KANN ULTRA IRV-AK-KANN-ULTRA [128GB Astro Gray]
- ESS社フラッグシップDAC「ES9039MPRO」をデュアルDAC構成で採用したポータブルオーディオプレーヤー。
- 回路設計ごと分離したトリプル出力モード(ヘッドホン出力/プリアウト/ラインアウト)を搭載。大容量バッテリー搭載で連続約11時間再生に対応。
- バランス出力時最大16Vrmsの超高出力と4段階のプリセットゲイン設定(ヘッドホンアウト)を採用している。
KANN ULTRA IRV-AK-KANN-ULTRA [128GB Astro Gray]Astell&Kern
最安価格(税込):¥148,500
(前週比:±0
)
発売日:2023年11月25日
KANN ULTRA IRV-AK-KANN-ULTRA [128GB Astro Gray] のクチコミ掲示板
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デジタルオーディオプレーヤー(DAP) > Astell&Kern > KANN ULTRA IRV-AK-KANN-ULTRA [128GB Astro Gray]
KANN Ultraのレビューという、かしこまった感じではなく、専門家ではないので使ってみた感想を書きたいと思います。
DACチップに最新のES9039MPROを搭載し、ライン出力専用端子を用意して据え置きDACを意識したデザインが気に入って購入しました。
スピーカーで聞く時も、普段からDAPをUSB DACとして使うことがあるので、ここ数年、据え置き型のUSB DACは購入していません。
主にクラシック音楽を聴き、ライン出力を用いてスピーカー(ELAC BS404、試聴距離2メートル)で聴いた感想を先に、後でゼンハイザー HD820 密閉型ヘッドホンを直挿して聴いた感想です。
従って、外に持ち出してイヤホンで聴く一般的なスタイルではないことをご容赦下さい。
音楽ソースは、手持ちのFLACのハイレゾ音源が多いですが、DAPにApple Music Classic アプリを入れることができるので、ストリーミングで聴く機会が増えました。
ライン出力は、お気に入りの同じく Astell&Kernの SE180 DAP (SEM3 ES9038Q2M x4) との比較になりますが、ESS DACらしく、すっきりとした色付けの少ない音で、アタックが強く、突き抜け感があります。
また、透き通った空気感や奥深い音場の再現は磨きがかかり、何より音がスムーズにスピーカーから出て来る感じが気持ちが良いです。
以前に気になった Sabre DAC glare をSE180 DAP (SEM3) では感じなかったので、久しぶりにESS DACに戻ってきましたが、バイオリンの倍音や反響音、シンバルの音は透明で綺麗です。
2018年からリファレンスにしてきた国内メーカー製小型USB DAC(PCM1795 x2、初段オペアンプをOPA656に換装)を、やっと超えたかという印象を持ちました。
DAPには、同じ独立端子を用いたプリアンプ・モード(
音量調整可能)があって、パワーアンプに直結出来ますが、不慣れの為、爆音が怖くてあまり試していません。
次に、ヘッドホンを直挿して聴いた感想です(イヤホンでは聴きません)。
(続く)
書込番号:25720521 スマートフォンサイトからの書き込み
1点
(続きです)
KANN Ultraにヘッドホンを直挿して聴いた感想です。
幾つかのヘッドホンを使いますが、密閉型のゼンハイザー HD820はお気に入りの一つで、イヤーパッドやケーブルを工夫しながら使っています。
KANN Ultraでは、シングルエンド接続(3.5mm)は落差を感じますが、バランス接続(4.4mm)では、低音がスカスカになったり音が眠くなることはなく、据置き型ヘッドホンアンプを挟んだ場合に近いメリハリと安定感が得られなす。
基本的な音色はライン出力と同じで、アタックがあって元気ですが、すっきりとした色付けの少ない音です。
前世代の頑張っていた感じが無くなって、広いダイナミックレンジや高いSN比などの高性能さが自然と伝わり、この音を出発点として好みのイコライジングをするのに十分耐えられそうです。
例えば、ポータブルなシステムではなくなりますが、ぜひ、ライン出力を使ってFETや真空管入力の据置き型ヘッドホンアンプを通してあげると、バイオリンの倍音が豊かになり、温かみと優しさが加わって素晴らしくなります。
スピーカーで感じる奥深い音場はヘッドホンだと分かりづらいですが、音に輪郭や彫りの深さを感じ、定番のAKM DAC(AK4499、AK4497など)を使うDAPとは一味違って楽しいです。
DAPよりかなり大きくなりますが、同じAstell&kernのACRO CA1000T は、同じES9039MPRO DACを搭載し、初段増幅を真空管とオペアンプで切り替えたり、その混合比を調整出来たりして、私の用途ではむしろ合っている感じがしますが、音を聴いたことはありません。
書込番号:25722570 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
(続きです)
ゼンハイザー HD820 に加えて、駆動するのが大変そうな平面駆動型 Hifiman Arya SE(Stealth Edition)、密閉型 DENON AH-D9200、 開放型 audio-technica ADX-ATX5000(なんと400オーム)ヘッドホンをKANN Ultraに直挿しで聴きました。
いずれも、4段階のゲイン選択で上から2番目のHIGHで十分な音量が得られ、低域がスカスカになったり、メリハリが失われることはありませんでした。
比較として、DAPをAstell&Kern SP2000 や SE180 DAP (SEM3) に替えると、苦しくなるヘッドホンがありました。
Arya SEの音も良かったですが、久しぶりに聴いたADX-ATX5000は、KANN Ultraとの相性がとても良さそうです(HD820より良いと思います)。
音の純度が高く、アコースティックの音の響き(人工的な不自然さが少ない)がとても心地良く、バイオリンの倍音は豊かで、これがESS DACの音と思うと驚きました(そこまでESS DACに期待していませんでした)。
DAPとヘッドホンの間に入れる据置き型のヘッドホンアンプを選ぶとしたら、FETや真空管入力ではない、ニュートラルな音調のトランジスタ入力で良いと思いますが、無くて直挿しで十分に満足出来ると思います。
スピーカーで聴く時は、こうした据置きヘッドホンアンプをプリアンプとして使います(ヘッドホン端子ではなく、プリアウトをパワーアンプに送ります)。
スピーカーで聴いて感じる、奥深く、広くて自然な音場は、ヘッドホンでも空間的な分離感として感じられ、音に輪郭や堀があるように聴こえます。
ここで、ADX-ATX5000には、音が良い純正のバランスケーブル(ヘッドホン側:A2DC端子)がありますが、太くて重く、DAP側のXLR 4ピンが不便で、良い4.4mmケーブルを探していて、紹介して頂けるとありがたいです。
以上、あくまでピアノ(アタック感)や弦楽器を主としたクラシック音楽の再生に限った私の印象で、人によって感じ方は様々です。
特にボーカルがセンターに入ってくると、DACの選択は難しくなります。
書込番号:25724550 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
オーディオテクニカの開放型ヘッドホンの型番が間違っていました。
(誤)
audio-thechnica
ADX-ATX5000
(正)
audio-thechnica
ATH-ADX5000
ADX5000は非常に線の細い、高解像度の音ですが、低音は密閉型 HD820より出ます。
KANN Ultraの音と合う廉価なヘッドホンでは、平面駆動型 Hifiman Edition XS の音はとても良かったです(SONY キンバー バランスケーブルを使用)。
ソース側のクオリティが上がってくると、びっくりする位、ヘッドホンの音も良くなっていて、高価なヘッドホンばかり取り上げてしまいましたが、最初にEdition XSを紹介するべきだったと思います。
これも充分満足できる音だと思います。
書込番号:25724907 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
[バランスケーブルについて]
FRAC 192kHzなどで収録された良い録音を、audio-technica ADX-ATX5000 開放型ヘッドホンで聞いていると、空気感を伴うアコースティックの響きとか、主に左右に広がる音場の中で重なりあった楽器群の間にどの位のエアー(ふんわりとした隙間)があるか良く分かります。
この部分の性能を私はひたすら追い求めています。
もっと良く出来ないかとバランスケーブルを替えてみましたが、直列抵抗が420オームあり、能率も悪いので、駆動電圧が高く取れないDAPではバランス駆動一択だと思います。
持っているSONYが扱うキンバーケーブルのヘッドホン側端子は3.5mmですが、A2DCに変換して繋いでみました。
銀メッキ無しの極太銅線ケーブルらしく、中域がとても豊かになり、高域が柔らかくなりました。
ケーブルが軽く取り回しが楽になったので、DAPにヘッドホン直挿して家のいろいろ場所で使うことが多くなりました。
元々、DAPもヘッドホンも高域に特徴があり、それに比べると中域の押し出し感が控えめに感じますが、イコライザーを使うことなく中域の量感が増したので幸運でした。
しかし他社製品で、PCと繋いで機能するロスレスのイコライザーを搭載する据置きUSB DACが出回り始めているので、DAPでも劣化のないイコライザーを搭載して欲しいと思います。
新世代のDACで音の基本性能が底上げされ、やっと余裕ができた感じるので、これらDSPで積極的に音を操る時代がやってくると思います。
周波数特性の操作だけではなく、ボーカルが入る場合は近目に定位するように変えたり、ホールの反響音を加えたりできると嬉しいです。
ここで、一般に売られている自作用のA2DC端子は、シングルエンド駆動を想定しているものが殆どで、バランス駆動で使うと、コールド信号が外側ケースに出てくるので、テープで絶縁するなど注意が必要です。
ヘッドホンやイヤホーンのバランス接続では、TRS信号のSは安全を考えるとオープンで使うべきだと思いますが、構造上RとSが繋がっていて、外側のケースにコールド信号が現れ手指が触れますので、DAPに対するESD(Electrostatic Discharge)やGNDショートが気になります。
また、端子の付け替えではなくアダプタで変換を行う場合は、無理な力がヘッドホン側端子に加わらないように、短いケーブル状のものをお勧めします。
[ヘッドホン直挿し]
今まで、DAPの音は、比較的に駆動が楽な DENON AH-D9200 ヘッドホンを除いて、据置き型ヘッドホンアンプを通して聴いていました。
しかし、ヘッドホンアンプ部が強力なKANN Ultraでは、据置き型ヘッドホンアンプの更なる高い駆動力がもたらす安定感のメリットと引き換えに、余分なアンプを挟んで失った音の純度のデメリットを考えると良い勝負で、ヘッドホン直挿しで十分と思いました。
もし、途中にヘッドホンアンプを挟むのであれば、モノリシックICによるものではなく、ディスクリート素子で組まれていて、電流をバンバン流して装置が熱くなるアンプを選ぶと、圧縮感が無いダイナミックレンジで表情豊かな音を聴けると思います。
トランジスタであれば、動作電流を多く流すとコレクタ損失により発熱が増えますが、rbb'ベース広がり抵抗が減り物理法則により雑音が減るので、発熱が大きいほど良いアンプになります。
書込番号:25746912 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
お詫び [市販の自作用A2DC端子について]
ADX-ATX5000ヘッドホン側のA2DC端子(メス)は、埋まり込み部分が長く、しかも細いので、自作用などに売られているイヤホン用のA2DC端子(オス)では機械的な干渉を起こして使えないらしいです。
誠にすみませんでした。
私は業者に外注して、ADX-ATX5000を含む audio-technica ヘッドホン用に、A2DC(オス)を3.5mm(メス)に変換するアダプタ(細長い筒形状)を作ってもらいました(高かってです)。
しかし、ヘッドホン使用中に、ヘッドホン側の端子に無理な力が加わらないように、非常に気を使います。
従って、筒形状ではなく、短い「変換ケーブル」を強くお勧めしますが、変換ケーブルのA2DC端子(オス)の外側ケースにバランス駆動のコールド信号が出てくる場合は、テープなどで絶縁をお勧めします。
細長い「筒形状」アダプタは、3.5mm 外側ケースの中にA2DC端子の先端を残して大方隠れるので、意図的に隙間に指を入れようとしない限り、コールド信号に触る心配はまずないです。
ここで、TRS 3.5mmのS(外側ケース)はNC(繋がない)とし、内部に大半が隠れるA2DC端子(コールド信号が露出)と接触しないように注意が必要です。
[純正バランスケーブルとの比較]
手元にSONY キンバーケーブルがあったので、変換アダプタでADX-ATX5000に繋いで、KANN Ultraで聴きましたが、高域が柔らか優しく聴こえるので、中域が逆に出てくるように感じます。
デジタル臭さが減りアナログぽっい音というと極端ですが、穏やかに聴こえが聴き疲れし難いと感じます。
従って、ヘッドホンやKANN Ultra本来の性能をダウングレードして聴いている可能性があります。
一方、性能的には、audio-technica 純正ケーブルの方が高いと思います。
特に分離感、高域のキレが良く、僅かに遠くに聴こえます。
書込番号:25747545 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
補足:[audio-technica ATH-ADX5000 ヘッドホン]
ATH-ADX5000 ヘッドホンと、SONY MUC-B20SB1/SB2 キンバーケーブル(A2DC-3.5mm変換アダプタ併用)の組み合わせは、中域が充実してよりウォームに、高域の主張が抑えられ優しい音になるので、ゆったりとしたリスニング向けのバランスに感じます。
一方、純正の AT-B1XA/3.0 バランスケーブル(XLR4-4.4mm変換アダプタ併用)は高域がはっきり、クールでくっきり少し遠くに聴こえて、開放型らしい音です。
聴いていてはっとする清々しさがあります。
おそらく、高域に渡る正確な伝送という観点では、純正ケーブルの方が優秀だと思いますが、ケーブルで雰囲気がかなり変わりますので、どちらが良いかは好みの問題になると思います。
ATH-ADX5000 の型番が覚え難く、私も何度も綴りを間違いましたが、発売から時間が経っているので、限定数モデルとして、端子を3.5mmのような汎用のものに替え、本体だけで販売したら良いなと思います(ケーブル無し、立派な収納ケース無し)。
オーディオテクニカのヘッドホン製品は、廉価で優秀なバランスケーブルが入手できないという、それだけの理由でバランス接続で聴いてもらえず、評価が限られて、とても損をしていると思います。
[その他のヘッドホンでKANN Ultraを聴く]
私が所有するその他の2?3のヘッドホンについて、私の個人的な感想です(人によって、聴こえ方が異なります)。
音はどれも良く、低音も必要十分に出ていると思います。
スピーカーではとても重視しますが、ヘッドホンでは低音をあまり気にしていません。
密閉型 DENON AH-D9200:
KANN Ultraが出てくる前は、DAPに直挿して聴いていた唯一のヘッドホンで、能率が比較的に高いので使い易いです。
比較的側圧が高いせいか密閉型として遮音性が優れ、じっくり聴くという昔の味わいがあり、小さ目のイヤーパッドでコンパクトにまとまっているので装着していて負担になりません。
家族と一緒にリビングルームで、周囲に音のある環境下で重宝しています。
丈夫な造りでコストをかけた造形が美しく、愛着がわきます。
密閉型 Sennheiser HD820:
大柄ですが重く感じず、音楽をゆったりと聴くのに適しています。
側圧が低く、遮音性は劣りますが、密閉型ならではの弱音の美しさや背景の静けさを感じることが出来ます。
音離れが抜群で、距離感が自然になったとは言え、独特の味を持っています。
過去、旧製品の開放型 HD800 を使っていましたが、少し位相をいじっているのか、ボーカルでも遠くに聞こえたのがきっかけで、スピーカー再生にはまっていきました。
遠くに遠くに、奥深く広がる音場を求めて、DACやプリアンプを選ぶようになりました。
KANN Ultraはライン出力を使ってスピーカーで聴くと、6年前にオペアンプ換装したリファレンスUSB DACと並んで最も遠くに定位するDAPの一つで、音場の展開も自然です。
HD820は、ヘッドホンを両手で押すと音が変わり、しっかり密閉出来ていないと感じる時があったので、非純正のイヤーパッド Dekoni HD820 Hybrid を3年前から使っています。
構造が似ているせいか音の変化が少なく、比較的丈夫でへたりは少ないと感じます。
実は、ATH-ADX5000 にも非純正ですが、イヤーパッド YAXI A2000Z/AD2000X を3年前から使っています。
廉価で、ATH-ADX5000用とは謳っていませんが、同じアルカンターラ素材で、音の変化が少ないと感じます(幾分、音が軽い?)。
これも丈夫でヘタリは少なく、装着感が少し良くなって若干蒸れ難いと感じますが、内側に向かってすり鉢形状になっているので、耳との当たり方が変わったせいだと思います。
通常、非純正へのイヤーパッド交換は、音が大きく変わって大方失敗しますので、音質が改善することを期待してはいけません。
平面駆動型 Hifiman Edition-X、Arya SE (Stealth Edition):
大柄でやや重いのに遮音性がありませんが、解像力、バランス、音離れが抜群で、音がとても明瞭で雑味が少ないので、私にはモニター調に聞こえます。
モデルによって大差がない感じなので、例えば Edition-XS のような廉価モデルに価値があると思います。
[KANN Ultraの音をスピーカーでも聴こう]
KANN Ultraでも、電力をふんだんに使える据置き型USB DACと比較したら、実は大したことはないかも知れませんが、私はDAPの小さなフォームファクターが好きです。
DAPは、PCと繋いでUSB DACとして使ったり、Apple Musicなどのアプリをダウンロードしてストーリーミング音源を聴いたり、DLNA機能を使ってホームネットワークに繋げて、スマホをリモコン代わりに使ったり出来ます。
久しぶりに独立したライン出力を持つKANN Ultraが現れ、接続や設定間違いでスピーカーやヘッドホンから爆音を出すことが減りそうです。
紹介したヘッドホンの音をスピーカーで同じクオリティで聴くには、私の持っているシステムでは全く力不足で、スピーカーとアンプにそれぞれ100万円以上かかると思います。
そこにヘッドホンオーディオの大きな価値がありますが、低価格のスピーカーでも音は体で感じている部分があり、聴いていて気分が悪くなる低音は耳だけでは体験出来ません。
時には、DAPの音を良質なスピーカー(例えば廉価なPolk Audio製)と組み合わせてストーリーミングで音楽を流すと良いと思います(別途、アンプが必要)。
こうしてヘッドホン/イヤホーン・オーディオから入って、スピーカーで聴くピュアーオーディオを愛する人口が少しでも増えればと思います。
[最後に]
なかなか感動的なマニア向け製品だったので、長々書いてしまいました。
限られた小さなマーケットだと思いますが、ライン出力を独立端子に持つDAPを今後も継続して世に出して欲しいと思います。
書込番号:25749794 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
KANN UltraとHifimanヘッドホンで良い音が聴けたのでご報告したくなりました。
以下、Arya SE(Stealth Edition、V3)を中心に取り上げましたが、Edition-XSに比べて音が大人しく上手にコントロールされていると思います。
[平面駆動型 Hifiman Arya SE(Stealth Edition、V3)]
私の感じ方が特殊だと思いますが、平面駆動ヘッドホンはシングルエンド(アンバランス)で素直に駆動した方が、広がる音場が自然で、聴き疲れが少なく感じました(備考1参照)。
それはKANN Ultraに限ったことではないので、そのような事が無ければ、以下は全く参考にならないことをご容赦下さい。
しかし、能率が低めの平面駆動型ヘッドホンを、駆動力で劣るシングルエンドで使おうとすると、KANN Ultraを含めた手持ちDAP内蔵のヘッドホンアンプは、音が少し細くなって僅かに曇りがちでした(駆動力はまだ残っています)。
まだ十分に良い音ですが、旧製品でディスクリート構成のポタアン(備考2参照、アナログ・シングルエンド入出力)が手元にあったので、KANN Ultraの3.5mmライン出力に繋ぎました。
ポタアンであれば、DAPと一緒に移動が出来ます。
Astell&kern の現行製品で、こうしたポタアンが復活し(AK PA10)、バランスとシングルエンドのクラスA級アンプが独立して入っていて良さそうに思いますが(シングルエンド側を使う)、使ったことがないので何とも言えません。
ヘッドホンケーブルはSONY キンバー バランスケーブル(MUC-B20SB1/SB2)を使って、リターンGNDを左右チャネルで分離しました。
ケーブルの4.4mm TRRRSプラグを3.5mm TRSに変換するアダプタは Cayin "PH-35X" で、ケーブルの左右コールド信号線(L-とR-)はGNDに接続されます。
中域が厚くなるケーブルの特性に加えて、左右のリターンGNDが共通インピーダンス(純抵抗分が殆ど)を持たなくなってクロストーク(例えば、左チャンネルで共通インピーダンス部分を流れた電流による電圧降下が、右チャネルの起電圧になる)が減り、結果としてノイズが小さくなる効果が期待出来ます。
[音はどうなったか?]
ポタアンの質に大きく依存すると思いますが、生き生きとした落ち着きのある音になりました。
シングルエンド接続なので、音の広がりが適度にコントロールされ、ゆったりと聴くことが出来ます。
ヘッドホンがやや重く、遮音性が無いのに密閉型のような装着感で、ポタアン併用が煩わしいですが、総じて、DAP直挿しでバランス駆動したダイナミック型 HD820、ATH-ADX5000、AH-D9200 と同列に比較して遜色ありません。
むしろ雑味が少なく明瞭度が高く、飾り気がないので、DAPの音の違い、ポタアンの有無や音の違いが分かり易く、純粋に音にこだわる人やマニア向けだと思います。
DAPはKANN Ultra以外にも、ESS DACと比較されることが多いAKM DAC、例えば手元にあったAK4497を搭載した旧型DAPとも相性が良く感じました(聴いたのは、SE180 SEM2、SP1000M、Fiio M11 plus ltd)。
「しっとり」悪く言うと「まったり」と感じる温かい優しい音と、平面駆動型の音離れや歯切れの良さが合わさって、「アタック感を残しながら、しっかり音色が乗った柔らかいピアノの音」が印象的で、遠くない音場が作用して鮮明に聴こえました。
惚れ惚れとしますが、アンサンブルからオーケストラへ楽器編成が大きくなるに従って、KANN Ultraが持つ空間表現の魅力が勝っていきます。
つまり、どちらも良いです。
[備考1:平面駆動型とダイナミック型の違い]
専門家ではないので、憶測の域を出ていないと思いますが、Hifiman平面駆動型ヘッドホン(Arya、Edition-XS)のケーブルの左右を逆にして音を聞くと、ダイナミック型に比べて、位相の不自然さが起こす違和感(酔う感覚)の程度が大きいと感じます。
これは、複数の音源から発する音の位相関係が、よりはっきりと正確に鼓膜に伝わっていることが原因だと思います(ダイナミック型は、少しぼんやりしている感じ)。
その結果、ケーブルを含め、バランス駆動による正負の信号の間で、位相にまつわる僅かなエラーや揺らぎに対して耳が敏感になっていると想像しています。
全く的外れか知れません。
[備考2:使用したポタアンについて]
2つとも2015年発売で、中古を含めても入手が難しく、今更、お勧め出来ませんが(写真参照)、オペアンプなどのモノリシックICを使わずに、単体トランジスタなどのディスクリート素子で組まれています。
基本設計は同じと思われ、ALO audio "The National+“ は僅かにウォームで、少し潤った音で、経験的に逆の性質のESS DACと相性が良く感じ、もう一方の“Picollo”(DAC非搭載タイプ)はニュートラルで、少しシャッキとした音に感じます。
同じ音だと飽きてくるので、時々替えて使っています。
ポタアンではなく、据置き型ヘッドホンアンプを使う場合、入力と出力にバランスとシングルエンドの両方が備わっていることが多いと思います。
その場合でも、信号の流れを全てシングルエンドで扱った方が良く感じましたが、自信はありません。
勿論、DAPではなく、最初から据置き型のUSB DACを使えば、何の苦労もないと思われますが、DAPやポタアンの小ささが好きです。
書込番号:25787502 スマートフォンサイトからの書き込み
0点
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KANN ULTRA IRV-AK-KANN-ULTRA [128GB Astro Gray]
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