


困っています! 本当に 困っています。。
◆ 皆さんは、【 ビネガーシンドローム (Vinegar syndrome)】という言葉を ご存知でしょうか?
私は 約3年前、ホームページを立ち上げて、古い「モノクロフィルム」を スキャンする必要に迫られた時に、【異常】に気付きました。 とにかく、強烈に ≪酢酸臭い≫ のです!
この時点で、「ビネガーシンドローム」という【事象】は 全く知らず、『水洗が足らなかったのかな?』と 最初は思ったのですが、それにしては ‘臭いの強さ’が 尋常じゃない。。 そして、スキャナーのホルダーに掛けようとしても、【カーリング】が 酷くて、掛けられない!
仕方なく、‘無理やり’、プラスチックマウントに はめ込んで スキャンしました。 (当然、マウントによって 少し トリミングされてしまう。)
*** しかし、「ビネガーシンドローム」という‘病魔’は、恐ろしい勢いで 進行していきました。 とにかく、添付した写真を ご覧になって下さい! もちろん、全てのネガが ここまでの状態になっている訳ではありませんが (全体の 1.5〜2割ぐらいでしょうか)、こうなってしまうと、マウントはおろか、‘画像を確認する‘ことすら ほぼ不可能です。 ***
● 「ビネガーシンドローム」について、説明する必要があるかと思いますが、客観的に うまく説明する自信がないので、私が ‘この言葉’を知るきっかけになった、月刊『Rail Magazine』編集長の名取紀之さんの 有名なブログ、『編集長敬白』 (2008年05月31日付) 【“ビネガーシンドローム”警報発令中!】の記事を引用させて頂きます。 (ネット上の難しいコトは 分からないので、こうして引用することが、法的に‘問題がある’ようでしたら、ご指摘ください。) ↓ ↓
『先週、諸河 久さんの事務所にお邪魔した際に、「ビネガーシンドローム」という言葉を初めて耳にしました。3年ほど前、このブログでも問題提起したことがありますが、ここ数年急激に広がってきている古いモノクロ・ネガフィルムの加水分解現象を「ビネガーシンドローム」と言うのだそうで、専門誌『写真工業』最新号で詳しく解説されているとのこと。 (Nikon F7 注 : 月刊 『写真工業』 2008年6月号、78・79ページ。)
さっそく同誌を入手して、日本写真家協会の松本徳彦さんの記事「そこが知りたい フィルムのビネガーシンドローム」を読んでみました。それによると、従来は1953(昭和28)年以前に製造された酢酸セルロース(セルローストリアセテート)を用いたフィルム特有の現象と認識されていた加水分解による劣化が、近年1960年代のフィルムでも散見されるようになり、昨年「わが国の写真フィルムの保存・活用に関する調査研究」を文化庁から委嘱された 社団法人日本写真家協会としても問題視しはじめているのだそうです。
改めて身の回りの加水分解現象=ビネガーシンドローム事例についてご紹介いたしましょう。まず、最初は外見上は異常が認められないものの、ネガをケースから取り出すとやけに酢酸臭が感じられるようになります。この時点ですでに“発症”してしまっており、後述するように、タチの悪いことに一旦発症してしまったら、現状では基本的に進行を止めることはできません。次にパーフォレーション部からの収縮が始まり、さらに表面にべとつき(糊稠)や結晶の析出が認められるようになります。次第にカーリング(収縮)が強まり、最終的には画像の剥離を伴ってストロー状に丸まってしまい、開くことさえ困難となってしまいます。
本誌はもとより、『国鉄時代』でも多くの皆さんから古いネガをお借りいたしますが、このところビネガーシンドロームに罹ってしまっていると思われる事例があとをたちません。実は数年前までは、昭和40年以前の特定メーカーの35ミリフィルムだけと認識していたのですが、最近では1970年代、つまり いわゆる“SLブーム”真っただ中のものまで“発症”しているものが見られるようになってきています。メーカーも“傾向”はあるものの決して特定ではなく・・・ (後略) 』 (Copy right :名取紀之)
全文 : http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2008/05/post_786.html
直近の記事 : http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2010/01/post_1190.html
*** 命がけで 撮りに行った、【常紋峠】(大げさですが ^^) の写真の一部が、‘二度と見られない’のは、本当に 涙が出るほど悲しいです。。 しかし、ここで 問題にしたいのは、‘鉄チャン’の分野では 結構、頻繁に取り上げられている ≪重大な問題≫ が、【本流】であるはずの 「一般写真誌」では、デジタルカメラ 新製品の紹介に明け暮れて、全く ‘軽視’されているのは どうしてでしょう ? 写真の‘根幹’である、『記録』が 危ういというのに。。 ***
( 前述の 『写真工業』は、2008年12月号をもって ‘廃刊’になりました。)
朝日新聞社発行の 『アサヒカメラ』は、1996年3月号から 2010年2月号まで、168冊、一冊の欠号もなく 書棚にありますが、この事に触れたのは 2009年11月号の、「フィルムは 自家中毒を起こすことがある」という項目の 十数行のみ。 しかも、「ビネガーシンドローム」という言葉は 使われていない! (※ ちょっと シツコイけれど ^^、9月号の『予告』で 《 思い出のネガを救え!》 という 予告を打って、私に大きな期待を持たせながら、【7D】や、【M9】の発表のせいであろう、11月号に 持ち越しになった。 ※)
すごい長文になってしまいましたが、諸先輩方の 【現状】や、『ご意見』を お聞かせください。。
書込番号:10871500
3点

** あらためて見たら、どうも 『カテゴリー』を 【デジカメ 本体】で、投稿してしまったようですね。**
まぁ、「デジカメ」のハナシも ちゃんと出てくるので、ご勘弁ください (^^)。 すみません。。
書込番号:10871969
1点

いや〜
ちょっと心配です。
子供の小さいときの写真はネガしかないから。。。
書込番号:10872216
2点

なるほど あとで 引っ張りだしてみましよう
書込番号:10872473
1点

> 虎キチガッチャン < さん、> 弟子゛タル素人 < さん、コメント ありがとうございます。
私は 現在、49歳ですが、写真を撮り始めたのが 『小学 5年生』の頃です。 なので、1971〜2年ぐらいからの【モノクロ・ネガフィルム】が たくさんあります。
最初の頃の写真は、‘どーでもいい’ものばかりですが、『小学 6年生〜中学 2年生』の3年間は、かなり 一生懸命に ≪SL≫ を追いかけて撮影しました。
まだ、怖くて開けられない【ネガ・ボックス】が 大量にあります! アタマ痛いです。。
** 30代以下の方々には、‘ゼンゼン 関係無い’話題でしょうがね (^^)。**
書込番号:10872850
0点

東京写真美術館ではどうしているのでしょうね。
打つ手なしでしようか
1972というと二十歳のころですね
中学生のころからですので 該当するフィルムを使っていたと思いますが
ほとんど紛失です 今あるものは大丈夫です
親父のものはもうなくしてしまったのでわかりません
そのころはブローニーしかなかった。
書込番号:10873094
1点

ブローニー版のカメラしかもっていなかった が正しい です
書込番号:10873115
0点

防ぐ基本は良い乾燥状態を保つ事でしょうね。
現像時の水洗が十分である事はもちろんですけど。
もし発症した場合、発生してくる酢酸が触媒になって、さらに分解を早めます。
一か八か、水洗して乾燥し直しですかね?
書込番号:10873525
1点

Nikon F7さん こんばんは。
私も中学から大学まではずっとフィルムを使っていたのですが、幸い、1980年代以降
なのでまだこの症状には侵されていないようです。
ただ、この先どうなるか分からないので注意します。ありがとうございました。
浅学にしてビネガーシンドロームという言葉は知りませんでしたが、学生時代の大先輩方の
フィルムにこうなっているものがあったように記憶しています。
なるほど、今にして思えば、この症状だったんですね。
昔、撮ったフィルムは時間のある時にのんびりデジタルスキャンをしてたんですが、
これは急いだ方がいいかも知れないですね……。
書込番号:10874715
1点

> 弟子゛タル素人 < さん、おはようございます。
> 東京写真美術館ではどうしているのでしょうね。
打つ手なしでしようか <
↑ 月刊 『写真工業』 2008年6月号、78ページに 記載がありました。
『写真家個人の作品を収蔵する、土門拳記念館や、植田正治写真美術館などを除けば、どこの美術館も 制作をしたフィルムを含む、原板の収蔵は 原則 していない。』
** そうなんですねぇ。 あくまでも、収蔵対象は 【作品】である、「プリント」のみ。。 というコトのようです ! (写真家が 亡くなられてしまった場合は、原板のほとんどは ご遺族の元にあるという記載もあります。) **
ん〜、大丈夫なんだろうか???
書込番号:10875243
0点

原版は家族の方が持っているのですか
余談
写真美術館で小さなお子さんが中村征夫氏のモノクロプリントに
手形をつけてしまったたのを目撃したときは ドキーッとしましたが
それ以上に 係りの方が蒼くなっていましたね。
書込番号:10877940
1点

> まっmacky > さん、こんばんは。
> 一か八か、水洗して乾燥し直しですかね? <
↑ 実は、やってみました(^^)。 しかし、フィルムベースの『内部』から 「酢酸」が発生しているためでしょう、‘悲惨な結果’になりました。。
水の中に浸している間は、「柔軟性」が出て、『これは イケるかな?』と思いましたが、水滴を拭き取り、乾燥してみると、、やる前より遥かに 「フィルムベース」が硬化し、‘クルックル’に まさに「ストロー」のように丸まってしまいました・・(涙);
この方法は、‘まったくダメ’のようです。。
書込番号:10878361
1点

> 磁世紀 < さん、おはようございます。 返信 遅くなり、すみません。
> 浅学にしてビネガーシンドロームという言葉は知りませんでしたが <
↑ いやいや、卑しくも 『写真撮影』を生業としている 私も、つい 1年半ちょっと前まで、知りませんでした。。
> 昔、撮ったフィルムは時間のある時にのんびりデジタルスキャンをしてたんですが、
これは急いだ方がいいかも知れないですね……。<
↑ 時間が許すならば、そうですね。 ただ、『デジタルデータ』の保存方法も、‘絶対’というものが ありませんよね。 「ハードディスク」は 寿命がありますし、いつ ‘クラッシュ’するか 分からないし。。
今 主流の、【CD-R】・【DVD-R】も、15年後・20年後に、その≪規格≫ が 存在するかどうかも 分かりません!
事実、私が 30代半ばで、まだ 東京に 『プロ・ラボ』が たくさんあった頃、「デジタルデータ」を持って行くのには、【MO】が 当たり前でした。
今の 若い人に、【MO】って言っても、『それ、ナーニ?』という返事が返って来ます (苦笑);
書込番号:10879869
0点

こんにちは。
有益な情報をありがとうございます。
とは言っても既に私も「再水洗い」で悲惨な状態になってますが……。
私はリバーサルを使った事ありませんし、ほとんどがモノクロネガです。
ダメになったのは30、40年ほど前の写真屋で現像した物です(それ以前のは確認していません)。
自分で現像したもので悪くなったのは今の所ないです。
Nikon F7さんのフイルムの様に丸まったりするわけでなく、単に溶けて絵がなくなる状態です。
酢酸臭さも感じませんでしたので違う原因ですかね?
急いでフイルムスキャンをするのは……。
今のRAW現像、プリント後のアルバム整理に手一杯で全くまわりません。
それに写真はあるのにフイルムを探しきれないってのが多いです。
MOは50年持つんでしたっけ?
私もMOメインで写真を保管していましたが流石に容量とスピードが無理ですね。
今ではHDDの台数を増やす事によって対応しています。
>今の 若い人に、【MO】って言っても、『それ、ナーニ?』という返事が返って来ます (苦笑);
ZIPとかも分からないんでしょうか。
8インチフロッピーとかも知らないかも知れませんね。
あ、フロッピーディスク(もう3.5インチもほとんど見ませんね)自体が分からないかも……。
書込番号:10981862
1点

> 小鳥 < さん、ご投稿 ありがとうございます。 返信が遅くなり、申し訳ありません。
>> Nikon F7さんのフイルムの様に丸まったりするわけでなく、単に溶けて絵がなくなる状態です。
酢酸臭さも感じませんでしたので違う原因ですかね? <<
↑ ん〜、何とも 判断しかねる感じですね。。 【ビネガーシンドローム】の場合、その名の通り、まずは 『酢酸臭』がするのが、初期段階の‘共通項’のようです・・。
>> 単に溶けて絵がなくなる << というのが、どんな状況なのか、想像するのが難しいです。
*** 実は 昨日、新しい‘発見’が ありました!! ***
ボクは 高校時代、よく 新聞社や 出版社が主催する『コンテスト』に 応募していたのですが、必ず 大手カメラメーカーが 協賛していました。
中でも 一番 ‘気前が良かった’のが ^^ キヤノンで、「一等賞」になると、だいたい 【F-1】と 交換レンズ、「2等賞」だと 【AE-1】と 交換レンズをくれて、更に 『学校賞』という名目で、名前は忘れてしまいましたが、≪「白黒ネガ」から 「白黒ポジ」を作る機械≫ を 在学する学校にくれました。 (多分、あまり 売れなかったので、在庫が たくさんあったからじゃないかな ^^。)
前置きが長くなってしまいましたが、昨日、≪その機械≫ を使うために 学校に持って行ったネガが、別の場所から出てきました。 そのネガの中には、「「中学生時代に撮った 【SL】の写真」」が 含まれていました! そして、恐るおそる「臭い」を嗅いでみましたが、まったく 酢酸臭は しませんでした。 もちろん、目につくような‘カーリング’も していません!!
驚いたことに、他の【SL】のネガと一緒に保存していて、酷い【ビネガーシンドローム】を発症している 1本のネガ(36コマ分)の内の、1列(6コマ)が、この ≪別のグループ≫ で 保存していたために ‘無事’であったという例が、数例 発見されました!
(保存方法は、「防カビ剤」を たくさん入れて ‘完全密封’と、同じです。)
*** 【ビネガーシンドローム】は、‘感染’する! というコトの証左になるのでしょうか?? ***
書込番号:11004630
0点


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