その他オーディオ機器 > LUXMAN > MQ-88uC
35年前に作った本機と同じ真空管と回路構成の「Luxkit A3550」を35年ぶりに鳴らしました。
実家の物置に眠らせていたものです。
電解コンデンサが抜けているかと思いましたが、一切電源ノイズは無く、
当時は無かったハイレゾ音源で、ハイレゾスピーカーを見事に鳴らしてくれました。
綺麗な音で鳴ってくれるとは思っていませんでしたので感激です。
いまから35年前は中国は工業化されていませんでしたから(・・・本当です)
使われている電子部品はすべてバブル絶頂期の日本製かアメリカ製。
パワー管はGE、電解コンデンサはルビコン。出力トランスはLUXです。
真空管のゲッタもしっかり残り、バイアスも狂っていませんでした。
出力トランスのタップ8Ωのまま、3Ωのスピーカーで音量を上げたところ、
5Aの電源ヒューズが飛んでしまいました。
無理をさせて出力トランスを焼いてはいけないので、静かに聴いています。
真空管の音は透明感があります。音源のザラつきを和らげてくれるためでしょう。
書込番号:25490333
2点
MQ-88uCは、5極パワー管を3極管動作させています。
4極目のスクリーングリッドをプレートへ抵抗を介して接続して動作を止め、
3極管動作させています。5極動作より真空管色が強まるそうです。
A3550は組み立てるときに動作を選択します。
せっかくのビーム管と思い、スクリーングリッドにもバイアスをかける
5極管動作を私は選びました。ですから出力が50W取れることになっています。
ただ、音響的にはFETに近い動作になるそうです。
NFBのON/OFFができ、ダイレクトな音を好む人はOFFにするのですが、
OFFにしてしまうと、周波数特性のフラットさが乱れ、音像がぼやけます。
なのでNFBはONにし、本機種と同じ動作にさせています。
キット価格は15万円くらいでした。いまの30万円くらいでしょうか?
組み立てるのに3日かかりましたが、いい想い出です。
35年前のはんだ付けや、内部配線ビニールコードが一切痛んでいないことも驚きでした。
この辺りの細部パーツまでもが「MADE IN JAPAN」だったことが幸いしているのでしょう。
書込番号:25490781
2点
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