まずはじめに断っておきますが私の持っているのは
旧タイプ(白黒ツートン)のTL880ですので、現行はどうか分かりません。
以前から80mmにしてはずいぶん暗いので集光力に疑問を抱いていたのですが
STL750のリコール(最近知りました)に伴い、今更ながら分解し内部を調べてみました。
まず、結論ですが、遮光環に遮られ有効径は公称の80mmもありません。
視野中心の極狭い範囲一点のみを、多く見積もって66mm(光量68.1%)がいいところでしょう。
視野周辺部に至ってはその更に60.9%(元の口径比41.4%)しかありません。
そこに正立像にするための鏡(*プリズムではない)4枚とレンズの透過率が加わるので、
条件はもっと悪いです。
分解して詳細を調べたところ、主に対物レンズに一番近い遮光環が光を遮っていますが
ドローチューブを縮めるとドローチューブの先端(対物側)が、
引き出すとドローチューブ内の遮光環とドローチューブ後端(接眼側)が
光を遮り視野が暗くなります。
使用する際はバローレンズは論外で、天頂プリズムを使用しない方が
ドローチューブの引き出し量が中間くらいのため若干ですが条件が良いと思われます。
ある程度のケラレは分かりますが、口径80mmを発揮できる領域が全く存在しません。
ドローチューブを除去し一番干渉しない位置で68mmがやっとです。
もちろん上記の位置ではピントが出ません。これは明らかな設計ミスです。
ドローチューブ先端の切断と遮光環内径の調整でマシになりそうなので
いじり甲斐があるとも言えますが…
その他、レポートが無いので…
三脚はグラグラ(主に鏡筒接続部分=雲台の樹脂がたわみます)、
脚の長さ固定ネジは樹脂製で耐久性に難有り(割れました)。
上下微動ネジの固定部分も樹脂製で割れました。
値段なりと言えばそうですが、ニュートンリングがあることや
有効径66mm未満で金星の満ち欠け、木星の模様(2本)、土星の輪が見えることなどから
レンズはそんなに悪くはないようです。まぁコーティングは反射光が赤紫っぽいので
モノコーティングのようですが。当たり前か。。
内部塗装・遮光処理は一応施されていますが中途半端な感じです。
明るい対象を見ると白っぽくなります。
公称80mmと謳っている以上、視野の中心だけでも75mmくらいはを使ってほしいですね。
書込番号:16916238
5点
計算間違ってました。
× 視野周辺部に至ってはその更に60.9%(元の口径比41.4%)しかありません。
○ 視野周辺部に至ってはその更に39.1%(元の口径比26.6%)しかありません。
接眼部から見える視野周辺部(直径20mm付近)は添付画像の紫に塗った部分の
視野しか有効ではありません。
15mm径付近で約66%(元の口径比約45%)です。…積分が面倒なので計算していませんが。。
遮光環を削り、ドローチューブを延長し直接31.7mm径のアイピースを放り込む
改造がよいかもしれませんね。
書込番号:16916592
3点
その後…ものは試しと思い改造してみました。
・第一遮光環(と呼ぶのか知りませんが、一番対物側の遮光環)を奥へ10〜15cmほど移動
・ドローチューブ内の遮光環を削り、ほほ除去(残り2mmほど)
・正立ミラー - ドローチューブ間の遮光環を削り、完全に除去
・ドローチューブと正立ミラーの接合部の内筒を短くし、内径を広げる
上記の改造で
ドローチューブ格納時68mm、
ドローチューブを1/3繰り出すと74mm
ドローチューブを1/2以上繰り出すと75〜76mm*
まで改善されました。
*レンズ押さえ代の関係で75ないし76mm以上は無理なようです。
ドローチューブ格納時のケラレは残ったままですが、
通常はドローチューブを1/3程度以上繰り出した状態で使用するので
切断してもあまり効果が得られないと思いそのままとしました。
また、遮光環除去に伴い迷光が増えたため、レンズのコバを黒く塗り、
正立ミラー部内壁にティッシュを貼り黒く塗りました
(そのままだとミラー周辺の樹脂部で反射します)。
ほかにも色々光っている箇所があるので気休め程度ですが手直しをしました。
改造時の注意点としては
@光軸がずれるのでレンズの向き(回転軸方向)や前玉・後玉の配置などを
必ず控えてください。
…控えてそのまま組んでも粘着テープの糊の厚みの分でズレます。
そもそも、元からずれていましたが。。
A一応迷光処理がなされているのでドローチューブ内の遮光環を削るときは
養生(マスキング)が必要です。
B第一遮光環を中へ押し込む方法での改造は、
対物レンズ側に新たに遮光環をもう一枚追加した方が良いと思います。
第一遮遮光環の内径を中心軸をずらさず真円に削れるのであれば
位置を変えずに削ったほうが良いです。
Cメーカーの保証がなくなるので改造は自己責任にてお願いします。
改造後、実際に星を見るとかなり明るくなりましたが、
像は相変わらずパッとしないので現在調整中です。
簡易光軸調整アイピースで光軸調整を、
ニュートンリングでレンズの芯出し調整を行いましたが
結果がいまいちなので前玉と後玉とで
光軸がずれているのでしょうかね。
そこのところはあまり詳しくないので
星像で地道に調整するしかないようです。
調整機構がないためどうなることやら。。
書込番号:16956379
2点
その後、正立ミラー部を除去し、Vixenの31.7mmの天頂プリズムを
紙を噛ませた状態で無理やりねじ込んでみました。
正立ミラーの分、光路長が足りなくなるため
とりあえず天頂プリズムx2を通しています。
木星の縞二本以外に若干モヤっとしたような線があるようなないような…。
大赤斑は粘ってみましたが無理でした。
土星は高度が低い上、天候に恵まれずきちんと見られていませんが
A環とB環の色が違うことは識別できたような。。
これをカッシーニの間隙が見えたとは言えないですが
この辺りがこの対物レンズの限界でしょうか。
Vixenの80mmF11アクロではもう少しはっきり見えます
(こちらも条件に恵まれず。比較のため天頂ミラー2個通してます。)。
TL880は集光力、取り回し以外はノンコートの60mmF15アクロ
(辛うじて大赤斑が見えます)にすら完敗しています。
接眼部流用の目星は付いているのですが部品取りの個体の方が
よく見える機種、かつ値段も高いのでわざわざ改造するのもなぁと。。
今は正立ミラー部と24.5mmアイピースに戻していますが像がすっきりしない
原因はミラーと付属の天頂プリズムでほぼ決まりのようです。
書込番号:17289762
1点
最終報告
・対物レンズ〜第一遮光環までの鏡筒内壁
・フード
・レンズ押さえ
・ドローチューブ内の未塗装部(何故か一部だけ未塗装だった)
に植毛紙を貼りました。
レンズを外したついでにもう一度レンズの芯出しを行ったところ
木星の大赤斑が辛うじて見えるレベルになりました。
分解能ではVixenの80mmF11アクロにあと一歩といったところです。
今の状態であれば60mmF15アクロより明らかによく見えます。
Vixenの70mmF12アクロより若干TL880(80mmF10)が勝るように感じました。
色収差は60mmF15に及びませんが80mmF11より圧倒的に少ないです。
すっきりした見え味で、やはりレンズ自体はそこそこ優秀なようです。
ただ、私の持つ個体のレンズは長年レンズセルに斜めから圧迫されていたせいか
若干変形しているようなので完全なものだともう少し奇麗に見えるのかもしれません。
旧型TL880(白黒鏡筒仕様)のダメな点をまとめると
・大きな欠点
1.遮光環の位置、大きさが不適切
2.接眼部に内蔵されている4枚のミラーの品質が悪い
・小さな欠点
1.光軸のズレ(鏡筒、レンズセルの加工、取り付け精度が悪い)
2.天頂プリズムの品質が中の下くらい
3.内部塗装が一部省略されている
架台はグラグラと書きましたが
いわゆる粗悪品と比べるとしっかりしています。
「PORTA経緯台と比較すると揺れが大きい」に訂正しておきます。
書込番号:17503164
1点
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| 4 | 2014/05/11 9:08:24 |
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