DP1発売前にFoveonの色(藤の花)について質問していた者です。
あの時は、デジカメは単に紫色が苦手なのではなく、苦手な紫(Violet)と得意な紫(Red+Blue)
とがあるのだという示唆をいただき、参考になりました。ただし、それはベイヤー方式のデジカメの話で、
Foveon方式採用のDP1に当てはまるかどうかは不明なままでした。
もしDP1が紫(V)を識別できるなら、今までさんざん苦労してきた藤の花の撮影に有利になる
かもしれない---そんな期待を抱いてDP1を予約購入し、先日ふと思い付いて三角プリズムを使った
簡単な実験をしてみました。以下、その結果をレポートします。(長文失礼します。)
実験内容は、自宅の屋根裏部屋で、天窓から差し込む光を三角プリズムに照射して、壁に垂らした白い紙
に映る太陽光スペクトルをDP1で撮影するというものです。普通の紫の被写体だと紫(V)なのか紫(R+B)
なのかよく分かりませんが、太陽光スペクトルなら間違いなく紫(V)なので、確実です。あわせて、
今まで愛用してきたFinePixF710と同F31fdでも撮影してみました。
(光のあたっている部分と周囲の輝度差が激しいので、スポット測光で写しています。それ以外の撮影設定
はオートです。)
(現像は、DP1はSPP2.4でオールリセット後、白い紙の部分に対してグレイピッカーを当てました。
F710のRAW現像はPhotoshop Elements 4.0 でDNG変換後(リニア画像変換にチェック)、SILKYPIX3.0(Free)
で開き、デフォルト設定に対し白い紙の部分にホワイトバランスのピッカーを当てました。
F31fdはJPEG撮影で、やはりSILKYのピッカーを当てました。この状態だと明るすぎて細部を比較しにくい
ので、SILKYPIXの露出補正でそれぞれを調整しました。色に影響が出るといけないので、彩度やカラー
バランスなど他のパラメーターはいじっていません。)
画像を見ていただくと分かるとおり、DP1は紫(V)と青(B)がしっかり識別できていました。
これは嬉しい結果です。一方、愛用してきたF710は残念ながら紫の領域がほとんど青一色になってしまい
ました(ショックです。でも好き)。
面白かったのはF31fdで、スタンダード・モードだと青の領域も含めてほとんど紫一色になるのですが、
Fクロームモードでは逆に紫の領域も含めてほとんど青一色になりました。つまりF31fdが、この色領域を
紫主体にするか青主体にするかは、後から画像処理でどちらにでもできるけれど、紫(V)と青(B)の
ちがいを正しく認識して別ものとして扱う処理をできているかというと、どうも十分とは言えないようでした。
今回の比較結果がベイヤー方式とFoveon方式の違いの現われなのか、コンデジとデジイチ基準のカメラ
との違いなのか、分かりません。少なくとも、DP1が期待に応えてくれる能力を持っていることは分かり
ました。簡単な実験なので、皆さんもご自分のカメラで試してみてはいかがでしょうか。(つづく)
書込番号:7559949
10点
実験のつづきです。
今度は、デジカメの得意な紫(R+B)がちゃんと写ることの確認です。
太陽光スペクトルをDP1で写した画像を、等倍で切り抜いてノートPCの液晶画面に表示させます。
すると液晶は紫(V)に相当する領域を紫(R+B)で表現します(このことは20倍のルーペを液晶
画面に当てて見ると確認できます)。
ということは、このPCに表示させた「太陽光スペクトル画像」をもう一度写真に撮りなおせば、
どのデジカメで撮っても、青(B)の領域と紫(R+B)の領域を区別して写し取ってくれるはずです。
やってみました。
今回はフルオート撮影ではなく、ISO400、F値開放、という条件にそろえての撮影です。
現像方法は、太陽光の場合と同じです。彩度はいじっていないので、まちまちです。
結果は、予想通り、どのデジカメでも青(B)と紫(R+B)が区別されました。
(但しF710の場合、現像ソフトに純正のHyper-Utility3を使うと、なぜか出るはずの紫が出ません(!!)でした。
使いこなせてないです。SILKYPIXで現像すると普通に紫が出たので、こちらを採用しました。)
まとめると、紫(V)が被写体の重要な位置を占めていて「色に関してここは譲れない」という場面では
DP1が活躍しそうです。被写体が紫(R+B)だったり、あるいは紫(V)が画面の中でとくに重要でない
場合は、F710やF31fdでも大丈夫です。
なお、これは素人の思い付き実験なので、厳密な比較ではないことをお断りしておきます。
どうか参考程度に考えてください。
書込番号:7559984
8点
きつねの窓さん こんにちは。
紫に懸ける情熱、素晴らしいです。屋根裏の実験室はニュートンのようで(ニュートンもプリズムが好きでした)素敵です。内容も興味深いです。
思いだしました。きつねの窓さんの投稿とそのレス。確か「紫の波長には、青素子が反応するが、赤素子は反応できない、紫は青+赤で合成する。従って、コンデジで紫は写せない」という説明でしたね。
フォビオン素子は、同じ場所に入ってくる光の透過率の違いから色を判別する方式なので、光のスペクトルの各色と透過率特性とを一対一に対応づけれれば、紫も再生できるように思います。
それにしても、DP1は不可能であった紫を綺麗に表現していますね。藤の花の実写例を期待しています。
書込番号:7560058
0点
見てわかりやすい、素晴らしいテストですね。結果参考になりました。△プリズムをお持ちとは(^▽^)
私もF31fdは持っていて、色については疑問符を拭えなかったので、理解が深まりました。
DP1で撮った紫色の花をUPしときます。残念ながら青紫(V)ではなく赤紫(R+B)ですが・・・
書込番号:7560084
0点
きつねの窓さん、すごい熱意を感じます。某国の総理大臣にもコレくらいの拘りが欲しいですね。たまたま今日DP1と初デートをした際の絵がありましたので貼ります。小雨の中、何も考えずに撮ったもので、紫(?)の花たちをトリミングしています。
書込番号:7560421
0点
将軍と大奥さん、
ニュートンを思い出されたとのことで、大変恐縮です。屋根裏部屋というものは、夏の夜は日に焼けた
屋根からの赤外線で異様に暑く、冬は明け方の放射冷却で異様に冷える過酷な場所なんですが、
光を相手にする時はとても良い環境を与えてくれます。それはともかく、投稿した画像を問題なく見て
いただけているようで安心しました。
NARUSICAAさん、
三角プリズムは、DP1予約後にこの実験のために購入しました(気合い入りすぎかも)。
ただ、プリズム台を買わなかったことを、ものすごく後悔しています。準備をしていると太陽光はあっと
いう間に紙の外に逃げていってしまうからです。そうするとプリズムを再調整しなくてはならないの
ですが、プリズム台があれば一瞬ですむ調整が、台がないとひと苦労です。この日は午後から曇り
になるという予報だったので、焦りました。同様な実験を考えていらっしゃる方は、ぜひ、プリズム台
を準備なさってください。(やや高価ですが。)
ぼーたんさん、
じつは後になって気付いたのですが、F710の時計合わせがきちんとできていませんでした。ほんの
2、3分のうちに撮った3機種の太陽光スペクトルの撮影時刻が、思いっきりずれてしまっています。
公開してみなさんに見ていただく写真を撮るのに、たるんでいるぞと叩かれそうです。申し訳ありません。
それにしても紫の花の写真、非常にいい感じに撮れてますね。
みなさん、返信有難うございました。
書込番号:7562005
2点
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