


あちこちで質問の多い、バイワイヤリング、バイアンプの効果について実験しました。どこにレポートを置こうかと思ったのですが、私の構成が 7.1ch なのでやはり一番関係の深いAVアンプに置きます。 AVアンプがYAMAHA なのでここにしますね。 と言っても、実験は2.0 CHで行っています。
「M800A稼働開始!オーディオ底無し沼へ一直線(/ ^^)/」という大変返信数の多いスレッドに書いたのですが、埋もれているので再度整理して書き直しました。 (マルチポストであるとお叱りにならないで下さいね。)
初めての方に私の機材の紹介です。(音に関係する部分だけ、映像関係は私のプロフィールに簡単に書いてあります。)
スピーカー : フロントLR : Monitor Audio GS60 センター: (同) GS-LCR
サラウンド、サラウンドバック Monitor Audio Silver CP In-Ceiling (天井埋め込み型) x4
AVアンプ : YAMAHA DSP-AX4600
パワーアンプ: Linn C6100 100W x 6 ch
ユニバーサルプレイヤー: Marantz DV-9600
アナログプレイヤー : (今回の実験では使っていません)
(Turn Table) Thorens TD 850 + (Tone Arm) Rega TP250 + (Cartridge) MC★20W
スピーカーケーブル : MonitorAudio Pureflow Silver Sp Cable 4 core (バイワイアリング用)
アンプから L は 1m 程度と短いのですが、R までは 7m ぐらいあります。 直線距離 2.7m なのですが、Lとセンターの間は庭に出入りする通り道なので配線は床下を通してあるからです。
LinnのC6100は、6ch のパワーアンプです。 これを2chずつフロントの3本のスピーカーに割り当てて、バイアンプ駆動しています。フロント以外のスピーカーはAX4600で駆動しています。なぜこのような構成になったのか、わざわざ AVアンプにパワーアンプを外付けしているのは何故かについては、おいおい書き込みます。 フロント3chに重点的に投資しているので、自分ではフロント豪華主義と呼んでおります。
今回は普段バイアンプ駆動のものを、シングルアンプ-シングルワイヤリング、シングルアンプ-バイワイヤリングと聴き比べた事になります。
2005年末にこの構成にした時、いきなりバイアンプでセットアップし、それ以来この音を気に入って使っていましたが、本当にパワーアンプを2chずつ投入している効果はあるのかを確かめたかったのです。
プレイヤーとアンプ間はアナログ接続で、SACDを使ったのですが、2CH のレイヤーでテストしています。Subwoofer は OFFにしました。
いったいどんなCDでテストしたら良いのかと迷いましたが、まず、30年以上私のリファレンスになっているカーペンターズの Only Yesterday でテスト開始です。この曲のイントロのバスドラは、低域の出方と締まりに関する私のリファレンスで、昔はカートリッジ等入手するたびにこの曲をかけていましたが、今回はSACD盤を使いました。
実験1.) シングルアンプ、シングルワイヤリングに変更。スピーカーに付属していたショート・バーを使って、ウーファー側からアンプに接続。
早速カーペンターズを聴くと、なんだか高域が少しいつもと違う雰囲気です。
そこで急遽リファレンスを変更。クラシックの弦楽曲で聴きなれた Vivaldi のバイオリンコンチェルト OPUS 4 No.2 の第二楽章をかけてみました。 この曲は全楽器が同時に強奏する音が何度も鳴らされます。 私のシステムで聞いて魅力的な音で鳴るCD/SACDの一枚であり、何度も聴いている曲です。
これを聴くと明らかに高域がきつくなっていますし、響きも何だか平べったく感じます。特に全楽器が同時に強奏する時に顕著です。
実験2.) ノーマル(バイアンプ駆動)に戻してみるといつもの通りの澄んだ良く響きかつ力強い音で安心。
実験3.) 今度は、アンプ側で結線を替えて、シングルアンプ・バイワイヤリングに変更。
シングルワイヤリングで硬くなっていた高域はだいぶ和らぎ、モニターオーディオらしい艶やかな音になりました。
この後、再度、実験1. 実験2. を繰り返し、私の聞き違いで無い事を確認。
結果:
バイワイヤリングは、明らかにシングルワイヤリングより音が良くなる。改善の効果は高域に顕著に出る。
バイアンプは、バイ・ワイヤリングに比べ、弦の艶が更に増し魅力的な音になるが差は僅かです。
低域については、どれも殆ど差が無い。
バイワイヤリングの効果が高いのは、私のSpeaker Cable が比較的長いせいもあるかもしれません。
途中番外編として、パワーアンプを Accuphase の P700にして、バイワイヤリング駆動した時は、高域の滑らかさは Linn に負けるものの、低域の力強さは P700の方があるように感じました。 これで聴く Jazz は中々良く、実験を忘れてしばし聞き入っていました。 このP700で低音側を駆動し、Linnに高音側を任せるバイアンプもチラッと頭をよぎりましたが、時間もなく断念。 それに、このP700はもう一系統の Theil CS2.3を普段は駆動しているものなので、それを取ってしまうわけにも行きません。
バイアンプの実験は私にとっても有意義でした。05年末に、これが最良と頭で考えてセットアップし、音には満足して使って来たのですが、シングルワイヤリング、シングルアンプ・バイワイヤリングと比較してどのように良いのかを体験した事が無かったのですから。
改めて今のセットアップが、GS60のポテンシャルを最大近くまで引き出し、高分解能で歯切れがよく、それでいて弦楽器など限りなく艶やかな音色で鳴らしている事が判り、満足でもあります。
この実験の翌朝も朝食を取りながらレイ・チャールズの遺作となったジーニアス・ラヴを聴きながら悦に入っていました。
取りあえず、実験の概要と結果だけ書きました。技術的考察などは後ほど書かせて頂きます。
質問、ご意見があれば遠慮なく書き込みしてください。
書込番号:6295876
3点

おはようございます
ミュージック・ファンさん
バイアンプはともかく、バイワイアは試される方がかなり多いとは思いますが、効果が分からないとの書き込みも散見します。
明確な差が分かるのはラッキーと言うか幸せですね。
シングルで高域がキツくなるのは何故でしょうね?私の感覚では、濁る、位相が乱れて音場感が低減する、低音のキレがなくなる・・あたりがシングルでは発生しそうに思いましたが・・・
とまれ、私もバイアンプの実験中ですので、結果をこちらへ報告させてもらいますね。
書込番号:6296275
2点

Strike Rougeさん、
早速に覗いて頂いてありがとうございます。
今回明瞭な差がでた要因の一つは、私のスピーカーケーブルが長いからだと思います。
私が昔参照していた、バイワイアリングとバイアンプの解説ページを載せておきます。 ここでも、スピーカーケーブルが長いほど改善の効果が大きいとあります。
http://www.dynavector.co.jp/lecture/biwiring.html
逆に考えれば、長いスピーカーケーブルにより、劣化させてしまった音を救済しているだけとも言えるかも知れません。
これをもう少し技術的に考察して見たいと思います。ご存知のようにウーファーは、ミッドレンジやトゥィーターに比べると、コーンそのものが大きくて重いです。 重いものを加速させるにはより大きな力が必要というのは、物理の原則。 コーンを動かす力はマグネットの作る磁束密度とボイスコイルに流れる電流で決まります。多分能率が同じになるよう、トゥィーターに比べて強力な磁石を使っていると思いますが、コイルに流れる電流もより沢山必要です。
ウーファーが大きいほど、アンプの駆動力が必要となるわけです。
どのくらいの電流が流れるかというと、仮に4Ωの負荷に10Wの出力を加えたとすると、約1.6Aで、スピーカーの両端電圧は約6.3V となります。
10Wというとかなり大音量になりますが、フォルテなどのピークでそれくらいになると仮定しておきます。 ウーファーが静止から急に動く時にこれくらいの電流が流れ、また急に止るときは、逆起電力により、これくらいの電流をアンプが吸収してやる必要があります。
さて、スピーカーケーブルの抵抗値ですが、Audio Technica は、カタログに抵抗値を載せています。代表的なもので 3mΩ/m から 7.5mΩ/m です。 7.5mΩのものを10m使うと、75mΩ (=0.075 Ω) この抵抗値に電流 1.6Aをかけるとスピーカーケーブルによる電圧降下は、0.12Vです。なんだ、大したことないと思うかも知れませんが、本来のスピーカー両端電圧 6.3V の 1.8% に相当します。
判り易いように周りくどく説明しましたが、スピーカーケーブルの抵抗値とスピーカーのインピーダンスの比ですね。
アンプの出力端子の電圧が、本来鳴らすべき音を忠実に再現していても、スピーカーケーブルの端では、それより 1.8% ずれた波形になります。
これはかなり単純化して考えていますが、スピーカーのインピーダンスは周波数により変りますし、逆起電力もあります。 つまりこのずれは、ウーファーの複雑な動きにより、最大これくらいになったり、これより少なくなったり動的に変化しています。
別の言葉で言えば最大1.8%の歪が発生している事になります。特にウーファーにのみ大電流が流れる場合、トゥィーターにとってこの誤差はモロに歪となります。 トゥィーターが反応しないような周波数成分だけなら良いのですが、トランジェントなどを考えるとそうでもないです。
これらが、トゥィーターにとって本来の波形からのずれを引起し、音質を劣化させていると考えられます。 アンプでは歪率 0.001% 等を競っていた事がありますが、このスピーカーケーブルによる電圧降下が 1.8%も発生するとなると明らかに聞こえるレベルになりますね。 しかもこれは、ウーファーに加わる信号の1.8%であり、トゥィーターは繊細な余韻を鳴らしているが、低音で大きな音が鳴ったような時を考えると、トゥィーターに加わる信号に対してはもっと大きな割合になる事に注意してください。
これがシングルワイヤ接続で、スピーカーケーブルが長いときに起きる、音質劣化の原因と考えられます。
長くなりましたので、これが何故改善されるかについては次の書き込みをします。
書込番号:6296999
3点

さて、複雑な動きをするスピーカーですが、アンプはこれをどのように駆動しているのかというと、"定電圧駆動"という原則があります。
実際には音は交流信号なので、時間と共に電圧値は変っていますから、定電圧といってもピンと来ないかもしれませんが、出力が 1.0Vになった瞬間で時間を止めて考えてみてください。
アンプの定電圧駆動とは、負荷、つまりスピーカーがどんな状態であろうと、この時にアンプの出力端=(理想的には)スピーカーの両端が 1.0 Vになるようにします。 スピーカーの状態とは、インピーダンスが低くなったり、先程まで動いていた方向と逆に動かされ、逆起電力が発生している事を想定しています。 とにかくアンプはそんな時でも、負荷に電流をより沢山流し込むか、負荷から電流を吸い取って、1.0Vを保ちます。
前の書き込みで述べたように、スピカーケーブルのスピーカー側ではウーファーに流れる大電流の為に、最大1.8%ものあるべき電圧との差が生じているのですが、アンプの出力端子は正しい電圧になっています。
バイ・ワイヤリングは、アンプの出力端からミッド・トゥィーターにもう一組のスピーカーケーブルを接続して、トゥィーターが、ウーファーの電流による影響を受けないようにしてやるものです。
ウーファーにつないだスピーカーケーブルには依然1.8%の差が発生しますが、それはトゥィーターには掛からない事になります。
こう考えると、私のケースでは、バイ・ワイヤリングによる改善効果が大きかった事に納得できます。
さて、理想的な定電圧駆動とは、出力インピーダンスがゼロのことです。 アンプは理想的かというと、出力インピーダンスがあり、 理想的な定電圧駆動ではありません。
つまり、大電流が流れると、出力の電圧はそれにより、多少なりとも振られます。
バイアンプは、ウーファーとトゥィーターを駆動するアンプを分ける事により、この電流の影響を限りなくゼロにするものと考えられます。
ところが、このウーファーを駆動する大電流はどこから供給されるのかと考えるとアンプの内部の電源回路からです。 私のC6100のような6CHのアンプでは、1CH分のアンプが大電流を流した時、電源が僅かに振られて、その影響が他のチャンネルに現れる可能性があります。
こういう心配をして、理想を追求していくと、全チャンネル分、モノラルの電源が独立したアンプを使うのが最も良い事になりますね。 (さらには、交流電源の供給も分ける?)
ただ、定量的に考えたときは、バイ・ワイヤリングの効果が一番大きく、次にバイアンプ。 後はアンプの電源などの出来次第と考えられます。
Strike Rougeさん、
大変長くなりましたが、以上が私の考察です。
レポートで単に高域がきつくなったと書きましたが、同時に高域の音場感がおかしかったですし、普段はそう感じないのですが、スピーカーの所で音が鳴っている印象が強かったです。
ただ、低音のキレは変らなかったように思います。(私もそう思って、バスドラのリファレンス曲を用意したのですが..)
これはアンプとスピーカーケーブルで決まってしまい、ウーファー側のスピーカーケーブルを太いものにするか短くする等の対策をしないと変らないように思います。
書込番号:6297062
0点

> さて、スピーカーケーブルの抵抗値ですが、Audio Technica は、カタログに抵抗値を載せています。代表的なもので 3mΩ/m から 7.5mΩ/m です。 7.5mΩのものを10m使うと、75mΩ (=0.075 Ω) この抵抗値に電流 1.6Aをかけるとスピーカーケーブルによる電圧降下は、0.12Vです。なんだ、大したことないと思うかも知れませんが、本来のスピーカー両端電圧 6.3V の 1.8% に相当します。
audio-technica のホームページで、おそらく一番高そうだと思われるケーブルを見ると「直流抵抗:3.0mΩ/m」と書いてありますね。これから考えて、ミュージック・ファンさんが書かれた値も、このホームページの値を指されているのだと推測しますが、私は以前、同社にメールで質問して回答をもらったことがあるのですが、これは片道分の抵抗だそうです。
すなわち、3.0mΩ/mという記述のケーブルを10m使うと60mΩであり、7.5mΩ/mのものを10m使うと150mΩです。
したがって、電圧降下やパーセントの値も2倍になります。
書込番号:6297151
1点

ばうさん、
ありがとうございます。
私も同じホームページ見て、この値が線一本あたりなのか、2本で往復の値なのか迷ったのですが、やはり一本あたりでしたか。
他のメーカーは抵抗値までスペックしていませんが、素材が銅である事から、断面積が判れば計算できます。
書込番号:6297277
0点

こんばんは
ミュージック・ファンさん 詳細解説ありがとうございます!ブラボーですね!
電気系はお詳しいご様子で、自作アンプも朝飯前ではないでしょうか?
定性的には理解していましたが、定量的に提示頂くと理解も深まりますよ♪
ばうさんも同じく、電気系にはお詳しいみたいですね!
因みに、LCOFCやPCOCC等の高級線材でも抵抗値は大同小異なんですかね?銀線はさておき(笑)
高音がキツくなると言うか、音場感が損なわれるの意味理解致しました。
低音への効果が低いのは残念ですね・・・
さて私のリポート第1弾です。
最初ソニーAVアンプ3200を使い、プリ2台使用を試していましたが、残留ノイズが多いので、C71台にM7とM800を接続することにしました。
M7にはゲインのリファレンスポジションがあるのですがM800にはなく、ゲインが合うかどうかが懸念されましたが、M7をリファレンス位置にすることで違和感の無い再生音が得られましたので、この組み合わせで検証します。
試聴条件
プレイヤー:デノンSA1 バランス出力
プリアンプ:ラックスC7f
ハイ用パワー:ラックスM800 バランス入力
ロー用パワー:ラックスM7f アンバラ入力
プリの出力設定をバランス&アンバランスに設定
スピーカーケーブル:日立電線 OFC4芯タイプ 2M×4本
スピーカー:エクスクルーシッブ2404
試聴ディスク
本田美奈子 クラシックベスト
藤田恵美 カモミールクラシック
クーミンベスト
等
バイアンプでの試聴は、高域解像度、情報量が増えた感有り。
但し約2時間かけて準備した心理的ファクターが介在するため、この後M800のシングル駆動に戻し、比較試聴。
アンプ側のスピーカーケーブルを繋ぎ替えるだけなので作業は数分。
何せ2404のネットワークへのケーブル接続は大変でした(^_^;)
作業スペースも無いし・・・
続報に御期待下さい(^-^)ノ~~
書込番号:6297582
2点

>ミュージック・ファンさん
力の入った考察を拝見しました。ご苦労様です。
しかしバイワイヤの効果は高域の改善にあるとのことなので、直流での電圧降下に加えて、ケーブルの単位長さあたりのインダクタンスとキャパシタンスを加えた交流的な条件を加味する必要があると思います。交流まで考えれば、さらにアンプへの負荷が大きくなると思います。audio-technica のホームページでは、高級ケーブルは
http://www.audio-technica.co.jp/products/cables/artlink/at-rs5500.html
直流抵抗:3.0mΩ/m
静電容量:161pF/m
インダクタンス:0.62μH/m
とありますように、ケーブルというのは、高周波回路だと考えています。
しかし、高周波回路で考えるのはさらに複雑になるので後にして(笑)、改善の効果は高域に顕著に出るのは、一般に言われているとおりですね。
これならバイワイヤは音場感の向上に有効なことは、間違いありませんね。僕も自分のマルチチャンネルシステムで試験してみようと思います。
#バイワイヤの効果が認められないといった記事を見ますが、バイワイヤの効果を感じるのは、やっぱりある程度以上の規模の装置(ワイドレンジ・高解像度な装置)でないと、わかりにくいと思います。
書込番号:6297781
1点

ミュージック・ファンさん、こんばんは。
スピーカーケーブルは左右、長さを均等にしましたが、正解だったのですね。メーター@\28,000円もするケーブルでしたので、アンプからの距離の最短にしようと、ケチろうと思いましたが念のため均等にしました。
書込番号:6297809
1点

ちょこっと参加させていただきます^^
ミュージック・ファンさんへ
各実験でボリュームはそれぞれに合わせて
変更されましたか?
それとも、わざと変更せずに実験されましたでしょうか?
おそらく、バイアンプの際はシングルと比較して、
高音の音量を大きくしているのではないかと
思ったのですが…。
画質にこだわりさんへ
よほどの理由がない限り、左右のケーブルの長さは
同じにした方が良いです。
差を付けずに済まして良かったですね!!
書込番号:6297862
1点

Strike Rougeさん、
>LCOFCやPCOCC等の高級線材でも抵抗値は大同小異なんですかね
これは銅である限り殆ど同じです。 違いが出ても 0.3% 程度であり、温度が1°C下がることによる変化の 0.4 % より小さいそうです。 ここに紹介するのは少し躊躇われるのですが、私は以下のホームページにて知識を仕入れました。スピーカーケーブルにお金をかけても音は変らないと言っている志賀さんのページです。
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/meisin.htm
何故躊躇われるのかは、見ていただけばお解かりになると思います。
そして何も聞こえなくなったさん、
ご指摘ありがとうございます。
直流抵抗:3.0mΩ/m
静電容量:161pF/m
インダクタンス:0.62μH/m
これから簡単に影響度合いを計算してみました。
まずインダクタンス 0.62μH/m によるインピーダンス(2πfL)が、3.0mΩ/m と等しくなるのは、計算してみると 770Hz ですから、これ以上の周波数に対しては、インダクタンスも考慮する必要がありますね。 ただし、ウーファーを流れる電流の周波数領域では、ケーブルの直流抵抗の方が支配的ですので、ざっと理解する上ではひとまず置いておいて良いのではないでしょうか?
一方、線間の静電容量 161pF/m は、50KHz で19.8KΩ/m、10mで 1.98KΩ (並列になるので 1/10) ですので、スピーカーのインピーダンスの数Ωからは無視できる値です。
ケーブルのインダクタンスも考えると、やはりケーブルは短いに越した事はないですね。
私の左右のスピーカーケーブルの長さは、1m と 7m と著しく違います。 この辺りも実験結果には影響していると思いますよ。(つまり、シングルワイヤにした時、劣化が著しいという形で)
書込番号:6298099
1点

左右のスピーカケーブルの長さの話ですが、逸品館の人から左右アンバランスでもよいとの話を聞いたことがあり、実際そこのリンニングルームでは、フロントスピーカの横にラックが設置してあり、かなりのアンバランスでした。
しかし、音を聞いて、左右の音の差は感じませんでした。それ以来、私は左右のスピーカケーブルの長さを無理に揃えることはしなくなりました。
書込番号:6298150
2点

そして何も聞こえなくなったさんへ
勿論、左右のケーブル長を揃える必要はありません。
しかし、揃える事により安心感と、何か起きた時の
問題の切り分けの容易さが得られます。
(音質が気に入らない時とか…)
音質的理由により左右の長さを変える場合もある様ですね。
私は実験こそすれど、(音質的な意味で)その差が
必要になった事はありませんが…。
書込番号:6298179
2点

プレク大好き!!さん
>各実験でボリュームはそれぞれに合わせて
>変更されましたか?
>それとも、わざと変更せずに実験されましたでしょうか?
各アンプのゲインは同じですので、シングルアンプ-シングルワイヤリング、シングルアンプ-バイワイヤリング、バイアンプ共にアンプ間のゲインは変えていませんし、また、プリアンプのボリュームも同じ位置にしています。 同じ位置で音量的には変りませんよ。
>おそらく、バイアンプの際はシングルと比較して、
>高音の音量を大きくしているのではないかと
>思ったのですが…。
ちょっとこの意味が判りかねます。 高音側のゲインを上げてしまったらウーファーとのバランス崩れてしまいます。
書込番号:6298219
0点

皆さん改めてましてこんばんは(^-^)/
賑わってますなぁ〜
なになに?そして何も聞こえなくなったさんは交流LCR理論まで持ち出し、ファラデー君とヘンリー君まで登場でオーム君とのトリオ結成ですか!
交流共振回路までいくとかなり高周波の世界ですかね?
ミュージックさん、見るも恐ろしい?リンクありがとうございます。連休明けに怖いもの見たさで(笑)
さて、プレクさんのハイゲイン云々もあったので念入りに試聴を繰り返しました。
1.ハイ:M800、ロー:M7
2.ハイ:M7、ロー:M800
3.M800シングル
先ず1で試聴した結果、高域情報が増加した感があり、念のためM7のレベルをリファレンスの−3dBから0に変更。
次に2の接続にすると明らかにハイ落ち。
で、オリジナルの3に戻すと、当然フラットになると同時に、低音制動、量感も圧倒的に向上し、音場感も良好!
恐るべしM800!
ミュージックさんと違い、異種格闘技のため、ヘボい相棒とのタッグは逆効果でした(>_<)
M7はオークション行きか?
M8001台でのシングル、バイワイアは又後日。
書込番号:6298295
2点

Strike Rougeさん
3.M800シングル が一番良い。以外な結果でしたね。ハイもローもM800がそれだけ優れているという事なのですね。
それであれば、バイワイヤリングで結果がよければ当面そこまでで良いように思います。
書込番号:6298388
0点

>交流LCR理論まで持ち出し、ファラデー君とヘンリー君まで登場でオーム君とのトリオ結成ですか!
そうなのです。最近の「音源」は超高域まで広がっているので、三人でタッグを組まないと、太刀打ちできないみたいです。強力な相手です。
>ケーブルのインダクタンスも考えると、やはりケーブルは短いに越した事はないですね。
インダクタンスまで考えると、ケーブルは短い方がよく、左右アンバランスだとその差の分、長いチャンネルがインダクタンス的に不利になるので、左右差は大きいより小さい方がよいのです。その差何mまで許せるかと言われても、理論的に答えられませんが。また、プレク大好き!!さんの言われるように、揃えられたら揃えるほうが安心です。
でも無理に揃えようとして、片方だけをリールにワインデイング状態で置くのは、考え物です。
書込番号:6298467
1点

ミュージック・ファンさんへ
なるほど。
ボリュームは変更なしですね^^
>ちょっとこの意味が判りかねます。
>高音側のゲインを上げてしまったらウーファーとの
>バランス崩れてしまいます。
全ての接続方法で音量が最適化されていたかどうか、
疑問に思いましたので質問してみたのです。
ただの確認ですので、気になさらないで下さい^^
高音域は元々、位相が大きく遅れ、
音の定位が悪化しがちです。
また、その為に音も本来よりも小さく聞こえます。
更に、低音は高音とは逆の方向に位相がずれます。
(つまり速くなります)
おそらく、高音に低音よりも大きな差が見られたのは
この位相のずれが一口噛んでいるものかと思います。
初期設定のバイアンプ接続の場合は、位相のずれによる
不明瞭な音に対して、それをある程度カバーして
スピーカーを駆動したではないでしょうか?
シングルの場合はこの影響をそのまま受けて
素直にスピーカーを駆動したのだと思います。
バイアンプとシングルの差はSPからの反射エネルギーの
大きさですから、その影響でこれだけの変化が出るのは
凄まじいものがありますね。
因みに、SPからの反射を解消する黒ミサアイテムも
ありますよ。
ML-206 ムジカライザーです。
http://www.ippinkan.co.jp/products_test/ML206/ML206_test.htm
私も1組実装中です♪
書込番号:6298520
3点

連投、ごめんなさい(汗)。
ルージュさんへ
M-7とM-800がSPからの反撃に弱いか強いかだけだったら
どうします?(流石にそれはないか^^;)
是非探し出して試してみて下さいな!!
M-7への衝撃の方がM-800より大きそうですよ。
勿論、1組しか入手できなければ高音側に試したいですね。
書込番号:6298549
3点

プレクさん
スピーカーからの反撃?勿論逆起電力のことね?
ムジカライザはそれを打ち消す魔法アイテムですか?
M800は1.4VAの巨大トランス搭載ですから、反撃には強いよん♪
これも含めた高性能やとは思いますが。
またまたご紹介ありがとうございました(^-^)/
書込番号:6298632
1点

ルージュさんへ
ですよねぇ。
トランスの質・量は超重要ですよ〜。
しかも、良いトランスって買うと高いし…。
コイルの塊が数万円とか言うのは
やめて欲しいですよね…。。。
書込番号:6298665
2点

プレクさん
黒猫のタンゴ♪タンゴ♪
トランスと言えばタンゴでしたが健在かな?
アンプ買うときは中身のトランス、ケミコン、パワーリニアリティを重視してしまいますだ(^_^;)
M800は48.5キロで流石に腰に・・
その後持ったM7の軽いこと!
確か28キロくらいはあるけど(笑)
私も現場系の仕事は実は得意!
業務用機器の搬入、設置は結構やりましたよ。
書込番号:6298754
1点

そんなルージュさんに「悲しい」お知らせを…。
http://members.jcom.home.ne.jp/dvc1/ghp/tng/tang.html
こんなページがある程なのですよ〜orz
書込番号:6298770
2点

プレクさん
何と!
串に刺されてタンゴ・・・
タンゴ廃業だ(T_T)
そうでしたか・・
自作派の嘆きが・・
書込番号:6298895
1点

あ、インパクトが大き過ぎ?
ケータイ画面を見つめたまま、
フリーズさせちゃったかな…?^^;
まあ仕方ないですよ、こればっかりは。
時代の流れですから…。
でも、良いメーカーさんが消えていくのは
忍びないですよねぇ。
あ、でも、今でも真空管が入手できるのですから、
良いじゃないですか^^
STAXとか万歳ですよ。
これが入手できなくなったら終わり…。
書込番号:6298923
2点

タンゴのトランスは廃業ですか。 仕方ないですね。
真空管アンプはまだ熱心なファンがいるようですが、私は興味ありません。
バイアンプの考察の所に書いたように、特にウーファーを完全に駆動するためには、低電圧駆動が必要ですが、原理的にどう頑張っても数Ωの出力インピーダンスになる真空管アンプはこの点でソリッドステートアンプに太刀打ちできません。
最近の真空管アンプの音を (真剣にでは無いですが)聴いたのですが、私には違和感大です。
これは真空管やトランスの歪も無視できないほど大きいことによるのだと思っています。
この歪をウォームトーンと歓迎する人もいるようですが、その様な倍音成分をもつ特定の楽器などが、ピタリとはまれば魅力的なのでしょうけれど、ソースが限られます。
スピーカーケーブルの長さですが、私は敢えて左右を揃える事は無いと思います。 スピーカーケーブルは、短い方が良いのは確かですから、長いほど劣化します。 片側を長くせざるを得ない状態で、反対側も同じ長さに揃えるという事は、敢えて言えば左右の劣化の程度を同じにすることになります。 それで左右のバランスが取れるという考えもありますが、方チャンでも劣化の程度を低くできるのであれば、その方が良いと、私は思っています。
ただ、今回の実験で私の Rch の 7m, センターの 9m は、やはり長すぎる事が判りましたので、次のグレードアップは RとC専用のパワーアンプを設置してそこまで、プリアウトを引き伸ばす事かなと考え始めました。 C4100が一台と設置スペースが必要ですので、おいそれとは出来ないのですが、次世代音声フォーマット対応AVアンプを入れる時に同時に考えます。
その前に、今のC6100を真ん中に仮に設置して、Strike Rouge さんのように 2m, 2m のケーブルで駆動したとき、音がどう改善されるかを実験してみます。(居住性との関係で、この理想的配置は仮にしかできないのが難点です)
そのためには、またケーブル購入しなければなりませんが。
書込番号:6299176
0点

ミュージック・ファンさん
>次のグレードアップは RとC専用のパワーアンプを設置してそこまで、プリアウトを引き伸ばす事かなと考え始めました。
プリアウトの出力インピーダンスは百〜数百Ω、パワーアンプの入力インピーダンスは数十kΩで、100倍以上あるので、RCAケーブルは安心して引き伸ばせます。(これに対してCDプレーヤの出力インピーダンスは通常10kΩもあります)
よく雑誌に、パワーアンプをスピーカに接近配置した実験例が載っていますが、好結果が得られているようです。
パワーアンプの設置の自由度があるのが、プリアンプ、パワーアンプ分離の一つのメリットですね。(うちのシステムはプリメイン使っているので、こうはできません)
書込番号:6299372
1点

そして何も聞こえなくなったさん、
>プリアウトの出力インピーダンスは百〜数百Ω、パワーアンプの
>入力インピーダンスは数十kΩで、100倍以上あるので、RCA
>ケーブルは安心して引き伸ばせます。
わざわざありがとう御座います。 その事は承知した上での構想です。
昨夜ご指摘の、ケーブルは高周波回路として考えなさいという点について、簡単な計算をして見ました。
まず、100kHz を上限として考えます。 波長は3,000m ですので、10m 程度のケーブルでは、分布定数回路として考える必要は無いので、集中定数で計算しました。
パラメータは、例としてとりあげたケーブルのもの使います。
直流抵抗:3.0mΩ/m
静電容量:161pF/m
インダクタンス:0.62μH/m
これに、スピーカーのインピーダンスが 4Ω、これは実際には複素数であり、周波数により複雑に変るのですが、シミュレーションが大変なので、取りあえず周波数によらず一定の抵抗値として扱います。
また、(結果には殆ど効きませんが) アンプの出力インピーダンスもダンピング・ファクター 100 と仮定し、40mΩとしました。
このケーブルによる、高音域でのロスと位相回りは、次のようになりました。 (表の縦がうまく揃えられないので、見難いのはご容赦ください)
ケーブル長 2m の時
周波数 ロス(%) ロス(dB) 位相(Deg)
1kHz 1.3% -0.11 -0.2
10kHz 1.4% -0.12 -2.2
20kHz 1.6% -0.14 -4.4
50kHz 3.1% -0.27 -10.9
100kHz 7.9% -0.71 -21.0
ケーブル長 5m の時
周波数 ロス(%) ロス(dB) 位相(Deg.)
1kHz 1.7% -0.15 -0.5
10kHz 2.2% -0.19 -5.5
20kHz 3.5% -0.31 -10.8
50kHz 11.4% -1.05 -25.6
100kHz 29.1% -2.98 -43.8
ケーブル長 10m の時
周波数 ロス(%) ロス(dB) 位相(Deg.)
1kHz 2.5% -0.22 -1.1
10kHz 4.2% -0.37 -10.8
20kHz 8.8% -0.80 -20.8
50kHz 29.3% -3.02 -43.6
100kHz 54.7% -6.88 -62.3
ケーブル長 7m の時
20kHz 5.3% -0.47 -15.0
ケーブル長2m では、50kHz までは、気にするほどのロスでは無いですね。 実際にはスピーカーの特性の方がもっと変化が激しいので、この程度は無視できます。
ケーブル長5mになると、2mの時の 50KHz の値が 20kHz で表れます。
ケーブル長10m では、20kHzで -0.8db, 20度の位相遅れと多少気になる値になります。
私の右側スピーカーは7mですので、表の一番下に書いたように 0.8dB、15度です。 このロスと位相が殆ど遅れない左側スピーカーとの差を気にするか/しないかは丁度微妙な線です。
数値としては気になる値です。ただ、音波の速度は340m/sec, 20kHz での波長は 17mm です。 リスニングポイントが 1mm ずれれば、位相差は20度ずれてしまうので、15度の位相の差は、位置に換算すると1mmにも相当しません。
結論。
スピーカーケーブルのインダクタンスとキャパシタンスは、ケーブル長が10m程度までは、実用的には無視できる程度のロスしか引起さない。 しかし、数値を気にするのであれば、2m 以内に留めておくのが良い。
私のリアスピーカーのように、壁の中を配線している場合は、ケーブル長が15m近くになります。 このような用途には、4芯で、自己インダクタンスをキャンセルする構造のケーブルが売られています。 Monstar Cable の S14-4CL, S16-4CL などで、私は販売店の進めもあり、S16-4CL を使いました。
バイ・ワイヤリングの考察では、1.7%の差を問題にしたのに、今回は10%近いロスを無視するのか? という疑問を持つかもしれませんが、伝送しようとしている信号(例えばツイーターにとっての高域)が、10%ロスするのは、十分に実用範囲ですが、自分自身以外の信号(この場合は、ツイーターにとって、ウーファーに流れる電流による信号) が 2% 近く加わるのは、余分な信号(歪)であり、十分聴き取れるのだと考えてください。
書込番号:6299672
1点

前の書き込みで、20kHz で15度の位相差は気にしないといいましたが、これは左右CHの位相差だけ考えた場合ですね。
もう一つ考慮すべきは、一つのチャンネルだけを見て、ある音が鳴ったときの基本波と倍音成分の位相差です。これが揃っていないと、時間軸で見た時の波形が変ってしまいます。
これを Coherence と言います。 私のサブスピーカーの CS2.3 は、Coherent Source Loudspearker System という名前が付いているように、全体帯域で +-10度以内のコヒーレンスをスペックしています。 ECLIPSEのタイムドメイン理論というのも同じ考えですね。
このようなスピーカーにとっては15度は少し大きな値です。
CS2.3 の方のスピーカーケーブルは長い方が3mですから、位相回りは7度に収まっています。
こちらも、リスニングポイントが、ほんの僅か上下して、ウーファーまでとツイータまでの距離の差が 1mm 変ってしまうと、20kHzの位相の数度を気にしても仕方ない事に変りはありません。
書込番号:6299741
0点

皆さんこんにちは
ミュージックファンさん
またまたビックリです(☆o☆)
かなり電気系の計算に造詣が深いですね!
私は専門外なので公式すら忘れてしまいましたよ(^_^;)
最近のミュージックさんはノリノリではないですか!
数値定量化は大好きなのでドンドンやって下さいな♪
因みに角度とは複素振幅のCOSの中のωですよね?
しかし電気系?音波系でもコヒーレンスと言う単語が登場するのですね!
私は物理、光が専門なのでレーザーが思い浮かびますが(笑)
まぁ、全て波動、波紋ではありますが(笑)
プレクさん
(ひそひそ)
ミュージックさんが真空管アンプはアカンて言うてますが、セカンドシステム用に安いお手軽真空管プリメインを画策してるんで又エエお勧め知ってたら教えてちょ(笑)
書込番号:6299998
2点

>かなり電気系の計算に造詣が深いですね!
いいえ、複素インピーダンスの計算は、電気工学の初歩的な基礎です。
>因みに角度とは複素振幅のCOSの中のωですよね?
正確に言うと、アンプの出力端の電圧を入力とし、スピーカー両端に表れる電圧を出力とした系の複素伝達関数の複素平面上での実軸からの角度です。 または arctan(虚部/実部)。
この角度がアンプ出力とスピーカー両端の位相差で、マイナスならスピーカー側の遅れです。
定性的な話で済む場合はいちいち計算を持ち出さないのですが、「ケーブルには直列インダクタンスがあるので、高域では損失が増える筈」と言われると、どれだけ? と定量化して考えないと気が済まないたちですのでお付き合いください。
特に、高級スピーカーケーブルでは「定性的な」説明だけで不必要に高価な製品の理由付けをしているので気をつけないといけません。
さて、朝UPした計算ではスピーカーを単純に4オームの純抵抗としていますが、現実のスピーカーではどうなるのでしょうか?
またまた、計算してみましたので、次にアップします。
書込番号:6300856
0点

米国のオーディオ雑誌で Streophile 誌がありますが、ここはスピーカーやアンプなどきちんと測定した結果を載せています。
私のGS60は無いのですが、良く似た Reference Silver RS6 のレビューと測定結果があります。 (全記事のバックナンバーがインターネットで無料で見れるのがまた凄い!)
http://stereophile.com/floorloudspeakers/306monitor/index3.html
リンクを貼ったところに、スピーカーのインピーダンスのグラフが出ています。 きちんと位相もプロットしているので複素インピーダンスです。これをグラフから読み取り、今朝と同じケーブル 2mの時で、ケーブルによるロスと位相差計算しました。
複雑な形ですので、周波数ポイントが多くなってしまいました。
RS6 を AT-RS5500 2m で駆動した時 (条件は[6299672] と同じ)
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
10 0.8% -0.07 0.3
20 0.3% -0.03 0.1
22 0.3% -0.02 0.0
30 0.5% -0.04 -0.2
40 1.2% -0.10 -0.2
50 1.2% -0.10 0.2
60 0.7% -0.06 0.2
70 0.4% -0.04 0.0
100 1.0% -0.09 -0.2
200 1.1% -0.10 0.1
400 0.8% -0.07 0.2
700 0.6% -0.05 0.1
1,000 0.5% -0.04 0.0
1,700 0.4% -0.03 -0.1
2,000 0.3% -0.03 -0.3
3,000 0.5% -0.04 -0.5
4,000 0.5% -0.05 -0.6
5,000 0.6% -0.05 -0.8
7,000 0.9% -0.08 -1.1
10,000 1.3% -0.12 -1.4
20,000 3.7% -0.32 -2.7
30,000 3.8% -0.34 -2.3
40,000 4.5% -0.40 -2.4
50,000 5.2% -0.46 -2.5
スピーカーを単純に4オームの純抵抗とした時の計算値ももう一度示しておきます。(周波数が違うので)
f Loss % Loss dB Phase
10 1.3% -0.11 0.0
1,000 1.3% -0.11 -0.2
7,000 1.3% -0.12 -1.5
10,000 1.4% -0.12 -2.2
20,000 1.6% -0.14 -4.4
30,000 1.9% -0.17 -6.6
40,000 2.4% -0.21 -8.7
50,000 3.1% -0.27 -10.9
実際のスピーカーの負荷では、若干ロスが増えるが位相差は減っていますね。 これは、RS6のインピーダンスが高域で位相がプラスになっていっている(インダクティブになっている) 言によります。
この数値計算例は全て、特定のスピーカー、Audio Techinca の特定のスピーカーケーブルによる値ですが、ケーブルが高域の特性の及ぼす影響の目安として頂ければと思います。 計算用のエクセルを作ってありますので、ケーブルのインダクタンスや静電容量をお知らせ頂ければ計算結果をUPできます。
書込番号:6300897
1点

Strike Rougeさん、
コメントし忘れましたが、真空管アンプは独特の味があって、熱心なファンが多くいる事は承知しています。 堂々と話して頂いて良いですよ。 ...ただ、私は要らないと思っていますが..
書込番号:6300931
0点

ミュージック・ファンさん
ややこしい計算ご苦労様でした。スピーカケーブル左右差10mで、
10kHzで-0.37dBの差
20kHzで-0.80dBの差
ですか、この程度ならば問題は起こらないと思います。音を聴く位置でこの位の周波数特性の違いは出るし、スピーカの周波数特性のグラフのほうがもっとガタガタだからです。
「結論。 スピーカーケーブルのインダクタンスとキャパシタンスは、ケーブル長が10m程度までは、実用的には無視できる程度のロスしか引起さない。 しかし、数値を気にするのであれば、2m 以内に留めておくのが良い。」
のとおりだと思います。やはり逸品館のHPにあったようにスピーカケーブルの左右差は気にしなくても良いという訳ですね(実際10mも差の出るセッティングをする人はいないでしょうから)
本当に計算有り難うございました(__)
ところで、実際の市販スピーカケーブルの話ですが、インダクタンスやキャパシタンスの低減は各メーカとも苦労しているようですね。芯線を反転方向に均一ピッチで撚り上げてインダクタンスを減らす、静電容量を減らすために誘電率の低いシース材を用いるetc。僕の使っているオヤイデのacross_2000では、
8.4 mΩ/m(at20℃)
静電容量 24.7 PF/m
特性インピーダンス 218Ω
インダクタンスは記載なし
ですが、メーカーは材質と構造の吟味による静電容量の低減を強調しています。24.7 PF/mはかなり低い値です。
実際ケーブルを選ぶときは、抵抗値も大事ですがそれよりも、ケーブルが長くなるほど、インダクタンスが低いこと、静電容量が低いことを考慮して選べばよいと思います。メーカーも数値をもっと公表すべきですね。
書込番号:6301005
1点

本当にオーディオケーブルやスピーカーケーブルの選択は難しいです。初めから指定してしまえば、その音に慣れてしまうか、諦めてしまいますが、各種ケーブルの視聴では自分の好みに合うケーブルと、そうでないものとでは劇的に違います。スピーカーケーブルでは気に入ったものが一番高額でした。二番目に残したものは約半額でしたが、聴き比べると、やはり差があります。迷いに迷っていると、高額で売れないので製造中止とかで、それを半額で分けてもらいました。ラッキーでした。
オーディオケーブルは販売店が4種類の同程度のものを用意してくれました。これはアンプとの相性があるせいか劇的に違います。7年ほど前のこととオーディオラックが壁に嵌め込みになっているので、直ぐには確認出来ませんがオルトフォンの銀線だった記憶があります。販売員推奨のものは全く気に入りませんでした。ピュアでは各種数値に頼ることよりも実際に聴き比べが重要と思うようになりました。
書込番号:6301381
1点

画質にこだわりさん、
私は、オーディオケーブルにより、音が劇的に変るというのはどうも懐疑的です。 自分でそのような体験をしていないせいでもあります。
2005年の大幅なシステム入れ替えの時、従来から使っていたTheil CS2.3 を駆動しているパワーアンプP700の位置を動かしたため、それまで使っていたオルトフォンのスピーカーケーブルを、Monster の Z1 というのに変えたのですが、私が気がつくような音の変化はありませんでした。
現在のメインシステムの C6100も、電源ケーブルを変えると違うというので、だまされたつもりでオヤイデの1万円程度のものに変えたのですが、こちらもこれといった違いは表れずです。
使っているもののグレードが低いので、違いが判る域に達していないという事かも知れませんが、自分で検知できない違いは、あっても無意味と割り切って考えています。 この先、私のこの考えを覆すような体験をするかも知れませんが、無いかも知れません。
書込番号:6301616
0点

ミュージック・ファンさん、こんばんは。
設置してしまうと、調べる事もなくなり、現在も存在するか分かりませんが、ジャパンエナジーで、好みのCDを持参して8種類ぐらいのスピカーケーブルの音質の違いを試聴出来ました。私はブーミーな音が嫌いでして、これを基準にすると劇的と感じたのかも知れません。事実こんな音だったら、要らないと思うケーブルが何種類もありました。
オーディオケーブルでは、もっとひどい結果でした。また値段が高ければよいと言うものでもありませんでした。AV機器に同梱されているオーデォテクニカ製が結構良かったりもします。
書込番号:6301898
1点

皆さんこんばんは
ミュージックさん 飲み会帰りの酔っ払いの目が回る数字の数々ですね!
複素平面上の実虚部の正接!そうでしたね、少し思い出してきました。
制御論のナイキスト線図とか、頭が痛くなる話がありました(笑)
さて、100万円超のケーブルもゴロゴロある世界ですが、私も価値には懐疑的です。
実際、現在日立電線のOFCタイプを使用してますが、オーディオショップでケーブルグレードアップを相談しても、日立で十分て言われましたね(^_^;)
ショップにすれば、3、4万円のケーブルを売りつけるチャンスだったのに良心的だと思いませんか?(笑)
私はとりあえず左右均長2Mですから、ややこしい位相ずれの影響は最小限と考えてひとまず安心と言うことで(笑)
書込番号:6302112
1点

画質にこだわりさんさんがSPケーブルを買う前に試聴出来たのは、大変よかったと思いますが、普通はSPケーブルの試聴は出来ないので、何かの情報を手がかりに選ぶ事になります。
過去に使ってよかったケーブルのメーカー、材質、構造、物理特性、価格comなどのレポート、雑誌の試聴記などです。
まず材質:僕は過去に錫メッキ導体のケーブルを使いこれは良くなかった、6N銅を使って良かったという経験があり、6Nはクラシック向きで穏やかな音という記事も多く、6Nなら安心して選べるのですが、なぜか好奇心でPCOCC導体のケーブルを買ってしまい、その解像度の高さに驚き、特に不満はなくいまも使っています。銀メッキの音は知りません。
物理特性・構造:理解するために勉強が必要ですが、これも参考にしています。とくに誘導値、容量値の低いもの、納得できる構造のものを選びます。メーカーも誘導値、容量値まで公表しているのは上のクラスが多く、よほど自信があるからだと推測できます。構造もいろいろと調べていくとメーカーごとに特色があり、奥深いものです。今使っているオヤイデはシースと芯線との間に空洞があり、容量値を低くとれるユニークな構造です。
要するに、試聴出来れば一番良いが、試聴出来ないことを想定して、いろいろな知識・経験・他人の評価に基づいて、それらを参考にして選択する、失敗・成功の結果を学習するというプロセスです。インダクタンスなど物理特性値の考察も、適正な選択のための重要なポイントの一つだと思います。
書込番号:6302208
1点

そして何も聞こえなくなったさん、
波長の10%程度以上の長さの伝送路を扱う場合は分布定数の考え方をした方が良いと言われています。前に書いたように100kHzの波長は3Kmですので、せいぜい10m程度までのスピーカーケーブルにオーディオ信号を流す上では分布定数は無関係です。
特性インピーダンスとはケーブルを分布定数で扱う時に使うものです。オヤイデのケーブルは何故そのような表示するのでしょうね。
ただ、直列インダクタンスはそれらから計算できます。
特性インピーダンス = SQRT(L/C )
すなわち L = C x (特性インピーダンスの二乗)
これに数値を当てはめると、
L= 24.7 x 10の-12乗 x 47524 = 1.17 x 10の-6乗
1.17μH / m となります。こちらはオーディオテクニカの表示とは違い、ペア(往復)としての長さあたりのインダクタンスですから、2倍にする必要はありません。
(上付き文字がうまく表現できないので、10のべき乗の部分が不細工な表示になっていますが、読み取ってください。)
皆様へ、
折角ここまで計算したので、スピーカーケーブルの高周波特性について、もう少し考察を加えておきます。
ターゲットのスペックを、100KHz にて、-3dB 以内に押さえるとします。 この時20KHz では、-0.3dB, 50KHz で -1.0dB ですから、スピーカーの特性の不完全さ(暴れ)に比べて、リーズナブルに無視できる範囲でしょう。 スピーカーのインピーダンスが 4オームの時、どのような特性のケーブルを使えば良いか、同じエクセルで計算してみました。
L = 2m,
インダクタンス 1.56μH /m
線間容量 200pF / m
の時、以下のようになります。
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
10k 2.0% -0.18 -5.5
20k 3.4% -0.30 -10.9
50k 11.4% -1.05 -25.8
100k 29.2% -3.00 -44.0
つまり、100kHz で 3dB 以内のロスに押さえたい場合、
(片線あたりのインダクタンス)
ケーブル長 2m の時 1.56μH以下
ケーブル長 5m の時 0.62μH以下
または、ケーブル長 (m) x L (μH/m) を、3.12uH(片線), 6.24μH(往復分で) 以下に保てば良い事がわかります。
上記のオヤイデのケーブルは 6.24 / 1.17 = 5.3mぐらいまでは大丈夫という事になります。
一方線間容量 だけを10倍の 2000pF / m で計算すると
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
10k 2.0% -0.18 -5.5
20k 3.4% -0.30 -10.9
50k 11.4% -1.06 -25.9
100k 29.5% -3.04 -44.3
50k, 100k でのロスと位相がほんの少し変りますが、殆ど影響ない事がお解かり頂けると思います。 つまり、線間容量は、スピーカーケーブルの場合、気にする必要はありません。なぜならメインアンプの出力インピーダンスが極めて低いためです。
線間容量はラインケーブルのような送り出し機器の出力インピーダンスが数100Ω以上と高い場合には、高域特性にすごく効いてきます。
皆様のスピーカーケーブル選びの時のインダクタンスや容量を見る時に指針として役立てればと思います。
ケーブケーブルは特性ではない、音の好みだという方は、無視しておいてください。
書込番号:6302816
2点

ミュージック・ファンさん、皆さん、こんばんは。
ミュージック・ファンさん、大変参考になるスレを立てておられ、驚くと同時に何とか理解しようと頑張っています。正直なところ私には難しいです。それにしても、皆さん諸先輩方の知識と経験の深さには、ひたすら脱帽するしかありません。私も志賀さんのサイトは知っていましたが、やはり専門知識が無いのでチンプンカンプン。それでも高価なケーブルやアクセサリーを、眺めるだけに止めさせてくれています。オーディオ誌の提灯記事に侵された頭の中が初期化されるようです。
書込番号:6304451
1点

ミュージック・ファンさん
充実した計算データを有り難うございました。
線間容量でもっと差が出るものと思っていました。。。
各ケーブルメーカーが、線間容量、線間容量と言っているのは何でしょうね。例えばバンデルハルのハイエンドケーブルVDH-T3の説明にも、
http://www.teac.co.jp/av/import/vdh/vdh_t3.html
「この定評のある素材/導体構造により、0.21Ω/100mという低い導体抵抗値を実現しており、2つのリード線間のキャパシタンスも27pF/mと低く抑えられています」なんて言っています。他のメーカーも線間容量を減らすため、誘電率の低い材料を使った、とよく言います。これが何を狙ったものかわかりません。
ケーブルの世界も奥深いです。
このような計算は基本であり、これをベースにしてケーブル構造に各社独自の工夫を加え、最後にはヒアリングを重ねて製品化していると思います。
書込番号:6305173
0点

皆様、こんばんは。
位相の話題を振った張本人です(汗)。
ミュージック・ファンさんの定量的な物の見方が
輝くスレですね^^
おそらく、位相についてこれ程までに定量的な
書き込みがされたのは価格.comさん始まって以来、
初めてなのではないでしょうか?
(少なくとも私は見た事がありません)
ミュージック・ファンさんなら、定量的な攻めを
して下さるのではないかと期待して振ってみて
本当に良かったと思います!!
有難うございましたm(_ _)m
とりあえず、私は魔道具系で攻めてみますね。
今回はコレ、「BBEプロセッサ」です。
実は、位相のずれをある程度補正する機器です。
高音域の位相の遅れをマニュアル操作で補正できます。
楽器系で言うところのエンハンサーに近い印象の
機器ですが、中級クラスの機器までなら、音作りを
手伝ってくれます。
それ以上の環境ではどうなるか解りかねますが…。
>米国のオーディオ雑誌で Streophile 誌がありますが、
>ここはスピーカーやアンプなどきちんと測定した結果を
>載せています。
これは知らなかったです。
バックナンバーのアドレスを記載していただき
有難うございます。
英語と格闘しつつ読んでみますね^^
ケーブルについての話題が出ておりますが、セレクタを
利用して試してみては如何でしょうか?
LAXMANのスピーカーセレクタは結構まともな
造りをしているので、実験にも使えますよ^^
音の差を確かめる時にはセレクタや
ミキサーの類は非常に便利です。
「百聞は一見にしかず」ではなく、
「百又聞きは一聞にしかず」です♪
ルージュさんへ
>私は物理、光が専門なのでレーザーが
>思い浮かびますが(笑)
そんな事を言われたら私は8cmか12cmの円盤が
思い浮かびますよ…(汗)。
ひそひそ話について(笑)
真空管の音はルージュさんの好みに合うと思いますので、
導入するのも良いと思いますよ。
ただ、そうするとミュージック・ファンさんの言う、
「熱心なファン」になりかねませんからご注意を。
ガンダムがゾンビになっちゃったら
洒落にならないですから(爆)。
真空管のお話ですが、「セカンドシステム用に安い
お手軽真空管プリメイン」ってどの程度のご予算ですか?
金銭感覚が違い過ぎてるので想像し難くて…^^;
(私もあまり推薦できる程、知りませんが)
書込番号:6305379
2点

素朴な疑問なのですが、線間容量を減らすだけなら、線と線の間を思いっきり(5cm位?)離せばそれで良いと思うのですが、そういうスピーカーケーブルはダメなんでしょうか?
(「ハシゴフィーダー」みたいな感じです。)
書込番号:6305441
0点

皆さんこんばんは
同じ銅ならPCOCCであれ抵抗は同じなら、他に何か異なる物理定数があるのですかね?
不思議とPCOCCは高域がクリア等のインプレが多い感が・・それとも提灯記事(?_?)
ここで触れてる線間容量が平行電流線が発生する渦電流なら、1本1本別ケーブルにして思いっ切り離すのがよいような・・・
プレクさん
セカンドシステムは緊縮財政ですよ(笑)
スピーカーはピュアモルト、クリプシュ、ウッドコーンあたりが候補。
ホンマはモニターオーディオのGS10が欲しいけど予算オーバー(^_^;)
アンプは、8万円前後で中古もありで。
部屋の明かりを落として、真空管の明かりで女性ボーカルを聞く癒やしタイムが目的です♪
書込番号:6305597
0点

そして何も聞こえなくなったさん、
[6304935]では、勝手に引っ張り出したにも関わらず、コメントありがとうございました。
>線間容量でもっと差が出るものと思っていました。。。
>各ケーブルメーカーが、線間容量、線間容量と言っているのは何でしょうね。
[6298099] にて、線間の静電容量 161pF/m は、10mのケーブル @50KHz で 1.98KΩ の並列インピーダンスとざっと計算した時点で、殆ど無視できるものと直ぐ判りました。
これは、電気回路を定量的に捉えられる人なら誰でもできる計算なので、ケーブルメーカーの技術者も重々判っていると思いますよ。
ケーブルメーカーは、直接音が良くなるとは言えないので、何か自分の製品を特徴付けるデータが欲しいのでしょう。
線間容量が少ない、-> 高域の特性が良さそう
と買う人が想像してくれる事を期待しているのでしょう。
定性的議論だけで
「線間に静電容量がある。 高周波でインピーダンスが下がる。従って高域は減衰するし、位相も回る」
だから高くても線間容量の少ないケーブルを使うべきだというような結論にするのは、私の性分に合いませんし、上に述べたメーカーの思惑が正しいとすれば、それに嵌るだけでしかありません。
上記の「」内は正しいです。でも、ちょっと待った!
このケーブルを5m使った時、一体どれくらいの周波数で、何dB, 位相何度違うの? という定量化をしてみると、このケーブルで 1MHz の信号を伝送しようとするなら兎も角、100KHz までなら関係ないやという事が判るのです。
ばうさん、
>素朴な疑問なのですが、線間容量を減らすだけなら、線と線の間を思いっきり(5cm位?)離せばそれで良いと思うのですが、そういうスピーカーケーブルはダメなんでしょうか?
線間を離せば、線間容量が減るのは確かにそうです。 でも、そういうスピーカーケーブルが存在しないのは、以下に述べるような理由だと思います。
スピーカーのような比較的低いインピーダンスのものを駆動する時には、直列のインダクタンスを低くする事の方が重要です。
インダクタンスには二種類あって、ワイヤ一本だけで存在する自己インダクタンスと、二本の線の間で相互に作用する相互インダクタンス。 この相互インダクタンスは、線の間を短くするほど増加します。
ケーブルの総合的インダクタンス = (1本の自己インダクタンス) x 2 - 相互インダクタンス
なのだそうです。
つまり、線の間を狭くするほど、相互インダクタンスが大きくなり、それによりケーブルの総合的なインダクタンスが下がるのです。
従ってスピーカーケーブルには、重要でない線間容量が増えても、インダクタンスが低くなるように、2本のケーブルを近づけた構造の物が良いという事になります。
書込番号:6306287
0点

画質にこだわりさん、
[熱狂の日]コンサートでティンパニーと大太鼓を生で聴いたたら、途端に今の再生音が歯切れの悪さが気になりだしたとの事ですが、こちらのスピーカーケーブルの話題とも関係ありそうなので、こちらにコメントします。
N801 と M-7f の間のスピーカーケーブルは、左右長さを合わせたことまでは判ったのですが、何m あるのでしょうか? また、以前の書き込みからスピーカーの間は約3mで間にプラズマTVがあるとも伺っています。
プリアンプとの見栄えのマッチングを気にされていたので、手元に設置したプリと同じラックに入っていて、スピーカーまでケーブルを延ばしているのですか? それとも、そのラックは プラズマTVの下あたりなのですか?
大型ウーファーで歯切れの良い低音を再生するには、アンプのドライブ力に加えて、それを劣化させないよう太いケーブルを短くつなぐのが鉄則では無いかと考えております。
私のシステムはに系統共に、16cm ウーファーと比較的小型なのですが、スピーカーターミナルが少し緩んだだけで、音が変わってしまいます。
私のお薦めは、アンプの買い替えを考える前に、もし長いケーブルで接続されているのであれば、一度 M-7f を二つの801の間に仮にでも設置して、極力短く (2m あれば届きますよね) かつ太いケーブルでつないだら、どう音が変るのか実験されてからが良いのではないでしょうか? この実験をするには、短いスピーカーケーブルと長いラインケーブルが必要になりますが、アンプへの投資金額に比べたら僅かですよね。 高額なケーブル使わずに 2000円/m ぐらいのもので十分に思います。
また、私がシングル・ワイヤの実験をした時に、一番差がでたのは全楽器が一斉に鳴らされた時でした。
ティンパニーの立ち上がりは、ウーファーだけでなく、ミッドレンジやツィーターから出るような周波数成分も含まれていると思います。 ウーファーを駆動する電流が、スピーカーケーブルの直列抵抗により、電圧の降下となり、ミッド・ツイーターを邪魔している可能性もあるので、ついでに、バイ・ワイヤリングも試してみたらどうでしょう?
書込番号:6306822
0点

Strike Rougeさん、
>同じ銅ならPCOCCであれ抵抗は同じなら、他に何か異なる物理定数があるのですかね?
きっぱりと、無いです。 比抵抗については、違いが出るのは、絶対零度ぐらいまで冷やした時で、室温では結晶格子の熱振動が殆ど支配的なので、違いが出ても 0.3% 程度のようです。 (詳しくは、明日の昼休みにでも、志賀さんのホームページをご覧ください。)
インダクタンスやキャパシタンスは、材質でなく、ケーブルの構造で決まります。
一番違うのは、支払う対価でしょうね。
>アンプは、8万円前後で中古もありで。
>部屋の明かりを落として、真空管の明かりで女性ボーカルを聞く癒やしタイムが目的です♪
ハイファイ再生は? ですが、そういうリラックスタイム用には管球アンプも良いのではないですか? キットが沢山出ていますから、この際ご自分の手で作られと、より愛着も増すのでは? 作るのは、それほど難しくないと思います。
ここに沢山紹介されています。
http://www.keikodo.co.jp/index.asp?act=0&cat=0740
手を出すならせめて出力段がプッシュプルの物が良いですよ。
書込番号:6306938
2点

皆さんこんにちは(^-^)/
ミュージックさん
あれま、抵抗も含めて各種線材に物流定数の差はありませんか(?_?)
もし数値が全てなら100万円のケーブルもホームセンターの電源ケーブルも同じになりますね(^_^;)
私は100万円のケーブル購入予定はないので、特に困りませんが(笑)
数値データ的検証は非常に大切と考えますが、それが全てかどうかは又判断が難しいところかと思います。
かつて日本のオーディオメーカーは、歪み率等数値スペックでは最高のものを作りながら、海外での評価は芳しくなかったですよね?
又これは雑誌で読んだ話ですが、確かパイオニアだったかと思いますが、超フラットなプレイヤーか何かを試作したら、全然音に面白味が無かったとか・・・
人間の聴覚の要因をどう盛り込むかが極めて難しいところですよね?
ミュージックさんの評価の低い真空管アンプの謎も人間の聴覚がなせるワザかもしれませんね。
実は真空管の謎を耳で確かめのも、セカンドシステムの目的なのですよ。
リンクご紹介ありがとうございましたm(_ _)m
さて、スピーカーケーブルは旗色が悪い状況ですが、電源ケーブルは如何ですか?右に同じですか?
書込番号:6307435
1点

Strike Rougeさん、
議論が、私ができれば避けたい方向へ向かっているのですが、もう一言だけのべます。
例えば、ケーブルの宣伝には次のようなことが書いてあります。
OCC導体
OFCは含有酸素が少なく通常4N(99.99%)の純度、OCCは銅、銀とも99.9999%(6N)の純度を持った高品質素材です。このOCC銅とOCC銀を採用し、音の純度の向上を目指しました。
導体には、PC-OOC(単一方向性結晶無酸素銅線)を用い、サイズは0.2sq2芯シールドの内部配線材です。PC- OCC導体に不純物が非常に少なく伝送ロスの少ないピュアな伝送を可能にし、情報量を損なうことなく全体的に締まりの有り、歪の無い音を提供します。
私の勉強が足りないのかも知れませんが、4Nより6Nの方が音の純度が上がる、又は6Nの方が伝送ロスが少なくなるという、納得できる定量的な技術的説明は見た事がありません。
私のスタンスとしては、きちんとした説明が無く、かつ自分でも違いを経験していないものは、「そうかも知れないが、そうでないかも知れない。取り敢えず疑問符付き」という領域に置いておきます。
しかし、同時に多くの方が「いや違う。ケーブルの素材によって音は変る」とおっしゃるのも判っています。(だからこの議論は避けたい方向なのです。)
これ以上此処で反論する事はしませんが、私がどう考えているかはお知らせしておきたいと思いました。
>かつて日本のオーディオメーカーは、歪み率等数値スペックでは最高のものを作りながら、海外での評価は芳しくなかったですよね?
数値データが全てでは無い事の例として、そう言われるのだと思いますが、これはに明快な答えがあります。
一言でいえば歪率は、アンプに要求される性能のほんの一面でしか無いからです。
複雑なスペクトラムを持ち、時間的にもダイナミックに変化する音楽に対し、歪率測定に使われるのは正弦波です。 一定のレベルの正弦波だけを増幅している状態は、交流信号を増幅するアンプにとっては、スタティックでかつ理想的な状態でしかありません。
正弦波1波を増幅している時の歪率を低減するだけなら、強力な電源回路も必要ないです。なぜなら直流的な電源の負荷も一定ですから、多少レギュレーションが悪くても、一定の電圧が出ていれば良いのです。 でも、そんなアンプに、強烈なアタックを持つ音楽を再生させたら、たちまち腰砕けの音になってしまいますよね。
オーディオ以外の電子回路では、このようなダイナミックな振る舞い(性能)を測定するための様々な方法が編み出され使われていますが、何故かオーディオだけは、未だにS/N と歪率しか使われないのは不思議ですね。
書込番号:6307863
1点

ミュージックさんへ
いえいえ、私も理屈に合わないことは徹底的に掘り下げる質ですから、誤解しないで下さいね♪
先ず疑うのが、科学的アプローチですから。
ここですぐに結論を出すつもりはありませんよ。
アンプ定数で言えば、歪みだけでなく、ダンピングファクター等、各種ありますよね?
又、サンスイのMOSアンプは何故艶やかなのか?理屈は分かりませんが、エエもんはエエ!と開き直っております(爆)
物流屋の立場からは、理屈的に分かり易いのはむしろスピーカーです。
昨今ののっぽスピーカーの嵐には辟易しております。これは別スレにて散々ボヤキましたが(笑)
さてケーブルマジック?に関しては、別途機会があれば、評論家と呼ばれる方々に直接この問題をぶつけてみましょうか?
書込番号:6307988
0点

ミュージック・ファンさん、色々とありがとうございます。
普通のコンサートではティンパニーや大太鼓は後方に位置し、試聴距離は可なり離れていたり、指揮者のコンセプトや音声ミックスで大音響を出さない場合もありますので、はっきり分かりませんでした。
[熱狂の日]のコンサートは曲目が[春の祭典]とオーケストラが大学の交響楽団でしたので、思いっきり叩いています。それを10メーターの至近距離で聴けたのですからラッキーでした。
M-7fを導入した当初から気になっていたのですが、前のプリメインアンプ(SONYの1120Fでしたが)、これと比べても大太鼓は遠雷、1120Fは歯切れが良かったですね。それを除けばM-7fは全ての面で満足です。
ですので、スピカーケブルで全てが解決するとは思いませんが、801の導入にあたってスピーカーケーブルは慎重に選んだつもりです。ケーブルメーカーの試聴室のケーブルの長さは夫々8〜10メーターぐらいありました。ケーブルを切り替えるとマイルドな真空管アンプのような音になったり、ドンシャリ系になったり、ビックリです。どちらかと言うと私はドンシャリ系を選びました。
以前のシステムはスピカーケーブルの事など全く配慮しない町の電気屋さんに頼んで少し太めの銅線を壁の裏に配線してもらいました。長い方は10〜12メーターになると思います。また片方は6メーターとアンバランスです。これでも結構満足していました。
それが試聴室でケーブルによって、こうも違うのかと体験するとケーブルの重要性を認識させられました。
スピーカーとアンプまでの距離は右が5.5メーター、左が4.5メーターです。(念のために左右5.5mにしてあります)アンプのラックが階段の真下に設計してしまいましたので、スピーカーの側には持って来れません。またPDPの下はレコーダー類でいっぱいです。
今のようなオーディオ、AV環境になることが分かっていればルームの設計も変わったでしょうけど30年以前は想像も出来ませんでした。唯一の救いは10畳ぐらいの個室が作れた事です。これによって大音量でも家族の迷惑度が軽減されました。
今後の対策としてはM800Aだけをスピーカーのそばに持ってきて、スピーカーケーブルを最短として、その代わりC-7fからM800Aに繋ぐケーブルを5メーターにした場合は、どうでしょうか?
書込番号:6308053
0点

>アンプ定数で言えば、歪みだけでなく、ダンピングファクター等、>各種ありますよね?
各種ありますが、どれも動作としては、単一の正弦波が入った時のものばかりです。
ケーブルなど、原理的に直線性が優れているものは、それで十分、特性を明らかにする事ができますが、アンプのように、直線性そのものが問題となるものは、例えば
- 複数の正弦波が同時に入った時の挙動
- または強烈なアタックが入った時の挙動
のような特性を見なければ、本当に音楽を再生した時の挙動は解明できないと言う点なのですよ。
そのうち、暇ができたら自分で工夫して測定して見たいと思ってはいるのですが..
ちなみに、大学で習って未だに覚えている事の一つは、
直線性とは、系が線形の事と同義
線形とは重ね合わせが成り立つ事だ
というものです。
<重ね合わせとは>
入力が aの時の出力が A, 入力 b をの時の出力が B とした時、(a+b)を入力し、出力が A+B になれば、重ね合わせが成り立つと言います。
a. がベースの音、b. がボーカルであれば、正にアンプに期待される動作そのものですよね。
これが常に成り立たない場合は、系には、"線形"と見做せない領域があるという事を意味し、その非線形性を測定しないと、系の挙動は完全には把握できないという事でした。 歪率は非線形性の一端ですが、ごく一部ですね。
書込番号:6308091
0点

画質にこだわりさん、
>今後の対策としてはM800Aだけをスピーカーのそばに持ってきて、スピーカーケーブルを最短として、その代わりC-7fからM800Aに繋ぐケーブルを5メーターにした場合は、どうでしょうか?
良いと思いますよ。ただ、私が書いたのは、M800Aに投資してこれをする前に、C-7f で先ず同じ事をして見たらどうですか? という事です。 常設できなくても、いったん C-7f をラックからひっぱりだしてやって見たらと思うのですが。
それで解決しなくても、M800Aに投資すべきだという踏ん切りになりますし、ある程度改善されれば、M800Aを導入した時の設置に確信が持てるではないですか。
ラインケーブル5mについては、丁度計算して見ようと思っていたところです。 今夜までに何か書き込みますから、待っててください。
書込番号:6308116
0点

ミュージックさん
なるほど!測定法に不備があるとの趣旨理解致しました。
正にシンセサイザ理論ですね。
究極はフーリエ級数分解並びに合成ですね!
それとも逆フーリエでインパルス応答を求めればよかったのかな・・・
又錆び付いた記憶を勉強し直さねばねば(^_^;)
書込番号:6308195
0点

スピーカーケーブルの高域特性の計算をしてしまったので、ラインケーブルについても計算しなければ方手落ちだろうと勝手に思い、計算してみました。
まず条件ですが、私のテスターは静電容量が計れるので(あまり正確ではなさそうですが) 手元の何の変哲もないRCAピンケーブル 5mを測定してみると、450pF でした。 90pf / m ですね。 他のケーブルでは、80pf/m。 Web で75Ω同軸ケーブルを見ると約60pf。これから、少し余裕を見込んで 100pf / m としました。
一部マイク用ケーブルなどは 180pf/m ほどあるようです。
直列インダクタンスは、測定できるもの持っていないし、WEBでも蜜からなかったので、75Ωケーブルの特性インピーダンスと線間容量から計算すると、0.4μH / m ですが、これも余裕を見て 1uH/m とします。
パワーアンプの入力インピーダンス
C6100 70kΩ
M800A アンバラ 51kΩ
プリアンプの出力インピーダンス
C-70f アンバラ 300Ω
これらから次の条件で計算する事にしました。
プリアンプ出力インピーダンス 300Ω
ラインケーブル線間容量 100pf/m
ラインケーブルインダクタンス 1uH /m
メインアンプ入力インピーダンス 51KΩ
まず、画質にこだわりさんのターゲットの5mの場合
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
1k 0.7% -0.06 0.0
10k 1.5% -0.13 0.0
20k 2.4% -0.21 0.0
50k 5.0% -0.45 0.0
70k 6.7% -0.60 0.0
100k 9.1% -0.83 -0.1
ケーブルを20m まで伸ばしても
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
1k 1.0% -0.08 0.0
10k 4.2% -0.37 0.0
20k 7.5% -0.68 0.0
50k 16.3% -1.54 -0.2
70k 21.2% -2.07 -0.4
100k 27.7% -2.82 -0.7
5mでは、100KHz で -1db 以内、20mでも -3db に収まっていますし、位相のずれは殆どありません。
ラインケーブルは、スピーカーケーブルより、延長するのに好都合である事が、これからも判ります。 なおケーブルのパラメータはかなり余裕を持たせた値ですから実際はもう少し良い特性です。
なお、全てアンバランスの場合を想定しての計算です。
バランスの場合については、もう少し勉強させてください。
書込番号:6308608
1点

ミュージック・ファンさん、ありがとうございます。これで光明が見えてきました。試行錯誤ではなく、数値ですと納得です。
これでPDPが乗っているAVラックの大改修をする決心がつきました。M800Aのスペースと次期BDレコーダーのスペース確保です。今まではステンレスパイプに6mmナットを金属用のエポキシパテで接着して柱を作り、40mm合板をとめていましたが、今度は図面を引いて業者に頼むしかなさそうです。それししても今のスピーカーケーブルを切断するのは勿体無い。でも、とって置いても仕方ありませんよね。
書込番号:6308918
0点

>それししても今のスピーカーケーブルを切断するのは勿体無い。でも、とって置いても仕方ありませんよね。
これについても、既に書きましたが、高いケーブルを切るのでなく、実験用に2000円/m くらいのを買ってみたらいかがでしょうか?
Monster Cable の Z1 というの使っていますが、結構太くて低域のダンピング良さそうなので選びました。 2100円/m だったと思います。
そんな安いのでは.. と思われるのであれば、更に高級な M1.2S 8,400円 / m もあります。 私が買うのはせいぜいこれ止まりですね。
あくまで、実験用ですから、気に入らなければ使わないまでです。
書込番号:6309112
0点

Strike Rougeさん、
[6307863]、[6308091]に書いた、アンプの測定方法の話、少し抽象的でしたので、非線形性の具体例を書いておきます。
以前住んでいた団地は、TVのアンテナは共聴でした。(デジタル放送は形も無い時代でした) その設備が古くなったころ、奇妙な現象に気がつきました。 映画で、暗いシーンを見ていると、会社名の字幕のようなものが、ぼんやり映るのです。 最初は何故かなと思っていたのですが、もしやと思い、チャンネルをスキャン(手動でですよ) して見ると、他のチャンネルの番組が終わり、黒字で白のスポンサー名が表示されているではないですか。その会社名なのです。
これは、TVの共聴設備のブースターアンプでの、混変調という現象で、他のチャンネルが、白と黒というようなコントラストの高い、ビデオ信号では振幅の大きな信号で変調されている時に、同時に増幅している他のチャンネルに、その変調成分が乗り移ったようになるのです。 何故起きるかというと、例えば大振幅のチャンネルによって、ブースターの電源が揺さぶられる、それにより、本来変調が浅いチャンネルも、それで揺られてしまうからです。
僅か7波程度のアナログVHFのブースターでも、古くなるとこうですから、何10波も同時に流す、CATV用のブースターアンプでは、これは重要な特性の一つです。 メーカーは、この項目を試験するために、30波とか40波の TVのキャリア(搬送波)を同時に出せる信号発生器を使っていました。(結構高価なものだったそうです。)
全波を一斉にブースターアンプに入れ、その中の1CHだけ変調しない信号にして、出力側でそのCHの変調の度合いを調べるのです。
または、全くCH分、搬送波も入れず、空きスロットを作ります。 出力側で、その本来空いているスロットに、何か出てきていないかを調べる試験もあります。 こちらは、相互変調歪と言います。
これが、「他の分野では、測定方を工夫して非線形性をとらえようとしている」と言った一つの例です。
一時期、オーディオでも相互変調歪を測定すべきとか言い出した時があるのを覚えていませんか? すぐ廃れてしまいましたが。
オーディオの場合に考え方を適用すれば、例えばフルオーケストラが鳴っている信号から、特定の帯域だけをフィルターで抜き取り、無音にした試験用信号をアンプに入力し、本来静粛であるはずの、その帯域に変な出力が無いかを試験する事に相当します。
さらに条件を厳しくするなら、フル・オーケストラのレベルをppp から一瞬で fff にし、また戻しながら、上記の試験をする事なども考えられます。
音楽を再生した時の性能を、測定しようとするなら、本来はこういう試験をすべきなのだと思います。
書込番号:6309250
0点

>さらに条件を厳しくするなら、フル・オーケストラのレベルをppp から一瞬で fff にし、また戻しながら、上記の試験をする事なども考えられます。
私は文科系で理論的なことは全く分かりませんが、BShiのサラウンド放送が高音質ステレオ放送よりも高音質に聴こえてしまうのは、(あくまでも私の主観ですが)その技術の応用でしょうか?的外れかも知れませんが。
高音質ステレオでは音量を-36dbぐらいで聴いていますがサラウンド放送では-24dbぐらいで音量が一致します。その場合サラウンド放送の方が生演奏に近いのです。フォーマットから考えると滅茶苦茶ですよね。
書込番号:6309508
0点

ミュージックさん
言わんとされること、非常によく分かりますよ。
例えばプラズマや液晶の解像度にしても動画解像度で比較するべきとの動きですし、コントラストにしてもピークの白黒ではなく、明暗が混在する画面内でのコントラストが大切です。
正にダイナミック特性ですね。
相互変調歪みは記憶にありません(^_^;)
よく言われるトランジェント重視は全くその通りですね。
複数波形に対する特性評価としては、耳障り?なJポップあたりが最適と考えます。
ジャズやクラシックの美音ハーモニーはそれなりにキレイに聞こえるものです。
その点、アユやクーミンのハードな曲は多種音源混在のシンセ音源です。
別にファンになる必要はありませんが、1、2枚試聴ディスクをキープしておくのも悪くありませんよ。
この手の音源を耳当たりよく再生する機器はなかなかの優れものですから。
書込番号:6309518
1点

>アユやクーミンのハードな曲
そのあたりは、カバー範囲から完全に抜け落ちていますね。今度聴いてみます。 最近、紅白で三日月を聴いて、絢香ってなかなかいいなと思い始めたところです。
書込番号:6309839
0点

済みません。 昨日のラインケーブルのロスと位相の関係がどうもおかしいので、計算式を再検証した結果、1ヵ所式が間違っている事を発見しました。
再度計算した結果を載せます。
プリアンプ出力インピーダンス 300Ω
ラインケーブル線間容量 100pf/m
ラインケーブルインダクタンス 1uH /m
メインアンプ入力インピーダンス 51KΩ
まず、画質にこだわりさんのターゲットの5mの場合
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
1k 0.6% -0.05 -0.1
10k 0.6% -0.05 -0.5
20k 0.6% -0.05 -1.1
50k 0.7% -0.06 -2.7
70k 0.8% -0.07 -3.8
100k 0.9% -0.08 -5.4
ケーブル長 20m の時
freq(Hz) Loss % Loss dB Phase
1k 0.6% -0.05 -0.2
10k 0.6% -0.06 -2.1
20k 0.8% -0.07 -4.3
50k 1.9% -0.17 -10.7
70k 3.1% -0.28 -14.8
100k 5.6% -0.50 -20.9
20mぐらいまでは、全く問題無い値ですね。
前の間違った結果は、ロスが過大に、位相が過小に計算されていました。
なお、この間違いはスピーカーケーブルの計算にも含まれていましたが、ざっとみた所、報告した結果との差は殆ど無いと思われます。 ただ、スピーカーケーブルの計算の方は念のためもう一度良く検証した後、必要であれば再度アップします。
書込番号:6310640
1点

スレッド中に、タンゴトランスに関しての記述があったので、追加情報としてレスしときます。
タンゴトランスの製造元平田電機製作所は解散しましたが、同社の勇士によって有限会社(だったと思う)アイエスオーが設立され、生産は継続しています。
品種は大分整理されたようですが、まだ購入可能ですので、興味のある人はドンドン買って上げて下さい。
書込番号:6311161
0点

皆さんこんにちは
586RAさん
何と!生き延びてましたか!
ロングセラーの良い商品は継続して欲しいものです(^-^)/
サンスイには有志がおらんのかいな・・・
端午の節句にタンゴで絶句状態でしたが、明るいニュースありがとうございました♪
書込番号:6311335
1点

>サンスイには有志がおらんのかいな・・・
トランスに関して言えば、サンスイのトランスは橋本電気で作ってましたので、橋本電気で生産してます。
まぁ、サンスイの真空管アンプは遠い、遠〜〜い昔のことですけどね。AU-111なんて、憧れの機種でしたねぇ。
サンスイはブラックフェイスを止めてから傾いたような気がするのは私だけかな?
書込番号:6311432
0点

こんばんは
586RAさん
やはりサンスイはタンゴでしたか!
しかしトランスだけではアンプにならないですね・・
タンゴのトロイダルなんてなかったんですかね?
私はシャンパンゴールドの907MOSを使ってましたよ♪
他社もみんな黄金化しましたから、色の問題でも無いような(^_^;)
書込番号:6315962
0点

Rougeさん、
バイ・ワイヤリングの実験報告、お待ちしています。時間の取れる時で結構ですので、お願いいたします。
既にどこかに書き込まれましたか?
書込番号:6338528
0点

ミュージックさん こんばんは
バイアンプに納得して、すっかり忘れてました(^_^;)
失礼しました。
暫しお待ちを!
乞うご期待です♪
書込番号:6339278
0点

久しぶりに此処に書き込みます。
前からやってみようと思っていたのですが、伸び伸びになっていた、異機種アンプによるバイアンプ駆動を実験しました。
Thiel の CS2.3 用に99年に買った、Accuphase の P700 (1995年発売)は、出力段が Transistor の12パラレル・プッシュプル構成という完全に物量作戦のアンプです。 対するLinnのC6100はスイッチング電源に、ICとパワートランジスタの出力段という、合理設計のアンプで 4Ω負荷に対し100Wのアンプが6ch入って、僅か7kgです。
Monitor Audio のバイ・ワイヤリング駆動の実験をした時に、普段使っている Linn C6100 でなく、このP700で鳴らして見ました。
中域・高域の曇りの無い再生という点では、C6100が上ですが、さすがに低音の力強さはP700で駆動した方が良いなという感じでした。
ならば、ウーファーを P700で、スコーカー・ツィーターを C6100で鳴らしたら、良いのではないかとまで考えたのですが、この実験をサボっていました。
DenonのAVプリを中心とした、次期グレードアップを考えるに当たり、チャンネル数が不足するパワーアンプに何を追加しようかと、Linn Japan に問い合わせると、100Wタイプの C6100よりは、200W出力の Akurate 2200 (2ch), 4200 (4ch)の方が低域の力強さがある、違いは出力のトランジスタがシングル・プッシュプルと2パラレル・プッシュプルの違いという回答でした。 ならば、12パラレル・プッシュプルの P700が手元にあるのだから、試してみる事にしました。
少し躊躇っていた理由は、二つのアンプのゲインの差をどう調整するかで、差の分だけプリアウトの信号を減衰させる外付けのアッテネータを作らなくてはならないかと考えたためです。 ところが、C6100にゲイン調整が付いていた事を思い出し、マニュアルを見ると何と1dBステップでゲインが変えられるではないですか。
P700の入力感度から計算すると、C6100の初期設定のゲインから、1dBだけ落としてやると丁度良さそうです。 テスト用のCDで1KHzの正弦波を再生しながら、このゲインを1dB落とした状態で、P700とC6100のスピーカー駆動レベルがほぼ一致する事を確認してつなぎ替えました。
今朝完了したところなので、まだ余り聞き込んでいませんが、ウーファーをP700で駆動した方が、明らかにペースやバスドラが力強くなった感じです。 中高域はLinnの澄んだ音が一層冴え渡る感じで、この異機種バイアンプ駆動は中々良さそうです。
C6100には、バナナプラグで接続していたのですが、P700はバナナプラグが刺さらないため、ウーファー用スピーカーケーブルのアンプ側を、(自作の)Yラグに替えました。 そのため、簡単に接続替えができるので、もう少し両者を聞き比べて、次期グレードアップの参考にしたいと思います。
書込番号:6589918
1点

ヤマハのAVアンプのRX-A3030にLINNのパワーアンプC6100を接続すると音はパワフルに鳴るでしょうか
今現在RX-A3030にパイオニアのS-3EX,S-8EXを接続しています
ホームシアターでの使い方が殆どなのですがAVアンプのパワーアンプよりオーディオ用のパワーアンプを繋いだ方が音が良いと聞くので試してみようかなと思っています
ただ相性があるみたいなのでヤマハのAVアンプにLINNのパワーアンプは良い組み合わせでしょうか(ホームシアター用途で)
書込番号:19941569
0点

試したことはないですが、「鳴る」のほうに一票。
書込番号:19942798
0点


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