こんにちは。
オーディオ&音楽を愛して30ウん年。ここ10年はもっぱら出張がてらポータブル環境で音楽を楽しんでいる、Jazzおやじです。
不覚にもインフルエンザに感染してしまい自宅療静中。堪らなく暇なので・・・
かつてから試したかった事を確認してみました。
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注意)
本スレは相変わらず僕個人的な独断/偏見に満ち溢れていますのであくまでも暇つぶし的に眺めて頂きたく思います。
また、私の当てにならない聴覚/感性の評価なので決して間に受け無い様宜しくお願い致します。
ただ、こう言った試行や捉え方は一つの提言になるかもしれないと想い僭越ながら投稿しました。
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ポータブルとは言え妥協が出来ないマニアなおやじがポータブル環境での音楽プレーヤーを追求し続けてきましたが・・・
とうとうソニーから史上最強/最高音質を謳うウォークマン@ZX-1が販売されましたね。
音楽プレーヤーを追い続け、なお且つソニーファンとしては買わない理由は見当たりませんでした。
しかし!本当にこのZX-1は史上最高を謳うに相応しいのか?
今まで、ソニーのウォークマン(シリコンプレーヤ?)にはその都度、期待を裏切られてきました。
そんな中、僕の出張のお供で新幹線や飛行機の中で及第点を与えられるソニーの音楽プレーヤはイレギュラではありますが以下2つ。
@ポータブルCDプレーヤー Discman D-E305 出力:15mW/16Ω 1bit/DAC 1997年製
→今から20年近く前のPCDPだが音は折り紙付き。現在でも僕のポータブルプレーヤのリファレンス。
現在のPDAが束になってもこのクオリティはなかなか揺るがない。→ 壊れない様に祈っている。
APCMレコーダー PCM-M10 出力:20mW/16Ω
→これまでのDAPの音に満足出来なかった折、ひょんな事から出逢いそれから常用。
元々スタジオミュージシャン御用達な道具、音が悪い訳は無かった。
関連スレ→ http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14646602/#tab
さて、この史上最強/最高音質のウォークマンZX-1は果たして上記ソニーの兄貴分を超える事が出来たのでしょうか?
エージング時間も100時間を超え音質もこなれてきたと思われるZX-1と上記2機種のソニー最高音質?を掛けて異種格闘技を開催!
<対象プレーヤー>
@DAP ZX-1
APCMR PCM-M10
BPCDP Discman D-E305
<対象曲>(選曲が古くてスミマセン、でも一級!)
@Jazz(トリオ)マイ・リトル・スェードシューズ/西 直樹(最優秀録音賞受賞)
AJazz(ライブ)ワルツ・フォー・デビー/ビルエバンス
BVocal(jazz)Life/綾戸智恵
CClassc(交響曲)チャイコフスキー・バイオリン協奏曲/チョン・キョン・ファ
<ヘッドホン>
Sony CD-900ST(音評価のリファレンスはこれ)
さて、どんな結果になったのでしょうか・・・
書込番号:17182866
2点
さて、評価です。
(音量/最大音量出力能力)
@DAP ZX-1 → 最大音量で鑑賞視聴レベル(15mW/16Ω)
曲によってはやや足りない/大きいものがあるがほぼボリュームMAXで丁度良い鑑賞レベル
あともう少し出力レベルに余裕があれば・・・残念。
音圧を合わせる為にここのレベルに他のプレーヤーは合わせる事にする。
APCMR PCM-M10 → 21/30段のボリュームで同音量(20mW/16Ω)
この機種は当然スタジオモニターヘッドフォン(本HP)を意識している模様で十分な出力レベル。
BPCDP D-E305 → 8/10目盛のボリュームで同音量(15mW/16Ω)
ZX-1と同スペック(15mW/16Ω)にも関わらず余裕有り。
聴感上MAX3dBアップ位ありそうなのでどちらかのスペックを疑う。
選曲は録音が古いものやダイナミックレンジが広い録音の為か平均音量が取りにくい素材。ポップス系とは一線を課すが・・・
CD-900STはインピーダンスは高いが能率が高いので鳴らしやすく比較的音量が取り易いはずだがZX-1の結果は非常に不本意。
上記のABの結果を見てもZX-1の最大出力15mW/16Ωは怪しいと思わざる得ない。
そもそも業界リファレンスヘッドホンのCD-900STを余裕を持って鳴らしきれずに何を持って(何をリファレンスに)史上最高音質の評価を下したのか・・・
(音質)
@DAP ZX-1 → (Jazz)
音場広く、分離良い音を聴かせる。
ピアノも綺麗だがアタックが弱い。良い意味で線が細いが厚みや押し出しも薄くイマイチ。
弱ドンシャリだが低音がブーミーで締まらず、ベースの押しも弱い。
(Vocal)
分離が悪く、S/Nの悪さが目立つ。ボーカルの艶/音色は普通。音程は低音寄り過ぎでブーミ気味。
(Classic)
S/N悪し、分離感も並み、スケール感乏しく、玄の響き/音色は並み、重低音足りず、定位感無し。
APCMR PCM-M10 →(Jazz)
音場はそこそこ、アタック強い、線は普通、厚み有り。ピアノのタッチが強く、ベースの押しが強い。
(Vocal)
S/N良し、分離感良し、ボーカルの艶/音色は普通。
(Classic)
スケール感並み、分離感並み、玄の響き/艶は良し、定位良し。
BPCDP D-E305 →(Jazz)
音場は広い、線は普通、分離感良し、解像感有り、ピアノのアタック強く、スネアの分離も良い。
(Vocal)
S/N良し、分離感良し、ピアノのタッチ良し、ボーカルの艶/押し出し良し。
(Classic)
スケール感有り、分離良し、玄の響き/艶/余韻良し、定位良し。
上記結果は一重にCD-900STを鳴らしきれる能力が有るか?否か?が命運を分けたと感じました。
書込番号:17182971
3点
先の結果はZX-1がCD-900STを鳴らしきれなかった・・・?
そもそも、ターゲットヘッドフォンでは無い!と考察してターゲットイヤホンの一つと思われるMDR-EX1000に変えて再評価してみました。
結果・・・
確かに音量的には少し余裕が出ましたが・・・(そもそもEX1000も能率の良いイヤホンでは無い)
上記で挙げた結果に大きな変化は無く、CD-900STより厚みや押しが出たものもS/Nの悪さや低音のボワ付きが目立つ結果となり改善しませんでした。
何故に!? どうして? 何か間違ったか・・・? 残念!
PS.
漏れてましたがファイルは全て.Wav
ZX-1の設定は全てOFF。
その後、DSEE HX等をONにしましたが結果は変わらず。
書込番号:17183475
2点
最後にこれら音楽プレーヤにPHPAを接続したらどう変化を見せるのか?を検証して最後にしたく思います。
セレクトしたPHPAはなるべく色付けせずにしっかりヘッドフォンをドライブ出来るもの。(アシストだけに徹する)
但し、目的がポータブルなのであくまでPHPAであること。
と言った点を加味して、実績有る以下PHPAにしました。
「オペアンプ+ダイアモンドバッファ」ヘッドホンアンプ(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)
ダイヤモンドバッファは色付けが殆どなく負荷のヘッドホンのインピーダーンスに影響も受けづらい信頼出来るアンプ。
オペアンプにはこれまた色付け無く、信号の立ち上がり等で足を引っ張ること無い高速オペアンプ@LT1364を搭載。
リファレンスPHPAという位置づけでセレクトしました。
問題は接続方法です。
ZX-1以外のプレーヤはLine-Outを常備していますがインターフェース/受け渡しレベルを同じにする為に下記にしました。
(インターフェース)
各プレーヤー共にヘッドホン出力
(レベル)
・ZX-1:音量@MAX
・PCM-M10:音量@21/30段
・D-E305:音量@8/10目盛
さて、このPHPAを加えての結果は・・・
(各プレーヤー)+(PHPA)+(CD-900ST)
基本的にドライブしきれていなかった低域の質感や高域の解像感等が全体的にアップしましたが
上記した結果の傾向が大きく変わる事はありませんでした。
最後にリファレンスに解析的に聴くのでは無く、音楽性を楽しむ聴き方をしたい・・・と
ヘッドホンをCD-900ST → AKG@K702 に変更して聴いてみました。
(各プレーヤー)+(PHPA)+(K702)
すると・・・
いやー、びっくりしました!あまりの豹変に。
音質云々の以前に・・・
・ZX-1は音が痩せて、平凡で聴いていられない。
・PCM-M10は一気に立体感と分離感が向上、音が生き生きしている。
・D-E305は更に立体感、躍動感に溢れ音場がアップ。定位もびしっと決まる。
K702は能率も悪く鳴らしづらく上位のアラを目立たせるヘッドホンの最右翼ですが改めて痛感。
S-Master HXと従来のアナログ構成のPHPAの相性を疑うべきなのか・・・
それとも、ZX-1そもそものベース能力を疑うべきなのか・・・
書込番号:17185648
1点
さて考察1です。
テストでは散々な結果となったZX-1ですが・・・
ではそもそも今まで僕がなにを持ってZX-1を聴いていたかと言うと、下記、カスタムIEM類です。
@Shure SE-535 リモールド/Rooth
ACanalWarks CW-L12
B須山補聴器 FitEar MH333
出張/新幹線/飛行機/長時間移動と言った騒音環境から少しでも静寂性/遮音性/安定した装着性を
最重視してもっぱらカスタムIEMを日頃常用しております。
これらIEMは能率が非常に高く、マルチウェイの有/無しにも関わらずとても鳴らしやすいイヤホンです。
これらIEMで聞いていると先に挙げた様なアラは目立たずなかなか高音質な音楽を提供してくれていました。
そもそも、ZX-1の想定するリファレンス出力(イヤホン/ヘッドホン)は何なのでしょうか?
ZX-1の製品コンセプトを再確認してみます。以下抜粋
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[ 音質設計担当 ]
ひとことで言えば、できるだけ色付けのないフラットないい音。
世の中にあるさまざまなヘッドホンの個性を生かすサウンドを目指しました。
ただし、あくまでもポータブルオーディオなので、
「家で使うようなオープンエアー型の大きなヘッドホンをメインには考えず」
モバイル環境で使うものを中心に、ソニー製だけでなく他社のものも聴きながら音を作り込みました。
ピュアオーディオの血が入っているようなHi-FiサウンドがZX1の個性だと思います。
[ 商品企画担当 ]
ZX1は高価格帯の商品ということもあり、購入される方は確実にミュージックラバーなので、
お客さま自身がお気に入りのヘッドホンを持っている可能性が高いと考えました。ですから、
「ソニーが決め付けるのではなくお好きなヘッドホンの音色で音楽を楽しんでいただくことを意図しました。」
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となっています。
噛み砕き解釈すると・・・
「いわゆる常識的なポータブル用途で汎用的なヘッドホン/イヤホンの接続(駆動)可能な出力を目指した!」
と読み取れます。
それで有るならもう少し出力レベルに余裕(マージン)が有って然るべきと考えるのは僕だけでしょうか?
いや、このプレーヤーでポップスやロック等を聴く事に限定すれば良いのでしょうが・・・
(又は、近年の録音にありがちな録音レベルが高すぎるもの)
当然、この最高音質を謳うならば価格からしてもターゲットは音楽鑑賞マニア。
ダイナミックレンジ広いフルオーケストラや古い録音の銘盤/名曲達が中心となってくると考えるの当然。
音楽プレーヤーで最大のマーケットシェアを誇ると思われるIPod。
これらIpodをリファレンスに数あるイヤホンメーカーは商品開発していると考えるのが妥当。
出力レベルは公表していないが、ZX-1と手持ちのIPodTuch 4th と比べると明らかに最大出力レベルは低い。
(IPodTuchとのMAX差は聴感上3dB以上の開きはありそう)
また、先行して販売されたライバル?AK100。
出力レベルは公表の16Ωまでインピーダンスが伸びていれば・・・約30mW/16Ω
ZX-1の15mW/16Ωに大きく差を付ける。
(実際に試聴した音量感覚)
・ZX-1 :MAX
・IPodTuch 4th : 14/16段階
・AK100 :67/75段階
この結果は音質云々の前にいかに汎用的な環境(イヤホン/ヘッドホン)に適合するというコンセプトに反する内容に直結すると思うのだけれど・・・
どうして、この基本コンセプトを左右する本スペックを抑えてしまったのでしょうか。(競合する他社以下に・・・)
書込番号:17185696
3点
最後にまとめの考察2です。
そもそも、鳴らしきれないイヤホン/ヘッドホンはPHPAのアシストに任せるというコンセプトだとします。
仮にそうだとしても使い辛い面が露呈します。
@Line-OUTを持たない
APhone-OUTからの接続ではレベルが足りない/音質に満足出来ないPHPAが出てくる可能性が有る。
BS-Master HXと一般的なPHPAの接続相性が余り良くない感を受ける。
Cデジタル出力接続可能なのPHPAはPHA-2しかなく汎用性/拡張性が著しく損なわれる。
詳細説明はあえて控えますが・・・
・DAP直挿しではイヤホン/ヘッドホンを選び・・・
・PHPA接続では更に接続されるPHPAを選ぶ・・・
ソニーの目指す商品コンセプト「ポケットサイズの最高の音楽体験」・・・
幸いにも僕自身は鳴らしやすいカスタムIEMのおかげで体験に近い場所にいると思っていますが・・・
ソニーが謳う「最高音質」を万人がその恩恵を受けるにはハードルが高そうです。
最後はテーマの異種格闘技?から大きく脱線してしまって申し訳ありません。
また、独断/偏見の持論を振りかざし板を汚してしまいましたが・・・
「そんな訳ねーだろ!」と大きく笑い飛ばして頂ければ幸いです。
書込番号:17185993
3点
ザ・デストロイヤーさん
興味深いレポートありがとうございます。
二点ほど補足します。
ZX1のラインアウトはWMポートから取れます。
専用のケーブルが必要ですが。
それでも私は過去のWalkmanと比べて出力不足は感じています。
もう一つ、ZX1のデジタル出力を受けられるポータブルDACは複数確認出来ています。
ですが、PHA-2を含めて接続が安定しない難点はアリですね〜
書込番号:17245266 スマートフォンサイトからの書き込み
1点
Koontzさん
こんにちは。
返信が遅れて申し訳ありません。
こんな偏見スレに起こし頂き、恐縮致します。
また、丁寧に補足頂きましてありがとうございます。
そうでしたね。Line-OUTはWMポートから出力出来ました・・・汗
専用ケーブルで確認してみました(Fiioの安いやつ)
何故かPhone-OUT@MAXより音量が取れず。
音質設定でWM-PORT設定を触ると音質が変化してしまうのでリファレンス目的ではNG。
結果、Phone-OUTより悪い結果となってしまいました。
どうもS-MasterになってからWMポートからの出力は調子がイマイチ。(使い方が悪い?のかも知れませんが)
なのでカスケードインターフェースはもっぱらPhone-OUTにしています。
また、いつの間にかZX-1のデジタル出力を受けられるポータブルDACが出てきたのですね・・・これも汗、汗。
ただ、本機のコンセプト「ポケットサイズの最高の音楽体験」をハッキリ謳うのなら、正直ヘッドホン位朗々と鳴らせる出力が欲しかったですね。
出力的には250mw/16Ω位あれば、いやAKG@70Xシリーズやゼンハイ@HD600/650、ベイヤー@Tシリーズ位を視野に入れると500mW/16Ω(〜600Ω)。
これ位の出力は欲しかったですね〜。アンプ部はデジアンですから!
いや、これくらいのインパクトが出せれば「据え置きコンポレス!」と言った新しいライフスタイルの音楽鑑賞の提案。
プレーヤー(ウォークマン)からワンストップでどんなヘッドホンにも最高の音楽を提供する。「どこでも好きな場所で最高の音楽体験」。
初代ウォークマンが世に出た時の強烈なインパクト「ポータブルで高級オーディオコンポの音を体験」に近づく、
正に「現代のウォークマン!」と言った画期的な企画にも成り得たでしょうに・・・
購買層も音楽鑑賞マニアが主のはずですから。
まあ、難聴障害に対するPL法対策やら何やら色々制約が有るのでしょう。
でもね、こう言ったライフスタイルを一新する様な斬新な企画や挑戦を是非ソニーには期待したいものです。
書込番号:17255385
2点
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