


アンディックス・オーディオの真空管ヘッドホンアンプ「HPA-WEVT25」を購入しました。
既に複数の真空管ヘッドホンアンプを所有して利用していますが、全てプリ管やシングルアンプでの利用でした。
アンディックス・オーディオの真空管ヘッドホンアンプは、出力管に大型の真空管を利用しているのが特徴です。
過去には多くの種類の真空管を利用したモデルが存在していたようですが、現行機種として販売されているのは下記4モデルのようです。
HPA-6B4G
HPA-6AS7
HPA-45
HPA-VT25
中でもHPA-45、HPA-VT25は定評のある出力管を利用していることから、この2機種に絞って検討することにしました。
HPA-45は戦前の名球と呼ばれていて、出力が小さいのが欠点ですが、音質が最も優れているとも言われています。
バランスの取れた滑らかなサウンドが特徴のようです。
VT25はトリタン球と呼ばれ、高域特性に優れた音質のようです。
◎HPA-45
本命視していた45のサウンドから聴くことにしました。
試聴にはDACはMojo、ヘッドホンはEdition5を持参して行っています。
過去に高価な真空管アンプも色々と試聴したことがあるので、これが最も高音質な真空管アンプなのかと問われれば、そんなことは無いと思います。
しかし、これが最も真空管アンプらしい音質だと感じたのは確かです。
直ぐに気付くのは暖色系な音色と音場の広さ。
そして、音の滑らかさと響きの良さはEdition5との相性が抜群で、小編成のJAZZをまったり聴くのには最高のサウンドであると感じました。
◎HPA-VT25
こちらが特徴的なのは、高音のクリアーさと響きの良さです。
それでいて音の厚みも申し分ない素晴らしいサウンドでした。
低音の量感も文句なしでしたが、今思えば低音が強いMojoとの相性が良いのだろうと思います。
45との明確な違いは低位の良さと音の分離の良さです。
45では小さな箱で演奏者の位置関係が多少不明瞭でも、ふわっと心地良く聴かせるのに対して、VT-25はより音像が明確です。
ヴォーカルが目の前に浮かび上がり、高音はクリアーと潤いのある歌声が両立して、とてもリアリティの感じられるサウンドです。
スピード感のあるサウンドなのでロックやポップス系のじゃんるとの相性も良さそうです。
この日は元々試聴のみの予定でしたので、どちらかに決める必要もありませんでしたが、どちらに決めるのには決定打に欠ける印象でした。
真空管のイメージ通りにゆったりとした温かいサウンドを求めるならHPA-45、本来の真空管の特徴であるクリアーで響きの良いサウンドを
求めるならVT-25だと思います。
個人的には6BM8やECC82で球の違いによる音質差を感じていますので、球の使い分けで対応出来ないものかと相談してみました。
45は戦前のものなので球の入手性が悪く、使い分けにはお勧め出来ないとのこと。そして、VT-25にはWestern Electric製があり、試聴機
もあるとのこと。
ただし、球は高価で音色も独特なので、あえてお勧めは出来ないとのこと。
◎HPA-WEVT25
通常のHPA-VT25モデルと比較すれば、高域は伸びは不足して丸みのあるサウンド。
解像度も明確に低いと感じられました。
それでも、音の生々しさと円やかさが同居していて、まるで小さなライブハウスで聴くサウンドそのもののようでした。
私はライブ会場で実際に聴いた演奏のライブ録音CDを聴く機会も多くありますが、ライブの雰囲気とは違うと感じることも多いです。
ところが、この真空管で聴くとライブの雰囲気そのままに、他のアンプでは聞こえなかったライブの生々しいサウンドが聴けるのです。
必要な音も、不要な音も、ありのままに。
音楽としては不要である客席の騒音まで、余すこと無く全ての音が。
この音を聴いてしまうと、もう他の選択肢は全くありませんでした。
WesternのVT-25は他社のモデルとは特性が異なっていて、基板を専用設計しているとのこと。
なので、他社製のVT-25を使用すると、通常モデルよりも音質的には見劣りしてしまうとのことです。
解像度が低いと言っても、HPA-VT25と比較したときの話であり、Mojo単体との比較では、こちらの方が高解像度で、多くのヘッドホンアンプの中でも優れている方であると思います。
書込番号:20427579
3点

DACについては標準品を除けば追加料金がかかりますが、現状3モデルが選択可能なようです。
PCM1796(標準)
WM8741
TDA1541A
標準のPCM1796は、DSDに対応した姉妹モデルPCM1795搭載のnano iDSDを所有していたことも有り、この際
なので別モデルを検討することにしました。
WM8741は、元々がアナログ的な滑らかな品位の高いサウンドで、大変評判の良いポータブル真空管アンプの
Continental Dual Monoに搭載されており、真空管アンプとのマッチングも良さそうです。
普通に優良なDACとして選択するなら追加料金を払っても、このモデルを選択することがお勧めです。
しかしながら、HugoやQP1R、nano iDSD等、接続の選択肢が豊富なので、希少価値の高いモデルを選択する
ことにしました。
カタログでは、FN1242AとTDA1541Aも選択可能なようでしたので、どちらを選択するか検討しました。
◎FN1242A
「フルエンシーDAC」と呼ばれる方式で、補間関数でデジタル符号をダイレクトに曲線でつないでアナログ再生するということで
滑らかなアナログ的な音質を期待出来るとのことです。
アナログフィルターが不要なので、20kHzを超えるハイレゾ再生も可能です。
ラックスマンが積極的に採用してきた新潟精密というメーカーから発売されたDACです。
◎TDA1541A
フィリップスが開発したマルチビットDACです。
マルチビット最後の時代のDACで、この後は1bitDACに移行しました。
マルチビットならではの力強いサウンドは、製造終了後も人気の高いモデルでした。
どちらも搭載製品の試聴をしたことがあり、印象的な音質であったと記憶しています。
迷ったあげくにFN1242Aを選択してみましたが、残念ながらFN1242Aは終売とのことで
TDA1541Aを選択して注文しました。
ところが、TDA1541Aは新基板で動作に不具合があるそうで原因究明中とのこと。
TDA1541Aは、取り扱い休止中です。
代わりにFN1242Aが少量入荷したとのことで、こちらを選択しました。
書込番号:20427581
2点

商品が届いたので音質を比較してみました。
◎Mojo→HPA-WEVT25(アナログ接続)
中低域重視のサウンドで、音の重心が低めで太いサウンドです。
音場は広く、楽器の位置関係が明確で空間表現に優れています。
音の響きの良さが素晴らしく、JAZZ向きです。
試聴ではこの組み合わせで聴いていたので不満はありません。
◎QP1R→HPA-WEVT25(光デジタル接続)
FN1242Aならではのサウンドで、高域の伸びが素晴らしいです。
また、ヴォーカルとの距離感が近く明るいサウンドです。
ポップス等のヴォーカル向きです。
このように、DACの違いにより全く個性の違うサウンドが楽しめるのが特徴です。
ヘッドホンによる音質差を比較してみました。
◎Edition5
元々音の響きの良さに優れたヘッドホンなので、HPA-WEVT25とのバランスはベストです。
解像度の高さと響きの良さが同居しており、とても生々しいサウンドです。
このヘッドホンは上流がDAPでも十分に素晴らしいサウンドで鳴らしますし、上流が個性的な音質であれば
その個性を忠実に引き出すのが特徴です。
あらためて、このヘッドホンの実力を見せられた印象です。
◎HD800
本来、HD800は音の広がりが素晴らしい反面あっさりとした音色ですが、HPA-WEVT25ではかなり濃厚な音色に
変貌します。
それと同時に音の定位が明瞭になる印象で、試聴したHD800Sの印象に近いかもしれません。
HD800は横方向に広大な音場を感じますが、HPA-WEVT25では音場は多少狭くなる印象ではありますが、全方向に
広がりを感じられるので、とても自然な音質に感じられます。
バランス接続時の広大な音場とは異なりますが、ようやくHD800の実力を発揮出来る環境が整ったと感じています。
◎HD600 DMaa Meisterklasse
HD600はフラットな音質ですが、DMaaでチューニングするとよりフラットに感じられ、よりモニター的なサウンドです。
ところがHPA-WEVT25と組み合わせると、低音の厚みが素晴らしく、HD650の低音と勘違いしてしまいそうです。
HPA-WEVT25を利用することで、解像度の高さはそのままに、HD600はリスニング向けのサウンドに変化する印象です。
スピーカー出力も試してみました。
◎JVC EX-N70用の2Wayウッドコーンスピーカー
大音量で鳴らすわけでは無いのですが、音量は出力の1/3〜1/2程度で十分な音質が得られます。
真空管アンプは本格的なA級動作アンプでもありますので、最大音量でも歪みませんので、余程能率の悪いスピーカーを
利用しない限りは、十分な音量が得られるだろうと思っています。
真空管アンプでも低音の量感も十分で、音の響きも素晴らしいので、純正レシーバーと比較して、音質的には明確に
レベルアップしている印象です。
マンション住まいなので、低音量で利用する関係上、真空管アンプならではのハイクオリティなサウンドが楽しめるので、
高価なシステムは不要であると考えます。
将来的には、コンパクトでより高性能なスピーカーを導入してみたいと思います。
書込番号:20427583
2点


Rコアトランス電源を使用してみました。
中国からの直輸入品で、12V6.25Vに対応した商品です。
「TeraDak AC/DC Rコアトランス電源 DC-100W NAS 」
このアンプは電源の影響をあまり受けないのか、秋月の12V5AのACアダプターと比較すると、他のアンプ程は音質差は感じません。
「HPA-WEVT25」は電源スイッチが無い商品なので、別電源か、スイッチ付きの電源延長ケーブルを用意する必要が有ります。
市販品で手に入れられる商品としては、ハイグレードな商品でしたが、もう少し安価な製品を選択しても良かったかもしれません。
書込番号:20428869 スマートフォンサイトからの書き込み
2点

プリアンプの真空管を変更してみました。
今後エージングにより印象が変わって来るかもしれません。
初期に使用されていたのは「松下6LN8」という6Vの真空管です。
6.3Vの6BL8という真空管も利用可能なようで、こちらは比較的種類が豊富です。
◎Aero Electronics CV5215
Aero Electronicsはアメリカのメーカーなので、アメリカ製の真空管だと思われますが、CV型番が示すように、イギリス軍用管として納品されたものだと思われます。
松下のものよりもクリアーな印象ですが、特別響きが良い訳ではありません。
◎PHILIPS ECG 6BL8 USA
こちらはPHILIPSブランドの真空管でUSA製です。
6BL8としては入手性が最も良い真空管だと思います。
音質的には、今のところこれが最もお気に入りで、他とは違う音の響きの良さですね。
◎AMPERAX 6BL8 Bugle Boy France
PHILIPSの音響用真空管ブランドです。
日本ではあまり見かけないフランス製のヴィンテージ管です。
音質的はこれに最も期待していたのですが、ECGと比べると少し見劣りするように感じます。
あまり流通量が多くないようですが、ヨーロッパ製としては、音質に定評のあるMullard、Telefunken、SIEMENS製あたりもあるようですし、国産ではTOSHIBA製も音質に期待出来そうです。
機会があればこれらも入手してみたいと思います。
書込番号:20481488
0点

ゴールドピンのプリ管(Mullard 6BL8 10M)のNOSを入手しました。
Mullardの音響用のHi-Fi管の選別品をゴールドピンの10Mシリーズとして出荷された6BL8です。
音の好みは別としまして、これが最上級の6BL8だと思われます。
Mullardの真空管は、とても潤いある音で、響きの良さが特徴なのでHPA-WEVT25とはベストな組み合わせだと思っています。
世界中探して、今のところペアで見つけられたのはこの1セットのみでしたので、オンリーワンのシステムであり、容易にはお勧め出来ないのが残念ですが、自分としてはとても満足しています。
真空管アンプはこのようなレアな商品を楽しめるのも魅力のひとつではあります。
ヨーロッパでもうひとつの真空管メーカーの雄Telefunkenにも6BL8があります。
Telefunkenは高音がクリアーで綺麗なサウンドが特徴なので、6BL8でも同様であろうと期待出来ます。
そうであれば、WE-VT25とは別のメーカーの真空管を利用するのが良さそうです。
このアンプは、VT-25の上位管である「801A/VT-62」も利用可能なので、こちらをと組み合わせるのも良さそうです。
こちらはクリアーで繊細な高音重視のサウンドが楽しめそうです。
Telefunken6BL8は海外からであれば比較的容易に入手出来るので、何れはこれとRCAまたはSylvaniaあたりのVT-62と組み合わせて試してみたいです。
WE-VT25は真空管としては低音の量感があり独特の響きが特徴的です。
アナログアンプを導入し、電源ケーブル、電源タップをオーディオ用のものに変更してみましたが、初期状態では感じられていた音の雑味が無くなりました。
電源部を強化することで、WE-VT25ならではの独特な響きの良さをそのままに、ノイズが消えてよりクリアーなサウンドになった印象です。
書込番号:20543052
0点

どうやら、日本の技術力を舐めていたようです。
先日より、WEVT25のプリ管にMullardを使っていましたが、年末に6BL8をもう1セット購入していたのです。
松下製の6BL8です。
これで聴きましたが、Mullardよりも、音の厚みがあって響きが綺麗で、明確に優れた音質でした。
クラシックコンポーネンツと言う日本で最大手の真空管ショップに行ったのですが、最も音質が良い6BL8は松下製とのことでした。
思い返せば、アンディックスオーディオでも、プリ管の海外製は否定されていました。
6BL8はFMチューナーやTV用途として利用されていた、最も新しい部類の真空管規格で、この年代のものは国産品が優れているとのことです。
当時のオーディオ製品は国産品が優れていましたので、確かに当然のことなのでしょうね。
最初に付属していた真空管は松下製の6LN8です。
店主のお話では、6LN8の上位管が6BL8で、使い分けるなら松下製の6BL8と6LN8が最も良いとのことでした。
今まで経験上、国産品は品質に優れていますが、音質的には海外製だと感じていましたので、半信半疑で購入しました。
◎National 6LN8
最もクリアーですっきりした音色。
すっきりしているので、解像度は高い。
◎National 6BL8
音の厚みがあって響きが綺麗で潤いのある音質。
手持ちのものではこれがベスト。
6BL8同士では規格が同じなので音の個性は近く、6LN8とは系統の違う印象で、使い分けは出来そうです。
色々試して、勉強代はかかりましたが、良い経験が出来ました。
書込番号:20552711 スマートフォンサイトからの書き込み
0点


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