


楽器何でも相談室
高級機種と言えば、猫も杓子もラッカー、ラッカー。全く同一条件下でフィニッシュのみの違いを聞き分けられる方っていますか?
確かに年数を経た時の雰囲気は有ると思いますが、実際音色にどんな変化をもたらすのか知っている、理解している人はどれ位あるのかな、と思います。
ラッカーフィニッシュの利点とは何か、不利な点はどこでしょう。
よろしくお願いします。
書込番号:6275910
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ウイングバーさん,こんにちは。
一般的にニス,ラッカー系は塗装層が柔らかいため,木とのなじみが良く,響きには有利で,ウレタン系は塗装層が硬いために,木とのなじみには不利だと言われています。ただし,ギターは個々の差があり,同一条件の試奏も難しいですから,ちゃんと出音を聴き分けるのは難しいでしょうね。また,ラッカー塗装の場合,下地処理が問題でこれが厚いとせっかくのラッカーも台無しになってしまうし,ギターによく使われるニトロセルロースにもアクリルが混入されたものもあり,こうなるとますます判断が難しくなってしまいます。
ギター・ビルダーの方々は,良い材を使用して作ったギターなら,なるべくいい音を出したいと考えておられるでしょうから,薄いラッカー塗装を選ばれるんじゃないでしょうか。私個人としては鳴りのいいギターなら,塗装にはこだわらずに選んでしまいます。
書込番号:6278793
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御回答ありがとうございます。
楽器関係の様々な掲示板を見ていると、ラッカー至上主義の方を良くお見受けするので、実際問題どうなのだろうかと思いまして。
私自身は耳が良いほうではないので、フィニッシュの違いによる音色の差が分からないのです。なので鳴りを無視してまで取り扱いの面倒なラッカーフィニッシュに拘る意味を見出せず、他の方はどうなのかしらん、と思い板を立てた次第です。
書込番号:6283851
0点

ウイングバーさん,こんばんは。
塗装材料ですが,ビルダーの方々はもっと敏感だと思いますよ。本来は塗装なしが一番良いのですが,経年変化を考えるとそんなことは出来ません。なるべく薄く,かつ材と一体化する塗料で,響きの良い塗料を選ぼうとされてるはずです。
ヴァイオリンやピアノ(響板)などには,天然素材のニスが良く使われていました。しかし,それら天然素材の安定供給が難しくなって登場したのが,ニトロセルロース系のラッカーです。このラッカーは天然素材のニスに良く似た性質を持ってるようですね。
話は変わりますが,スタンウェイ・ピアノの響板に塗るニスは,門外不出の企業秘密だと言われています。国産ピアノ・メーカーなどは響板の響きを損なわないように,なるべく薄くニスを塗るのですが,スタンウェイの塗装は厚めなんですよ。それでいて十分に響板を振動させています。このあたりはニスを含めた響きというノウハウを,メーカーは持ってるはずなんですよね。
こんなことから,やはり塗装材料も,楽器を作る上で大切な要素を含んでいると思います。
書込番号:6291335
1点

ウイングバーさん、ジョンアバーさん、こんにちは
もう既に終結してしまっているようですが、最近この板を見つけたので私見というより自分が知っている情報を。(私の私見よりは信憑性が高いでしょうから)
>高級機種と言えば、猫も杓子もラッカー、ラッカー。全く同一条件下でフィニッシュのみの違いを聞き分けられる方っていますか?
確かに年数を経た時の雰囲気は有ると思いますが、実際音色にどんな変化をもたらすのか知っている、理解している人はどれ位あるのかな、と思います。
高級機種でもPRSなどはウレタンです。クラプトンやベックが使っているマスタービルダー作のギターもウレタンです。自分はラッカーが好きですが、ギターに求めるもので違うと思います。違いを聞き分けられるか?とのことですが、同一条件で聞き比べるチャンスは中々ないと思いますが、ウイングバーさんでも聞き分けられと思いますよ。個体差は聞き分けられるのでしたら、その個体差の中にフィニッシュの差も含んでいると考えればいいのではないでしょうか?日本人とアメリカ人は違うと誰もが思いますよね?でもアメリカ人より鼻の高い日本人もいます。それでもその鼻の高い日本人を見てアメリカ人とは思わないでしょう。意識しなくてもどの差が個人の差なのか、人種の差なのか、なんとなく感じていると思います。フィニッシュの差も何本も弾いてみれば、そんな感じでなんとなく分かると思います。
Fenderカスタムショップ創立期のビルダーだったジョンペイジ氏は「薄い塗装の方が音が良いことは判っていたが、実際にウレタン、ラッカーそれぞれ20本以上の54年タイプのストラトを自分で作ってみてラッカーの方が良かったので、マスターグレードシリーズにラッカーを採用した」と言っています。ただ、これはビンテージのストラトを再現するためですから、現代的なギターに向いているとは限りません。同じカスタムショップの元ビルダーであるJ.W.ブラック氏は「家で爪弾くには倍音が豊富なラッカーを、スタジアムで演奏するなら倍音が抑えられてキーボードやハイハットとぶつからないウレタンを薦める」と言っていました。つまり求める音でフィニッシュを変えているわけです。また、「アンダーコートにウレタンを使う方がより薄く出来るのでトップにラッカーを使う場合でもアンダーはウレタンを使うこともある」とも言っています。
>なので鳴りを無視してまで取り扱いの面倒なラッカーフィニッシュに拘る意味を見出せず、他の方はどうなのかしらん、と思い板を立てた次第です。
取り扱いですが、自分の場合はライブを引退していますので特に問題ないです。むしろ硬いものにぶつけた時はウレタンだと大きな塊で塗装が剥がれることがあるのでラッカーの傷つき方の方が好きです。ただ、私も皆さんと同じように塗装の違いよりも実際に弾いた感じを重視します。実際に自分のコレクションの中でオールラッカーは半分もないです。ただ、PUの選択などでもそうですが、最初の当たりつけには情報が有用だと思います。
>塗装材料ですが,ビルダーの方々はもっと敏感だと思いますよ。本来は塗装なしが一番良いのですが,経年変化を考えるとそんなことは出来ません。なるべく薄く,かつ材と一体化する塗料で,響きの良い塗料を選ぼうとされてるはずです。
ヴァイオリンやピアノ(響板)などには,天然素材のニスが良く使われていました。しかし,それら天然素材の安定供給が難しくなって登場したのが,ニトロセルロース系のラッカーです。このラッカーは天然素材のニスに良く似た性質を持ってるようですね。
話は変わりますが,スタンウェイ・ピアノの響板に塗るニスは,門外不出の企業秘密だと言われています。国産ピアノ・メーカーなどは響板の響きを損なわないように,なるべく薄くニスを塗るのですが,スタンウェイの塗装は厚めなんですよ。それでいて十分に響板を振動させています。このあたりはニスを含めた響きというノウハウを,メーカーは持ってるはずなんですよね。
ジョンアバーさん、豊富な知識にいつも感服しております。
塗装の有無に関しては、こんな話を聞きました。前述のJ.W.ブラックの話ですが「特殊なオーダーを受けたので、リスクを避けるために塗装前のギターをクライアントに確認させたところ音が悪いとがっかりしていた。しかし塗装をすれば音が良くなることが分かっていたので、説明して納得してもらった。」
このことが原因かは分かりませんが、個人的にはネックがサテンフィニッシュのギターの音に満足したことがありません。なんとなく音がぼやけている気がします。(よく言えば柔らかい音ですが)
皆さん、塗装にまで気にされているのですから、相当ギターがお好きなのですね。色んなテーマの話を見ることが出来てうれしいです。(笑)
書込番号:6604653
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