


Vegas Pro 16の新機能を試した感想です。今回のテストは更新されたスタビライザーと新規のトラッキングです。
レポートが少し長くなりますが書きます。
【ビデオ手ブレ補正】
テストに使った動画は過去編集依頼されて渡されたファイルで、カメラをかなりブン廻して撮影した、ひどくブレブレの素材です。これを使ってどこまで綺麗に補正できるかを見ました。
結果は残念なレベルでした。これなら前のVer.15の[手ブレ補正]の方がマシな感じです。補正項目は多くありますが色々といじっても、今回のテスト素材くらいひどいブレ素材ではどうしようもないのか、ところどころ破綻する部分も出ました。
軽いブレ程度の素材には使えるかもです。
そこで、同じ酷いブレ素材を使って当方の他のソフトやプラグイン等で試して、スタビライズの比較をしてみました。
・ベストはBlackmagicdesignのDaVinci Resolve 15です。しかも無償版。すごく精度が良く、ステディカム撮影のように滑らかに補正してくれました。酷い素材の場合は黒縁を出さないようにクロップが極端になって画角が狭くなるはず、あるいは部分的にコンニャクのような歪が多くなるはずなのに滑らかになるのはどんな技術なのか、さすがシネマカメラとカラコレのBMDと思います。
Vegas ProからはFCPのXMLでResolveに無劣化で渡して、Resolveでスタビライズやカラー補正して、CineForm等の中間コーデックでVegas Proに戻せるので、この使い方がベストと感じます。
・次点はプラグインのMercalli v4利用です。これも良いレベル。
・ホームユースのPower Director 16のスタビライズはノイズや破綻も無くまあまあ使えますが、強い補正でやるとコンニャクが目立つ。
・AdobeのPremiere ProやAfter Effectsのエフェクト[ワープスタビライザー]は今回のような酷いブレでは全く使えません。
カメラが極端に動くと黒縁が大きくなるのでクロップされると真ん中の芯部分しか使えない。大吟醸か。拡大するとボケボケ。
これも軽いブレ程度の素材での使用ですね。
ということで、当方では編集でのスタビライズにDaVinci ResolveかMercalliを使うのが無難ということになりました。
【[ベジェマスキング]でのマスクトラッキング】
Ver.16から使えるようになったモーショントラッキングはマスクトラッカーです。従って追跡対象にマスクを作ってそのマスクにピクセレート(モザイク)やブラー(ぼかし)等のエフェクトを適用するもので、トラッキングデータ自体を色々なメディアに適用してそれを合成するようなポイントトラッキングは無く、マッチムーブには使えないですね。
但し、テキストはトランスフォームにトラッキングデータを適用できるスクリプトがあって、テキストの追随は可能になってます。
テキストの追随をやってみましたので動画をUpします。トラッカーの精度はまあまあですが、完全にピッタリ貼りつけとまではいかないですね。この辺は動画編集ソフトなので、モザイクやテキスト等を概ね追随出来ればよし、といったところでしょうか。
やはり、ピッタリ高精度はモーショングラフィック・コンポジットソフトのAfter EffctsやHitFilm Proで行うべきと思いました。
DaVinci Resolveなら無償版でもマスクトラッカーだけでなく高精度なポイントトラッカーも使えるので、Vegas Proも次回アップデートではポイントトラッカーも搭載して欲しいですね。
書込番号:22126146
7点

>色異夢悦彩無さん
>やはり、ピッタリ高精度はモーショングラフィック・コンポジットソフトのAfter EffctsやHitFilm Proで行うべきと思いました。
納得です。
Vegasもこのところ、改良テンポが早いようですが、
他の動画編集ソフトを含め、
色異夢悦彩無さんをはじめ熟練の方々このような検証・評価のお陰かもしれません。
(そうあって欲しいものです)
書込番号:22126390
0点

Vegas Proにトラッキング付きましたか。
モーショントラッキングを極限まで精度高める時、タイムエフェクトを使ったりして調整してあげると、容易に精度は高まりますね。
CMOS歪曲とローリングシャッターによる補正の具合は、撮影に利用したカメラも多少係る部分はあるかと・・・・
ロール水平調整やズーム等を理解していると、スタビライズはそんなに難しいと思いませんが、ソフト毎の特色を理解した上で、カメラの撮影方法と設定も、その時々で工夫しなくてはいけないと思います。
パン補正も下手に強くしすぎると、これもよろしくないので・・・
手振れ補正したファイルを作り、それを更に手振れ修正する荒業も試していますが、ソフトを使い熟されていないと、時には失敗もw
カメラに手振れ補正機能付いているものでは、良い場合もありますが、逆に面倒になることもあるので、撮影時の歩き方など注意された方が、効果的なのでしょうね。
書込番号:22126488
0点

ガリ狩り君 さん
こんにちは、コメントありがとうございます。
今回のスタビライズ編集テストについては、ブレ無いように撮影している当方撮影の素材では違いが分かりにくいと思って、書きましたように他人が撮影したブレブレ動画の中から特に酷いのを使って比較しました。
この歩き撮りでカメラもブン回している極端な今回素材ではAdobeでもさすがに歯がたたなかったです。
あと、モーショングラフィックソフトだと動画のある箇所をターゲットとして画面中央に固定し、それ以外の周りをスタビライズするというような、面白い使い方もありますね。自撮りの顔だけ固定とか。
書込番号:22127810
0点

>色異夢悦彩無さん
>皆様
本家のVEGAS Proの掲示板を眺めていたら、VP16で前版のスタビライザーを復活させる方法というのが書かれていました。私も自分で試してみましたが、VPのスタビライザーの能力としては(使用するシーンにもよると思いますが)旧版のスタビライザーの方がやや効きが良いと感じました。また、旧版のスタビライザーよりも、VP14にバンドルされたMercalli v4の方が更に優れていると思いました。VP16のデフォルトでは新しいスタビライザーが表示されるものの、機能としては旧版も残してあったんですね。設定の"Internal"タブは普段は目にする事がないですが、Shiftキーを押しながら設定画面に行くと表示されます。ご参考まで。
https://www.vegascreativesoftware.info/us/forum/how-to-return-old-vegas-stabilize-in-vegas-pro-16--112790/
書込番号:22137901
1点

ココアの父 さん
こんにちは
やはりVP16のスタビライザーは良くないですね。
まあどうしても編集で手ブレ補正したい場合はVP16でカットしたのをXMLでDaVinci Resolveに渡してスタビライズしそれを編集に使うようにします。
あと更に、ストーリーボードをいじってみました。
これプロジェクトやシーケンスのネストみたいに使えるかと淡い期待をしていましたが、残念ながら主に素材の並べとトリミング用ですね。
トリマーウィンドウを複数好きな順で一覧的に並べて扱えるようなもの。メリットはそれぞれをスクラブでトリミングしてタイムラインに配置できるメリット程度でした。
トリマーウィンドウを使ってオーソドックスな3点編集をする人にはスピードアップになるかも知れませんが、当方はメリット無いです。
そうしている内にCyberLinkのホームユースNLE Power Director 16 (PDR16)がリリースされたので、こちらも更新しましたが、プロジェクトのネスティング機能が搭載されて、えらく進化しました。
ネスト編集はVPの完全負けですね。
PDR16を触ってみました。過去作っておいたプロジェクトをタイムラインにD&Dして配置やクリップ追加するとタイムライン上枠にそのタブが作られ、今回編集用にタブ内のタイムラインを手直しもできて、そのままメインのタイムラインに変更も同時反映します。この操作がメインプロジェクトの中で行えます。
編集終了してプロジェクトを保存し、次回このプロジェクトを読み込むとネスト分もそのまま全て反映した状態で再開できます。
Premiere Pro等の複数シーケンスと同じように扱えますが、PDR16の方がシンプルでやり易いと思います。
この複数タブ間を行き来して編集し、メインタイムラインに同時反映するネスト処理がVPにも欲しいと思いました。
現行VPのプロジェクトネスティングは面倒くさいし、ネスト数が多いと訳がわからなくなります。
MAGIX VCSのフォーラムに書き込もうかな。
書込番号:22143793
1点

>色異夢悦彩無さん
盛り沢山の情報ありがとうございます!
VP16のスタビライザーの性能に関しては師匠同様、私もちょっとがっかりしました。私は基本的に収録の際に三脚を使用しますので、ポストでスタビライザーのお世話になることはあまりないのですが、今回比較の為いじってみて、とにかくVP16のスタビライザーの処理速度の遅さに唖然としました。高性能だと思った(VP14同梱の)Mercalli V4は効果もですが、処理が圧倒的に速い。また、ブレの状況に対応するパラメータの多さにとても驚きました。ガリ狩り君さんが上の方の書き込みで仰っている様にブレの特性を掴んでいないと的確な修正は難しいという事だと思いますが、VP16のスタビライザーだと基本的に効き具合を3段階の中から選ぶ、ってことしか出来ないですからね。
ストーリーボードはデモを見ていると色々な素材の中身を素早く確認、それをタイムライン上に並べて行って、ざっくり編集しながらどんな最終形になるのかを動的に検証して行くプロセスみたいに思えました。私自身は映像は全くのアマチュア仕事で、時折依頼される知人の楽団やダンスチームの発表会の収録の時位しかビデオ編集の機会はありませんので、ストーリーボードはちょっと使い方が違うかなって感じてます。
ネスト編集に関しては私は限定的な使い方ですので、PowerDirector 17のネスト編集がどのようにVEGASのそれと違うのかYouTubeでも見て確認してきますね。尚、直接ネスト編集そのものの良し悪しの話ではないんですが、VEGASのネスト編集時に(事前レンダーが介入することからなのでは、と個人的に推測していますが)VEGASのタイムライン処理がスムーズになることを経験上感じています。全ての素材を同一タイムラインに配置して一挙に作業するよりもネスト方式で、いわばユニット毎に読み込んで作業する方がクラッシュやハングが起こりにくくなる気がしてます。VEGASユーザーにとってはそれこそ建設的だと思いますので、是非VCSのフォーラムで今後VEGASでネスト編集がどのようにあるべきなのか師匠のアイディアを共有してきて下さいまし。
書込番号:22144133
1点

ココアの父さん
Power Director 17の「プロジェクトのネスト」紹介について、下記リンクします。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=hi3YgJpAs24
VPで、こんな簡単なのを作って欲しいです。
書込番号:22144378
0点

>色異夢悦彩無さん
参考動画のリンク、有難うございます。Project Fileも開かずに内容が確認できるのは便利ですね。既存のプロジェクトファイルを使いまわしする方法(=ネスト)はVEGASでも全く同じですが、元のプロジェクトを修正する場合、PD17ではタイムライン上で即座に修正点が反映されるって事ですね。確かにVEGASよりも効率的ですね。
因みに、デモ映像だから当たり前でしょうが、PD17って動きがとても軽快そうに見えますね。例えば、4台分の4K(UHD, 30pとして)映像をタイムラインに載せてマルチカム編集したプロジェクトファイルをこのデモの様にホバー再生してもコマ落ちせずにスムーズに見えちゃったりするんでしょうか?
書込番号:22144510
0点

ココアの父 さん
こんにちは
>PD17って動きがとても軽快そうに見えますね。例えば、4台分の4K(UHD, 30pとして)映像をタイムラインに載せてマルチカム編集したプロジェクトファイルをこのデモの様にホバー再生してもコマ落ちせずにスムーズに見えちゃったりするんでしょうか?
はいPDR17は最も軽快なNLEの一つです。
基本設定でフルHD以上の素材をライブラリールーム(Vegasで言うプロジェクトウィンドウ)に読み込んだら、自動的にバックグラウンドでシャドウファイル(プロキシ)を生成する設定が選択できます。当方はこれにチェックを入れてるので、4K素材を読み込んでシャドウファイルが生成されたら編集します。
この状態で、仰る4K動画を4本のトラックに配置してもサクサク編集できます。タイムラインカーソルをマウスでスクラブしてもスイスイです。
画像はXAVC Sの4K動画素材(112Mbps)の4つを4つのビデオトラックに乗せて4面マルチ表示にした例です。カーソルをスイスイ動かして編集できます。
書込番号:22146254
0点


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