間もなく3年になる初期型ドルフィンLong Rangeです。
今回は低SOC領域での走行距離と、消費電力量から推定できるバッテリー容量について。
過去に記録した画像を使って検証してみます。
まずメーカー公表値。
・バッテリー総電力量 58.56kWh
・WLTC航続距離 476km
�@ 消費電力量からバッテリー容量を逆算
こちらはSOH約92%の頃の走行記録です。
・実走行距離 421.2km
・運転時間 10.5時間
・電力消費量 49.5kWh
・残SOC 6%
・残航続予想距離 31km
実走電費は
421.2km ÷ 49.5kWh = 8.51km/kWh
100km当たり11.75kWhです。
また実走421.2km+残31km=452.2km。
カタログ476kmの約95%となります。
さてバッテリー容量。
SOC100%から6%までの消費であることを前提に、
49.5kWh ÷ 0.94 = 約52.66kWh
つまりメーター表示を基準にした使用可能容量は約52.7kWhと推定できます。
一方、58.56kWhにSOH92%を掛けると
58.56 × 0.92 = 53.88kWh
差は約1.22kWh。
表示上のSOC0%以下に残す領域や計測誤差などを考えると、かなり整合性が高い数値ではないでしょうか。
ただし車載の電力消費量表示がバッテリー放電量を完全に反映しているかは未確認ですので、あくまで概算です。
�A SOC10%から3%まで追い込んだ別の走行記録
こちらは以前のSOH95.2%時の記録。
画像の数値を並べます。
SOC10%
* 実走448.9km
* 残航続49km
* 合計497.9km
SOC5%
* 実走472.3km
* 残航続25km
* 合計497.3km
SOC3%
* 実走480.5km
* 残航続16km
* 合計496.5km
SOC10%から5%では23.4km走行。
残航続予想距離は49kmから25kmへ24km減少。
SOC5%から3%では8.2km走行。
残航続予想距離は25kmから16kmへ9km減少。
つまりSOC10%から3%まで31.6km走行し、残航続予想距離の減少は33km。
実走行距離+残航続予想距離は
497.9km → 497.3km → 496.5km
低SOC領域に入っても、少なくとも3%までは大きな崩れが見られません。
SOC消費率から単純換算しても
480.5km ÷ 0.97 = 約495.4km
残航続予想距離を足した496.5kmとも近い数値です。
なお、この記録でもカタログ476kmを約4.3%上回る計算になります。
�B 今回の考察
EVのバッテリー容量を考える場合、
メーカー公表の総電力量と、実際にSOC100%から0%まで使用できる電力量は必ずしも同じではありません。
さらに経年劣化によるSOH低下も加わります。
今回の52.7kWhという推定値は、SOH92%の状態とかなり整合します。
また、SOC10%から3%の実走記録では、航続予想距離が急激に破綻する現象は確認できませんでした。
単に走行可能距離の予想表示だけを見るより、実走距離、SOC消費率、消費電力量を揃えて比較すると、車両の実力が見えてきます。
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