『ＥＬＳＡ quadro 4000 と GTX580を比較』のクチコミ掲示板

[びょるくむむしがろす]

現在2DCG、３ＤＣＧのShadeやＣＡＤソフトなどをよく使うのですが、
ハイスペックのビデオカードの中でも安い部類の購入を検討しています。
予算は5万〜7万を想定しています。（私からすれば高いですが・・・）
大雑把な環境はWin7 64bit,
CPU Phenom2 550 4core化3.4GHz、 HDD SATA Raid 0 2台、 Mem 6GBです。

そこでお聞きしたいことがあります。
一般にはQuadroの方がGeforceよりも３ＤＣＧなどの画面描写のために
アーキテクチャが最適化されていると聞きました。
ただ、スペックで見るとこのＧＴＸ580は相当にレベルが高い上に、
値段的な面で言えばQuadroより安いです。
また、OpenGLも4.0に対応しているようですし、
ＣＵＤＡにも対応しているようです。
仮にあえてここで高価なQuadro4000ぶ方が良いとしたら、その選由とは
何かを教えていただけますか？
また、逆説的にGTX580を選ぶ理由でももちろんＯ.Ｋです。
（メーカーがサポートしているからなどもあると思いますが、）
技術的なことを掘り下げて教えていただければ幸いです。
よろしくお願い致します。

書込番号：12306370

[kitaminira]

3dsMAX、Lightwave3Dユーザーです。

Quadroを選ぶ理由としては、

使用しているソフトがQuadroを推奨しているか、Quadroを使うことで何らかの優位性
(リアルタイムレンダリング、OpenGLによる、特殊映像効果の利用、OpenGLによる
ファイナルレンダリングの代替等)があり、それがコストとバランスが取れる場合。

高速なOpenGL系グラボ(Quadro他)を使用する理由としては、複雑(100万ポリゴン以上)
な3Dプレビューをリアルタイムで見れるとか、プレビューウィンドウをぐりんぐりん
動かすとか、作業する上での効率化がありますが、ソフトのOpenGL依存度が高くないと
これまた高速化の恩恵は受けることが出来ません。

ShadeはOpenGLへの依存度はかなり低いソフトなので、Quadroを買う必要は無いです。
Lightwave3Dでそこそこ、AutoCAD、3dsMAX、MAYA、SoftimageXSIなどならQuadro4000を
買う価値はあります。もちろん、それだけのモデリングをするならば、ですが。

GTX580買ったほうがいいです。安定性を重視するならもっと安いQuadroで十分です。

あと、Quadro系は同時期に発売されるGforce系よりも１世代古いチップであることが
多いです(安定性を求めるため、というのもあります)。

書込番号：12306719

[びょるくむむしがろす]

ご返答ありがとうございます。
なるほど自分ではまだ手の届かない領域のソフトだとより
高級なQuadroを使う価値がでてくるんですね。
例えばCINEMA 4D でもGeforece で十分ですか？
一応MAXONのウエブサイトでは最新のGeforeceもお勧めの欄に載っています。
あと、ひとつ興味があったのがＧＰＵの演算能力を使ったレンダリングエンジン
なのですが、相当高速に描写できると言う記述を読んだのですが、今はまだ
発展途中なのでしょうか？　そのようなレンダリングエンジンか
ＧＰＵへの計算分散のプラグインソフトを使っておられますか？
正直Shadeのバグの多さと、レンダリングの遅さにちょっと愛想を尽かしている
面もあります。

書込番号：12309821

[kitaminira]

CINEMA4Dもそれほど依存度は高くありませんが、CINEMA4D、Lightwave3Dあたりから、
Quadroの恩恵は実感できます。ただ、数万ポリゴン程度の軽い処理では感じにくいかも
しれません。Quadroは重い処理の時に表示が破綻しにくいというのが特徴ですから。

とはいえ、CINEMA4Dあたりなら、対応しているならGforce系で十分かと。

GPUを使ったレンダリングは本気で早いです。CPU演算の10倍以上で計算します。
が、対応ソフト(3dsMAX等)は限られているので、調べる必要があります。
また、このGPU演算も完全かといえばまだCPU演算に完全に取って代われるわけでは無く、
設定によっては破綻(ラジオシティ演算などで変なざらつきが出たり)したりするので
最適な設定を見つける必要があったりもします。
Lightwave3Dなんかはsoftwareでリアルタイムレンダリングとかしますが、これも
けっこう早いです。

基本はプラグインで対応することが多いですね。もしくはMAYAなんかだと自社開発とか
したり。

3dsMAXにGPU計算能力を使用したレンダリングプラグインがありますが、使ったことは
ありません。仕事で使っているわけではないので個人ユースでは使いませんしね。

Shadeは基本的にレンダリングが遅いソフトです。サーフェイスをポリゴン化してから
レンダリングするのでどうしても時間がかかります。

レンダリング時間はレンダリング設定と、モデリングの仕方で結構変わるので、いろいろ
試してみてください。見えないところはレンダリングしないとか、影を省略するとか。
レイトレース時、反射マップで写り込みを偽造したり、反射回数を意図的に制限する事で
簡単に時間を短縮することができます(Shadeにこれらの設定があるかわかりませんが)。

Shadeはちょっと詳しくないですが、上のようなことはCINEMA4DやLightwave3D以上の
ソフトはみんなできますよ。

Shadeは癖があるので使いにくいかもしれませんね。テクスチャ貼り始めると、メモリを
がんがん消費し始めるので、不安定になりやすい面がありましたが、現在もそうなの
でしょうか。

自分のメインはLightwave3Dです。それまでに５〜６種類の3Dソフトを使いましたが、
使いやすさではダントツです。それなりの値段はしますし、次の大型バージョンアップ
を控えてますが、体験版もありますので試してみてはいかがでしょうか？

3dsMAX、MAYAも体験版がありますので、いろいろ使ってみて、グラボの相性をみるのも
一つかと。

書込番号：12311972

[kitaminira]

追加です。

GPUでの演算は現在CUDA技術を利用したものがあり、Quadro4000で可能というと、
3dsMAX2011をサブスクリプション契約するとダウンロードできるソフトのひとつが
ソレだったと思います。
※CUDAに関してはそこら中で説明してるので検索してみてください。

Quadro4000、5000や、TeslaC2060などを搭載することで、CPUと平行で演算処理を行い、QuadCPUの数倍から10数倍という速度で演算が可能になります。GPUを演算機として使用
するというと、身近なものではコレしかありません。mentalrayでも出来るようですが
こちらの詳細はわかりませんでした。

今後はMAYAやSoftimageXSIにも採用されていくと思います。

Quadro4000で3倍速、Teslaのシングルユニットでも6倍速とカッ飛んでいます。複数積む
事で高速化させることも可能ですが、TeslaC2060を4つ積んだXeon*2ワークステーション
で200万円ぐらいでした。

3dsMAXが40万円、Quadro4000が10万円、Teslaカードはシングルユニットでも15万円、
C2060で25万円超しますので、簡単に手が出るものではありません。

技術としてはこのTeslaを複数積んでスパコン作っちゃうぐらいですから技術は確立してる
ものの、3DCGに利用するのは始まったばかりのようですね。3DCG高速化としては期待できる
と思いますよ。ソフトが対応していればですが。

書込番号：12315763

[びょるくむむしがろす]

そうですね調べてみたんですけども、ＧＰＵを使ったレンダリングはまだ
そこまで一般的には普及していないみたいですね。
LuxRenderというエンジンというのを見つけましたが、
実際クオリティーは試して見ないとわからないですし・・。
となるとそこまで高価なクラボではなくkitaminiraさんのおっしゃられたとおり
安めのやつを買って、残りの予算でＣＰＵを６コアに乗せ換えたほうが
いいのかもしれないですね。能力が100％発揮されないというのもすごく
もったい話ですし。
Shadeでは反射回数を減らしたり、影の設定を変えたりできますが、
そうするとShadeの売りのレンダリングの美しさはちょっと残念な状態に
なります。まあ、CGソフトにしたら安い値段なのでこんなものなのかなと
思ってしまったりもしますが。
おっしゃられた通りお試し版でCGソフトも色々試してみようと思います。

＞Tesla*4
いま使っているPCは10年前だったら夢のマシーンだったはずなので、
これも10年後には手に入る範囲になっているかもしれないですね。

有効なアドバイスを本当にありがとうございました。

書込番号：12317411