カシオの生活・実用タイプ電子辞書の漢字辞典コンテンツに、ついに大修館書店の「新漢語林」を搭載した新機種「XD-SF6200」が1月23日に発売された。現在のところ、テレビ通販のサイトでは3万3000円前後で出ているようだ。これまでこのタイプの機種に搭載されていた「漢字源」はJIS1〜4水準の漢字約1万字のみを収録していたが、現在の日本の漢字政策に完全に対応したものではなかった(「JIS略字で表示されてしまう漢字」や「異体字の収録数」など)。
この10年、漢字政策の見直しがめまぐるしく行われてきた(平成12年「表外漢字字体表」、平成16年「人名用漢字の大幅追加」「JISX0213を表外漢字字体表に準拠させた改定」など)。そして現在、「常用漢字表」の改定作業が文化庁の漢字小委員会で行われており、191字が新常用漢字として追加される見通しだ。3月にはパブリックコメントが予定されている。
このような状況下、カシオから「手書き検索」「ツインタッチパネル」機能に対応した「新漢語林」搭載モデルが発売された意義は大きい。電子辞書版の「新漢語林」が現代日本の漢字政策に完全に対応している、唯一の漢字辞典コンテンツだからだ。しかも、収録漢字数:親字14,353字、熟語数約42,000語と、電子辞書版の「漢字源」を圧倒する収録漢字数なのである。
これなら、漢字検定受検のための学習や学生の漢字・漢文学習にも安心して使える(とくに、略字体のみが見出し漢字として表示されてしまうような危険性がない、という点で)。「新漢語林」は電子辞書コンテンツとしては、すでにSIIセイコーインスツルの電子辞書に搭載されていたのだが、「手書き検索」はもちろん、「漢字部品検索」すらできないものであった。ユーザーから見た、これらの難点が今回のカシオエクスワード搭載でめでたく「解消」された。
同時期に発売となった他のエクスワードの新機種もその多くが「漢字源」から「新漢語林」に変更されているようだ。また、小学館の「使い方の分かる類語例解辞典」が搭載されたことも国語・漢字学習には大いにプラスになるだろう。
これで「紙の辞書」と同じ収録字数、同じ字体で表示できて、年配者でも簡単に手書きで検索できる電子辞書が世に出たことになる。
電子辞書の漢字辞典、漢字の表示にとって、今回の「SF6200」の発売はおそらくは主に「わからない漢字を調べる」という目的から出発したであろう、電子辞書草創期以来の「画期的出来事」なのである。
書込番号:8996056
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ちなみに、2007年時点で「Wikipedia」の「電子辞書」の項目にはこのように書かれていました。
【国語重視型】
・・・(略)・・・ただし漢和辞典は文字コードの問題から、研究者が使用できるレベルのものは皆無と言われる。
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