するのかもしれない。もしかすると麻倉が所有しているシステムに限っては効果が顕著なのかもしれない。まあ、勝手な決めつけもオーディオにとっては禁物ですからね(^^;)。

 でも、麻倉の言う「音質は誰にでも分かるほどハッキリ向上する」というのは完全な間違いです。少なくとも私は効果を認識出来なかったのですから、この「誰にでも」というフレーズを使った時点でアウトでしょう。

 さらに「オーディオの作法」には「調子に乗って3回やると、とたんに音質は低下する」とあります。どうして2回はOKで3回はNGなのか意味が分かりませんが、これも私がトライしてみても1回目も2回目も3回目も音は変わりません。ならば4回以上やったらどうか・・・・これはいい加減バカバカしくなったので実行してません。まあ、何十回目かに突然効果が現れるという可能性も、完全に否定は出来ないのかもしれませんけどね(笑)。

 で、麻倉は2度がけ効果の理由を「デジタルメディアには内容のメタ情報があらかじめ書き込まれており、これを基に、1度メディアをスキャンしておくことで、読み取りの精度が高まったり、エラーの出現率が抑えられるのではないか」と推察していますが、まるで意味不明です。

 なお、このネタは複数のサイトですでに取り上げられていて、いろんなコメントが出ているようです。しかし、今のところ「音質は誰にでも分かるほどハッキリと向上した」というリポートにお目に掛かったことがありません。いずれにしろ、今のところ麻倉が言ってるように「CDは必ず2度がけすること!」と断定することは出来ないと思います。

書込番号:13190864

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/06/28 22:38(1年以上前)

 この「CDを2度がけすると音は良くなる」という話、実は麻倉怜士が唱えるよりずっと前に存在していました。80年代のCD黎明期だったと記憶していますが、似たようなフレーズをオーディオ雑誌で見かけたことがあります。

 しかし、その場合の「CDを2度がけすると音は良くなる理由」は、麻倉が言うようなメディアを一時スキャンすると機器の調子が良くなる云々といった、一種オカルティックな(?)論拠が背景にあったわけではありません。それはCDの位置的ローディングが万全ではなく、一度CDを挿入しただけではキチッとセットされない恐れがあるのではないか・・・・といった、物理的な不具合を懸念したものであったように思います。

 ただしこれは麻倉が言うような「2度がけ」ではなく、一度インサートして再生せずにそのままイジェクトボタンを押してトレイをオープンさせ、またそのままクローズするだけで用は足ります。これが効果があったのかどうか、よく分かりません。

 もっとも、初期のトレイ型CDプレーヤーには一部ローディングに難のある機種もあったようで、無造作にトレイにディスクを載せてクローズすると再生できずにまたオープンしたり、ヒドいときには中でメカ的なトラブルを起こして故障の原因になったことがあったと聞きました(今でも某CECの製品などではメカ的トラブルが報告されているようですが ^^;)。だからCDの確実なローディングのために「2度がけ」を奨める(つまり、ディスクを丁寧に扱ってほしい)という意味合いもあったのではないかと想像します。

書込番号:13190885

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:14件

2011/06/29 04:01(1年以上前)

こんばんは

今後の展望は、インターネットTVとスマートフォンの普及により  は置いといて・・・

オーディオショップで見かける、アンプなどの設置
低域は360°広がるので、音圧の影響は少ないと言う意見もありますが
どうなんでしょう?

http://www.dynamicaudio.jp/5555/5/5f_mal_110626.html

書込番号:13191896

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/06/29 07:11(1年以上前)

 ローディングを万全にするための「2度がけ」の必然性があるとすれば、それは「トレイ式」という方式の宿命なのかもしれません。もしも世にあるCDプレーヤーのすべてがフロントローディング式やスリット式、あるいはトップローディング式だったら、「2度がけ」の話なんかたぶん出てこなかったと思います。

 ひょっとしたら麻倉怜士が「2度がけ」の重要性を主張する背景には、このトレイ式に対する不安感があったりして・・・・(笑)。

 前のスレッドでも述べましたが、CDプレーヤーのトレイというのは使用上の不安感が拭えません。けっこう高いプレーヤーでもペラペラの安っぽいトレイを装備していたりする。ディーラーのスタッフが「トレイが頼りなくても、中でガッチリとホールドするから大丈夫ですよ」と言うのを何回か聞いたことがあるけど、ユーザー・インターフェースの観点からは「そういう次元の話じゃないだろ」と口答えしたくなります。

 ちょっと思い出しましたが、最初に店員から「中でガッチリとホールドするから大丈夫」云々というセリフを聞いたのは、かなり昔、私がショップでACCUPHASEのアンプを物色している際に、丁度入荷したCDプレーヤーを聴いた時でした。その機器はA&DのDP-9000というプレーヤーです。

 A&Dというのは、三菱電機と(今はなき)赤井電機との合弁によるブランドです。時は80年代後半。598オーディオ全盛時に華々しく乗り込んだニューカマーでしたが、バブル崩壊後は消滅しています。

 DP-9000はCDを確実にホールドするためにガッチリとしたディスクサイズ・スタビライズド・クランパーを搭載していて、出来るだけディスク自身の不要振動を抑えるという構造になっていました。しかし、肝心のトレイが実に頼りないのです。トレイが外に出ているときはもちろん、引っ込んでいる際も、指で押したらグラグラで、操作上の不安感は拭えません。

 前のスレッドで、同じくバブル期にAIWAが展開していた単品オーディオ機器のブランドEXCELIAについて触れたことがありましたが、A&DもEXCELIAと同じく新規参入してきたブランドであるにもかかわらず、デザインや操作性等に関して既存メーカー品との差別化がまったく図られていませんでした。これではブームが終われば退場するのは必定だったと思います(関係ないけど、A&DのテレビCMには杉本彩が出演していたらしい ^^;)。

書込番号:13192092

ナイスクチコミ!2


yamaya60さん
クチコミ投稿数:1913件Goodアンサー獲得:42件

2011/06/29 13:43(1年以上前)

元・副会長さん 初めまして・・ですよね?

最初のネタの「CDを2度がけすると音は良くなるのか」という命題についてですが、
麻倉氏のことはネットでチョコっと名前を見るだけなのであまり知りませんが、
私の経験上、この現象はあながち無視できませんね。

ただ、全てのCDやSACDに見られる現象とはいえませんね。
2度がけで音が「良い方に化ける」ものがタマにある程度ですが、経験しています。
私の場合はクラシックがその殆どなので、「良い方に化ける」と言う現象は音場情報ですね。

SP内にとどまっていたオケが、2度目(翌日)聴くとSPの外にまで広がって奥行きまで深くなっていると言う現象です。
CDPがそのCDに慣れて読み取り精度が向上するのか、お皿にもエージングがあるのか?
はたまたオーディオ・オカルトなのか?理由はサッパリ分かりません。

でも、少ないですが何度か経験すると最初に聴いた時になんとなく「感」で分かってきますよ。
このCDはもう一度聴いたら「化ける」かも知れんな、と。
当然ながら外れる事もありますけどね・・いや、外れる事の方が多いかな?

最近ではSFSメディア(サンフランシスコ交響楽団自主制作レーベル)の
「ベートーヴェン5番・運命」821936 0037-2/SACD-Hybridが、「感」どおり「良い方に化け」ましたね。

ちなみにCDPはAccuphase DP-78です。
残念ながら同じものでも、他の方のCDもそう言う風に「化ける」かどうかは知りませんけどね。

書込番号:13193110

ナイスクチコミ!4


baldarfinさん
クチコミ投稿数:471件Goodアンサー獲得:24件 MP3をいい音で聴きたい! 

2011/06/29 19:45(1年以上前)

今晩は。

「CDを2度がけすると音は良くなるのか」ですが、
「CDを2度がけすると音が変わることがある」とは言えると思います。

私の場合は、PCオーディオで、プレクスターのPX-W4824TA(中古525円)を使っていますが、CDによってはトレイに入れなおすことで音が変わることがあります。
変わるCDは、CDの精度がやや悪く、高速では「ブーン」と振動するものです。

PX-W4824TAは、CDを入れ、最初に再生したときのみ、1分間ほどCDを高速で回転させています(多分、数十倍速)。その後は、CDを入れない限り、低速回転。
最初の高速回転時、(多分)CDの曲がりなどが全くない物は、風切り音が少しするだけなのですが、少しでも精度の悪いCDだと「ブーン」とCDが振動します。
(この振動は、低速回転時には見られません)

「ブーン」と振動する場合、CDをトレイ内で「回転させて」入れなおし、再度ドライブに読み込ませると、この振動の「ブーン」と言う音が大きくなったり、小さくなったり、場合によっては無くなったりします。
この「ブーン」と言う振動が大きい時と小さい時とでは、少し音が違います。
振動の大きい場合の方が、音像がちょっと曖昧で、音もちょっと濁り気味かな?

多分、CDドライブの精度も完璧ではなく、微妙なずれがあるものと思われます。
CDドライブのズレとCDの曲がり(?)とが上手く打ち消しあえば振動しにくくなり、2つが同じ方向に働くと振動が大きくなるものと思われます。

オーディオ用のCDPでも、同じことがあるのではないでしょうか?
クランプの違いによる、CDの振動具合の違い。
振動の音で判別するには、CDを高速回転させないと分からないので(低速回転ではほとんど音がしないので…でも(低速回転で動いている時も)再生音は違ってます)、普通のCDPでは分からないのかも知れません。


それから、再生時にトレイが振動しにくいかし易いかで、再生音は違います。
トレイの裏に、再生動作に影響しない範囲で制振材を貼り付けると、再生音は向上します。
ペラペラのトレイが再生時にもグラグラしているのは、再生音に悪影響を与えていると思います。CDそのものの振動を抑える工夫をしても、周りに振動しやすいもの(トレイ)があると、その振動をCDが拾って影響を受けるはずですから。

書込番号:13194119

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/06/30 06:46(1年以上前)

 CDの音質を向上させる(かもしれない)方法として、昔から言われていたのが「CDを2枚、レーベル面を向かい合わせてトレイに置く」というのがあります。つまりはCDを1枚載せることによって、スタビライザーの効果を狙おうというもの。

 載せたCDが本当にスタビライザーの役目をするのならば、音が良くなることも、まあ考えられないことはない。何しろ「無駄な振動」はオーディオの大敵ですから。しかし、同時に2枚のディスクを挿入するというのは、機種によってはメカ的なトラブルが発生する可能性が避けられません。ちなみに、私も試したことはありません(^^;)。

 あと、良く聞くのが「CD外周の淵を緑色のペンで塗ると音が良くなる」という意見。緑色は赤色の補色なので、ピックアップから出ている赤色レーザー光線を吸収する事が出来るから、乱反射によるノイズが減り、音質向上に結びつくという筋書きらしい。

 さらに言えば、内周の部分も緑色に塗るともっと音が良くなり、ついでにCDプレーヤーのトレイを緑色に塗ると完璧だとか・・・・。

 知り合いに実際CDの外周の淵を緑色に塗った奴がいましたが、結果は「何となく音が良くなったような気がした」というレベルだったらしい。私はといえば、実行する気はまったくないです。個人的に、音質向上を狙うのにメディア側に細工するというのは「何か筋道が違う」と勝手に思っているからです。まあ、最近のSACDでは緑色のディスクが出回っているようですが、そういう最初から「緑色のディスク仕様」になっているものはいいんですけどね。

 また、「CDプレーヤーのトレイを緑色に塗る」というのは論外かと思います。なぜなら、それがもしも効果があるのならば、緑色のトレイを搭載したCDプレーヤーが多数出回っているはずですから。もちろん、緑色のカラーリングがデザイン面で難しいということもあるでしょう。ならばデザインの構成力がイマイチの国産メーカーは無理としても、海外製に緑色のトレイを見た目で違和感ないように上手く組み入れた機種が出ていてもおかしくないですが、今のところそんなのは聞きません。

 別のスレッドでも書きましたが、私はオーディオに関するクォリティ向上手段の効果の有無については、「客観的な」市場の需給関係を重視します。緑色に塗りたくることが有効ならば、「CD塗装用グリーンペン(オーディオグレード仕様)」みたいなものが家電量販店の店頭に置かれていてもおかしくないですが、見たことはないですね(爆)。

書込番号:13196018

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/06/30 19:21(1年以上前)

 CDの音質をアップさせる方法として、最近時々聞くのが「ディスクのエッジを斜めに削る」というテクニックです。

 専用のカッティングマシーンも発売されていて、取扱業者の謳い文句によると「大量生産のCDは外周エッジの成形が不均一であり、これがディスク内部で微妙な光の乱反射を発生させ、高精度な信号の読みとりを阻害している」とのこと。この乱反射を抑えるためにCDのエッジ部分を微妙な角度でカットすれば、読み取り機能が高精度化して音質向上に繋がるらしい。

 ハッキリ言って、どれほど効果があるのか試してみないと分からないとは思いますが、私はノーサンキューです。

 いくら「読み取り精度が上がるかもしれない」とは言っても、大事なディスクに傷を付けるわけにはいきません。個人的にはこれは「邪道」かと思います。

 そういえば、昔のアナログ時代にも音質向上のグッズや方法はいろいろと取り沙汰されていましたが、ディスクそのものを削ったり傷を付けたりするようなメソッドはあり得なかったと思います。まあ、それだけ音楽ソフトを大事にしていたのだと言うことも出来ますが・・・・(^^;)。

書込番号:13197967

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/01 06:38(1年以上前)

 PHILIPSが開発したCDプレーヤーのピックアップに「スイングアーム式」というのがありました。弧を描く形 でCDを読み取る方式で、搭載されていた機種も少なくなかったようです。

 別に「スイングアーム式だから音が良い(あるいは、悪い)」というような話は出ていなかったようですが、このメカニズムには私も心惹かれるものがありました。なぜなら、何となくアナログプレーヤーを連想させたからです。ピックアップの根本部分を「固定」させてディスクの信号を読むという方式は、安心感みたいなものが醸し出されていたように思います。アナログプレーヤーに例えれば、リニアトラッキングアームの「見た目の不安定性」にも通じるのかもしれません。

 個人的にはMARANTZのCD-16を所有していたことがあります。1ビーム・スイングアーム・メカのCDM-4MDを搭載した機種でしたが、音は良かったです。ただこの音質はスイングアーム式であったためというよりも、DAC7が内蔵されていたおかげかもしれません。なお、私が使っていたCD-16は故障が多かったです(今のMARANTZのCDプレーヤーはどうなのかは知りませんが・・・・ ^^;)。

 さて、スイングアーム式のプレーヤー(トランスポート)で一度は使ってみたかった製品に、MicromegaのDUOがあります。Micromega社はフランスのメーカーで、DUOは1989年に発売されています。もっとも私は実物を見たことはありません。雑誌のグラビアで見かけただけですが、それでも魅力的なエクステリアでした。

 PHILIPSのCDM-3スイングアームメカを搭載した機種で、トップローディング式。分厚いアクリルの天板を手動で開け閉めする必要があり、演奏するのに手間暇が掛かったと思われるますが、それもまた「楽しい」と思わせるほどのデザインです。

 最近話題になっているネットオーディオは、CDを出し入れすることもない簡便性がメリットの一つになっていますが、再生前にある程度の手順を踏むようなやり方も、またオーディオの楽しみの一つではないかと思ったりします。

書込番号:13199710

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:1176件Goodアンサー獲得:116件

2011/07/01 18:19(1年以上前)

CDの縁を緑に塗るペンというと、以前オーディオテクニカが販売していた、『CDチューンアップペン』のことは覚えてますね。

当時はどこの家電量販店にいってもほぼ確実に売ってましたね。懐かしい(笑)

書込番号:13201482

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/01 22:44(1年以上前)

-> LR Fanさん

 「CDチューンアップペン」というものがあったのですか。いやいや、知りませんでした(情報、サンキューでした)。私も無駄にオーディオ歴は長いのですが、まだまだ見落としているオーディオアクセサリーがありそうです。

 テクニカといえば、80年代に「ウルトラソニックCDクリニカ」というのがありましたな。湿式の回転クリーナーですが、当時はCDは決して安くはなかったですから、こういう電動クリーナーでメンテして大事に使っていこうという風潮があったのだと思います。同じようなものがSONYからも出ていたみたいですね。

 湿式クリーナーといえば、アナログレコード用のそれは、まさに百鬼夜行の感がありました。そういえば今年足を運んだオーディオフェアに出品されていた独Hannl社のMera ELというレコードクリーナーは定価が55万円、図体も大型プレーヤー並でした。ただし、あくまでもクリーナーであって、当然のことながら盤のキズとかソリはリカバリーできないのは、仕方が無いとは思ったものです(^^;)。

書込番号:13202562

ナイスクチコミ!2


圭二郎さん
殿堂入り クチコミ投稿数:5324件Goodアンサー獲得:831件

2011/07/01 23:40(1年以上前)

LR Fanさん こんばんわ。 

>CDの縁を緑に塗るペンというと、以前オーディオテクニカが販売していた、『CDチューンアップペン』のことは覚えてますね。

持っていましたけど、CDに塗るとなんとなく見た目が悪くて1枚塗って終わってしまいました。


元・副会長さん こんばんわ。

>「CDチューンアップペン」というものがあったのですか。いやいや、知りませんでした

まだ販売している所は有りますよ。

http://www.audiorefer.com/audio_prism/cdstoplight.html

そういえば、SACD-SHM仕様は盤が緑色ですね。

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1008/02/news039.html

某オーディオメーカーの方が、「歳を取って視力が悪くなったにSACD-SHMがみんな緑色で、どれがどれだか分からない」ぼやいていましたが(笑)

書込番号:13202838

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/02 21:34(1年以上前)

圭二郎さん曰く
>CDに塗るとなんとなく見た目が悪くて

 結局、それがネックで「ユーザーがディスクを塗りたくる」という方法論は広がらなかったのだろうと思います(私もディスクの見栄えを犠牲にしてまで音質向上に邁進したくはないです ^^;)。

>SACD-SHM仕様は盤が緑色ですね。

 そうみたいですね。盤を見分けるとき苦労しそうです。SHM-CDという通常CD盤での上級品質の技術がやっとSACDに応用され、真の意味での高クォリティの音源が出回り始めたというところでしょうか(私はまだ聴いたことはありませんが ^^;)。

 昔、VICTORがXRCDを考案した際、某オーディオフェアでメーカー関係者が「盤の色は何にしようかとあれこれ考案してみたが、何も色を付けないで従来通りにするのが一番良いという結論に達した」と述べていましたが、グリーン仕様のSACD-SHMがリリースされた現在、このエンジニアは盤の色に関して改めてどういう意見を表明してくれるのか、ちょっと興味があるところです。

 今後はBlu-spec SACDやHQ SACDなんかも出てくるのでしょうね(^^)。

書込番号:13206528

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/02 21:38(1年以上前)

 最近「面白い外見のCDプレーヤー」としてちょっと印象に残った機種があります。それは何とオーディオ専門メーカーの製品ではありません。無印良品のCDP-3です。

 正確に言えばこれはプレーヤーではなく、アンプとスピーカーとFMチューナーまで搭載した、いわば「録音機能抜きのラジカセ」みたいな商品ですが、面白いのは「起動させる際に、ヒモを引っ張る」というインターフェースを採用している点です。もちろんリモコンでの操作も可能なのですけど、まるで照明器具みたいなスイッチの入れ方は、据え置き型のCDプレーヤーを見慣れている身としてはユニークに感じます(まあ、こんな形式の機器は以前からあったようですが、私が知らないだけでした)。

 これは壁掛けで使うことを前提とした操作方法であることには言うまでもないですが、この「壁に掛ける」というセッティング方法はスペースユーティリティの面ではかなり有利です。

 前のスレッドでも述べましたが、省エネ・省スペースがトレンドになっている家電用品の中にあって、オーディオ機器だけが昔ながらの重厚長大路線を崩そうともしないのは、ゆゆしき問題だと思います。

 CDP-3を含めて壁掛け可能でヒモを引っ張る式のCDプレーヤーやコンポは市場にいくつか存在するのですが、すべて簡易なものでありピュア・オーディオ向きとは言えません。

 壁掛けでもピュア用途に耐えられる機器が出回れば、少しは面白くなるのではと思ったりします。ただし、そうなると今度は「壁の材質および強度」が重要ファクターとして浮上してきますので、また別の課題が出てくるという意味では善し悪しですかね(笑)。

書込番号:13206548

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/04 06:56(1年以上前)

 80年代後半に、DA-910という定価20万円程度の中級CDプレーヤーが出回っており、そのフロントパネルにはKYOCERAというブランド名が刻印されていました。京セラもオーディオに参入したことがあったのですね(今から考えると、ちょっと信じられませんが ^^;)。

 私は現物は見たことがあったのですが、とうとう音は聴けませんでした。でもその外見はなかなかインパクトがあったことを覚えています。

 とにかく目立ったのが大きなベースシャーシですね。京セラ得意のファインセラミックと特殊樹脂との合成とかで、不要な振動を抑え込もうという狙いがあったようです。これが本当に効果があったのか分かりませんが、見た目の安心感は相当なものでしょう。関係ないですけど、TADのTAD-D600をちょっと思い出してしまいました(まあ、価格は大きく違いますけど)。

 内部配線には京セラ特注のLC-OFCが使われていたらしいです。そういえばこのLC-OFCという素材も近頃あまり見なくなりました。

 KYOCERAは同じような筐体構成のプリメインアンプA-710もリリースしていましたが、これ以後ピュア・オーディオの分野での大きな動きはありませんでした。当時はオーディオは「成長産業」と見なされ参入企業も多かったのですが、それだけにバブル崩壊後の縮小の速さも強く印象付けられるようになったのは皮肉なものです。

書込番号:13212275

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/05 06:35(1年以上前)

 91年にYAMAHAが発売したGT-CD1は、私がマジで欲しいと思ったCDプレーヤーのひとつです。ただし50万円という結構なお値段だったので断念しましたが、復刻版でも出してくれれば(まあ、無理だろうけど)いち早くツバを付けたい気持ちに変わりはありません。

 私はYAMAHAのGT-2000というアナログプレーヤーを保有していますが、GT-CD1はあのシリーズに採用されたGT(Gigantic & Tremendous)思想をCDプレーヤーにも応用した機器です。GT-2000の上級機のGT-2000XのCD版といっても良いでしょう。とにかくガチガチの高剛性指向で、60mm厚のウッドベースと、砲金鋳物削り出しのメカベースで構成されていました。

 ウッド部分はピアノ鏡面仕上げ。しかもトップローディングです。スイッチ部分はアナログプレーヤーのGTシリーズと同系統。なかなか所有欲をくすぐるスタイリングです。

 音の方も横綱相撲といった感じで、GTシリーズに共通する、曖昧さのないガッチリしたものでした。現在YAMAHAが展開している往年の「ヤマハ・ビューティー」の焼き直し路線とは一線を画するものです。個人的にはノスタルジアを狙った「ヤマハ・ビューティー」スタイルよりも、GTシリーズの復活をYAMAHAには要望したいところです。

 とはいえ、本機が出た91年はまだバブルの余韻が残っていた頃です。今ではこういった物量投入は難しいのでしょう。そういえば87年に同社がリリースしたCDX-10000という機器も印象的でしたね。チタン・カラーを採用した外見と確かな操作感は高級機の最右翼といった感じでした。

書込番号:13216240

ナイスクチコミ!3


redfoderaさん
クチコミ投稿数:2863件Goodアンサー獲得:156件

2011/07/05 20:03(1年以上前)

元・副会長さん、お久しぶりです。

下位グレードの京セラCDプレイヤー、使ってました(^^ゞ
PIONEERとTEACがコンパチLDプレイヤー(懐かしい)を相乗りしていた様に、
TEACのOEMだったんですがお値段が2割位お安くて中身が同じならと購入しました。
お話に出てくるDA-910はマイクロのOEMだった記憶が…
私の記憶通りならコアはMARANTZってことになりますね。

書込番号:13218271

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/06 08:46(1年以上前)

 redfoderaさん、こちらこそお久しぶりです。

 「DA-910はマイクロのOEM」というのは、DA-910はMICRO製だったという意味でしょうか。そうじゃないような気もします。MICROにセラミック合成技術みたいなのがあったのならば今でも生き残っているのではないかと・・・・(^^;)。

 ただし京セラ自体は他社向けにOEM業務をやっていたようですね。一時ブームになったパーソナル無線では、有力OEMメーカーだったという話を聞きます。

 コンパチLDプレーヤー、懐かしいですな。史上初のCDとのコンパチLDプレーヤーはPIONEERが84年に発売したCLD−9000(定価249800円)という機種ですが、図体が大きくて電源もモーターも強力仕様だったことを覚えています。私は本機でのCD再生音を聴いたことはないのですが、マッシヴに前に出るダイナミックな音だったという評価があったみたいです。確か、長岡鉄男も好意的な記事を書いていたような記憶がありますね。

 私の実家にLDとDVDとのコンパチプレーヤーが置いてあるのですが、困った事に故障中です(爆)。わざわざ修理して使うようなシロモノでもないと思うのですが、LDも結構な数を保有していて(たぶんDVDではリリースされていないソフトも含む)、めったに見ることはないとはいえ、どうしたものかと思案しているところです(笑)。

書込番号:13220280

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/06 08:48(1年以上前)

 今さらこんなことを書くのも何ですが、CDとAD(アナログディスク)、「総体的に」考えて「現時点では」果たしてどちらが優れているのでしょうか。

 単純に音の良さだけに関して言えば、昔から「最低のADよりも最低のCDの方がはるかにマシだが、最高のADには最高のCDでも敵わない」という通説があるように、突き詰める覚悟と資金があればADは今でもヘタなCDを(SACDでさえ)蹴散らすクォリティがあると思います。

 ただ、CDを上回るようなAD再生装置を揃えられるようなリスナーは限られているわけです。それに、CDが出回る前からADをたくさん持っていたユーザーならば話は別だけど、今からADを集めようとしても相当な費用と労力が必要。いくらオーディオは趣味のひとつだとは言っても、費用対効果(?)を勘案すると今さらアナログディスクに凝るのは随分と割の合わないことかもしれません。

 ・・・・どうしてこのようなことを述べるのかというと、私自身が保有しているレコードを持て余し始めているからです。

 ADの保存は場所を取ります。しかも無造作な並べ方をしているとレコード盤が反ったりします。キズを付けないように丁寧に扱う必要があるのは言うまでもありません。そして、レコードジャケットは古くなると変色したりします。

 レコードプレーヤーも場所を取りますね。

 前のスレッドでも言いましたが、昔は六畳間や四畳半の狭い部屋にJBLやALTECの大型スピーカーを置いて悦に入っているマニアがけっこういたように、オーディオのためならば生活空間なんかどうでもいいという風潮があったように思いますが、今はそうではありません。結局プレーヤーもディスクの保管にも場所を取るADは、CDに比べて「総体的に」優れているとは言い難いですね。

 「スペースユーティリティやメンテナンスの面で、アナログレコードが不利なことは当初から分かっていたことではないか!」という突っ込みが入るかもしれませんが(笑)、ソフトの主流がCDに移行完了しつつあった80年代後半には「今のうちADを集めるだけ集めておかないと、絶対後悔する」と思い込んでいたのだから、我ながら苦笑します。

書込番号:13220286

ナイスクチコミ!2


redfoderaさん
クチコミ投稿数:2863件Goodアンサー獲得:156件

2011/07/06 15:16(1年以上前)

こんにちは。

たぶんセラミック部品だけ他社に預けて組んでもらっていたのではないかと。

マイクロがウッドベースのシャーシを組んだ最初期モデルが同一筐体です。
マイクロの方はその後MARANTZのCD-94を母体に2モデルシリーズ化してます。
マイクロの場合、有名なのはこの2モデルの方みたいですが。

私はDA-9CXというのを使っていましたがTEAC版との違いは
インシュレーターがセラミックだったのとロゴ印刷ぐらいでしたね。

書込番号:13221224

ナイスクチコミ!4


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/07 07:02(1年以上前)

-> redfoderaさん

 OEMかOEMじゃないのかっていう話は、要は「KYOCERAのCDプレーヤーはMICROで作っていた」ということを示すハッキリとした「証拠」がないと、埒があきませんよ。今のところ、論拠はあなたの「記憶」だけですよね。これでは結論は出ないと思います。

 それにしても、MICROが今でも存続していたならば、けっこう面白い製品を作っていたんじゃないかと思います。ROTELみたいに日本の市場を捨て、欧米に拠点を移していたのならば、生き残れたような気もしますが(まあ、現実はそう甘くはないと思うけど)。

書込番号:13223975

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/07 07:04(1年以上前)

 昨今はSHM-CDやHQCDなどの高品質を謳ったCDが出回っていますが、そのサンプル盤として同じ曲目をそれら新規格CDと通常CDとをカップリングして両者を聴き比べられるようにしたものが安価で売られています。

 ならばCDの黎明期に同内容のLPとCDとをペアにしたセットものは無かったのかというと、実は存在していました。80年代の半ばだと記憶していますが、PHILIPSレーベルからそういうものがリリースされていたことを覚えています。

 内容はクラシックで、ライナーノーツには各曲目の聴き所が説明されており、たとえば「ここの部分の音の伸びやノイズの少なさをCDで実感してください」みたいなことが書かれていました。CDの開発元であったPHILIPSだけに、どうにかしてアナログディスクに対するCDの優位性をアピールしようとしていたことは分かります。

 しかし皮肉なことに、曲によってはLPの方が音の艶とか温度感においてCDよりも良いという結果になってしまいました(笑)。もちろん、プレーヤーのグレードによっても変わってきますけど、聴きようによっては「アナログも捨てたものではない」という認識を与えてくれたことも、この企画盤の存在価値はあったと思います。

 PHILIPSレーベルは数々の名録音を残しましたが、ユニバーサルミュージックの傘下に入ったことにより、2009年にレーベル名そのものが廃止されてしまったのは残念です。

書込番号:13223981

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:138件Goodアンサー獲得:2件

2011/07/08 06:57(1年以上前)

元・副会長さんの、業務用ケーブル紹介は大変参考になります。

直近の件以外に、他に何か問題点があるのか、私は知らないので、

元・副会長さんの
過去に大活躍されたスレッドのURL貼り付けをお願い致します。

書込番号:13227828

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/08 07:11(1年以上前)

 CECのCDトランスポートはベルトドライブ方式であることをセールスポイントの一つにしていますが、果たしてCDプレーヤーの世界においてドライブ方式による音の違いというものは実証されるものなのでしょうか。

 確かにCECの製品は独特のウォームな音を出しますが、それがベルトドライブ方式を採用しているためなのかは分かりません。CEC以外にベルトドライブ方式のCDドライブを搭載させているメーカーはあまり聞きませんし、同社だけの拘りが表に出ているだけなのかもしれません(笑)。

 アナログ時代には、この駆動方式の違いというものがけっこう取り沙汰されたように思います。70年代初頭に松下電器(現Panasonic)がダイレクト・ドライヴ(DD)方式を開発してからプレーヤーはDD一辺倒になった感がありましたが、ローエンド機はベルト式が多かったし、ハイエンドでもあえてベルト式を採用した機器も目立ったものです。

 S/N比やワウ・フラッター値はDD方式が優位でしたが、ベルト式にはカタログデータでは表現出来ない独特の力感と聴感上のノイズの少なさがあると主張するマニアも少なくなかったようです。

 MICROなんかはベルトの代わりに糸を使った「糸ドライブ方式」の超弩級プレーヤーシステムRX-5000/RY-5500を出していましたな。リリースは80年でしたから、CDが世に出る直前のことです。

 余談ですが、ベルトドライブ方式のアナログプレーヤーにおけるベルトは消耗品でした。メーカーに在庫があればいいのですが、古いプレーヤーの場合はベルトが無くてメンテナンスが難しい場合もありました。聞いた話ですけど、ベルトの代わりにパンツのゴム紐を使って急場を凌いだという豪傑もいたようです(爆)。

書込番号:13227854

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/08 08:49(1年以上前)

 すいません。件のディスクが分かりました。「THE WONDERFUL NEW DIMENSION」というものです(PHILIPS 412 947-2)。同内容のCDとLPがカップリングされておりました。曲目はガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」(プレヴィン指揮 ピッツバーク響)、ヴェルディの歌劇「ナブッコ」より「行けわが思いよ、金色の翼に乗って」(ヴァルヴィーゾ指揮 ドレスデン国立歌劇場管、合唱団)などでしたね。

 LPに傷が付いたため、手放してしまったのが残念です。

書込番号:13228026

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/09 06:39(1年以上前)

 とうとう聴くことができなかったけど一度は耳にしたいと思ったCDプレーヤーに、REVOXのB226シリーズがあります。80年代半ばに最初のモデルが発売され、92年のB226Eまでモデルチェンジを重ねました。

 REVOXはスイスのSTUDERが民生用として出したブランドです。元々はテープデッキなどで知られたメーカーで、オープンリールデッキは目にしたことがありますが、その質感には感心したものです。

 正直言ってB226のデザインは野暮ったくてさほど食指が動くようなものではなかったのですが、試聴経験があるというディーラーのスタッフによると、とても温度感の高い、個性的な美音調の展開だったということでした。

 主要メディアがアナログディスク(AD)からCDに切り替わる80年代においては、いわゆるCDの「デジタル臭い音」を敬遠していた従来のマニアを取り込むために、ADのテイストを踏襲したサウンドを特徴としたCDプレーヤーが発売されていたようですが、B226はその最右翼だったみたいです。

 たぶんB226は今聴いたら大半のソフトに関しては上手く鳴らないでしょう。ただし、ごく一部の「美音調が映える音造りのディスク」(?)には、現在のプレーヤーよりも適合性が高いと想像します。

 REVOXは現在正式に輸入されていないようですが、本国のHPを見ると現行製品は実に垢抜けたデザインで、たぶん音も相当モダンになっているのだろうと思います。いつか聴いてみたいものです。

書込番号:13231507

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/11 23:02(1年以上前)

 亀レスで恐縮ですが、フォローいたします。

>業務用ケーブル紹介は大変参考になります。

 そりゃどうも(^^)。知り合いからも「おまえは業務用の電線ばっかり買い込んで何やってんだ」と言われたことがありますが、安価なのでいつの間にか手元に溜まってしまいます。

 業務用ケーブルといえば、某ネット通販業者みたいに「これが最終回答だ!」と断言しているのは苦笑してしまいますけど、逆に「業務用ケーブルなんかピュア・オーディオ用には使えない!」と頭から否定する向きには良い印象は持ちませんね。

 別の掲示板で「業務用ケーブルは安価で耐久性があるからプロの現場で使われているだけだ。音が良いから使っているわけではない!」と断定する御仁を見かけたことがありますけど、少なくともプロは「音が悪くなるケーブル」なんか絶対に使わないはずですから、購入候補の選択肢に入れてもイケナイことではないと思います。

 しかしまあ、業務用といってもブランドごとの「個性」は明確にあるし、安い価格でケーブルのキャラクターの違いを確かめるという意味では、価値のある製品群かと思います。

 最近少し「面白そうだから購入候補に挙げてみるか」と思ったケーブルは、Beldenの81553。同じBeldenでも8412なんかとは違う繊細な持ち味のケーブルだとかで、ちよっと試してみたい気もします。

書込番号:13243343

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/11 23:03(1年以上前)

 昔、オートチェンジャー式のCDプレーヤーがありましたよね・・・・って、今でもありますけど(^^;)。PioneerのPD-F25Aとか、 KENWOODのKDC-C520、MARANTZのCC-4003といった製品が考えられますが、中には300枚以上ものCDを搭載できるPioneerのPD-F1007なんていう機器もあります。PD-F1007はCDショップに試聴用として置かれているのも見たことがありますな。

 オートチェンジャーといえば、CDプレーヤーよりもアナログプレーヤーを思い浮かべます。代表的なブランドにはDualとGARRARDがありました。私はDualのものしか見たことはありませんが、レコードが自動的に切り替わっていく様子は実にアナログライクな質感があったものです。GARRARDのオートチェンジャーは見たことはないですが、アームがアクリル製だというのには驚きました。剛性面ではどうかと思いますが、案外フレキシブルでオートチェンジャーにはマッチしていたのかもしれません。

 昔のセパレートステレオにもプレーヤー部がオートチェンジャーのものがありました。子供の頃、親戚筋に置いてあったステレオがそうでした。もっぱらドーナツ盤を積み重ねて使用されていたみたいでしたが、もちろんその「積み重ねる順番」で曲順も決まるので、セットする時はリスナーのセンスがモノを言ったようです。

 そういえばGARRARDのターンテーブルを使用したプレーヤーシステムを某ディーラーで聴いたことがあります。別に「GARRARDのターンテーブルだからどうだ」ということでもなかったのですが、今となっては少々レトロなその外見に妙な安心感を覚えたものです(笑)。

 さて、PCオーディオがさらに台頭してくるであろう今後は、オートチェンジャー式のCDプレーヤーは役目を終えるでしょう。品目の盛衰は世の常です。ただ、逸品館がMARANTZのCC4001を改造したCC4001/KAIはちょっと聴いてみたい気もしますが・・・・。

書込番号:13243361

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/13 22:56(1年以上前)

 CDプレーヤーの話題はここらでひとまず置いといて(^^;)、他の懐かしのオーディオ機器について述べてみたいと思います。

 個人的に一番「懐かしい!」と思えるオーディオ製品は、なんと言っても家具調のセパレートステレオです。私の子供の頃にはステレオと言えばこの形式でした。もちろん、コンポーネント型のステレオを揃えているマニアはずっと昔からいたのですが、大半の一般家庭では据え置き型こそがステレオだったように思います。

 セパレートステレオというのはその名の通り、左右のスピーカーとプレーヤー、アンプ、チューナーが格納されたセンターユニットの3点セットが「セパレート(別々)に置けるように」構成されていました。もっとも、セパレートステレオが出現する以前にも据え置き型のステレオは存在していて、それがスピーカーも含めて一体のキャビネットに格納されていたアンサンブル型ステレオと呼ばれるものでした。

 アンサンブル型ステレオは親戚の家にありましたけど(その時点ですでに骨董品みたいな年季の入りようでしたが ^^;)、前面にはツマミが付いておらず、プレーヤーのフタを開けるとターンテーブルの横にヴォリュームなどがズラッと並ぶといった案配でした。これはこれで味があって良いとは思いましたが、やっぱりアンプ部が前面に出ている方がメカ的に目立つということで、セパレート型に移行していったとも想像します。

 我が国でステレオLPが登場したのは1958年らしいですが、60年代初頭には早くもPIONEERからセパレートステレオが発売されたようですね。しばらく家具調ステレオについてアーティクルを重ねていこうと思います。

書込番号:13250799

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/14 06:45(1年以上前)

 初めてセパレート型ステレオと銘打って発売された機器の第一号は、PIONEERのPSC-5Aだったらしいです(1961年リリース)。価格は83,000円と、当時の所得水準を考えればかなりの高価格でした。写真を見ると、後年のセパレートステレオのスタイルの基本形になったような外見をしています。

 面白いのは高音ユニットがホーン型である点です。当時はドーム型は無かったと思いますが、コーン型でも可能だったような気もします。でも、デザイン面のアクセントとしては良好のように見えます。

 60年代の機器についてはもちろんリアルタイムでは知る由もなく、関係HPやわずかに親戚宅や近所に昔から置いてあったもので昔を偲ぶしかないのですが、その中で異彩を放っていたのがSANSUIのAPS-530という機種です(1965年発売)。なんと、MC型カートリッジを搭載していたのですね。しかもスピーカーは4ウェイ。SANSUI独自の格子模様も美しく、保有していたユーザーはさぞかし誇らしい思いをしていたのでしょう。

 VICTORのセパレートステレオには、SEAと呼ばれる簡易なグラフィック・イコライザー機能が付いていました。チューナーのスケール部が丸形だった機種もあるみたいで、見た目も工夫されていたようです。

 PIONEERやONKYOみたいな専門メーカーはもちろん、家電メーカーも当たり前のようにステレオを手がけていたようです。直営の「街の電気屋さん」でも扱えるようにするためでしょう。そういえばウチの親が言ってましたが、我が家に東芝製のテレビが搬入された際、配達してきた店員がしきりに東芝のステレオを薦めていたらしいです。「ICボストン」という銘柄だったそうで、今から考えると「IC」という名が、当時はセールスポイントにもなり得たのでしょうな。

書込番号:13251721

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/17 06:25(1年以上前)

 60年代末には、スピーカーをマルチ駆動するセパレート型ステレオが出現していたようです。つまり、ウーファーやツイーターに別々のアンプを振り分けるという方式で、今のバイアンプの走りといったところでしょうか。

 ただし、セパレートステレオぐらいのグレードで満足なマルチシステムが構築できるとも思えず、おそらくこれは見た目の新奇さを狙った店頭効果としての施策だったのでしょう。

 PIONEERのS-90/ISというモデルは、何とアクティヴ・スピーカーをフィーチャーしていたそうで、スピーカーケーブルによる音質の劣化を防ぐとの触れ込みだったらしいです。

 セパレートステレオのカタログには、決まってセンター部の下のスペースにテープデッキを設置した写真が載っていたように思います。もちろんそれは別売りなのですが、何となく「テープデッキは必需品」みたいなイメージを植え付けようとしているように思えます(笑)。ただ、この頃のテープデッキといえばオープンリールしかないわけで、一般ユーザーがテープをセットするだけでも面倒なデッキを数多く買い求めていたかどうかは分かりません。

 セパレートステレオは「家具」としての側面もあったようで、やたら豪華な仕上げを施したものも目立ったそうです。間違っても塩ビ仕上げなんかお呼びではなかったのでしょう(笑)。アンプ操作部に観音開き式の扉が付いていた機種もあったとか。「セパレート」とは名ばかりで、実質的には3つのユニットをピシッとくっつけて配置しているケースが多かったため、デザイン面でも3つ並べることを前提に考慮されたのだと思います。

書込番号:13262613

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:838件Goodアンサー獲得:30件

2011/07/17 21:57(1年以上前)

元・副会長さん こんばんは

セパレートステレオ・懐かしいですね。

今でも記憶に残っているのが、オンキョーのMC-3600KXです。
家具調のデザインでネットも格子入りでした。

特徴は、マルチアンプで中域と高域はホーンタイプ、
スイッチの切換で、4chのマルチサラウンド再生も可能でした。
現行、オンキョーAVアンプに通ずる音です。


現在使用中のスピーカーは、JBLのホーン型。
アンプは、マーク・レヴィンソンとアキュフェーズで、バイアンプです。
結局、オーディオの原体験が残ってしまっている様です。



CDプレーヤーでは、ヤマハCDX-2000を愛用していました。
音は、ヤマハ・ビューティ・・綺麗な音でしたが、思いのほか低域がしっかりとしています。

私も印象に残ったのは、ヤマハ・ビューティの頂点CDX-10000、
アンプは10000番のセパレート、スピーカーはヤマハGF1。
このヤマハシステム、何処までも伸びていく高域は見事の一言。
ヤマハ・ビューティを極めた異次元の世界でした。

今は、CD-S2000を使用中ですが、かつてのヤマハ・ビューティとは少し趣が違います。
音質は、ニュートラル傾向・・聴きようによって面白味はありませんが、
どんな機器と組み合わせても、大きな不満のない音です。
・・これが、現代のヤマハ・サウンドかもしれません。

そういえば、ヤマハ・ナチュラルサウンドといわれた時もありましたね。



書込番号:13265281

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/18 10:30(1年以上前)

-> audio-styleさん

 ONKYOのセパレートステレオのカタログには、確か「インテグレーテッド型のトーンアーム搭載! 世界のカートリッジが装着可能!」みたいな謳い文句が踊っていたような記憶があります(もちろん、他社の製品もそういう仕様のものは多かったみたいですが ^^;)。カートリッジの交換は、厳密に言えばアームの高さ等も調整しなければならないはずですが、セパレートステレオのプレーヤー部ではそこまで出来るのかどうかは分かりませんでした。まあ、実際に「世界のカートリッジ」に付け替えていたユーザーが沢山いたのかどうかは、今となっては知る由もありません。

 YAMAHAもセパレートステレオを出していましたね。型番は忘れましたが、センター部分の幅が異様に広かったことを覚えています。カバーを開けると、プレーヤーの隣に「習字に使う硯みたいなスペース」があり、たぶんこれは別売りのカセットデッキ部分か何かを埋め込むためにあると思ったものです。ただし全体としてスペースユーティリティ的には不利だったかもしれません(笑)。

 CDX-10000は私も「欲しい」と思っていました。確か、某オーディオ雑誌で評論家が「CDの音は信用していなかったが、初めて納得できるサウンドが出せる機器が見つかった」とか何とか絶賛していたことを覚えています。

 YAMAHAのアンプで印象に残っているのは、C-1とB-1のセパレートアンプです(75年ごろ発売)。リアルタイムでは聴いていませんが、80年代に中古品を聴いたことがあります。ナチュラルでありながら力強いという、本当にいい音だと思いました。メインアンプのB-1は今のYAMAHAの民生用機からは想像も付かない無骨なデザインでしたな。長岡鉄男が「飛行機の中に置いてあれば爆弾と間違えそうだ。型番もB-1だから“BOMB-1”とも読める」などというおちゃらけたことを雑誌のコラム欄に書いていたそうです。

 10000番のセパレートアンプは大手スーパーの家電品売り場に置かれていたのを見たことがあります。あの頃はピュア・オーディオ機器が一般ユーザーの身近にありました。

 それでは、今後ともよろしくお願いします。

書込番号:13267072

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/18 10:32(1年以上前)

 70年代に入るとセパレートステレオは次第に廃れてきたそうですが、皮肉にも私が子供の頃にリアルタイムで覚えていた「懐かしの機器」こそがこの頃のセパレートステレオだったりします。具体的には、4チャンネル型のモデルでした。

 以前のスレッドでも書きましたが、4チャンネルステレオとは通常の2chにリアスピーカー2台をプラスして臨場感を出そうとした規格で、今で言うところのサラウンドでした。ところがソースがLPレコードでは分離の品質に限界があり、そのうえ方式が3つもあってそれぞれ互換性が無かったために使いにくく、70年代半ばにはほぼ姿を消しています。ただ、70年代前半までは4チャンネルをフィーチャーしたセパレートステレオが数多く出ていたものです。

 今から考えると、家具調のセパレートステレオに比べてリア・スピーカーは簡易なものが多く、はっきり言って「オマケ」みたいなものでした。でも、4チャンネル対応型を謳っていた立場上、店頭効果の高い「それっぽい機能」を搭載する必要に迫られていたようです。その一つが「リスニング・ポジション選定システム」(?)みたいなカラクリでした。

 一番あからさまな(?)機能は、SONYの4チャンネル・セパレートステレオに付けられていたものでした。操作面に碁盤の目のようなディスプレイがあり、その中に小さなランプが一カ所点っています。ディスプレイの縦辺と横辺の隣にはスライド式のツマミがあり、それを動かすとランプが移動します。つまり、リスナーがいるポジションのイメージをランプの位置で表現し、それに応じて4つのスピーカーの音量バランスを整えようという機能でした。

 ONKYOの製品は、4つのスピーカーの音量レベルが点滅するランプの輝度によって示され、それを見ながら4つのバランスつまみで調整するというシステムでした。確か、SHARPも同様の形式だったように思います。

 VICTORの高めの製品は、4つのスピーカーを同じもので統一していました。スタイリングも垢抜けていましたね。VICTORは「本物の4チャンネル」と銘打ったCD-4方式を提唱していましたから、ヘタなものは作れないという気負いがあったのでしょう。

 4チャンネル・セパレートステレオの最後期の製品は、3つの方式をすべてカバーするような多機能型に移行しました。そういえば、当時はFM放送でも4チャンネルのソフトを時折流していましたな。

書込番号:13267082

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/21 22:40(1年以上前)

 松下電器(現Panasonic)が73年ごろTechnicsブランドでリリースした4チャンネル・セパレートステレオのハイエンド機には、ちょっとびっくりしたものです。なぜなら、スピーカーのサランネットが取り外し可能だったからです。

 もちろんバッフル面にも外装と同じような丁寧な仕上げが施され、カタログには各ユニットの説明分が仰々しく踊ってました。同社としてはよほど自信のあったモデルだったことがうかがえます。ただ、松下電器はこれ以降4チャンネル・セパレートステレオに関して目立った製品をリリースしていません。

 で、そんな4チャンネルのブームの陰で、「(ディーラーのスタッフ曰く)本当の音楽好き」にとってセパレートステレオは興味の対象ではなくなり、モジュラーステレオから発展した卓上型のモデルが若い音楽ファンの間で着々と台頭していたようです。70年代半ばになるとセパレートステレオ自体が完全に時代遅れのものになり、自分なりに好みのサウンドを追求できるコンポーネント・ステレオの時代に突入しました。

 セパレートステレオはその意匠からして「居間に置く」ということを前提にしていたように思います。つまりは家族揃って楽しむためといった商品コンセプトを持っており、対してくだんの「(ディーラーのスタッフ曰く)本当の音楽好き」というのは(自室で)個人的に好きな音楽を聴くといったユーザーを意味していたのでしょう。

 音楽鑑賞が「個人的な次元」にシフトチェンジすれば、もはや居間に鎮座するセパレートステレオには出番がありません。この背景には音楽トレンドの変化があったのだと思います。クラシックや流行歌ならば居間で鳴らせますが、当時流行りだした(ハードロックも含む)ニューロックとか(年配層からすればガサツに聴こえる)ニューフォークといったサウンドは、とても家族揃って聴ける類のものではありません。だから自然と「個人的に聴ける再生機器」に興味の対象が移りだしたとも思えます。

 ただし、セパレートステレオの重厚な佇まい、特にドッシリとした上蓋を開けてレコードをセットする際の「さあ、ホームコンサートの始まりだ!」といった雰囲気は、今考えても捨てがたい趣があったと思います。本当に懐かしいものです。

書込番号:13280780

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/24 22:02(1年以上前)

 YAMAHAのアンプCA-S700は、若い女性スタッフによって音決めがされたみたいですね。どんな音なのだろうかと思って先日試聴してみましたが・・・・何なんでしょうか、この音の硬さは(-_-;)。

 上級機のCA-S1000やCA-S2000は往年の「ヤマハ・ビューティー」を踏襲したような(もちろん、厳密に言えば違いますが)ナチュラルでフラットな展開なのですが、このCD-S700はそれらと比べると異質です。鋭い高域が耳につき、しかも濁っています(なお、試聴用のスピーカーはB&Wでした)。ケーブル選択やオーディオボードの併用で少しは改善するのかもしれませんが、これはちょっと、個人的にはいただけない音調でした。

 何でもくだんの女性スタッフはバンドをやっていたこともあるそうで、担当はヴォーカルだったとか・・・・それにしてはS700の中域は薄いです。たとえて言うならば、耳の聞こえが悪くなった年配層向けに高音に強調感を付与したような音作りでした(少なくとも私はそう感じました)。ただし、J-POPをハイ上がりにシャンシャンと派手に鳴らしたいリスナーには合っているとは思います。

 ここでふと思い出したのですが、YAMAHAがこういった「薄くて硬い」音作りをしたことが過去にもありました。A-1をはじめとしてA-5とかA-7とかいった70年代末にリリースしたアンプ群がそれです。それまでの人気があったシルキーな音のCAシリーズとも、後年のやや骨太な傾向を見せたAXシリーズとも違う、何ともライト級の音でした。

 ともあれ、前のスレッドで「オーディオ業界は女性ユーザーをターゲットにすべし」と言ったにもかかわらず、女性スタッフを起用しての商品開発がこの結果では、私も内心忸怩たるものがあります(暗然)。

書込番号:13291940

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/07/28 21:11(1年以上前)

 PCオーディオについて思うところを述べてみます。

 そもそもPCオーディオの本来的なメリットは何でしょうか。まあ、人によっていろいろと意見はあるでしょうが、私は「簡便性」だと思います。

 何しろ膨大な数のCDの音源も、ハードディスクに格納してしまえるのですから、スペースユーティリティ面ではとても有利です。しかも、聴きたい楽曲をワンタッチで呼び出せますから、便利であるのは間違いありません。

 今年行ったオーディオフェアでは、講師役である評論家の山之内正が「PCオーディオは、やっと音楽ソースがレコードやCDなどの回転系メディアから脱却できる、エポックメイキングな方法論なのだ!」とドヤ顔でブチ上げていましたが、確かにディスクを取っ替え引っ替えしなければならなかった従来の再生方法と比べれば、利便性にかけては格段の進歩だと言えます。

 ただし、PCオーディオが今後のピュア・オーディオの「主流」になるべきものなのか・・・・と問われると、積極的には肯定は出来ません。理由は「PCオーディオは(CDプレーヤーを使っての従来型の再生方法に比べて)音が良いのかどうか、分からない」からです。

 PCオーディオで扱われる元の音楽データは、とどのつまりが市販のCDです。ネット上でダウンロードできる音楽ソフトは圧縮音源であり、音は良くありません。もちろん一部にはCDを凌ぐ高音質ソフトがネット上で出回っていますが、それは絶対数が足りません。だから多くは市販CDからデータをコピーして、HDDをはじめとする各種記憶装置に読み込ませるしかないのです。

 で、CDからコピーされPCオーディオにて再生されるサウンドのクォリティと、普通にプレーヤーから再生される音とでは、どちらが上質であるのか・・・・という問題がここで出てくるわけです。

 くだんの講師の山之内は「CDプレーヤーを使っての再生音と、CDからPC関連機器にコピーされた音楽信号の再生とは、質としてほぼ同等。時としてPCオーディオの方が優れていることもある」などと言ってましたが、そんなことは直ちに信じられません。少なくとも、私は通常CDから読み込まれたPCからの再生音に心底感服したことはありません。ある程度上質のCDプレーヤーでそのままCDを再生した方が納得出来る音が出ると「今のところは」思います。

 もちろん、将来は「CDプレーヤーよりもあらゆるケースで絶対的に音が良いPCオーディオ」というものが開発される「可能性」はあります。ただしそれが実現化するまでには時間が掛かるでしょう。なぜなら、PCオーディオは音質に影響を与えると思われる要素が多すぎるからです。ちょっと考えただけでも、ケーブルはもちろんソフトの種類、HDDの規格、そしてPC自体の性能やコンディション等に大きく左右されることは想像に難くありません。これらを一つずつ潰していって、オーディオファンが満足するようなスタンダードな形式として定着させるには、一朝一夕では出来ないと予想します。

 今のところ、従来型のCDプレーヤーを使っての再生を「メイン」とするならば、PCオーディオは「サブ」としての地位にあるんじゃないでしょうか・・・・と「個人的には」思います。

書込番号:13306688

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/03 07:59(1年以上前)

 前回のPCオーディオについてのアーティクルに関連するわけではないですが、楽曲のネット配信が主流になりつつある昨今の状況に対してコメントしてみます。

 正直言って、(時代の流れであり仕方が無いとはいえ)私はこの風潮についてあまり良い印象は持ちません。なぜなら、ネット配信のシステムの隆盛はパッケージメディアの軽視に繋がる懸念があるからです。

 パッケージメディアというのは、音楽ソフトを「形ある実体的な商品」として販売されているものを指します。具体的にはCD(及びSACD)やアナログレコードのことです。つまりは、アルバムのタイトルがあってジャケットがあって、場合によってはライナーノーツや歌詞カードも付属して、ひとつの商品として店頭に並ぶという、昔のSPレコードの時代から綿々と受け継がれてきた形式です。

 対して、ネットからのダウンロードはジャケットや曲の詳細な説明もない、文字通り「データ」としての音楽信号しかありません。

 「曲だけ聴ければいいじゃないか。ジャケットだのライナーノーツだの、無用の長物だ!」と言われれば黙るしかありませんが(笑)、パッケージメディアを捨象してしまうと音楽ソフトとしての「価値」は限りなく軽くなるのではないでしょうか。

 たとえば、自分が生まれて初めて買ったレコード(あるいはCD)のことは、いつまでも忘れないものだと思います。レコード屋の店頭で迷いに迷ってやっと一枚を選び出し、意を決してレジに向かい、大事に抱えて家まで帰り、封を切ってシステムに実装し、音が出た時の感動は何とも言えないものです。そのディスクの価格はいくらだったか、ジャケットがどういうデザインだったか、ライナーノーツにはどんなことが書いてあったか・・・・そういうことは記憶に強く残ります。

 ところが、ネットからのダウンロードではそういう「感慨」はありません。ちょっと興味をかれた楽曲がクリックするだけで「即座に」手に入ってしまう。雰囲気としては、かつてのラジオ放送のエアチェックに通じるものがあるのかもしれない。その分「趣味性」は後退していきます。

 評論家の菅野沖彦が「パッケージメディアの衰退は、実在感のある確固とした形がなくなり、無形のものになりつつあることを意味している」といったことを述べていましたが、音楽ソースが「無形」つまり「透明な存在」になってしまえば、ソースそのものがどんどん軽視されていくでしょうね。

 そしてこの状況は、音楽ソースの作り手側にも影響を与えるでしょう。各ナンバーが単発的に並ぶだけで、昔のように「LP一枚まるまる聴いて初めて作者の意図が垣間見える」といったような「コンセプト・アルバム」みたいな方法論は、過去の遺物となりつつあると思います。

書込番号:13329488

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:275件Goodアンサー獲得:2件

2011/08/05 19:50(1年以上前)

PCオーディオどころか、私の場合、アナログにはまってしまい、レコードラックまで買ってレコードが増え続けているぐらいです。(^O^)

そんな大した装置ではないけれど、楽しんでいます。

宝くじでも当たったら、ヴィンテージオーディオで揃えたいな〜など逆をいってます。


クラシックの中古レコードをオークションでセット物を買う事もあるのですが、昔の人はその一枚一枚を少ない小遣いや、月一枚から2枚が精一杯であったであろう時代に比べると、私の場合、そんなレコードを一枚100円前後で買えちゃう訳です。それもセット物はまとめて処分された物が多く、一枚一枚コツコツとコレクションされた産物ですので、状態が良いものがほとんどでした。

いくら1枚当たり100円前後で買えた物でも、これらの事を考えると今の私は大変贅沢で、一枚一枚大事に扱っております。

また一枚一枚楽しませて頂いております。

この先未来、データーだけのソフトになってしまったら、そんな「楽しみ」が無くなるのは、寂しいですね。

そんな私もここ十数年間はオーディオから離れ、音楽聴くのはカーステか圧縮音源ばかりでしたので、不思議なものです。

恐らくクラシックやジャズに嵌まらなかったら、こんな私も普通にPCオーディオに流れていたかも知れません。

長々と失礼しました。

書込番号:13339174

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/05 23:28(1年以上前)

-> ハッピーとプリンさん

 レス、どうもサンキューでした。

 これも評論家の菅野沖彦が言ってたことですが、昨今のアナログ回帰ブームのきっかけは(ネット配信などの)デジタルメディアの持つ問題点にあるということです。確かに、音楽ソースがデータだけの「透明な存在」になってしまえば、実体感のないものに成り果てます。アナログレコードは実体感の大きさにおいてデジタルメディアの対極にあると言えるでしょう。

 前のアーティクルで「私自身が保有しているレコードを持て余し始めている」なんて書いてしまいましたが、本当は大量のレコードを保管するスペースさえあればアナログディスクの収集に邁進したいのです。でも、私も宝くじに当たらない限り、住処の増改築は無理っぽくなりつつあるので断念しているところです(爆)。

 今のところ、PCオーディオの最大のアドバンテージである「簡便性」はワタクシ個人的には重視していません。ディスクを取っ替え引っ替えして聴くのは苦になりません。だから当分は従来通りのオールドウェイブなオーディオファンでいるつもりです。某大手家電店の幹部が「これからはパソコンのことが分からないと、オーディオは語れない」なんて言ったらしいですが、たとえマーケティング上ではそうであっても、オーディオは音楽を楽しむものだという原理原則は忘れないで欲しいと思いますね。

 私の住んでいる県にはアナログレコードの再生に執念を燃やしている(?)ディーラーが2軒ありますが、どちらの店長もレコードのことになると商売そっちのけで延々とウンチク話を披露してくれます。その熱の入った話しっぷりに苦笑してしまうこともありますが(笑)、こういう積極的な送り手がいるということだけで嬉しくなってしまいます。

 確かに、外盤と国内盤の音の違いやプレスの時期によって音が異なったりと、アナログレコードは興趣の尽きないメディアです。これからも生き残っていくことでしょう。

 それでは今後ともよろしくお願いします(^^)。

書込番号:13340163

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/13 08:31(1年以上前)

 「Stereo」誌の8月号(だったかな)において、読者からの質問を受け付ける「Q&A」コーナーの中で「ちょっと困った質問者」を見つけました(爆)。

 この者は「Stereo」誌での高評価をもとに手持ちのYAMAHAのNS-1000Mからの買い換えとしてORTOFONのKailas7をネットオークションにて入手したらしいのですが、NS-1000Mとはまったく違う音造りだったとかで(←当たり前ですが)まったく気に入らず、挙げ句の果ては「執筆者の意見は参考にならん!」と逆ギレするような物言いをする始末。

 もちろん回答する側は「(そんな物言いは)残念です」と遺憾の意を表していたようですが、昨今はくだんの質問者を笑えないような状況になりつつあると思います。

 当ボード及びヨソの掲示板でも「ネットオークションにてオーディオ機器を入手したのだが、好きな音ではないので困っている」とかいうフレーズを何回か目にしたことがあります。さらには「ネットオークションで手に入れたオーディオ機器の音は気に入らないので、別の機器をまたネットオークションで調達したいのだが、どの機種が良いのか」なんてことを堂々と聞く者もいます。

 オーディオショップは減り続け、それに反比例するかのようにネット上では「情報」だけが溢れています。いつしか「オーディオ機器というのは聴いてナンボの商品である」といった基本的な事さえ捨象され、「ネットでこういう書き込み(インプレッション)を見つけたから実際もそうであるに違いない」という見当外れの思い込みにより、意に添わない買い物をしてしまう消費者もけっこういるのではないでしょうか。

 ディーラーの店員から聞いた話ですが、ネット上での「CDはデジタル信号だから、プレーヤーはどれも音は一緒」という文章を読んで本当に「CDプレーヤーはどれも音は同じ」と思い込んでいた若い客がいたそうです。その客はアンプとスピーカーにはかなり値の張るものをチョイスしていたのですが、CDプレーヤーだけ3万円程度のものを買おうとしていたそうで、不審に思った店員が問いつめてみたらそういう「間違った認識」を持っていたことが判明したとか(呆)。

 「Stereo」誌の編集部はそんな風潮に抗議するために、あえてくだんの「質問」を載せたのかもしれません(あるいは単に「さらしもの」にしたかったのかも ^^;)。

書込番号:13368019

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:24件Goodアンサー獲得:1件

2011/08/16 09:03(1年以上前)

お久しぶりです。あれからSC-CX101のスピーカーケーブルを交換しました。ベルデン8460に代えて大部音質が変わりアナログらしくよくなりました。今ケーブルを2mで切り縮めせずに聞いてますが切り縮めしたらまだまだよくなりますか?切り縮めするならどのくらい切り縮めしたらいいでしょうか?

書込番号:13379719

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/17 10:37(1年以上前)

-> デノン大好きさん

 ケーブルを2mからいくらかでもカットすれば音が良くなるのかどうか、残念ながら私には分かりません。

 私も8460を使っており、2mでバイワイヤリング接続しておりますが、長さがギリギリに近いので安易にカットできないのが現状です。

 カットすることによる音の変化の度合いについては、たぶん使っているスピーカーやアンプの種類に準拠するのだと予想します。

 「ProCable」のサイトでは「あまり細かく考えず、1.5センチ単位程度でもいいでしょう」みたいなことが書いてありますから、御使用に支障の無い限り1センチ程度カットして様子を見るのもひとつの手だと思います。もちろん、ほとんど変化が見られないのならば「ケーブルカットによる音の焦点の微調整」は取り敢えず手控えた方がよろしいかと思います。

 ただし「かなり変化がみられた場合」ならばちょっと悩ましいですよね。細かくカットすることによる「微調整」がセッティングの重要なポイントとして浮上してきますから、いろいろやっているうちに「切りすぎ」が発生して、またケーブルを調達しなきゃならないハメになるかもしれません。

 あまり参考にならなくてスイマセン。

書込番号:13384123

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/17 10:49(1年以上前)

 ケープルの話が出たついでに、ちょっと思うところを述べてみたいと思います。ある程度オーディオ歴の長い者ならば「ケーブルで音は変わる」ということを身に染みて分かっている・・・・はずなのですが、中にはそうじゃない人もいるみたいです。

 さすがに当サイトのボードでは「ケーブルなんかで音は変わらない!」と声高に主張する人はほとんどいないみたいですが、ヨソの掲示板ではケーブルによる音の変化を否定する人もたまにいるようです。

 もちろんオーディオというのは個人的な趣味ですから、システムがどのように聴こえようと個人の勝手です。

 かくいう私だって特定の機種に対する「大方の評価」とはまったく異なる印象を持ったことは一度や二度ではありません。たとえば評論家やネットの評価では「明るく闊達な音」だとされていたスピーカーが、いくらアンプを替えても「暗くてフットワークの重い音」でしかないと思ったこともあります。

 しかしアンプやスピーカーに対して「大方の評価とは異なる印象を受けた」という意見と、「ケーブルで音は変わらない」という主張は、同じ「個人的な印象」であっても意味合いとしてはまったく違うのです。

 オーディオファンにとってアンプやスピーカーの「機種によって音の変化がある」ということは、まあ自明の理であるわけです。そうでなければオーディオという趣味自体が成り立ちません。ところが、ことケーブルに限っては「音が変わらない」という意見が(時として)まかり通っているように思えます。

 当然の事ながら「ケーブルをあれこれ付け替えてみたけれど音は全く変わらなかった」と言うのは自由です。本人がそう感じたのだから、仕方ありません。でも、オーディオ用ケーブルというのは随分前から数多く出回っており、一つの市場を形成しているのは事実です。

 単純な需給関係から見れば、ケーブルでの音の変化を認識しているユーザーが多いから市場が成立しているわけです。この「事実」を前にして「ケーブルを替えてもまったく音が変わらなかった」すなわち「ケーブル交換の効果はない」と断言する人の「立場」というのは、いったいどこにあるのでしょうか。

 批判を覚悟で述べてしまいますけど、ケーブルでの音の変化が全然感じられない人というのは、楽器の違いも分からないのではないかと思ったりします。たとえば、廉価版の練習用ヴァイオリンとストラディバリウスの音がまったく同じ音に聴こえたり、安いピアノとスタィンウェイとの音の区別が付かなかったりするのではないでしょうか。・・・・実は、身近にそういう人がいるので、余計そう思います。

 オーディオに興味のない人ならばともかく、オーディオ歴が長い者が「(あらゆるケースにおいて)ケーブルを替えても音が全然変わらなかった」と断言してしまうのは、余り格好の良いものではないと感じます。

 なお、中にはケーブルを付け替えたこともないのに「ケーブル交換の効果はない」と言い張る人もいるみたいですが、そんなのは「運転免許証も持っていないのに、各車のハンドリングなどのドライヴ感を得々として語る」というのと似たようなもので、相手にする必要はないと思います(-_-;)。

書込番号:13384166

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:24件Goodアンサー獲得:1件

2011/08/17 12:39(1年以上前)

お詳しくありがとうございます。焦点合わせをやった事がないので、どうなったら焦点が合ったていえるんですかね?個人個人で聞いて納得出来た音質が焦点が合ったて言えるんですかね?切っても切っても変わらない事もあり得ますよね、

書込番号:13384533

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/20 22:35(1年以上前)

-> デノン大好きさん

 「音の焦点」なるものは、やはり仰るように「個人個人で聴いて納得出来る音質になったポイント」のことなのだと思います。ただし、本当に「焦点が合ったかどうか」を確認するためには、ケーブルをカットした「その前後」の状況を知らなければなりません。

 たとえば、ケーブルを2cm切って「納得できるような音」になったとします。でも、もう少し切ると「もっと納得出来るような音」になるかもしれません。それを見極めるためには、やっぱり「もう少し切ってみる」という行為が必要になってきます。しかし、そうすると切りすぎて「納得出来ない音」になってしまう可能性も出てきます。

 要するに、「音の焦点」をシビアに合わせようとすると、同じケーブルを2セット用意する必要があるのです。私はこれは不経済なことだと思います。同じケーブルを2セット購入するよりも、別のケーブルを買ってきて音の違いを楽しんだ方がマシでしょう。

 前のアーティクルでも書いたように、「音の焦点」があるかどうかをチェックするために、使用に支障の無い限り取り敢えず1センチ程度カットして様子を見ることを否定しません。私だって長さに余裕があればそうするかもしれません。ただし、厳密にやろうとすると同じケーブルを2セットも用意しなきゃならないのは必定ですし、それを考えると「焦点合わせ」についてあまり神経質になることはないと思います。

 もちろん「短い距離には細い芯線、長い距離には太い芯線が適している」というのは、私も経験上本当らしいと言うことはできます。だから8460が2mぐらいまでの距離にマッチしているということは納得出来ます。でも、加えてセンチ単位・ミリ単位で「音の焦点」を絶対に合わせなきゃならないという必然性は、個人的にはあまりないと感じますけどね。

 前のアーティクル同様、あまり参考にならなくてスイマセン。

書込番号:13398352

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/24 08:58(1年以上前)

 前の書き込みで「音の焦点」というフレーズが出ましたが、この言葉を多用している「ProCable」のサイトには「レコーディング・スタジオで鳴っていた音こそが、最も良い音である」という一文があります。

 なるほど、確かにレコーディング・スタジオで鳴り響いていた音は音楽ソフトの「源流」と言えますし、分解能や情報量といった音質の指針となるようなファクターを向上させようとするのも、レコーディング・スタジオでのサウンドに近づけるための方法論でしょう。

 しかし、一般家庭では「レコーディング・スタジオで鳴っていた音」を再現することはまず無理です。たとえ広いスペースと潤沢な資金があって、スタジオ機材をそっくりそのまま調達することが可能であっても、それは「特定のスタジオの音(のようなもの)」しか出せず、音楽ソフト全般にとっての「レコーディング・スタジオで鳴っていた音」の再現ではないのです。なぜなら、ソフトによって収録されたスタジオは違いますし、当然それぞれ機材も異なるわけです。

 だから、たとえ「レコーディング・スタジオで鳴っていた音こそが、最も良い音である」というのが事実であっても、それを「レコーディング・スタジオで鳴っていた音じゃないと、良い音ではない」という結論に持って行くのは間違いです。たとえ分解能や情報量を高めることが「レコーディング・スタジオで鳴っていた音」に近づけるためのメソッドだとしても、「レコーディング・スタジオで鳴っていた音」を一般家庭で出すことが事実上不可能である以上、各ユーザーはそれぞれの思うところの「良い音」を追求するしかないでしょう。

 ACCUPHASEの創始者である春日二郎の著書の中に「オーディオは芸術と同じくフィクションである」という一節があります。「レコーディング・スタジオで鳴っていた音こそが、最も良い音である(だからそれ以外はダメだ)」という意見は、いわば身も蓋もない「ノンフィクション」の世界でしょう。ノンフィクションだけでは、趣味として面白くはありません。

書込番号:13412013

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/24 08:59(1年以上前)

 今まで接することの出来たアナログプレーヤーの中で最もインパクトの大きかった機種の一つとして、PIONEERのPL-88F(およびそのシリーズ)を挙げたいと思います。

 81年にリリースされたこの機種は、何とフロントローディング方式を採用していました。レコードをセットする際にターンテーブルとピックアップ部分とを載せたトレイが前面にせり出すという画期的な規格です。しかも、光センサーによってレコードの音溝を精査し、曲目ごとに針を下ろしてスタートさせるという、まるでCDプレーヤーのようなインターフェースを実現していました。なお、発売された81年にはCDはまだ世に出ていません。

 さらに、アームはリニアトラッキング方式ではなくストレートアームが搭載され、付属カートリッジは高出力MC型という懲りようです。

 私はPL-88Fがシステムに実装された音を聴いていませんが、家電店で実物を見かけたことはあります。8万円弱の製品でしたからさほどの高級感はありませんでしたが、この様式は画期的だと思ったものです。スペースユーティリティ面で有利なのは言うまでもないし、キャビネットを頑強に作ればハウリング対策も従来型プレーヤーよりもずっと楽だったでしょう。

 ただし残念だったのは、当製品がリリースされてから2年も経たないうちにCD時代に移行してしまい、アナログプレーヤーの操作を簡便化するという方法論が廃れてしまったことですね。CDが発売されるのがあと数年遅かったら、もっと多くの面白い形状のアナログプレーヤーが生まれていたかもしれません。

書込番号:13412017

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/08/30 20:07(1年以上前)

 家電量販店のスタッフなどがよく口にする「この機種はクラシック向き。対してあっちの機種はジャズ向き」というセリフは果たして正しいのでしょうか。つまりユーザーの好む音楽ジャンルを機種選定に当てはめる方法は、正当なのでしょうか。

 結論から言うと、私は「好みの音楽ジャンルを機種選定に当てはめても良い」と思うし、「○○向きの音の出方をする機種があっても構わない」とも感じています。

 ・・・・こう書くと、「ProCable」の信奉者(?)などからは「○○向きの音などあり得ない。とにかくレコーディング・スタジオで鳴っていた音こそが正しく至高のものであり、それは○○向きという矮小な概念なんか超越している」とか「○○向きの音しか出ない機器は、そもそもボロいのだ」とか何とか突っ込みが入るのかもしれません(笑)。

 でも、たとえばヴァイオリンの音は至近距離で聴くと実に鋭く感じます。オーケストラの強奏は、ある意味ヘヴィメタルよりもハードです。それらの演奏をオン気味で上手く録られたレコーディング・スタジオでは、文字通りソリッドでハードなサウンドが鳴り響いているのでしょう。しかし、オーディオ装置でクラシックを聴きたいユーザーが、全員「レコーディング・スタジオで鳴っていた音」みたいなハードでヴィヴィッドな音を求めているかというと・・・・そうじゃないと思いますね。

 一般ピープルがクラシック音楽の鑑賞に求めるものは何かというと、癒しだとか柔らかさとか静謐さとか、そういうものが多いのではないでしょうか(まあ、具体的データはないので断定は出来ませんが ^^;)。そういうユーザーを前にして「これが本来の正しい音だ!」という具合にレコーディング・スタジオで鳴っていたようなハードなサウンドを提示しても、見向きもされないと思います。いくら「クラシックの実演はハードでソリッドな音が溢れている」と言ったところで無駄でしょう。

 特定のジャンルに対する特定の音のイメージが罷り通っている状況では、それに準拠するようなオーディオ装置の選び方もアリだと思います。クラシックが好きなリスナーに対してTANNOYやCONSENSUS AUDIOなどの製品をディーラー側が奨めるのも、まあ当然でしょう。

 とはいえ、昔に比べれば明らかに「○○向き」に限定されるような音造りの製品は減っているように思います。各ブランドの個性はあるにせよ、どのジャンルでもそれなりに鳴らしてしまえる製品が多くなったと感じます。でも、だからといって「○○向きの製品なんてのは、あり得ない!」と居丈高に言い募るのも、あまりスマートではないですね(ヨソのボードにはそういう人がいましたが ^^;)。

 誰が何と言おうと、ヘヴィメタルをメインに聴くユーザーがTANNOYの同軸型をチョイスすることはあまりないと思いますし、クラシックの室内楽が好きなリスナーがJBLを買うことも、あまりないでしょう。ユーザーサイドからすれば「○○向き」の製品は存在しますし、ディーラーがそれに添って商品を奨めるのは当たり前です。

 あと「本当に良いスピーカーは、ジャンルを選ばない!」という言説もネット上で何回か目にしたように思いますが、それはある程度は正しいけど、全面的に正しいわけではないですね。特定ジャンルの音楽しか鳴らせないスピーカーだとしても、そのパフォーマンスが極上ならばそれは「良いスピーカー」だと思います。

書込番号:13438012

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/09/09 06:40(1年以上前)

 評論家の石原俊が書いた本に「音楽がもっと楽しくなる オーディオ『粋道』入門」というのがあり、その中に「オーディオは人格を表す」というフレーズがあるそうです。私はこの本は読んだことはないのですが、趣味のオーディオにおける「人格」の占める影響度の大きさに関しては、私も「無視出来ないのではないか」と思ったりします。

 以前のスレッドでも書きましたが、過去に「自称オーディオマニア」の家に何度か行ったことがあり、その中でどうしようもない音を出している「自称マニア」の家の様子は、やっぱり「どうしようもない」有様だったことが強く印象付けられたものです。

 対して、自宅のシステムからマトモな音を出しているマニアは、家の佇まいもマトモなのです。機器自体は大型でも、部屋にピタッと収まって威圧感は出来るだけ抑えられています。ヘンな音しか出せない「自称マニア」諸氏の「音だけに執着して居住空間を顧みない部屋のレイアウト(及び間取り)」とは一線を画していました。

 趣味というのは、実生活がソフィスティケイトされていてこそ充実する・・・・とも言えます。昔のオーディオ雑誌に紹介されていた、狭い部屋に大型機種を導入して悦に入っていた「自称マニア」のシステムは、ほぼ間違いなくマトモな音は出ていなかったでしょう。音を響かせる空間が乏しければ、満足なパフォーマンスは望めません。そんな高価な機器を買うカネがあれば、もっと上等な部屋に引っ越せと思ったものです(笑)。

 オーディオフェアでときどき見かける、安っぽい服にサンダル履きで100万円単位の商談をしているオッサン達は、果たして機器を使いこなせているのか、甚だ疑問です。

 服装には気を遣わず、部屋の整理整頓が出来ず、食事はファストフードで済ますことが多く、オーディオ以外に趣味を持たず、本も読まないような者には、まず良い音は出せないと思います(まあ、私が知らないだけで中には「例外」もあるのかもしれませんが ^^;)。

 ・・・・で、私はどうかというと、リスニングルームはくだんの「自称マニア」のように雑然とはしておらず、人並みに服装には気を遣っているし、読書もそこそこしているし、オーディオ以外にもけっこう楽しみはあるのだけど、部屋の狭さは如何ともしがたい(爆)。さりとて「高額なオーディオ機器に注ぎ込むカネがあるのならば、もっと良い部屋に移れ!」と言われるほど、手持ちのシステムは高価ではありません。

 結果として、何となく部屋の有様がオーディオ機器がデカい顔をしているようにも見えて、これには内心忸怩たるものがあります。広くて新しい住居に移りたいのは山々ですが、「先立つもの」及びそれよりも厄介な「諸般の事情」に阻まれてなかなか実現化しません。・・・・というわけで、最近弱気になっております(苦笑)。

書込番号:13476976

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/09/09 06:46(1年以上前)

 先日、VICTORのEX-B1を試聴しました。この機種は同社のEX-AR7などと同じく、ウッドコーン型ユニット使用のスピーカーをフィーチャーしたステレオセットです。ただ他のラインナップと違うのは、アンプ部とスピーカーとが一体になった、いわばラジカセの発展系みたいなスタイルをしていることです。

 さらに特徴的なのは、この機種は家電店やオーディオショップで扱っておらず、デパートなどの催事期間中のみの直接展示販売になっています(ネット通販もやっていないとか)。

 聴いた感じはどうだったかというと、かなり音は良いですね。VICTORのウッドコーン・スピーカーというのは国産大手の製品では珍しく明るくコクのある音を出すので、個人的にも気に入っているのですが、EX-B1はそれを最大限に活かしたような音作りをしていると思います。

 ヴォーカルは艶があるし、それでいて決してヒステリックにはならない。伸びのある暖色系の展開で、解像度も十分確保されています。フルレンジ一発なのでレンジは欲張っていませんが、限られた帯域の中で「聴きやすいポイント」を上手く演出していると思います。見た目も豪華で、部屋の美観を損ねることはまずないでしょう。

 SACDには対応していませんが、DVDは再生可能で、テレビに繋ぐことも可能です。

 ただしこの機種の価格は\289,800です。オーディオファンからすれば「30万円も出すのならば、もっと良いシステムが買えるんじゃないか」と思うのは当然だし、個人的にも「この価格」ではサブ・システムとして導入するのも二の足を踏みます。でも、このマーケティングを考えると商品価値は決して低くはないでしょう。

 ユニクロ等の廉売店のユーザーとは違う客層が存在する場所だと思われる(笑)デパートの一角(特売品会場ではなく普通売り場)にちゃんとした試聴スペースを設けていること。家電量販店みたいに周りがうるさくなく、オーディオ専門店のような敷居の高さも無く、買い物のついでに気軽に立ち寄れること。そして十分な店頭効果を発揮できるほどの音の良さを兼ね備えていること。それらの要素が備わっていれば、決して割の合わない商売にはならないと思います。

 VICTORだけではなくて、他のメーカーもこういうマーケティングを採用して欲しいと思いますね。オーディオには関心は無いけど良い音で音楽を聴きたいと思っている層を掘り起こす契機にもなるんじゃないでしょうか。

書込番号:13476987

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:737件Goodアンサー獲得:33件

2011/09/13 23:30(1年以上前)

PCオーディオを現状のままアレやコレやとやったときに、
思わぬ高音質な音が出てきてびっくりしました。
そのとき感じたのは、
DACチップがどうのトランスがどうの電子部品がどうの、、、
というこだわりが根こそぎ自分の中から消えてしまったことです。
「なんでソフトだけで音が良くなるのかよ!」です。

たまたまASIO2対応のサウンドカードを使っていたことと、
同軸出力のあるものだったことも関係していると思います。
デジタル出力の音に定評がある製品でしたが、一歩抜きん出る音
というものではありませんでした。
それがソフト側のセッティングで本来のポテンシャルが発揮されたのでしょう。

アナログ出力ではONKYOが高く評価されていましたが、
わざわざデジタルの評価が高いものを選んで正解かなぁと思いました。

ところでWin7用のWASAPIをXPに入れたとしても問題はありません。
もちろんXPでは機能しませんが、以前問題ありと言いましたが
そうではなく、排他的Core Audio上で動作するように
ソフトが対応していないだけの事ですからそれ以外に原因があります。
そういうソフトでは通常モードに戻せばOKです。

さて、じゃあなぜ音が良くなるのか考えてみました。
定位と抜けの良さが際立っています。
定位=位相があっていると考えられます。
だれでも分かりやすい低音の空振りがなくなって
ハイ上がりでなく低音もしっかり出たバランスのいい音に
なっていることが大きな音の違いではないかと思います。
解像力も抜けの良さも揺るぎがありません。
チープな簡易スピーカーでも良さははっきり分かります。
いかに悪い音でPCを使っていたのかという事でもあります。

もちろん「ハードで決まる」「スピーカーで決まる」は
間違いではありません。
スピーカー以前が同じ条件での話です。

ただしどこまで音が良くなるのかというと、
個人的にはこれ以上期待していないのが正直なところです。
これ以上の音はやはり私もピュア・オーディオだと思っています。

アナログレコードも自作アンプで聴きたい欲求はくすぶりつつ
CDの音に陶酔している毎日です。
いやぁ、、いい音楽ですハフハフ…

書込番号:13496951

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/09/14 23:04(1年以上前)

-> デジゴンさん

 やっぱりPCオーディオの場合、ソフトウェアの種類および設定状況によって相当音は違ってきますか。何かをちょっと変更するとスグに音の変化に繋がるのがオーディオというものですから、PCオーディオにおける「音の入り口」を司るソフトウェアの状態が音に影響を与えるというのは、当然でしょうなぁ。

 前にも書きましたが、ソフトウェアはもちろんケーブルやHDDの規格、そしてPC自体の性能やコンディション等によって音は大きく左右されるのでしょう。某サイトでは「Windowsマシンよりもマッキントッシュの方が遙かに音が良い」とありますが、PCの「ブランド別の音の違い」というのも今後取り沙汰されてくるのかもしれません。

 知り合いが言ってましたが、パソコンの電源の取り方によっても音がけっこう変わってくるらしいです。こうなってくると、PCオーディオにおける(誰でもあるレベルの音は出せるような)スタンダードなシステムの確定というのは、まだまだ先の話になってくるのかもしれません。

>CDの音に陶酔している毎日です

 CDが「普及した音楽専用パッケージメディア」の最後の形態になることは確かなようなので、私もCDの音を何とか良くする方向性でシステムをリファインし続けていこうと考えている今日この頃です(^^)。

書込番号:13500665

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:737件Goodアンサー獲得:33件

2011/09/16 07:28(1年以上前)



元・副会長さま

http://www.dieen.net/pc/pc_update84_01.html
PCオーディオはこれを参考にさせていただきました。

CDはエソテリックUZ-1でトランスポートとしてI-LINKで
SONY TA-DR1aと接続…これはUSB接続と同じで
基本的にはPCオーディオの発展系になります。
(アンプもアンテロープ+10Mルビジウムクロック同期)
PCには出来ないDSDもそのまま転送できます。
普通のCDプレーヤーにスピーカーを接続しているようなものなので、
鮮度は申し分ありません。

歌謡曲のながら聴きで今までとの違いがはっきりします。
熱唱が伝わってきて時にはヤル気が沸騰してきます。
えー!?こんなに感情がこもってたんだ…という感じ。
PCオーディオでは、ながら聴きそのもののカーステレオレベルを脱却できません。
ある程度の高音質なものなので悪くはないのですが、
名曲以外琴線にはふれません、自然な感じ。

ケーブルもあるレベルを超えるとあまり変わらなくなります。
クリーン電源もCDプレーヤー以外では変化は少ないです。
PCオーディオも排他的Core Audio環境からはそう変わらないと思います。

書込番号:13505594

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3390件Goodアンサー獲得:29件 オーディオ・マルチチャンネル 

2011/09/16 10:18(1年以上前)

PCオーディオの話になったので、少しだけお邪魔します。元・副会長さんのパッケージメディア論はなかなか的を得ていると思いました。

私のPCオーディオ装置は、6畳でイメージ11/KAIという小型スピーカで聴いていて、どうと言うことない装置ですが、最近96/24の音楽データ(室内楽ですが)をダウンロードしました。

予想通り、物理媒体のない不安さを味わったのですが、慣れたら「これも良いか〜」と思うようになりました。CDの表紙に当たる絵は、画像としてダウンロードできるし、何よりも「CDラックを占有しない」・・・これがうれしいです。コピー制限がないのでバックアップを多重にとリました(他のハードディスクにも)。

写真と似てますね。アルバムにしまうのではなく、ディジタルカメラで撮ってデータとして保存できる。バックアップもできる。媒体にも焼ける。

ただ結婚記念写真などは分厚い立派なアルバムで見たい。しかし音楽データは、記念的な意味がないだろうから(自分の演奏を録音したのなら別ですが)、ディジタル・データで十分、という人が増えるのは分かります。

書込番号:13505937

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/09/18 10:48(1年以上前)

-> デジゴンさん、そして何も聞こえなくなったさん

 レス有り難うございます。

 PCオーディオについてもうちょっと考えてみると、当たり前の話ですが、パソコンというのはもともと「音響機器」ではないわけです。昔は本来は仕事に使うものであり、たとえ一般家庭に入ってきてもワープロや表計算やデータベース、趣味として使うにしてもゲームやお絵かきといった、いかにも「コンピューター」としての体裁を活かした用途が振られていたわけで、民生ベースでオーディオ用の音源として認識されるようになったのは近年のことですよね。

 つまりは「パソコンは仕事などにいろいろと使えます。ピュア・オーディオ用の音源は、その数多い用途の一つです」といった括りになっているのが現状であるわけで、私などは「こんなことでいいのかな?」と思ってしまうわけです。

 何を言いたいかというと(^^;)、「音の入り口」であるPCが「普通のパソコン」である限り、PCオーディオのスタンダードなシステムの確定というのは有り得ないんじゃないか・・・・と思うのです。

 その状態を打破するには、(パソコンのメーカーではなく)オーディオメーカーが「ピュア・オーディオに特化したパソコン」を提案することが一つの方法じゃないのかという感じがします。

 「このパソコンは主にオーディオ用です。もちろん通常のパソコンとしても、使えないことはありませんが・・・・」といったコンセプトで徹底的に吟味した製品を世に出してみると、従来のマニア連中も一斉にPCオーディオに目を向けるかもしれません。ただし「どのような吟味」の方法を採用するか、それを一概に「こうだ!」と決められるような方法論が存在しないように思われるのが辛いところです。

 素人の立場で考えると、まずHDDには余計なものは一切入れずに音源データと制御ソフトだけに絞り、筐体は徹底した耐震設計で、デザインも高級オーディオ機器と並べても違和感の無いような上質のものにする・・・・といった具合でしょうか。同スペックの一般のパソコンと比べて値段はかなり高くなるでしょうけど、それだけの商品価値があれば市場は受け入れると思います。

>クリーン電源もCDプレーヤー以外では変化は少ないです。

 そうですか。私はクリーン電源は使ったことがないので、参考になります(^^)。

書込番号:13514702

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/09/18 10:49(1年以上前)

 パッケージメディアについて付け加えますと、評論家に言わせれば(ネット配信の普及以前に)CDの登場自体がパッケージメディアの危機を招くこともあるということらしいです。

 私もこれには首肯できるところがあります。CDはLPよりも容易に長時間収録が可能ですから、LP版よりも多くの楽曲を入れることができます。これは有利に思われる反面、本来LPとして製作された元の音源の完成度を損ねることもあると思います。

 LPよりも曲数が多くなると、たとえば「この曲で終わってしまえば余韻が深いのに、余計な楽曲が後に続いてしまうから、雰囲気が壊れる」ということもあるでしょう。

 まあ、もちろんこれは、その音源マスターがCDの登場以前に作られたケースに限った話でしょうけどね。

書込番号:13514704

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:737件Goodアンサー獲得:33件

2011/09/18 16:30(1年以上前)

>写真と似てますね。アルバムにしまうのではなく、ディジタルカメラで撮ってデータとして保存できる。バックアップもできる。媒体にも焼ける。

>ただ結婚記念写真などは分厚い立派なアルバムで見たい。しかし音楽データは、記念的な意味がないだろうから(自分の演奏を録音したのなら別ですが)、ディジタル・データで十分、という人が増えるのは分かります。

CD吸出しの精度を上げて、これまでの数倍コピーに時間がかかれば、
私のようにやらなくなる人も出てくると思います。
大量を短時間に処理できる手軽さがPCの良さだったりします。
Fullコピーしてもかえって聴かないでしまっておくなら、
はじめから選曲してオリジナルを作ってしまう手もあります。
レンタルCDのリロードは必要だと思うし使い分けでしょうか。


>何を言いたいかというと(^^;)、「音の入り口」であるPCが「普通のパソコン」である限り、PCオーディオのスタンダードなシステムの確定というのは有り得ないんじゃないか・・・・と思うのです。

 >その状態を打破するには、(パソコンのメーカーではなく)オーディオメーカーが「ピュア・オーディオに特化したパソコン」を提案することが一つの方法じゃないのかという感じがします。

全く同感です。

当時億円単位だった30年以上前に企業向けだったデジタル画像処理(レスポンス:イスラエル)が、
今やPCで誰でもやろうと思えば出来る時代です。
音楽も同様にプロレベルのものが実現できないわけではないと思います。
ただ機能多過ぎ!オーデイオに特化したハイエンドソフトがいいですね。

ハードでも日本で主流のDACはすべてのCDに対応なんですが、
ハイエンドで44.1khzしか受けませんという「不器用さ」がないと、
安くて良いものができにくいと思うんですよ。
SACDは高周波ノイズ処理でCDとの差を広げられないわけでなおさらです。

でも全てに対応、サービス全開は日本らしいから外せないのでしょうね。
逆にワードシンクなど安く実現できたりするのが、
今までのPCの面白さの発展系のように思ったりします。

書込番号:13515859

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3390件Goodアンサー獲得:29件 オーディオ・マルチチャンネル 

2011/09/18 17:59(1年以上前)

元・副会長さん、オーディオに特化した高級PC(トランスポート)はきっと出てきます。見た目の高級感はもちろん、スイッチング電源も高性能なものが開発され、CPUなど半導体素子に直接、綺麗な電源を供給します。音質も良くなります。OSは、Windowsはデフラグが必要など事務用に開発されたものなので、高級オーディオには使えないので、LinuxやMacのプロ用から派生したOSになるでしょう(Ubuntu_Studioなど)。各種ソフトも、プロ用途で実績のあるものが使われるでしょう。

やはり問題はメディア論と思っています。このまえXRCDを買いましたが、高級な見開き紙ジャケ、丁寧な解説、所有欲をみたしてくれますね〜 こういうのを、PC画面で見るのかと思うと、情けなくなりますが、手軽さには替えらません。−−新しい文化です。

それと友達どうしコピーしあって売れなくなる、という供給側の心配もあります。コピー制限の付いたのもありますが、いま44.1/16のフォーマットはコピー制限のついたものはみたことありません。ユーザとしてはコピー制限付きは、使いにくいです。コピー問題は供給側に解決してもらうしかないです。

結局、LP→CD→PCAudioの流れは食い止めようがなく、高級感にこだわる人向きに「オーディオに特化した高級PC」(現にネットオーディオで出ています)が出て、ある程度のPC操作の知識が必要とされる時代がきますね。

書込番号:13516173

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:737件Goodアンサー獲得:33件

2011/09/19 08:02(1年以上前)

文の繰り返し、つたなさすみませんm(_ _)m

そして何も聞こえなくなったさんしばらくです…

http://www.greva.jp/special/idefrag4_100427/
自動処理のMACもデフラグが必要という意見も…
MACはサウンドカードをWin系のように自由に使えない不自由さはありますね。
音質はそう劣るとは感じませんし…?。

マイPCのサウンドカードProdigy192ですが、
ASIO2.0で使用中の不具合の原因わかりませんでした。
http://www.dieen.net/pc/pc_update84_01.html
44.1 KHzで試用中「サンプリングレートをAUTOにすると、
音楽再生中や映画再生中などにWindowsの警告音が鳴ったりすると、
これらは22KHzなので出力サンプリングレートが22KHzに変更されてしまい、
スローな音楽に変わってしまうんです。LOCKしておけばこの不具合はありません」
上記WEBから抜粋。
これを解決するのに時間が掛かりました。

エソテリックのプレーヤーも、
停電かなんかで初期設定にリセットしてしまったのか、
リモコンのボタンを押してしまったのかよくわからないのですが、
聴きながら何かへんだと思いながら聴いていたりと多機能は難儀です。

単純のはずのジェフでさえリモコン電池切れのリセットで悩みました。

使いこなしは楽しい半面ストレスも…

書込番号:13518685

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/09/20 08:55(1年以上前)

-> デジゴンさん、そして何も聞こえなくなったさん

 フォロー、いつもすいません。

 PCオーディオ業界(?)では、次なる「進化」のためにクラウド(およびHTML5)の利用が取り沙汰されているようですね。ストレージをユーザー側に置かずにインターネット上のファイルサーバに設定し、楽曲のデータはもちろん制御ソフトもWebアプリ任せにすれば、ますます「簡便性」はアップするという感じですか。

 私は技術的な面には疎いので詳しいことは言えませんが、もしもそこで扱われるデータは現行の圧縮音源(およびそれに準じたもの)ならば、音質向上を建前とするピュア・オーディオとは別個のものになっていく可能性が高いですね。

 PCオーディオの分野でも「ピュア派」と「カジュアル派」(謎 ^^;)とに二局分裂していくのでしょうか(笑)。・・・・というか、すでにそうなっているのかもしれません。

書込番号:13523728

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3390件Goodアンサー獲得:29件 オーディオ・マルチチャンネル 

2011/09/20 09:51(1年以上前)

デジゴンさん、久しぶりです。

元・副会長さんの予感のとおりで、ストリーミング配信は、月額制で聴き放題、お手軽ですが、あまり音が良いと思えません。ブラウザ経由なのでデータをこまめに貯めて小出しするので、PC内のサウンドミキサーを通ってしまうからだと思います。

やはり全部ハードディスクに貯めてから、USBの出口まで邪魔者なしに一気に出して聴きたいですね。間違ってたら教えてください。

書込番号:13523841

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/10/06 08:34(1年以上前)

 今回はJBLについて書きます。このメーカーに関しては当スレッドのPart1でも触れましたが、今回はJBLのスピーカーがどうして日本で歓迎されたのか、そのことについて考えてみます。

 今でこそ海外製スピーカーはいろいろなメーカーが日本で紹介されていますが、昔(80年代より前)は舶来製スピーカーといえばJBLとTANNOYがその代名詞でした。実は当時すでにその他のメーカーの製品も入ってきていたのですが(イギリスのKEFやアメリカのKLH、ドイツのBRAUNなど)、何となく「海外製といえばJBLとTANNOYだ!」みたいな風潮があったように思います。

 まず、往年の「日本三大オーディオメーカー」のひとつであるSANSUIがJBLの輸入代理店をやっていたことも大きいと思います。SANSUIはJBLを上手く鳴らすためのアンプを念頭に置いて製品のラインナップを揃えたといいます。

 また、JBLはユニットごとの販売や、マルチ駆動などに適応した仕様の製品を世に出し、腕に覚えのあるマニアがこぞってサウンド構築に挑戦したという事実もあるのでしょう。

 しかし何より、JBLが日本でウケたのは「誰にでも分かる個性」があったからだと思います。TANNOYがクラシック向きならばJBLはジャズファン御用達のブランドでした。もちろんTANNOYのスピーカーで鳴らすジャズも味があっていいのですが、多くの者がジャズに抱く「明るく闊達な展開」を具体化したものがJBLであったと思います。

 この「誰にでも分かる個性」というのが案外オーディオにとって大事なことではないでしょうか。つまりは、オーディオに興味のない人が聴いても「おっ、なんか違う!」と思わせるような、そして店頭で音を出した瞬間に「こりゃスゴイじゃないか!」と感じさせるような、そんなインパクトのある音造りをしていたことが、当時の日本のオーディオファンには受け入れられたのだと想像します。

 逆に言えば、昔は家電店のオーディオ売り場にズラッと並んでいた国産スピーカーには、そんな「誰にでも分かる音の個性」が欠けていたのかもしれません。しかも、JBLは高価でしたから、高級品としてのブランドイメージが定着するのも当然だったのだと思います。

 前にも書きましたが、アメリカではJBLはそれほど売れていないとのこと。欧州では(民生用は)完全に冷遇され、よく売れているのは日本をはじめとするアジアらしいです。某ディーラーのスタッフの話では本国アメリカでは「JBLの音は古い」というのが定説らしく、THIELとかMAGICOとかSNELLのような、ハイスピードでスマートに聴かせる製品の方が今は「主流」だという話です。とはいえ、国産のスピーカーにしか接したことのない初心者には、一度は聴いてもらいたいブランドであることは確かです。

書込番号:13589189

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/10/06 08:36(1年以上前)

 最近フッと思うのが、私自身今後どのぐらいオーディオを趣味にしていけるのか・・・・ということです。

 日本の男性の平均寿命は80歳弱ということですから、私なんぞはいつの間にか「折り返し点」を過ぎてしまったということになります(笑)。「単に半分過ぎただけじゃないか」と言われるのかもしれませんけど、困ったことに70歳あたりから耳がかなり遠くなるケースが多いみたいなんですよね。

 だから、考えてみると「残された時間」はそんなには長くない・・・・とも言えます。

 そのことを踏まえて、これからどのようにオーディオ購入計画を立てていくか、思案のしどころですね。「これでいいじゃないか」ってな具合で、そこそこのレベルで手を打つか。あるいは「出来るだけ貴重で有意義なオーディオ体験をしたい」という感じで、予算の続く限り上質なシステムを追い求めるか・・・・。

 もちろん、そんな「計画」をあれこれ考える前に、予算面で壁にブチ当たることは目に見えています(笑)。ゆくゆくは途中で「退職金」という臨時収入があるのは確かのようですが(ホントか? ^^;)、いろいろと使い道が多くて、たぶん残るのは雀の涙ほどです。その中からオーディオにどれだけ充てられるか・・・・まあ大して期待は持てません(爆)。

 とにかく、会社勤めに「定年」があるように、オーディオファンとしての「定年」のことも考えなきゃいけないと、つくづく思う今日この頃です(-_-;)。

書込番号:13589192

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/10/21 12:49(1年以上前)

 本スレッドの最初の方で触れたオーデイオ評論家の麻倉怜士の著作「オーディオの作法」(ソフトバンククリエイティブ刊 2008年出版)の中身について、再び言及してみます。

 この本の中に「CDを購入したら水で洗う。そうするとしないとでは大違い」との記述があるそうです。何でも、水洗いすることによって製造時に付着したわずかな油脂を取り除くことで「音がまろやかになる」とのこと。

 ・・・・これも前回の「CDは二度がけすると音が良くなる」と同様の眉唾ものの記述です。そもそも、CDの製造工程で油脂が付着するおそれのあるプロセスが存在しているのかどうか分かりませんし、第一水洗いで油脂が落ちるわけがない(爆)。それに洗っているうちに盤面に細かいキズが付いてしまう危険性だってあります。

 でもオーディオというのは「実践の世界」ですから、やってみないと分からない。早速実行・・・・しようと思ったけど、大事なディスクを傷付けるかもしれない所業に踏み出すわけにはいきません(笑)。

 しかし、新しいディスクを水洗いしたことはないものの、汚れたディスクを水洗いしたことはあります。インクか何かがCDに付着し、仕方なく水で洗い流しました。で、洗浄前と洗浄後の音の変化ですけど・・・・まったく感じられませんでした。

 ひょっとしたら麻倉の所有しているプレーヤーでは「洗浄前と洗浄後」をしっかり聴き分けられるのかもしれませんが、そんなことは多くのユーザーにとってまず関係ないことでしょう。

 ここで思い出したのですが、昔読んだオーディオ雑誌に「新品のレコードを、水を含んだタオルで万遍なく拭くと、音が良くなる」という一文がありました。何でも、レコードは買った当初は盤面に「何か」が付着していて、その「何か」を取り去る事によって音質が向上するとかいう内容だったように思います。

 もちろん、タオルを濡らす水は蒸留水に限るというフォローはあったように思いましたが、拭き取る際にレコードにキズが付くおそれは十二分にあるし、実際にやってみた人は極少数でしょうな。

 とはいえこの何度か俎上にのせている「オーディオの作法」の内容ですけど、こういう書物が存在する事自体がオーディオの「奥深さと紙一重の怪しさ」(?)の一面をあらわしているのだと思ったりもします。

書込番号:13657015

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/10/21 12:51(1年以上前)

 先日、Kiso AcousticのスピーカーHB-1を試聴して、その鳴りっぷりに感心しました。

 ONKYOのD-TK10と同じく高峰楽器製作所によるエンクロージャーをフィーチャーした製品ですが、音質は段違いに上質です。スピーカーにとって大敵だと思われている「箱鳴り」を、あえて抑えるようにしておらず、盛大に「箱鳴り」も合わせて駆動させてしまおうというコンセプト。そのためか、吸音材も入っていません。

 残念ながら個人的には音色が好みではなかったのですが、サウンドマニアにとっては垂涎の的となるパフォーマンスでした。

 ところが、HB-1はあまりにも高価です。こんな小さなスピーカーがペア136万円もする。しかもカスタムモデルだと200万円に達します。もちろん、この音を聴いてしまうと「136万円でも安い!」と思うマニアもいるのでしょうけど、同じような形態のD-TK10が10万円台で買えるのに比べれば、何とも強気の値段設定です。

 ガレージメーカーらしい「自分の聴きたい音だけを追求する」という姿勢は結構ですし、それで商売が成り立ってしまうならば文句の付けようがないのですが、一般ピープルが手を出しやすい商品を手掛けて広く名を売ることも大切ではないかと思ったりします。

 個人的にはこのスピーカーをドライヴしていたSPECのアンプの方に興味を惹かれました。デジタルアンプなのに、硬くなくて温度感のある音。それでいて駆動力は大きい。デジタルアンプの方向性を暗示するような音造りでした。

 エンジニアの話だとCDプレーヤーの開発も視野に入れているとのことで、今後の商品展開が楽しみです(^^)。

書込番号:13657022

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/12/28 21:49(1年以上前)

 「ケーブルなんか替えても音は変わらないよ!」と言い張るお歴々がよく引用されているネタに「オーディオの科学」と題されたサイトがあります。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Audio.htm
オーディオシステムの選択の指針を、物理学的・技術的側面から検討するという触れ込みで、いろんなデータを引き合いに出して、いわゆる「オーディオにロマンを求めること」自体を批判しているようなニュアンスのあるホームページです。

 文系の私にとって、そこに数多く提示されている測定データを解析するなんてことは無理な注文です。だから「オーディオの科学」の運営者が説く「物理学的・技術的論拠」に対してコメント(あるいは反論)するなんてことは出来ません。しかし、個人的にはサイト全体に大きな違和感を覚えるのも、また事実なのです。

 ここの運営者は自分ではもっともらしい言説を弄して論を展開しているつもりなのでしょうが、趣味のオーディオに関する認識に大きな欠落点があるのを、気付いていないようです。それは高忠実度再生(High Fidelity)が「唯一至上のもの」であるがごとく奉っていることです。

 もちろん、録音された音楽情報を出来るだけ忠実に再生しようというコンセプトに(少なくとも建前上は)異論はないです。ただし、その「録音された音楽情報が忠実に再生されている状態」を物理データの優劣に収斂しようとしているあたりが、何とも不可解。

 まあ、さすがにスピーカーについては「購入に当たっては試聴なども行い慎重に決定すべき」と書かれていて、スペック優勢主義に陥ってはいないような素振りは見せますが、アンプに関しては「(中級程度以上の半導体アンプについては)どれも大した差がない」とかいう、オーディオファンからすれば一笑に付されるようなことを平気で述べています。まあ、そもそも「大差ない」という言い回し自体、それほど「科学的」だとも思えませんけどね(笑)。

 実を言えば、オーディオは高忠実度再生であれば良いということもないわけです。たとえ情報量や解像度に関して非常に優れていても、音色や音の出方が気に入らないというケースには長年オーディオをやっている者ならば何度も遭遇しているでしょう。それに、往年のヴィンテージ機器のように、たとえナロウレンジであっても今でも音楽を楽しく聴かせるモデルだって存在しています。

 さらにここの運営者は、物理データに対する執着度に限っては相当なものですが、肝心の「オーディオ体験」については寒々としたものだという印象を受けます。オーディオは趣味である以上、必ずそこには「ロマン的なもの」が介在します。それはたとえば、目の覚めるような美音や鳥肌の立つような生々しさ等をオーディオシステムから感じること、あるいは感じることを期待することによって生まれるのではないでしょうか。

 「オーディオの科学」の主催者の言い分からは、オーディオに対するセンス・オブ・ワンダーがほとんど感じられません。すべてを物理データで片付けようとする思い上がりばかりが目についてしまいます。少なくとも彼は、名器と呼ばれるモデルの音を聴いたこともなければ、ケーブルの付け替えによる音の変化を「自分の耳で」確かめたこともないのでしょう。

 とにかく、「ロマン」というオーディオの趣味性をも否定してしまうような者の言い分は、いくらもっともらしいデータを並べてたとしても、いわゆる「オカルト」のカテゴリーに放り込まれても仕方がないと思います。

書込番号:13952661

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2011/12/28 21:52(1年以上前)

 今年(2011年)に足を運んだ試聴会で、ちょっと面白い体験をしたことがあります。それは、CDプレーヤーとPCからの音源との「聴き比べ」です。使われていたのは国産の高級セパレート型プレーヤーで、そのDAC部とPCとを繋いだ際のサウンドとプレーヤーをそのまま使用した時の音とを比較したわけです。なお、アンプとスピーカーにはいずれも定評のある高級機が繋がれていました。

 で、なんと驚くことに、PCからの音源を鳴らした方が「音が良い」ように感じてしまったわけです。よく聴くと情報量自体はCDプレーヤーの方が少し上だという印象でしたが、音の切れと伸び及び音色の明るさはPC音源に分があるように思いました。

 ここで「ようやくPCオーディオもハイエンド機の音源として市民権を得るようになったのか」と一瞬思ったのですが、スタッフの話によれば一概にそうは言えないとのことです。今回のような音質を実現するために、PCの設定やソフトの選択、そしてリッピング時の状態などに細心の注意を払い、かなりの苦労(および時間)を重ねたらしいです。

 ・・・・逆に言えば「試行錯誤と苦心惨憺をモノともしない意気込みさえあれば、PCオーディオでもかなりの成果が上がる(可能性がある)」ってことでしょうか。

 そういえば前のアーティクルで「ピュア・オーディオに特化したパソコンを提案することがPCオーディオのイノベーションに有効だ」とか何とか述べてしまいましたが、オーディオ用のパソコンってすでに出ているんですね。Audio DesignのPCA-1という製品がそれです。

 ただしこれはいかにも「機能重視」といった素性のモデルで、ピュア・オーディオの趣味性の範疇に入る製品かというと、ちょっと微妙なところがあります。価格は\231,000ですが、果たしてこのプライスが高いのか安いのかは分かりません。

 いずれにしてもPCオーディオは発展途上の分野ですし、今後どのような動きがあるのか、興味が尽きないところではあります。

書込番号:13952682

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/01/28 18:56(1年以上前)

 TANNOYにAutograph miniという製品がありますよね。言うまでもなく1954年に同社から発売された名器Autographのミニチュア・モデルです。このブランドにしては幾分マッシヴな音作りで、低音は若干物足りませんけど中高域の明るさにより幅広いジャンルに適合できる良いモデルだと思います(まあ、安くはないですが)。

 で、このAutograph miniですが、外観上の一番の特徴はエンクロージャーの幅が奥にいくにつれて小さくなっていることだと思います。もちろんこれはオリジナルのAutographの形状をトレースしているからなのですが、ディーラーのスタッフの話だと、元のAutographはリスニングスペースのコーナー(隅)に置くことを想定された商品だったそうです(まあ、いくら部屋の隅に置けるといっても、一般的な家屋にとってはAutographは大き過ぎますが ^^;)。

 そういえばPARAGONやOLYMPUSと並んでJBLの「名器」と呼ばれるJBLD30085 HARTSFIELDも、似たような形態(コーナー設置型)です。

 スピーカーをコーナーに置くことのメリットに、部屋のコーナーをホーンシステムの延長として利用し、低域を拡大させることが挙げられるらしいです。確かに原理的にはそうなるのかもしれませんが、実際には壁の材質や強度などが大きく関係するようになり、思ったような効果を上げられないケースもあると想像します。

 むしろ、コーナー設置型という形態が持つ、もうひとつの利点に注目すべきかもしれません。それはスペースユーティリティの面です。たとえばテレビは平面型が主流になるにつれ、壁と平行に設置することが一般的になるように思われましたが、実際にはブラウン管の時代と同様にコーナーに置いているユーザーが少なくありません。それは、視認性を広範囲に確保する上で有利であると同時に、大きめの家電品を格納するのにコーナーが「収まり」が良いという点があるからだと思います。

 翻って今のピュア・オーディオ用スピーカーの形状は、大きなスペースを必要とします。オーディオに興味のない奥方様からすれば「場所ばかり取って、音を出しているとき以外はまるで使い道のない、無用の長物」と映って当然です。これがコーナーに収められるようになれば、家族との軋轢(?)も減るかもしれません。

 とはいえ、AutographもHARTSFIELDもモノラル時代に開発されたものです。すなちこれ一本で用が足せるようになっていたわけで、ステレオ用として二本導入すれば、それぞれをコーナーに置いても部屋の幅自体がステレオ再生に適していない場合は何もなりません。だから今更コーナー専用型を開発しても仕方がないということも言えるのです。

 しかし「ピュア・オーディオ用スピーカーは場所を取って当たり前」という通説を覆さないと、現在ではオーディオの復権は難しいでしょう。メーカーにはもっと多様な商品展開を望みたいところです(一度往年の名器をコーナーに置いてのモノラル再生を聴いてみたいと思います ^^;)。

書込番号:14079160

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/01/28 18:58(1年以上前)

 オーディオシステムを新規で揃えたいという質問者(特に初心者)からの相談で、たまに「あまり上級機器は試聴しない方が良い。うっかり聴くと欲しくてたまらなくなり、衝動買いしてしまいますよ」などというレスを返しているような例を見かけることがありますが、私は「それは違う」と思います。

 もちろん、質問者に浪費癖があったり、極端に意志が弱い人ならばヘタに上質の物に接すると後先考えずに購入に走ってしまうケースも考えられますが、そういう人はオーディオに限らず何でもそうだと思いますので、回答する側としてはあまり気を遣うことはないでしょう(←おっと、無責任なことを書いてしまったかもしれません^^;)。

 私ならば「初心者はまず、出来るだけ上質なもの、特にハイエンド機や名機と呼ばれるものにどんどん接した方が良い」とアドバイスしたいです。

 当然のことながら、買える買えないは関係ありません・・・・というか、多くの場合は買えないでしょう(笑)。でも、オーディオシステムに究極的にどのような音楽表現が可能なのかどうか、それを垣間見ることが出来たかどうかによって、(たとえ購入するものがエントリー機であったとしても)システムを揃える方法論が違ってくると思うのです。

 たとえばポップスを主に聴く初心者の場合、自分が手に入れやすい価格帯のものを選んでいこうとすると、パッと聴いた感じでの「目立つ音」のシステム(まあ、ぶっちゃけて言えばドンシャリでしょうか)が良いと思いがちです。しかし、オーディオに入門する上ではまずフラットで高解像度のサウンドデザインという、いわば「王道」を押さえておかないと、すぐに飽きてしまうものを選ぶハメになってくることがあると思います。

 この「ハイエンド機や名機に接した方が良い」ということは、初心者だけではなくある程度経験を積んだオーディオファンに対しても言えるでしょう。ここはCDプレーヤーのコーナーなので、それを例に取ると「通常のCDは規格面で万全ではない」とはよく言われます。しかし、だからといって「普通のCDにはハイファイ追求の上で用は無い」と片付けるのも早計です。

 「通常のCDは規格面で問題がある。だからピュア・オーディオのソースにはSACDやハイレゾ音源がふさわしい」などと言っているオーディオファン(ここのボードの参加者にはいないと思いますが、私の周囲には何人か存在していました)は、果たして「ハイエンドの通常CD専用のプレーヤーシステム」を聴いたことがあるのかというと・・・・甚だ疑わしいものがありますね。

 私は「ハイエンドの通常CD専用のプレーヤーシステム」のひとつ(と思われる機種)を聴いたことがありますが、通常のCDでもここまで追い込めば「通常のCDは規格面で問題がある」なんてリスナーに思わせないですね。とにかく最上級機の音を体験してから手持ちのシステム(およびメディア選定)を見直しても、決して遅くはないと思うのです。

書込番号:14079164

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/02/15 06:58(1年以上前)

 オーディオにも造詣が深かった作家・五味康祐の著作の中に「重要なのは、レコードを何枚持っているかではなく、何を持っているかである」「どんなレコードを持たないかも、コレクションで重要なことである」という一節があり、それも一理あると納得したものです。

 確かに音楽ソフトというものは数多く聴かないと何が良いのか、どんなパフォーマンスが自分の好みに合っているのか、まったく分かりません。従って能動的なリスナーであろうとする限り、購入するディスクの数はどんどん増えていきます。たとえばクラシックならば有名な曲を一種類ずつ揃えていこうとしても、200枚は軽く超えるでしょう。当然、複数ジャンル聴くならば枚数は倍々ゲームで増えていきます。

 ところが、それも「限度」があると思います。その「限度」を確定させる要因は、多くの場合「収納スペース」でしょうけど(笑)、五味の言っていることは当然そんなことではありません。つまりは「無駄なレコードを数多く持っているよりも、真に聴く価値のあるディスクを厳選して揃えている方が、数段賢く見える」ということだと思います。

 以前別のスレッドでCDを8千枚以上も持っているというリスナーのことが取り上げられました。もちろん、8千枚の中からよく聴くのはせいぜい数十枚だと思いますから、その数十枚を選択するためにも8千枚ものディスク購入への投資には意味があったと思います。

 ところが、もしもそのリスナーが8千枚ものコレクションを誇示するかのように部屋に飾り立てたり、多くの枚数を持っていることを周囲に自慢したりしていたら、残念ながらさほど頭の良い人間には見えません。五味の言うように「ロクでもないレコードを何百枚も持つ手合いは、よほどの暇人か、阿呆だ」ということになるでしょう。

 実を言うと、私の保有するディスクの数は千枚弱しかありません。五味に言わせると「多すぎるぞ、この阿呆!」となるのかもしれませんが(爆)、クラシックしか聴かない五味とは違って私はほぼオールジャンルこなすので、千枚でも少なすぎるのかもしれません。ただし私は手元にあるディスクの数より、気に入らなくて処分したディスクの数の方が圧倒的に多いのです。

 個人的には、あまり気に入っていないレコードやCDが自室の棚にあること自体が「鬱陶しい」と思ってしまうので、自然と手持ちのディスクは「厳選されたもの」になっていくことになります。たぶん五味の言い分は、こういうプロセスこそが音楽鑑賞の王道だということなのでしょう。

 また、クラシック音楽の熱心な聴き手であった五味は、実際はわずか90枚程度のレコードしか所有していなかったらしいですから、私なんかはとてもその次元に行き着くことは出来ません(笑)。でも、無駄なソースを廃して真に聴き応えのあるディスクを選び抜く作業は、今後も続くと思います。

 それから、その著書で五味は「グレード・アップ以前のアンプや、スピーカーまで(大して聴きもしないのに)仰々しく部屋に並べている連中に、まず音の分かった人がいたためしはない」とも書いていますが、これには首肯できますね。以前別のスレッドで、20組以上のスピーカーを所有しているにもかかわらず各機器のインプレッションひとつ書けなかった手合いがいましたが、たぶんそいつも「音の分らない人」の典型だったのではないかと思ったりします。

書込番号:14155891

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/02/15 06:59(1年以上前)

 オリジナルPCで知られるオリオスペックが、音楽専用のパソコン「canarino 2」を発売するようです。型番に「2」と付いているからには当然「1」もあるわけですが(笑)、「canarino 2」の方が数段オーディオ機器らしいエクステリアを擁しているようです。

 ただし約50万円という価格は・・・・どうなんでしょうか(^^;)。いずれにしろ、市場の反応を注視したいと思います。

 ここで注目したいのが、オリオスペックが静音PCの製作で定評がある点です。トランスが唸ってしまうアンプに悩まされるユーザーはもちろん、CDプレーヤーの動作音をかなり気にするリスナーも少なくないというオーディオファンの「生態」がある以上、この「静音」という設計コンセプトは今後のPCオーディオの展開で重視されるされるファクターだと思います。

 それにしてもcanarino 2は試聴してみたいものです。

書込番号:14155893

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/03/08 20:47(1年以上前)

 今回はLUXMANについて書いてみようと思います。

 創業は古く、1925(大正14)年に菊水堂ラジオ部として大阪市心斎橋に設立されています(現所在地は横浜市港北区)。ACCUPHASEと並ぶ国産高級オーディオブランドとしてその名は知れ渡っていますが、94年に韓国のSamsungに経営権を譲渡したのを皮切りに外資からの買収が相次ぎ、今は大陸系の企業グループIAG(International Audio Group)の経営傘下に入っているのには、(時代の流れとはいえ)残念に思います。

 LUXMANといえば、暖色系でマイルドな所謂「ラックストーン」が長らくオーディオファンの間で親しまれていましたが、アンプ類に関しては寒色系のサウンドが好きだった私としては、同社の音はどうも肌に合わないところがあり(オーナーの方々、どうもスイマセン ^^;)、今までLUXMANの製品を購入したことはありません。

 ただし、LUXMAN製品のデザインはとても好きでしたね。暖かみのある淡いシャンペンゴールド(ACCUPHASEのそれとは明らかに異なります)を基調に、レトロかつモダンな(?)エクステリアを形成し、特にウッドパネルをフィーチャーした機器なんか所有欲をくすぐられます。SQ38シリーズに代表されるような管球式、またソリッドステート型でもSQ505のような見事なデザインがありました。

 80年代に発表されたL550やバブル期のL570などのデザインは、ツマミの形状や感触は往年の製品群とは違っていましたが、それでも「LUXらしさ」は残っており、他社とは一線を画していたように思います。

 しかし、現行モデルのL-590やL-505といったシリーズのデザインは、個人的にはどうも好きではないですね(オーナーの方々、重ね重ねどうもスイマセン ^^;)。やたらメーターを配備させればいいというものでもないでしょう。色気も愛嬌もなく、所有したいとは思いません(とは言っても、もしも音が気に入れば購入すると思いますが ^^;)。

 近年、SQ38シリーズの復刻版であるSQ-38uがリリースされましたが、写真で見たときは「往年のデザインの復活か!」と小躍りしたものの、実物をよく眺めてみたら昔の製品とは似て異なる不粋な外見に興醒めしたものです。

 で、LUXMANがACCUPHASEと明らかに異なっていた点として、安価なシリーズも発売していたことが挙げられます。70年代末に発売されたL-3やL-5などがそれに当たります。でも、外見はいかにも安っぽく、少なくともこの点ではLUXらしさはありませんでした(音は聴いたことはないです)。80年代にアルプス電気と提携していたときのALPINE/LUXMANブランドの製品も、価格はリーズナブルでしたね。

 でも、一番インパクトがあったのは、72年に立ち上げられたブランド「L&G」でしょう。瀬川冬樹と木村純二がデザインを担当。価格を抑えてユーザーの裾野を広げるための施策だったようです。凄かったのがその外見ですね。私がオーディオに興味を持った頃にはすでに無くなっていたブランドなので、製品を実際に見たことはないのですが、カタログ写真だけでもその「カッ飛び具合」が分かります(笑)。

 カタログでは、アンプのボタンは黄色、チューナーのダイヤルは青、スピーカーは白いエンクロージャーに青やオレンジ色のサランネットが装着。さらにピンクや紫色等のカラーも選べるという、いったいどういう色彩感覚をしているのかと突っ込みたくなるほどの造型です。

 当時、評論家の岩崎千明がステレオサウンド誌上で「若いカップルが、フレッシュな思い出を創り上げるべき部屋に、この上なくぴったりのアンプ」と評したそうですが、L&Gの製品がその頃の「ナウなヤング」(爆)にウケたのかどうかは分かりません。

 しかしながら、このような「冒険」が許されたこと自体、今から考えれば羨ましいとも言えます。中途半端なデザインでSQ38シリーズを復刻するよりは、このL&Gのコンセプトを再現させる方が注目を浴びるのではないでしょうか。

 もっとも、ああいう「チャラい」デザインは作りも安っぽいと目も当てられなくなります。高品質な部材を投入して質感を確保しつつ、デザイン造型だけは「チャラい」という方策で攻めると、けっこうウケるかもしれません。たとえば、アンプのヴォリュームつまみやCDプレーヤーのトレイの色を自由に選べるといった具合に・・・・(^^;)。

書込番号:14260089

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/03/13 06:50(1年以上前)

 別のスレッドで、またまた「ケーブル否定派」による「ケーブルでは音が変わらない!」といった(空疎な)シュプレヒコールの連呼が始まったようですが、こういうのは出現するたびに、当然のことながら常連諸氏からの集中砲火を浴びて一度は沈静化するものの、また性懲りもなく同じ者(およびそのエピゴーネン)による同様のスレッドが「定期的に」立つみたいで、脱力するしかありません。

 さて話は少し変わりますが、乱暴な言い方をすれば、古今東西世の中を覆うトレンドには大きく分けて以下の二つがあると思います。

(1)現実主義
(2)原理主義

 こうやって二つ並べて、どちらが理に適ったスタンスであるのかと尋ねられたら、大半の人は(1)と答えるはずです。しかし、時として(2)が台頭して世の中を乱してしまうこともまた事実です。

 我々が生きているのは「現実世界」ですから、本来この「現実」とは別の次元に存在する(かもしれない)「原理」なるものを信じる筋合いなんか無いのですが、某関係サイトによれば以下のカテゴリーに属するような人は、原理主義にハマりやすいそうです。

1.内向的な性格である
2.現実から遮断されている
3.劣悪な環境に置かれている
4.恨みや憎しみの感情に囚われている

 もちろん「1.」の内向型人間がすべて「原理だけを基準にしてものを考えるようになる」はずも無いですけど、これに「2.」以下の要因が加わると、原理主義までの距離が途端に近くなってくるのだと思います。

 つまり内省的で几帳面な人が逆境に置かれて自信を失ったとき、その惨めな自分を超える「確固とした原理」に縋り付いて、それと同一化することによって何とか自我を支えようとするところに、原理主義の付け入る隙が出てくるのでしょう。

 これは個人レベルだけではなく、集団(マクロ)のレベルでも原理主義に引っ張られてしまう例があるということは、歴史を紐解けばすぐに分かります。それに、今の日本社会でも「市場原理主義」だの「財政(再建)原理主義」だのといったカルトじみた言説に心酔する者が少なくありません。野田首相だって就任当時は「私は決して財政原理主義者ではありません。現実主義の対応をさせていただきたいと思います。成長なくして財政再建なし、財政再建なくして成長なしと、何度も申し上げて参りました」と言っていたにも関わらず、今では立派な財政(再建)原理主義者です(爆)。

 「貧すれば鈍する」を地で行くような状態に社会全体が置かれれば、原理主義が跳梁跋扈するのは仕方がないのかもしれません。

 ・・・・話が関係のない方向に行って申し訳ありませんが(^^;)、いわゆる「ケーブル否定派」に属する人間も、ある意味「原理主義者」であることは確かだと思います。たぶん彼らは内向型の性格で、なおかつ何らかの「挫折」を味わっているのではないでしょうか。それは趣味のオーディオを続けていた上での「行き詰まり」かもしれないし、私生活上の逆境が趣味に過ぎないオーディオにも影響を与えているのかもしれない。

 不遇な自分を何とか取り繕うことが出来る「原理」に縋り付き、「ケーブルで音は変わる」あるいは「変わることを認識できる人間が多数存在する」という「現実的な意見」をあえて遮断する。そして、自分が拠り所とする「原理」に異を唱える者達に対して攻撃的姿勢を見せる。危険度については比べものになりませんが、いわばテロリストと似たような思考形態だと言えましょう。

 いずれにしろ、原理主義者が何を言おうとケーブルで音は変わりますし、CDプレーヤーは機種ごとに音は違いますし、電源環境は音に大きく影響します。ただ、昔も(オーディオにおける)原理主義者みたいなのは存在していたのでしょうけど、せいぜいがショップの店頭で「自説」を披露して店員や他の客から失笑を買うぐらいしか立場表明の機会が無かったのに対し、今はネット上に堂々と「自説」を展開する場が与えられています。初心者の方々がそういうのに引っ掛かる可能性も無視できません。困ったことです(-_-;)。

 ケーブル否定派が「ケーブルで音は変わらない」と頑なに主張する行為は、実はケーブル自体の特性云々に言及しようとしているのではありません。原理主義者たる自らの内面を吐き出しているだけだと思います。いわば趣味のオーディオとは違うステージからモノを言っているわけで、相手にする価値は無いでしょう。

書込番号:14281533

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2012/07/12 06:48(1年以上前)

 昔、オーディオファンである私に対して「再生装置に凝りまくっているオマエより、ラジカセやミニコンポで心置きなく音楽を楽しんでいるオレは、オーディオマニアよりもはるかに深く音楽を理解しているのダ!」と言い放った知り合いがいました。

 まあ、私の使用機器は「凝りまくっている」ほど高価なものではなく、現在もハイエンド機なんかには縁の無い生活を送っておりますが、それでもフルサイズの機器を自室に揃えている光景はオーディオファン以外の「一般ピープル」からすれば「再生装置に凝りまくっている」と映るのでしょう。

 で、果たして音楽鑑賞はラジカセやミニコンポやDAPなどで事が足りると考えてる(世の大多数を占める)「一般的な音楽ファン」は、「再生装置に凝りまくっている者(オーディオファン)」よりも音楽に対する理解度は上なのでしょうか。

 私はそうは思いません。

 どうしてオーディオファンよりも音楽に対する理解度は上だと思っている「一般的な音楽ファン」が存在するのかというと、一般ピープルからすればオーディオファンというのは「音楽よりもメカに対する執着が強い」と思われているからじゃないでしょうか。

 ラジカセやDAPなどで十分音楽は聴けるのに、わざわざ大仰な装置を導入している者は、何か「音楽とは別のもの」に御執心なのだろう・・・・といった具合ですかね。もちろん「音楽」ではなく「音」ばかりに拘泥しているオーディオマニアが存在していることは否定しませんが、大半のオーディオファンは好きな音楽を少しでも良好な環境で聴こうと思ってシステムを揃えているのだと思います。

 批判されることを覚悟で書いてしまいますが、ラジカセやDAPなどで事が足りると「絶対的に」考えている者は、とても「深く音楽を理解している」とは言えません。なぜなら、ピュア・オーディオのシステムにより音楽ソフトのディテールをより精密に取り出すことにより、音楽に対する感銘度が増すからです。

 ピアノの微妙なタッチ、ヴァイオリンの弱音、ヴォーカルの艶、ホールのざわめきetc. そういった「ラジカセやDAPではカバーできないもの」をシッカリと再現することによって初めて、演奏者やレコーディング・プロデューサーの意図を(ある程度は)理解できるのだと思います。

 対して、ラジカセやDAPなどで絶対に事が足りると思っていて、なおかつそのことを他の者に押しつける人間は、「ラジカセやDAPなどで事が足りるような音楽」しか聴いていない、あるいは「ラジカセやDAPなどで事が足りるような聴き方」しかしないと言っても良いのではないでしょうか。

 もちろん、ラジカセやDAPは経済的なメリットがあり、手軽にいろいろな音源に接してみるにはもってこいです。割り切って考える分には大仰なオーディオ装置を揃えるよりも遙かにリーズナブルであることは確かです。ただ「自分は手軽であることに満足しているから、手軽ではないピュア・オーディオシステムを購入している者は、理解の外にある存在だ」などと言って欲しくは無いです。

 なお、くだんの知り合いはピュア・オーディオシステムの音を聴いたことがなく、聴く音楽も日本のポップスとライト・クラシックぐらいだとのことでした(-_-;)。しかしながら「気軽に聴ける音楽を、安価な装置で思う存分楽しむ」というのも、「深く音楽を理解している」かどうかは別にして、それは決して否定されるべきものではありません。かくいう私だって背筋を伸ばして終始スピーカーと対峙しているわけではありませんし、iPodも愛用しています(笑)。

 ただし「高い装置を揃えなくてもラジカセやDAPで立派に音楽を楽しんでいるオレの方が、オーディオマニアなんかよりもずっと豊かな感性の持ち主なのだ!」と主張する人は、実は何も音楽が分かっていないことを認めているようなものです。

書込番号:14796075

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2013/04/13 07:27(1年以上前)

 アナログ時代においては、レコードの内周と外周とで音が変化するというのは「常識」でした。対してCDは線速度が一定だからそういうことは起こりえない・・・・と思っていたら、某サイトに「やっぱりCDでもディスクの内周と外周とで音は変化する」という記述があるのを見つけ、驚きました。

 レコードは外周から内周へとトレースしていきますが、CDはその逆です。しかし、CDの場合は(アナログレコードとは違い)内周の方が音が良いというのです。何でも、オーディオ評論家の長島達夫も同意見だとか。

 ならばということで、本当にCDでもディスクの内周と外周とで音は変化するのか、実際に聴いてみました。複数のジャンルからディスクをピックアップして一枚を通して聴き、それを何日か実施したところ、その結果は・・・・私の駄耳では変化が生じたのかどうか分かりませんでした(激爆)。

 もしも「CDの内周と外周における音の変化」がレコードのそれと同等に認知されていれば、メーカーもそれ相応の対策を講じてくるはずですが、そういう話は聞きません。

 ただし、だからといって「CDの内周と外周とで音が変化するというのは完全な迷信なのだ」と断言することは出来ません。少なくとも件のサイトの主宰者や評論家が保有するシステムでは、そう聴こえたとのことですからね。理由としては、もしかするとCDのホールド状態に関係があるのではと思ったりします。

 CDがローディングされるとスピンドルモーターの軸がCDの中央部分をホールドするのだと思います。でも、ディスク全面をホールドしているケースはあまりないと考えられます。従って、外周にトレースすると読み取り部分がホールド部から離れることによって、不要な振動を受けやすくなる・・・・という筋書きもあり得るのではないでしょうか。

 まあ、文系の私には技術的なことは分かりませんが(今回の私の記述で間違っていた部分があればゴメンナサイね ^^;
)、ともかくCDのローディングメカを高剛性仕様にすることによる音質向上という筋道もあるでしょう。すでに「CDは古い。これからはPCオーディオだ」という声もよく聞かれるようになりましたが、CDプレーヤーも音を追い込む余地はまだあるのではと想像します。

書込番号:16009830

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2013/04/13 07:49(1年以上前)

 以前も書いたと思いますが、オーディオ業界が今後も存続していくためには、旧来のオーディオマニアをすべて切り捨てるような思い切ったマーケティングと商品展開を実現させるしかないと思います。

 で、この「切り捨てられるべき従来型のオーディオマニア」とは具体的にどういうものなのか、まあいろいろと考えられると思いますが、その中の代表選手として「この製品はこういう部品を使っているから素晴らしい(あるいは、つまらない)」と断言しているような人(およびそれに類似しているタイプ)が挙げられるでしょう。

 たとえば「電源がトロイダル型だから音が良い」とか「素子にMOS-FETを使用しているからグレードが高い」とか「ツイーターがリボン型だから繊細感に優れる」とか「DACのチップに某社製を採用しているから高品質だ」とか、まあ要するにロクに聴きもしないで能書きを垂れる手合いですね。たとえ実際に機器を試聴しても「ほら、やっぱりこういう部品を使っているからこんな音なのだ」とこじつけ的に納得したりする(笑)。

 それでも一人で合点しているうちはまだいいのですが、こういうタイプは「持論」をディーラーの店頭などで得々と披露したりします。はっきり言って迷惑ですね。

 どんな部品を使っていようと、オーディオは聴いてナンボです。出てくる音がリスナーにとって良いか悪いか、気に入った音なのか好きじゃない音なのか、それに尽きるでしょう。

 昔、私が店頭で某社のスピーカーを試聴していたら、横から「そのスピーカーのコーンは紙だろ。紙はね、やっぱり紙臭い音しか出てこないの。こざっぱりとした音を求めるならば別の材質を使ったものを選ぶべきだね」と蕩々とまくしたてるオジサンがいて辟易したことがあります。紙が臭いかどうかは知らないが、アンタの加齢臭だけはどうにかしてくれ・・・・と思ったものです(爆)。

書込番号:16009863

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2013/04/23 22:06(1年以上前)

 引き続き「切り捨てられるべき従来型のオーディオマニア」について言及すると、いわゆる「自作マニア」というのもピュア・オーディオ界の将来のためには重視する必要のない手合いかと思います。

 ・・・・なんてことを書くと「キサマは自作派をバカにしているのか! 勝手なこと抜かすんじゃねーぞ!」といった批判が返ってくるのかもしれませんが、何も私はスピーカーやアンプの製作を自ら手がける人を揶揄しているわけではありません。それどころか、手先が不器用な私からすれば、自作が可能な人というのは尊敬に値します。

 ただ、ここで私が「切り捨てた方が良い」と指摘したいのは、自作に拘泥するあまり、自作が出来ない(あるいは、する気がない)大勢のオーディオファンを「自作も出来ない奴にオーディオを語ってもらいたくない」とばかりに冷笑する者達のことです。

 まあ、こういうタイプは昔私の周りにいましたし、以前はこの掲示板にも出没していたようですから、オーディオが斜陽化してきた昨今にあっても「絶滅」はしていないと思います。

 自作するかしないかは、それこそ個人の自由。「自作派にあらざる者は、オーディオファンにあらず」といった物言いは、たとえれば「エンジンの組み立ても出来ない者が、クルマを語るな」などという暴言と同様に、思い上がり以外の何物でもないでしょう。まったくもって、この手の人間は鬱陶しい限りですね。

 さらに言わせてもらえば、この「自作マニア」にとって、自ら手間暇掛けて作り上げた機器のパフォーマンスとそれに費やしたコストを勘案すれば、それが果たして「コストパフォーマンスの高い(効率的な)施策」であるかは疑わしいと思います。苦労して自作するよりも、既製品を試聴して買った方が自分の納得する音に早く到達するかもしれません。しかも、ただでさえ自作はノウハウの蓄積が必要で、それには時間も費用もかかります。

 もちろん「そういった面倒くさいところが自作の醍醐味なのだ」という意見も頷けます。しかし、オーディオの楽しみはあくまで「良い音で音楽を聴くこと」であるはずで、自作に執着するあまり興味の焦点が音楽鑑賞よりもメカに完全移行してしまうようなことがあれば、本末転倒でしょう。

 そういえば昔、そういう「自作マニア」の家を訪問したことがあります。自信満々で鳴らされていた自作のシステムの音はとてつもなく「個性的」で、万人にアピールするものではなかったと記憶しています(-_-;)。

書込番号:16051425

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2013/05/25 08:31(1年以上前)

 別のスレッドで性懲りもなく「ケーブル否定派」の某氏が「ブラインドテストこそぉぉぉ、オーディオのぉぉぉ、基本なのだぁぁぁっ!」などという呆けた物言いをしておりますが、笑っちゃいますね。

 「とにかくブラインドテストをしてみろぉぉぉ!」としつこく言い募る御仁に対しては「では、アンタは音楽を聴くとき、いつも目隠しをしているのか?」と返しておけば話は終わりです。

 もしも「そうなのだぁぁぁ、ワシはいつもぉぉぉ、目隠しをして音楽を聴いているのだぁぁぁ」と答えたとしたら、そいつは単なる変態ですから相手にする必要はありません(激爆)。

書込番号:16173971

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2013/05/25 08:33(1年以上前)

 その昔、CDプレーヤーが世に出て間もない80年代前半、何かの雑誌でCDプレーヤーの「聴き比べ」が特集されていたことを思い出します。「デジタルだからプレーヤーはどれも音は一緒」だという雰囲気があった中、実際には機種ごとの音の違いがハッキリと認識出来て、執筆者は驚いたらしいとかいうような記述があったみたいです。

 でもまあ、さすがにブラインドテストまではやらなかったみたいですが(^^;)。

 さて、ブラインドテストに関してですが、私も知人宅にてケーブルのブラインドテストを敢行したことがありますけど、キャラクターの強いケーブルばかり集めたせいか、何とか聴き分けることが出来ました。

 しかし、それほど強い色付けが施されていないケーブル同士や、同じメーカーの複数の品目をブラインドテストで聴き分けられるのかと問われれば、まるで自信はありません。そもそも、体調によってはキャラのハッキリしたケーブル同士でも聴き分けられない可能性もあります。

 けれども、そのことがすなわち「ブラインドテストで聴き分けられなかったからぁぁぁ、高いオーディオ製品なんか存在価値はないのだぁぁぁ」という話にはならないのです。

 なぜなら、たとえ一度はブラインドテストで聴き分けられなかったからといって、別の日程で機器とソフトと会場を変更した上で再度(あるいは再々度)ブラインドテストを敢行した場合、(永遠に)聴き分けられないとは限らないからです。

書込番号:16173974

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2013/05/25 08:34(1年以上前)

 つまり「ケーブル否定派兼ブラインドテスト絶対至上主義者」の主張の立脚点というのは、「いついかなる場合でも、ブラインドテストを実施すれば、リスナーは機器やケーブルの違いを絶対に(一回たりとも)判別できない」という命題が確立していることにほかなりません。

 ところが、実際には「(ブラインドテストで)全員が百発百中で当てられること」はほとんど無いのかもしれませんけど、逆に「(ブラインドテストで)常時違いが全く分からずに一つも正解が無いこと」も有り得ないのではないでしょうか。

 ・・・・などと書くと「アホか。たとえば五者択一式のテストだったら、当てずっぽうに答えても正解率は20%だ。常時一つも正解が無いケースなど、考えられない」という突っ込みが入るのかもしれませんが、その五社択一式での確率論的な20%の正解の中での「当てずっぽうに答えたケース」と「本当に違いが分かって答えたケース」との内訳比率までチェックした事例など存在するんでしょうか。

 少なくとも「(ブラインドテストで)本当に違いが分かって答えたケース」はゼロではありません。だって、当の私および私の知り合いは違いを認識した上で聴き分けられましたからね(笑)。

 要するに、ブラインドテストに関するネタの結論としては「聴き分けられないケースが多い。しかし、聴き分けられる場合もある」というあたりが「落としどころ」として相応しいのではないでしょうか。

 考慮しなければならない点があるとすれば、この「落としどころ」に対して善男善女の皆さんはどう思うか・・・・ってことでしょう。つまり「(ブラインドテストで)聴き分けられないケースが多いみたいだから、高いオーディオ機器は必要ないし、ましてやオーディオ用ケーブルの導入なんかトンでもない」と頭から決めつけるか、あるいは「聴き分けられる場合は皆無ではないし、(どうせ趣味の商品だから)自分で納得して買えば、人からあれこれ言われる筋合いはない」と割り切るか、どちらのスタンスを取るのかということです。

 ぶっちゃけた話、どちらを選ぶのかは個人の自由なのですが、少なくとも前者の「(ブラインドテストで)聴き分けられないケースが多い。だから値の張るオーディオシステムなんか不要」というのは「趣味性の否定」でしかないでしょう。

 もちろん、(ブラインドテストではなく)まともに機器に対峙しての聴き比べでも「皆目違いが分からない」というのならば、オーディオには縁がないと結論付けても良いです。しかし、ショップでの聴き比べ等で普通に機器(あるいはケーブル)による音の違いを認識し、組み合わせや使いこなしにより自分の好みの音に出会えると思ったのならば、趣味のオーディオに楽しむことに対して「ブラインドテスト絶対至上主義者」ごときがケチを付ける筋合いはありません。

 しかも、人間が外部から受け取る情報は、かなりの割合で視覚が占めます(全情報の約80%を視覚から取り入れるという話もあります)。「ブラインドテスト絶対至上主義者たち」が何を言おうと、趣味のオーディオに関しては視覚からの情報をシャットアウト出来るはずもないのです。

 それでも彼らが「ブラインドテストこそ、オーディオの基本なのだっ!」と言い募りたいのならば、音楽を聴くときはもちろん、リスニングルームの入退出時やディーラーに入店するときもすべて目隠しをしていなければ筋が通らないはずですが、前に書いたように、そんな奇行に走る奴は変態ですから、話を聞く必要もないです(大笑)。

書込番号:16173979

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/05/03 08:41(1年以上前)

 ちょっと前に別スレッドで「スピーカー自作派」の「暴走」(珍走?)が展開されていたようですが(爆)、もう一度自作について考えてみます。

 昔、私が知り合ってその「作品」を聴かせてもらった自作マニアは、「自作すれば市販品よりも遙かにコストパフォーマンスの高いものが出来る」と熱心に語っていて、実際彼の「作品」の仕上がりは本当に良かったです。もちろん、このレベルに至るには相当の時間と費用をかけていることは分かるのですが、それを度外視しても自作であれだけのものが出来るというのは、凄いものだと思ったものです。

 しかし、こういう例があるからといって「自作したものは市販品よりも(製作スキルを高めるために使った資金を別にすれば)コストパフォーマンスで勝るケースがとても多い」などとは絶対に断言出来ないのです。

 なぜなら、自作したものを聴けるのは、自作した本人及び周囲の少数の者達に限られるからです。

 市販品ならば、店に出向けばその製品のパフォーマンスを誰でも「検証」できます。そしてそれによって、その製品が好みに合うかどうかを確かめることが可能です。ところが自作したものは「特定物」なので、そうはいきません。

 しかも、得意満面で自作したスピーカーを人に聴かせても、聴かされた方は「正直な感想」を述べられない場合が多いと思います。たとえ「ヘンな音だな」と感じても、面と向かって「アンタの作ったスピーカーの音は、どこが良いのか分からない」とは言えません。よっぽど親しい仲じゃないと、明け透けに「批評」なんか出来ないものです。

 結局、自作したスピーカーを「検証」出来るのは、(多くの場合)作った本人だけでしょう。しかも「親の欲目」(?)みたいなものもあり、自分が丹精込めて仕上げたものを無下に否定することは(意識的or無意識的を問わず)したくないというのが人情です。まあ、自作したものを不特定多数に常時展示できる場を持っているのならば話は別ですが、そんなケースはほとんど無いでしょうね。

 要するに自作というのは、基本的に自分で作って自分で聴いて自分だけで「評価」するという、完全な自己満足の世界なのです。

 断っておきますが、「自己満足だからダメだ」などと失礼なことを言うつもりはありません。趣味なんてものは程度の差こそあれ、大抵が自己満足でしょう。ただオーディオにおける「自作」は、その中でも自己満足の度合いがかなり高いというだけの話です。

書込番号:17475231

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/05/03 08:44(1年以上前)

 この「(オーディオにおける)自作」という「自己満足の度合いがとても高い趣味」は、当然のことながら個人(およびその周辺)で完結している限りにおいて存在価値があります。やたら手当たり次第に他人に奨めるものではありません。

 もちろん、自作が自己満足であることを承知した上で始めてみる、あるいは結果云々よりも自作のプロセスを体験してみたいという人に奨めてみるというのはあり得ます。

 しかし「確実に市販品よりも高コストパフォーマンスのものが作れる」という看板を掲げるのは、ナンセンスの極みです。何しろコスパが高いか低いかなんてのは、作った本人が勝手に合点するものでしかないですから。

 ましてや、そんな「コストパフォーマンスの指標が自己評価しか存在せず、普遍性に欠けるシロモノ」である「自作」を、「作る過程」よりも「結果」を重視するユーザー(特に初心者)に「市販品より絶対良いから」などといった誘い文句でPRしようとするのは、無責任を通り越して「デマゴーグ」「詐欺」に近いと言えます。

 さらに愚劣なのは、「自作は市販品とは格が違うのだ! 自作したことも無い奴に何が分かるか!(自作をやっているオレはエライいのだ)」などといった開き直りの暴言を吐く輩です。自己満足の産物に過ぎないものを、何やら崇高なものみたいに祭り上げるその神経は、まさに夜郎自大と言うしかないです。

 そんなに自作品が素晴らしく、それを大々的に公言したいと思うのならば、どうぞ自作のスピーカーを引っ提げて全国を回り、不特定多数を対象に試聴会を開催してくださいと言いたいですね。そうすればいくらか自作優位の普遍性は確保されるかもしれません。

 * * *

 ・・・・で、以上のようなことを書くと読解力の乏しい読み手は「オマエは自作そのものを否定している。ケシカラン!」とか「オマエは自作愛好者すべてを夜郎自大な輩と断じている。ふざけるな!」とかいう見当違いのレスを脊髄反射的に返してくるのかもしれませんが(苦笑)、当然の事ながら私はそんなことを書き連ねてきたのではありません。

 繰り返しますけど、私が言いたいのは以下の2点です。

1.自作は作った本人(およびその周辺の限られた人達)しか評価が出来ない、自己満足的な趣味の最たる物である。
2.ゆえに、「プロセス」よりも「結果」を求める自作未経験者に対し、むやみに奨めるものではない。

 余談ですが、スピーカーやアンプ(特に管球式)を自作するマニアはそう珍しくないのでしょうけど、CDプレーヤーを自作する者はあまり聞きませんね(もちろん皆無ではありません。検索すればいくつか事例がヒットします)。ハードルが高いのでしょうか。それとも必要性を感じないとか・・・・。

書込番号:17475243

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/05/03 08:45(1年以上前)

 某ディーラーのホームページに「SACDはもう終わったフォーマットだ」と書かれています。従来型CDプレーヤーでも、マスタークロックのジッター精度を練り上げれば、SACDなんか不要になるほどのクォリティを実現することが出来るというのが、その店の主張らしいです。

 マスタークロックの換装が万能であるかどうかは分かりませんが、従来型CDプレーヤーもイノベーションを達成させる余地があるというのは、同意したいところです。素人考えでも、筐体や電源を強化すればそれなりの成果があると予想出来ます。

 SACDが通常CDよりも上位の定格であることは確かなのでしょうけど、SACDが世に出て15年は経つというのに、相変わらずSACDはCDショップの片隅にしか置かれていません。もちろん世の中一般的にはSACDの存在自体を知らない層が大半です。

 ところがオーディオメーカーから発売されているプレーヤーは、中級機以上になると、SACD兼用ばかりが目に付きます。経済原則的に考えて、少数派のニーズのために供給側が過度に手を掛けてやる必要など無いと思うのですが、この業界ではそれが罷り通っているのが不思議です。

 そういえば、DENONが初めて出したSACD兼用プレーヤーと、その前のモデルであるCD専用機とを聴き比べたことがありましたが、CD再生においてあまりにも差があったのには愕然としました。現在のSACD兼用機はそれなりに質が高くなっているのだろうとは思いますが、相変わらずCDが「一般ピープルが認知している、最上位の高音質ソフトの形態」という状況の中で、メーカーが考えているほどSACD兼用機の存在価値はあるのだろうかと思ってしまいます。

 そういえば「SACD専用プレーヤー」というのは、とうとう市場に現れませんでしたね。最初からメーカー側もSACDの普及に対して及び腰だったといういうことでしょうか。

書込番号:17475253

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/10 04:39(1年以上前)

元・副会長さん

折角だからCD専用機を紹介してくださいよ
私の知ってるのは
DENON DCD-755RE所有してます。薄い音
TRIODE TRV-CD5SE、TRV-CD4SE
ローテルの何とか
アキュの一部
プライマーなどのPC用メカ採用品

試聴して決めるのがお約束なのでマランツの音が好みなら誰にも邪魔できない

書込番号:17499214

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/11 09:39(1年以上前)

メカがどうのこうのになってしまうが
パイかSONYメカ使ってりゃ、まあ上等だな

http://www.hifine.nl/DP-550/content/dp_550_drive1_large.html

http://www.amazon.com/Original-Sony-KHM-313AAA-Mechanism-KHM313AAA/dp/B00AXUCGIG

CD専用メカはどこかにあるかな?

書込番号:17503282

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/11 17:48(1年以上前)

元・副会長さんの役目は現状入手できるCD専用メカは何々で
どこのメーカーのCD専用機に採用されているか示すと円満解決。

アキュCD機でもSONYのDVDメカをカスタマイズ→パイのDVDメカに移行
ローテルなどのスロットインタイプはパイ
トライオードのCD4はSONYメカだが入手不可能ならCD5はパイだろう

書込番号:17504513

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/05/11 18:31(1年以上前)

ネットラジオ道さんsaid
>DCD-755RE所有してます。薄い音

 私が時折足を運ぶディーラー店長の話によると、DENONのCDプレーヤー(ハイエンド機のDCD-SX1を除く)の中で、従来型CDの再生音のクォリティが一番高いのがDCD-755REだそうです。確かに、DCD-755REはこのクラスでは質が良いとは思いますが、「DENONの中で一番音が良い」のかどうかは分かりません。何しろ、DCD-755REとDCD-1650RE等とを並べて聴き比べたことはありませんので・・・・(^^;)。

 ただ、以前DENONがDCD-1650シリーズで初めてSACDに対応したDCD-1650AEと、その前のCD専用機であるDCD-1650SRとを聴き比べた際は、CD再生においては後者の圧勝でしたね。その際の店員曰く「DCD-1650AEはSACDに対応させたことで、従来型CDの再生におけるコストパフォーマンスが旧機種に比べてかなり低下したのだろう」とのことでしたが、妙に納得してしまったものです。

 ・・・・さて、余計な御託はこの程度にして「CD専用機を紹介してください」という質問に対するレスを返したいと思います。

 10万円台のCD専用プレーヤーとしては、ONKYOのC-7000RとROTELのRCD-1570が双璧ではないでしょうか。ハードでクールな音調が好みならば前者、滑らかで聴きやすい音が好きならば後者です。なお、DENONとMARANTZの同クラスのSACD対応プレーヤーと聴き比べたことがありましたが、質感ではC-7000RとRCD-1570がSACD対応プレーヤーに勝ってました(注:あくまでも私の感想です)。

 TRIODEのCDプレーヤーは、試聴したことがあるシステムに組み込まれていたことはありますが、CDプレーヤー単体としての音質を見極めるには至っていませんので、コメントを差し控えていただきます。また、ACCUPHASEのCD専用機とPRIMAREの現行プレーヤーは聴いたことが無いので、インプレは書けません。あしからず御了承ください。

書込番号:17504664

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/11 18:41(1年以上前)

元・副会長さん、ありがとうございます。

インターネットラジオがメイン音源の私には濃いか薄いしかわからないのでご容赦を
濃いとはショップで聴いたマッキンのセパレートアンプの音です。

過去のクチコミ掲示板によると、DENONも以前は濃厚な音だったとか?
まあDCD-755REも実売価格の音は出てるので良しとします。

それで、CDPはトレイ式があるだけでも、まだいいです。
全てスロットインじゃ何だかな

書込番号:17504689

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:14件

2014/05/11 18:44(1年以上前)

誤)全てスロットインじゃ何だかな

正)全てスロットインになってしまったらいやだな

書込番号:17504706

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/05/11 19:25(1年以上前)

ネットラジオ道さんsaid
>ありがとうございます。

 どういたしまして。・・・・何やらスレッドを紛糾させてしまっていますが、スイマセン。

>スロットインになってしまったらいやだな

 実を言うと、そのスロットイン型のRCD-1570を注文してしまいました(笑)。間もなく製品が届きます。

 私も正直なところ、スロットイン型には抵抗があります。ただ、この機器の音質が気に入ってしまったので、使い勝手に関しては目をつぶることにした次第です。

 でも、各モデルを操作してみて、使い勝手の重要ポイントはディスクの挿入方式ではなく、ボタンの大きさや配置であることも認識しました。最近のモデルは、どの製品も満足出来る仕上がりではありません。

 一番操作性が良かったのは、黒一色で素っ気なかったと思われていた昔のバブル全盛時のデザインではなかったのではと、今さらながら思う次第です。

書込番号:17504838

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/11 19:33(1年以上前)

お疲れ様です。
過去にレコード盤派とCD派で紛糾ありましたよね、途中MDもありましたが。

今は、私の様なストリーミングサービス派と対するリッピング・NASに溜める派で
よからぬ雰囲気

で、クラシック音楽も聴きますので、CDお買い得BOXも買ったりしてます。

書込番号:17504866

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/12 03:36(1年以上前)

アキュのCD機でもSONYのDVD用使ってた(現在はパイの可能性大)だからCD専用メカって無くなったんじゃ?

以前ソウルノートやN-MODEに使ってたCEC系サンヨーメディアテックのCD専用メカは廃番ですよね。

スロットインは元々車載用に開発された物だね振動に強い。

書込番号:17506247

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:14件

2014/05/12 04:25(1年以上前)

ほぼ全パイ
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3904/20140512/42488/

書込番号:17506270

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:10592件Goodアンサー獲得:691件

2014/05/12 20:18(1年以上前)

パイオニアの傑作アナログレコードプレーヤーは、PL-X50.X7.X9.X5000?ですね。本棚の奥行き20センチ弱と幅30センチ弱もあれば納まるほどのコンパクトさで30キロの重みにも耐えうる頑丈さです。MCカートリッジも備え、コンパクトという名のプレーヤーでは、ほかにないとおもいますょ。使っている人も割りとおいでのようです。ハイファイ追求タイプではないので念のため。

書込番号:17508093

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/05/13 21:05(1年以上前)

 予想通り、スレッドのクリーンアップが完了したようなので(爆)、普段のペースに戻ります(^o^)。

-> やっぱり傑作RS-1506U 38-2Tも可さん

 PIONEERのPL-Xシリーズといえば、あの伝説のフロントローディング型フルオートプレイヤーですね。スペースユーティリティに優れ、それに高出力MCカートリッジを搭載していたという、なかなか野心的な製品でした。

 私は現物は見たことはあるのですが、残念ながら試聴したことはありません。直に触って、その操作性を確認すれば良かったと、あとから後悔しました。

 ただ、都合が悪いことにこのシリーズがリリースされた翌年に、CDプレーヤーが世に出てしまうんですよね。CDの登場があと数年遅れていれば、この製品の形態はもっと広まっていたかもしれません。

 とはいえ、最近はアナログの復権が一部で脚光を浴びていますから、このプレーヤーの形態が見直される可能性も、ゼロではないのではないか・・・・と思ったりもします(まあ、もしも復刻されるとしても、当時と同じプライスでは出来ないでしょうけど)。

 関係ありませんけど、私自身はPIONEERのレコードプレーヤーは使ったことはありませんが、欲しいと思った製品はいくつかあります。筆頭がEXCLUSIVEブランドのP3及びP3aですかね。高額品でしたが、仕上げの美しさと剛性の高いキャビネットは、ある意味コストパフォーマンスは高かったのかもしれません。

 古いところではXL-A700なんてのもありましたね。クォーツロックを搭載してこの値段!・・・・という売り方をされていたようです。若干ケレン味のあるデザインでしたが、それがまた良かったです。

書込番号:17511611

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:2286件Goodアンサー獲得:96件

2014/05/13 21:30(1年以上前)

pioneerのプレーヤーと言うと、私はこのプレーヤーの印象が強烈でした。

http://park3.wakwak.com/~mitsurin/ippina.html

リニアトラッキングはテクニクスにもありましたが、テクニクスのはちょっとオモチャみたいだったな。

書込番号:17511746 スマートフォンサイトからの書き込み

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/08/12 18:24(1年以上前)

 最近、ここのボードでもやたら「コスパ」という言葉を目にするようになりました。

 当初、コスパというのは何だろか、コスチューム・パーティのことだろうかと思っていましたが(あほか ^^;)、コスト・パフォーマンスの略だったんですね。

 しかしながら、現時点においてオーディオの世界でコスト・パフォーマンスが取り沙汰されるのは、奇異に感じます。もっとも、昔は確かに趣味のオーディオの世界でコスト・パフォーマンスというフレーズが飛び交ったことがあります。ここでは「コスパ」みたいな非スマートな言い回しではなく「CP」と略することにしますけど、特に80年代にはオーディオ雑誌ではCPという言葉が花盛りだったような気がします。

 ただし当時のCPの定義付けは「末端価格に対する(見かけ上の)原価の高さ」みたいなものでした。つまりは「値段の割には良い部材を使っている」ということでしょうか。それは80年代後半のバブル期における「598スピーカー&798アンプの時代」において顕著でした。価格が59,800円なのに、これだけの重さがあり、こんなにも新素材を使っていて、だからCPが高い・・・・というような話の持って行き方でしたね。

 もちろんそれは、出てくる音に対しての評価ではなく、ドラスティックな金目の話だったのでしょうけど、それはそれで(個人的には賛同しかねますけど)ひとつの考え方だったことは確かです。

 ところが野放図に部材にカネを掛けられない昨今において、CPが取り沙汰されるというのは、まるで納得出来ませんね。

 現在ボード上で「この製品はコスパが良い。だから評価する」ということを堂々と述べている者は、果たして同価格帯の製品としっかりと聴き比べたことがあるのでしょうか。たとえ当人にとってCPが良く思えても、その音が気に入らない者にとっては、コスパもへったくれもない無価値な商品でしかないのですけどね・・・・。

書込番号:17828061

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/08/12 18:25(1年以上前)

 そういえば最近、書店で「日本をダメにしたB層の研究」(著者:適菜収)とかいう本を立ち読みしました。B層とはかつての小泉政権が郵政選挙時に規定した用語らしく、ぶっちゃけて言えば「IQが高くなくて、トレンド(あのケースでは構造改革)に流されやすい者達」のことらしいです。

 で、そのB層が好む言葉の一つに「コスパ」が挙げられていました。その本によれば、コスパをよく口にする消費者は価値をカネで数値化できると深く信じており、圧倒的な自信をもって一流の店を貶めて三流の店を持ち上げるとのことです。

 その記述が本当のことなのかは断定できませんが、コスパを重視する者にとっては「価格がすべて」というのは、何となく分かります。趣味の世界において、コスパなんてのは普遍的な指標ではありませんし、ハッキリ言って何の意味も無いです。

 たぶん「コスパ」なるフレーズを多用する者達は、ファストフードが大好きで着るものはユニクロばかりじゃないのか・・・・などという思いが頭をよぎります。

 話をCDプレーヤーに限れば、CPという概念が入り込みにくい分野かと思います。なぜなら、いつの間にやらSACD対応プレーヤーの花盛りになり、従来型CDを主に聴くユーザーにとって何がお買い得で、あるいはそうでないのか、判然としないからです。

 つまりは、自分で試聴して気に入ったものを選ぶということに尽きるのでしょう。コスパなんていう言葉は捨象してOKです。

書込番号:17828068

ナイスクチコミ!1


クチコミ投稿数:145件Goodアンサー獲得:6件

2014/08/31 10:18(1年以上前)

元・副会長様・皆様はじめまして。

PC AUDIOを始めるべく、最近CEC DA53Nを中古で購入したことがきっかけでオーディオ熱が少し復活した者です。ハイファイというより暖色系の音が好きで、一時期は真空管以外オーディオじゃない!なんて独断的な思い込みをしていましたが、トランジスターでも暖色系の音を出せる事に気付き、真空管オーディオ機器が自分のラインアップから消え行き、そして同時にオーディオ熱もここ数年冷めていました。

さて自分が気に入っているのCDプレーヤーの話です。懐かしいという程古い物ではありませんが、CEC CD3300という安物ですが音が非常に気に入っているプレーヤーが現役で我が家では活躍しています。

<3300の短所>
CECの昔の資本系列的に三洋電機製の光学ピックアップやサーボ信号処理ICを使わざるを得なかったせいだと想像していますが、CD-Rでの音飛び等CDの読み取り能力は世間の殆どのCDプレーヤーが採用しているソニー製の光学系に比べて非常に悪いです。CD3300はアナログ・サーボですが同社が後継のCD3800で採用しているデジタル・サーボの信号処理ICになってからも同社のダイレクト・ドライブのCDプレーヤーの読み取り能力の低さは相変わらず悪いです。事実上フィリップス無き現在、読み取り系はこなれたやソニー製が優れていると思います。

<3300の長所>
良くアナログ的な音という宣伝を兼ねたうたい文句を使っている製品が一般にありますが、聴いてみて本当にアナログ的だと感じた製品は値段の高低を問わず殆どありません。しかし、3300の音は本当のアナログ・レコードのような音だと感じています。DA以降の音作りのknow-howだと思いますが、未だに自分にとってCD3300を超えるCDプレーヤーの音には出会った事がありません。今般DA53Nを購入したのですが、このDACから出て来る音も3300にはAnalog-likeという意味では及ばないというのが個人的な所感です。

書込番号:17886508

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/09/01 07:16(1年以上前)

-> Mark Levinson 380さん

 書き込み有り難うございます。CECのプレーヤー(およびアンプ)は私も何回か試聴したことがありますが、本当に暖色系の有機的な音を出しますよね。この音が気に入ってしまうと、他に浮気は出来ないでしょう。

 ただし、おっしゃるように品質面では課題があるようです。ディーラーのスタッフから聞いた話ですが、納品されたばかりなのに電源が入らなかったり、付属品が同梱されていなかったりというトラブルはさほど珍しくはないそうです。

 別のサイトで、CD3300とMcIntoshのアンプ、Vienna Acousticsのスピーカーというシステムを保有しているユーザーを見かけました。柔らかい音が気に入っているとのことで、ナルホドと思ったものです。

 真空管アンプは私は一度も所有したことがありません。試しに買ってみようかとも思うのですが、家人があの形状と発熱の大きさを嫌っているので、たぶんずっと無理かと・・・・(笑)。

 「アナログライクな音」といえば、近年アナログディスクが見直されてきた感がありますね。まともなプレーヤーは高価でディスクも(CDと比べて)入手しやすいとは言えないのですが、やはりあの趣味性はデジタルでは見出せないものなのでしょう。オーディオというのはスペック面の特性や簡便性だけでは割り切れないところが面白いと思います。

書込番号:17889661

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:145件Goodアンサー獲得:6件

2014/09/07 00:43(1年以上前)

◆プリアンプ遍歴◆

プリアンプはスピーカーの次に音の本質を決めると思い込んでいるのですが、その為にかなりの買い替えの遍歴を持っています。初めて購入したのが1994年頃。イギリスのAudiolab(現Maclaren Audio)の製品でした。記憶を手繰ってご紹介します。

@Audiolab 8000C

http://www.artech-electronics.com/us/products/audiolab/8000c.html

パワーアンプに直結した音と何も変わらない程ピュア過ぎて音楽性に欠けた気がして直ぐに飽きてしまいました。

ACalifornia Audio Labs(型番失念)

https://www.google.com/search?q=california+audio+labs+preamp&hl=en&biw=1920&bih=955&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=kSoLVO7oBY28ugSp6YCQCA&ved=0CCUQsAQ

記憶に薄いのですが当時住んでいたシンガポールの某オーディオ・ショップの店主の友達の香港人が香港から移民した先のカリフォルニアで起業した会社がこのCalifornia Audio Labsだそうです。そこの製品でおススメの真空管プリアンプがあるから買えと言われ結局買ったのですが、音は良かったもののいくら対策しても真空管がスピーカーの振動を拾ってしまうという製品ですぐに手放しました。

BMcIntosh C32

https://www.google.com/search?q=Mcintosh+C32&sa=G&hl=en&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ei=ZiYLVOfmNZDr8AXoy4DgBA&ved=0CB4QsAQ&biw=1920&bih=955

これはシンガポールに在住していたアメリカ人の友人からマッキントッシュのプリアンプ・パワーアンプのシステム一式を無料で貰った際のプリアンプで、今でもサブ・システムとしてものすごく暖かいアナログな音を出してくれています。しかし、先日、ノイズが出るようになり修理したのですがいわゆるオーバーホールというのでしょうか、全て点検してもらって修理してもらったところ15万円程度掛かってしまいました。こういんビンテージ物は修理費用が高いです。

CMarantz 7

https://www.google.com/search?q=Mcintosh+C32&sa=G&hl=en&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ei=ZiYLVOfmNZDr8AXoy4DgBA&ved=0CB4QsAQ&biw=1920&bih=955#hl=en&tbm=isch&q=Marantz+7

メイン・システム用にシンガポールのオーディオ・ショップでやっとの思いで手にいれたのがこの歴史的名機で数年間使いました。非常に音が柔らかく暖かく長時間の音楽鑑賞でも疲れにくいという特長があり、一時期はこれ以上良い音のプリアンプは自分にとっては存在しないと信じていました。


DMark Levinson 380

https://www.google.com/search?q=Mcintosh+C32&sa=G&hl=en&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ei=ZiYLVOfmNZDr8AXoy4DgBA&ved=0CB4QsAQ&biw=1920&bih=955#hl=en&tbm=isch&q=Mark+Levinson+380

Marantz 7を手放したのはこのプリアンプに出会ったからです。Marantz 7の柔らかさに力強さと解像度を加えたのに音が刺々しくならないのがMark Levinson 380です。


EALLEN & HEATH XONE 62

一生物のはずのMark Levinson 380のボリューム・ノブからノイズが出るようになり修理見積もりを取ったところ、確か10万円以上掛かると言われました。知り合いにその話をしたところMark Levinson 380より優秀なプリアンプを10万円程度で買えると言われ、半信半疑で試聴させて貰いました。

http://www.allen-heath.com/ahproducts/xone62/

えっ、これプリアンプなの?というのが最初の感想でした。いわゆるDJ用のミキサーなのですが、一番驚いたのがこんなに良い音を自分は聞いた事がなかった事です。しかも、Mark Levinsonの1/10位の価格です。以降高級=高価格=オーディオを疑って掛かるようになったのは言うまでもありません。

XONE 62より良い音のプリアンプは自分にとって存在しないだろうと信じ始めて既に数年が経過しています。

書込番号:17909163

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:538件Goodアンサー獲得:14件 audio-style 

2014/09/07 10:41(1年以上前)

Mark Levinson 380さん こんにちは


No380SLとNo332Lを使っています。
一時期、買い替えを検討したのですが、欲しいアンプには予算が足りないので最近ハーマンでOHをして頂きました。

Levinsonの38系のボリュームは、故障が多い様に思います。
No38LからNo380SLに買い替えた時、ボリュームに初期不良があり、ハーマンに交換(次期輸入品到着まで1ヶ月程待ちましたが・・)して頂きました。
今回のOHも、No380SLにボリュームの接触不良を起こす事があったのがきっかけです。
・・結局、プリ&パワーを合わせ、かなり費用がかかってしまいました。
ただ、OH後は購入当時の鮮度の高い音に近づいた様に感じ、今はOHして良かったと思っています。


ところでお写真のNo380の末尾に、L or SLのロゴがありませんが、海外仕様なのでしょうか?
今はNo380をお使いでない様で・・少し残念です。


元・副会長さん
脱線失礼しました。<(_ _)>



書込番号:17910151

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:145件Goodアンサー獲得:6件

2014/09/07 22:55(1年以上前)

ごんちゃんだよ様、

こんにちは。
脱線させてしまった当方の書き込みにコメントを頂いて有難うございました。

私が使っていたのは380(SもSLも付かない物)で、2002年にシンガポールで
購入したと記憶しています(240V電源仕様)。日本では380(末尾にアルファ
ベット無し)は発売されなかったのでしょうか?

今でも380の高級感というか、持つ喜びみたいな感覚は懐かしく思いますが、
現在愛用のXONE 62はカメレオンのようなプリアンプ(DJ用ミキサー)です。

3つのイコライザーが音の鮮度を殆ど損ねる事無く非常に良く効くので、
フラットの位置では380とほぼ区別のつかない音を出す事ができて、3つの
イコライザーの位置を組み合わせる事で真空管プリアンプ系の音も作り出す
事ができる、という万能性みたいなものがあります。自分のようにすぐ音に
飽きてしまう者にとってはもっとも好都合な製品です。


元・副会長様、

脱線させてしまい大変申し訳ございませんでした。

書込番号:17912574

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/09/11 07:12(1年以上前)

>脱線失礼しました。<(_ _)>

>脱線させてしまい大変申し訳ございませんでした

 いえいえ、かまいません。慢性金欠病の私としては、Mark Levinsonのアンプ類にはたぶん一生縁は無いとは思いますが、話を聞いているだけで興味深いものがあります。

 そういえば、今年(2014年)開催されたオーディオフェアで来日していたマーク・レビンソン自身の講演会が設定されていて、私も話を聞くことが出来ました。彼が主宰する新ブランドDaniel Hertzからリリースされる音楽用アプリケーションMaster Classの紹介が主な内容でしたが、デジタル音源にアナログ・レコードのような手触り感を持たせることが主眼のようで、やはりオーディオの(方法論としての)メイン・ストリームはアナログであると、彼自身も認知していたようでした。

書込番号:17923161

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:538件Goodアンサー獲得:14件 audio-style 

2014/09/13 23:15(1年以上前)

こんばんは

BDプレーヤーから、マランツのDAC(プロジェクトD1)へ、フィリップスのライントランスを通して聴いています。
DACは古典的な16bit・44.1khzですが、トランスを経由した音はアナログ的な雰囲気もあって、我が家の32bit&24bitのプレーヤーより気に入っています。

最近、このシステムを少し変化させました。
“目覚めよと呼ぶ声が聞えるさん”の縁側を参考に、RCAケーブルを市販ケーブルからDCD-SA1付属の赤白ケーブルに交換。
Jazzを聴くと、躍動感、切れ味、艶感が増した良い音です。

自宅にあった、他の付属ケーブルも色々試してみましたが、良かったのはSA1の付属ケーブルと同タイプのケーブル(3本有り、1本は不調)のみでした。
DVD-A1UDの付属ケーブルは、SA1より太く立派ですが、音は普通です。

・・未だ、市場の何処かに、良質な赤白ケーブルが埋もれているかもしれませんね。




書込番号:17933207

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/09/16 07:07(1年以上前)

 marantzのProject D-1は、数年前まで某ディーラーのリファレンス機として使われていて、店のスタッフも「これ以上に音色が練り上げられたDACは存在しない」と言ってました。

 そのショップに備え付けられていたProject D-1とCDトランスポートの47研究所のModel 4704/04 CD Transport “PiTracer”とのコンビは、ある意味最強のCDプレーヤーではないかと思ったものです。

>良質な赤白ケーブルが埋もれているかもしれません

 ラインケーブルの市販品は数多く出ていますが、本当はCDプレーヤー(特にエントリークラス)の付属品にこそ、市販品と同等ぐらいのグレードのケーブルを採用して欲しいです(^^)。

書込番号:17942237

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/09/16 07:09(1年以上前)

 ちょっと前まで別のスレッドでは「アニソンがどうのこうの」というネタで盛り上がっていたようですが、まあ個人的には、当該スレッドのトピ主殿の「アニメで女の子がジャケットに写っているアニソンなど、高音質(ハイレゾ仕様)にする意味があるのか」という意見は“一般人として、あって当然だろうね”と思います。

 もちろん、こういう商品が出ているということは買う層が存在しているということであり、その需給関係について否定する余地などあるわけないのです。同時に、その事実に対して愉快ならざる感想を抱くのも個人の自由であって、何ら問題ありません。

 ただし、もしもこのトピ主殿の書き込みに過剰反応して、いきおい「それはアニソンに対する侮辱だ!」などと居丈高に言い募る向きがあるとしたら、それはちょっと格好の良いものではないですね。

 以前、別の掲示板でテレビゲームの占める社会的・カルチャー的位置(?)みたいなことで議論が展開していたことがあったのですが、私が「何を趣味にするかは個人の自由だが、いい大人がテレビゲームにハマっていることを場をわきまえずに吹聴するというのは、あまりスマートには見えない」みたいなことを書いたところ、ゲームファンと思われる者達から山のような非難が返ってきて、思わず苦笑したことがあります。

 彼らは「最近のゲームは奥が深い」「大人も夢中になるほど高度なゲームが多数ある」「○○というゲームは感動的だぞ。オマエは知らないのか」という物言いから始まって「日本のゲームは世界に通用し、政界・財界もそれを後押ししている。この現状においてゲームを貶める発言をするのは時代遅れでナンセンス」という内容にシフトし、ついには「ゲームをロクにやったこともないオマエに、ゲームに対してあれこれ言う資格は無い!」といった言論封殺もどきの展開になっていったのには、ほとほと呆れました(まあ確かに、私はテレビゲームには今も若い頃も興味は無いですが ^^;)。

 私は何も「ゲーム自体がつまらない」とか「とにかく、ゲームを趣味にしている者を軽蔑する」とか、そんなことは言っていないわけです。ただ「いい大人がTPOを無視して、闇雲にゲームマニアであること表明するのはホメられたことではない」と書いただけです。いわばゲーム愛好者と一般世間との「距離感」について言及していたわけです。

書込番号:17942244

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2014/09/16 07:10(1年以上前)

 いくら大人がプレイするにふさわしい高度なゲームが多数存在していようと、ビジネスの場でゲームが話題になることはあまりないでしょう(ゲーム業界を除く)。新作ゲームの発売日に中高年のビジネスマンが大挙して店の前に並ぶという光景にはお目に掛かったことはありません。入社面接で「趣味はテレビゲームです!」と胸張って答えようものならば気まずい雰囲気が漂うのではないでしょうか。少なくとも(他の条件が一緒ならば)「趣味はスポーツです」と答える者よりも面接官の印象は良くはならないと思います。

 そんな状況を完全に捨象したかのように、ひたすら「ゲームは素晴らしい。文句を言う奴はケシカラン」ということだけをリフレインするというのは、視野が狭いというか、相手の意見をロクに聞かないコミュニケーション不全というか、空気を読めないというか、まあ周囲から「軽く」見られても仕方が無いです。

(注:繰り返しますが、私は「ゲームなんか、くだらない」などとはひとことも言ってません)

 別のスレッドでも述べましたが、世の中には「公言して良い趣味」と(時と場合によって)「公言するのに相応しくない趣味」が存在します。おそらく「アニソンを好んで聴くこと」は、テレビゲームにハマること以上に「公言するのは憚られる趣味」だと思います。

(注:念を押しますが、私は「アニソンなんか、くだらない」などとはひとことも言ってません)

 どんな趣味を持とうが(警察沙汰にでもならない限り)自由ですし、趣味を表明することも自由です。しかし、その「こういう趣味を持っているのだ」という表明に対し、他人がどういう感想を持とうが、それも自由です。この「自分の自由vs.他人の自由」という対立図式をいくら引きずっても埒があきません。時と場合とそれぞれの立場によって「自由」の適応範囲をコントロールすることが大切です。そのバッグラウンドになるのが「常識」とか「教養」とか「社会的趨勢」(?)とかいったものだと思います。

 話をオーディオに戻しますが、オーディオというのもどちらかといえば、今では「公言するのに相応しくない趣味」に属するのだと思います。ビジネスの場や初対面の者に向かって「趣味はオーディオです」と言って相手に怪訝な顔をされ、さらにはムキになってオーディオについて熱弁を振るっても墓穴を掘るだけです。

 ・・・・でも本当は、「趣味はオーディオです」という表明が「趣味はゴルフです」とか「釣りにハマっています」とかいった物言いと同等の社会的認知度を持つようになればいいと思っています。そのためにも、メーカーやディーラーには頑張ってほしいですね。

書込番号:17942246

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2015/01/29 21:40(1年以上前)

 去る1月18日、オーディオ評論家の江川三郎がこの世を去りました。

 ・・・・ただ、個人的にはどうも印象が薄いです。たぶんそれは、彼の近くに長岡鉄男という「濃い」キャラクターを持つ人物が控えていたからでしょう。もっとも長岡が世を去ってから10年以上は経つのですが、それでも手練れのオーディオファンの間では彼の存在感は衰えません。多才だった長岡に比べれば彼はアピール度が低かったことは否めないと思います。

 あと、彼は経済学部卒でいわゆる「理系」ではありませんでした。このあたりも航空工学校卒で技術面にも明るかった長岡と違っていた点でしょう。

 しかしながら江川の仕事で誰もが注目したことの一つに、評論家の中で(おそらく)初めて「ケーブルで音が変化する」という説を正式に発表したことが挙げられます(1975年)。前にも書きましたが、ケーブルの重要性が取り沙汰され始めたのはCDが普及する80年代半ば以降です。それよりもずっと以前にケーブルによる音の変化を主張したことは、慧眼だったと思います。

 もっとも、いくら「音が変わる」とはいっても所詮は電線に過ぎないので「劇的に変わる」ということはあまり無いですし、それは江川自身も承知していたと思います。しかし昨今は法外な価格のケーブルも多数市場に出ており、彼はオーディオアクセサリー誌上にて「今の高級ケーブルの価格は行き過ぎている」とも語っております。

 それから、彼は小型のCDプレーヤーを推奨していたらしいです。これは「内部配線が小さくなるため、信号のロスが少なくなる」との理由ですが、いまだにメーカー側がそういう観点からプレーヤーを設計しているという話は聞きません。とはいえ、ユーザーのスペースユーティリティの関係から今後は小型のコンポーネントを重視する必要があるとは思います。

 なお彼はハイエンドオーディオを嫌っていたそうで、高価格品しかオーディオ機器とは認めない菅野沖彦とは正反対のスタンスの持ち主だったそうです。ただこの2人は学生時代からの旧友で仲は良かったらしいです。

 余談ですが、若い世代のオーディオ・ジャーナリストに江川や長岡みたいに後世に名を残すような主張をする者が、果たしているんでしょうかね(よく知りませんけど ^^;)。

書込番号:18419473

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2015/03/10 21:13(1年以上前)

 最近、某掲示板で知ったのですが、ゲーム関係サイト「ファミ通.com」の記事( 
http://www.famitsu.com/news/201503/06073367.html )の中で、SONYのスタッフが困ったことを述べているようで、以下はその抜粋です。

--------------------------------
北口:ちょっと話の腰を折ってしまうんですけど、スピーカーで
   ハイレゾ(音源)って聴けるんですか?
井上:聴けます。
北口:それは、みんながふつうに持っているもので?
井上:いや、ハイレゾに対応しているスピーカーじゃないと無理
   ですね。あっ、でも、本当に昔から出ているような、1つ
   百万円とかするようなものだと、対応しているものもあり
   ます。スタジオなどで使っているスピーカーなどはそうい
   うものですね。
北口:なるほど。では、イヤホンだったり、ヘッドホンを買った
   りした方がいいという話になると思いますが(以下略)
--------------------------------

 文中の「北川」というのはファミ通の関係者で、「井上」はSONYのビデオ&サウンド事業本部に所属する者らしいです。

ちなみにフルネームは「井上卓也」といい、なぜか某オーディオ評論家と同姓同名です。

 「ハイレゾ音源はハイレゾ対応スピーカー、あるいは1本100万円のスタジオモニターじゃないと聴けない」という話は初めて聞きました。ディーラーの店頭やオーディオフェアでのハイレゾ音源のデモに使われていたスピーカーは、ハイレゾ対応と銘打ったスピーカーでも1本100万円のスタジオモニターでもありませんでしたが、ちゃんと音は出ていましたけどね。

 それとも、ハイレゾ対応スピーカーや1本100万円のスタジオモニター以外の「ふつうのスピーカー」から流れるハイレゾ音源のサウンドは、実はハイレゾではなく「別の何か」だったのでしょうか(呆)。

 いずれにしても、素人さん相手に堂々とウソを吹き込まないでほしいものです。

 なお、SONYの開発陣の考える「ハイレゾ対応スピーカー」とは、「指向性が緩く、セッティングが楽で、同社のアンプとよく合うスピーカー」のことであり( http://www.sony.jp/system-stereo/special/ha1_ha3_hw1/ )、決して「高解像度・高分解能のスピーカー」を指すものではないようです。

 送り手がこのような状態では、いずれ本体から分離されるSONYのオーディオも見通しは暗そうですね。

書込番号:18564900

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2016/05/18 07:12(1年以上前)

 忘れた頃に(立ち上げた当人もこのスレッドの存在自体を時折忘れていますが ^^;)更新するこのトピックですが、今回も思うところを書いてみます。

 東和電子が展開するOlasonicのNANOCOMPOは良いですよね。それぞれのコンポーネントがCDケース約3枚分の大きさしかなく、加えて、エクステリアの質感が高い。ガッチリと作り上げられていて、安っぽさは皆無。2013年度のグッドデザイン賞も受賞しています。

 音もバランスが良く、決してワイドレンジやハイファイ度の高さを強調するようなものではありませんが、クセが少なく繋ぐスピーカーも選ばないと思います。もちろんスペースユーティリティの面では優れていて、CDトランスポートのNANO-CD1なんか縦置き用にディスプレイも縦表示に出来るのが面白いです。

 さて、以前別のスレッドで「オーディオ機器はやたら重くて大きすぎる」みたいなことを書いたら、批判めいたレスがけっこう返ってきて苦笑したことがありました。

 まあ、オーディオ機器のエクステリアに関してどういう意見を持とうと個人の勝手ではありますが、趣味のオーディオが市民権を得ていた(ように見えた)30年前ならいざ知らず、今時「大きいことは良いことだ」とか「迷ったら重い方を選べ」とかいう価値基準にしがみ付いているというのも、何だかなァ・・・・と思うわけです。もちろん「大きくて重い方が確実に音が良い」という絶対的な根拠でもあれば話は別ですが、そんなのは存在しません。

 少なくとも、重量と大きさに固執することは、「軽薄短小省エネ」という今のトレンドに合致しないことは確かですし、幅広い認知は覚束ないでしょう。

 個人的な話をさせていただくと、デカくて重い機器は移動するのが億劫なのです。昔、1本40kgのスピーカーを使っていましたが、セッティング変更や部屋の模様替え、そして大掃除の際には苦労していました。アンプ類にしても同様で、20kg以上のコンポーネントは手に余ります。特にトシ取ってくると力も衰えてきますから、アンプを動かしていたら腰を痛めた・・・・などという事態は御免被りたいです(笑)。

 ともあれ、NANOCOMPOみたいなコンセプトを持つ商品が、もっと増えればいいと思っています。

書込番号:19884606

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:3379件 元・副会長のCinema Days 

2016/05/18 07:13(1年以上前)

 日本レコード協会が2016年3月に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」の最新版となる2015年度版において、今や我が国では3人に1人が「無料でも音楽を聴かない完全な無関心層」であることが判明したそうです。

 これに対してネット上やマスコミでは「(AKB商法などをやり玉に挙げて)最近のJ-POPの製作サイドのいい加減さ」を指摘したり、「良い楽曲が少なくなった」ということを嘆いたりと、いろいろな意見が飛び交っていますが、それらはすべてピント外れだと思います。なぜなら、もしも作り手の怠慢や目立つ楽曲の不在などが「音楽離れ」の原因であるならば、提供側の努力によって何とかなりそうなものですが、今回の調査における「無料でも音楽を聴かない完全な無関心層」はそれでも動かないからです。

 最初から関心の無い層に対して、いくら良質のコンテンツを提示しても無駄です。例えれば、ゴルフに興味の無い者に安くて良いクラブを奨めたり、近場にある環境の良いゴルフ場を紹介するようなものです。言うまでもなく、そんな行為はナンセンスですよね。

 私はこの結果に対して、(調査方法の内容は別にしても)少しも驚きはしませんでした。その理由は(以前別のスレッドにも書いたとおり)日本人は元々あまり音楽が好きではないからです。

 では、なぜ90年代半ばまではミリオンセラーが頻発したのか。それは今ほど景気が悪くなく、庶民には自由に使える金がまだまだあったからですね。そして「みんなが聴くから自分も聴く」というような、日本人らしい横並び的な発想があったことは見逃せません。

 で、景気が後退して将来の展望も見えない現在は、音楽という「元々好きではないもの」に対してカネやヒマを注ぎ込むことが無くなったと・・・・つまりはこういうことでしょう。単純な話です。

 しかしまあ「3人に1人が音楽ついて完全な無関心」であることは「3人に2人は、今でも音楽に何らかの関心がある」ということでもあります。オーディオの潜在市場も決して小さくないとも言えるわけで、業界は「音楽離れ」を言い訳にせずに、市場の拡大に精進してもらいたいものですが・・・・(^^;)。

書込番号:19884610

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:20件Goodアンサー獲得:1件

2016/05/20 03:22(1年以上前)

中年は音楽離れ
高年は音楽に戻るのでしょうか?

若いのは深夜TV、携帯機器、LIVE、radiko、TVerなど利用で音楽は減らない

CDを構えて聴くのはどうかな

書込番号:19889747

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:20件Goodアンサー獲得:1件

2016/05/21 15:13(1年以上前)

メーカーに非はないが
SOULNOTE
Nmode
の登場がオーディオの転機
一部の信者が「ぎゃーこらテイノーめ!」と喚いたので、オーディオ愛好家の多くはやめたと思われる

書込番号:19893469

ナイスクチコミ!0


クチコミ一覧を見る


クチコミ掲示板検索



検索対象カテゴリ
を対象として

新着ピックアップリスト

ピックアップリストトップ

クチコミ掲示板ランキング

(家電)

ユーザー満足度ランキング