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エプソンヘッドの機構

2004/12/05 02:24(1年以上前)


プリンタ > EPSON

スレ主 TAILTAIL2さん

別のスレッドで、「エプソンプリンタはクリーニングが異常に多い」
という質問がありましたので、簡単に解説しておきます。

インクジェットのヘッドの構造は、大きく分けて二通りあります。
エプソンの「ピエゾ方式」
 >インクに一定の電気的な周波数を加えて、そのパルスでインク
  を吐き出すもの
HPの「サーマル」・キヤノンの「バブルジェット」方式
 >インクに熱を加えて、液体の沸騰(膨張)で、インクを吐き出す
  もの

ピエゾ方式は、周波数のコントロールにより、インクのドロップサ
イズをコントロールしやすく、エプソンは「マルチサイズドット」
として、1個のインク吐出口から、3つの大きさのインクをドットと
して打つことが出来ます。小径のインクドットとなり、高精細かつ
綺麗なスクリーニングを実現しやすいです。
またノズル数が少なくても効率的にノズルを利用でき、電気的な方
式のため、染料・顔料・溶剤(大型機で使われています)など、さま
ざまなインクが同じヘッドで利用できます。PM-G920・PM-G820は基
本構造が同じヘッドで、染料・顔料に対応できた端的な例です。

またサーマル・バブルジェット(加熱)方式は熱を加えているため、
どうしてもヘッドが劣化しやすいのですが、ピエゾ方式は基本的に
「交換不要」です。
(インクの目詰まりをしない限り・・ですが)

反面、ピエゾヘッドは構造が複雑で製造コストが高く、多ノズル化
しにくいという弱点があります。ヘッドコントロールがシビアなた
め、ユーザではヘッド交換は、キヤノン・HPのようには出来ません。

また、サーマル・バブルジェット方式は、ヘッドを加熱して、常に
印刷しているので、常にヘッドに対して負荷をかけており、結果、
インクが多少詰まっていても、インクが膨張・吐出する間に改善し
やすく、また熱が加わっているので、インクが固まりにくいという
利点があります。
対し、ピエゾヘッドはパルスによる吐出のため、インクの押し出す
力には限界があり、また加熱しているわけではないので、いったん
インクが固まってしまうと、改善しにくいという欠点があります。

この辺りが、キヤノンに比べて、エプソンのプリンタが「クリーニ
ング」回数が多い理由です。

またピエゾヘッドのコストの高さは、そのままノズル数の限界とな
ります。サーマル・バブルジェット方式のヘッドは、多ノズル化に
より、高速化しやすい点が上げられます。


エプソンのピエゾヘッドはまとめると
(長所)
・ヘッドは加熱方式でないため、基本的に交換不要である
・マルチサイズドットにより、綺麗なスクリーニング・描写が可能
・パルスを利用するため、染料だけでなく、顔料(PX)インクが使える

(短所)
・サーマルに比べ、ヘッドの目詰まりがシビアである
 (ヘッドの目詰まりを避けるために、自動でクリーニングしている)
・製造コストが高く、ノズルを増やしずらい =印刷スピードに限界
・ユーザーレベルでの交換は基本的に出来ない


エプソンの場合、確かにインクの消費量はHP・キヤノンに比べ多くなり
ます。反面、キヤノンは使用量が多くなると、ヘッドの交換が必要にな
ります。(平均的なヘッドの寿命までは存じませんが)
ただ、最近の機種は、センサーがしっかりしているのか、ほんと、定期
的に使っていれば、そうそう目詰まりのトラブルは起きなくなりました。


ちなみにHPの大型機ですと、なんとインク1.5本〜2本ほどでヘッドは
交換することとなります。1本で600ml以上ですから、2本といっても、
相当なインク量ですが。

ちなみに過去機種であるPM-700やCC-600PXは目詰まりが多かったですが
PM-G800やPX-G5000は週2-3回使ってやれば、異常なほど自動クリーニン
グは行われません。メーカのコスト計算にこのインク量が入っているか
は知りませんが・・・

なおPX-G5000は、インク2セットを使って、A4全面写真出力を約200枚
ほどこなしました。ぶっちゃけ、使用量の多いのは、CMYフォトKの4色
+グロスオプティマイザのみで、RGマットKはあまり使われません。

写真だけを主眼におくと、CMYフォトKグロスOPが「1」に対して、
RGは「1/3」・マットKは「1/10」程度のインク使用比率です。
8色機と言っても、メイン5色で、RGは色域を広げるために補う程度
にしか使っていないようです。キヤノンのiP8100も同様です。

写真の画像にもよりますし、インクの使用比率もそれぞれ。
メーカの数値を鵜呑みにせず、雑誌評価などもご参照ください。

書込番号:3586959

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麻呂犬さん
クチコミ投稿数:16279件Goodアンサー獲得:1329件

2004/12/05 09:11(1年以上前)

>反面、ピエゾヘッドは構造が複雑で製造コストが高く、多ノズル化
しにくいという弱点があります。ヘッドコントロールがシビアなた
め、ユーザではヘッド交換は、キヤノン・HPのようには出来ません。

何機種かヘッドの取り外しと組み立てをした経験からすると、単にヘッド交換を想定しない作りなだけだと思います。
個人で組み立てても印刷結果は良好です、この点を踏まえると単に他メーカーの真似はしたくなかった、特許や実用新案の壁等が関係しているかもです。
もう一つ、最初にインクジェットプリンターを購入する時キャノンはヘッドが店頭で販売されているのを見て「キャノンはヘッドがすぐにダメになるのか?」と思いました、この辺のイメージ感もあるかと?

自宅ではエプソンばかり使っています、会社では色々なメーカーを使っています。
画質なんかはエプソンがやはり好みですね、キャノンの速度は軽快です。
これからのエプソンにして欲しい事は速度アップです、ヘッド単体の作りが難しいのなら本体サイズが大きくなっても良いからダブルヘッドなんかはどうでしょうね。
キャノンの速度を超える日は来るのでしょうか?期待しています(^^)/

書込番号:3587542

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tentonさん

2004/12/05 15:03(1年以上前)

エプソンで、インク交換して沢山印刷かけて放置して、
帰ってきてみると、ことごとく目詰まりで失敗したことがあって、
これは、トラウマになっています。

キヤノンでも、目詰まりすることはあります。
でも、全滅することがないのです。
数ページ後には自然に改善するので、手動クリーニングは不要。

大判プリンタでは装備されてるみたいですが、
センサーでリアルタイムで目詰まりを監視して
ノズルの半分くらいが目詰まりしていても、
正常に印刷できる機能があればいいなぁと思います。

自動目詰まりチェック&クリーニングといっても、
インクを大量消費する方法はやめて欲しいです。

あと、単色クリーニング機能も、そろそろ必要だと思う。
インク交換時に他の色が目に見えて減るのは、
やはり納得できない人の方が多いと思う。


今のところ、エプソンの方が画質が良いと思うので、
私は、速度が遅いのは納得できます。
逆に、キヤノンが多少画質が劣っても、その分速いので、
それぞれ、各社の特徴として納得できる。

書込番号:3588815

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