FL-32HF160 [32インチ]
Amazon×ヤマダが共同開発した「Fire TV搭載スマートテレビ」
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僕は、無線で技術士免許を持ってます。
母が実家でこのテレビを使ってたのですが、ある日全く電源が入らなくなったというので、分解しました。が、実家ではテスターも無く、故障状況がわからない。ただ、ACアダプタを挿すと派手にスパークしてるので、電源回路か直前ののダイオード、コンデンサ、mosFETあたりかなぁと、テレビを自宅に連れ帰って、原因を追いかけました。
自宅で様子を見ると、ACコネクタのプラマイ間抵抗値が数Ωしかないので、どっかがショートしてるのは間違いないと判明。
こういう時、ACアダプタタイプの電気製品は、トラブルシュートしやすいから良いね。
なんで、ACコネクタ直近の逆接防止ダイオードや、サージプロテクト用セラミックコンデンサあたりを基盤から外してみても、ACコネクタのプラマイ間抵抗値が変わらない。うーん、何処なんだろうと。
次に、安定化電源に繋げて、1.5V 1Aぐらいで電流を流してあげて、基盤上のどっかの部品が発熱してれば、それがショートしてる犯人なので、それを探しました。
が、それもそこそこ難航。サーモグラフィーは自宅にないので、コロナ禍で買った非接触温度計を基盤に這わせるように表面温度をサーチし、基盤温度で3℃ほど高い場所を発見。あとは、指先や、アルコール霧吹き、唇で発熱箇所を特定しました。
結果としては、スピーカーアンプ部電源回路直前のパルス電流を受け流すためのセラミックコンデンサが短絡破壊してました。
よって、これを撤去すると、ACコネクタのプラマイ間抵抗値が数kΩかつ、順接と逆接でちゃんと数値が変わるのが確認でき、多分これで動くだろうと。
そのまま、安定化電源から、規定の19V電圧で0.3A程度流したら、主マイコンが起動して電源モニタランプが点灯してくれました。
ACアダプタは壊れてないので、おそらく、アンテナケーブルのGND側から、雷サージが入った様です。
このテレビ、ローコスト設計のため、アンテナからのテレビ放送無線受信をする高周波回路部分と、それ以外の部分は、GNDの高周波領域の分離があまりしっかりやれてません。なので、アンテナGND側から入ったサージが、たまたま1番マッチングが良かったスピーカーアンプ部電源回路エリアのセラミックコンデンサに突入してコンデンサを焼いたというシナリオでした。
どこのコンデンサが焼けるかは、やってくるサージとそれぞれの回路部のインピーダンスの相性次第なので、運任せです。
切除したセラコンは、代替品をつけてません。外したままです。回路的に、あっても無くてもそんなに大差ない。たぶん、次にサージを食らった時には、他のセラコンが身代わり地蔵になるはずだし、また同じ事が繰り返されたら、こんなポンコツ安物設計もう捨ててやるって気分。
かれこれ10時間ほど使ってますが、今んとこちゃんと動いてます。
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