FUJIFILM X-H1 ボディ
- 「Xシリーズ」で初めてボディ内手ブレ補正機能を搭載した、フラッグシップモデルのデジタルミラーレス一眼カメラ。
- 「X-Trans CMOS III」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor Pro」を搭載。幅広いシーンで高画質撮影が可能。
- 「フリッカー低減撮影機能」を「Xシリーズ」で初めて搭載。蛍光灯や水銀灯など照明のちらつきがある不安定な光源下での連写撮影でも安定した露出を実現する。
デジタル一眼カメラ > 富士フイルム > FUJIFILM X-H1 ボディ
X-H1に新規に盛り込まれた ETERNA に付き、私なりにまとめてみました。
◎ Xシリーズの他のフィルムとの特性比較
次のページ内の Saturation--Tonality の図。
https://fujifilm-x.com/jp/x-stories/x-h1-development-story-5/ ( X-H1開発秘話 #5 - ETERNA Pt.2 )
◎ 富士フイルム イメージング事業部 (電話 03-6271-2124) が映画用フィルムを担当しています。
次の所に お問い合わせ フォーム があります。
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/index.html?_ga=2.54908843.1456950553.1521459980-349187901.1521459980
映画用フィルムは、初めにカラー ネガで撮影し、その後上映用ポジに複写するとのことです。
◎ 次の問い合わせをしてみました。
『 映画用フィルム販売中止2013年春のときの、最後のブランド名がETERNAと聞いています。 1951年から2013年春までの間の映画用カラーフィルムのブランド名には、どのようなものがありますか? また、映画用フィルムETERNAの色温度 (ケルビン) にはどのようなものがありますか? 』
次の回答がありました。 (次ページへ)
書込番号:21688503
2点
【 富士フィルム 映画撮影用フィルムの変遷 】
下記の西暦は導入年度を示しておりますが、地域により若干導入時期が異なる場合があります。
【 Color negatives (1980s) 】
当初の映画撮影フィルムにはシリーズ名はありません。
・ 8517 100T introduced in 1977
・ 8511/8521 (35 mm & 16 mm) Fujicolor A 125T 1977
・ 8514/8524 (35 mm & 16 mm) Fujicolor AX 500T 1984
【 F-Series (1988s) 】
1998のF-Seriesが世界で初めてシリーズとして色再現、階調等に統一性を持たせ開発されたシリーズ商品です。
・ F64T 8510/8610 1988
・ F64D 8520/8620 1988
・ F125T 8530/8630 1988
・ F250T 8550/8650 1989
・ F-250D 8560/8660 1991
・ F-500T 8570/8670 1991
1991〜1999までの間、F-SeriesはType番号の末尾を1(例8521/8621、8531/8631) と変更し、性能を向上させマイナーチェンジが実施されました。
【 Super F-Series (1990s) 】
・ F-64D 8522/8622 1999
・ F-125T 8532/8632 1999
・ F-250T 8552/8652 1999
・ F-250D 8562/8662 1999
・ F-500T 8572/8672 1999
・ F-400T 8582/8682 1999
【 Reala 】
・ Reala 500D 8592/8692 2001
【 Eterna (2004-2013) 】
・ Eterna Vivid 160T 8543/8643 2007
・ Eterna Vivid 250D 8546/8646 2010
・ Eterna 250D 8563/8663 2006
・ Eterna 250T 8553/8653 2006
・ Eterna 400T 8583/8683 2005
・ Eterna 500T 8573/8673 2004
・ Eterna Vivid 500T 8547/8647 2009
【 色温度 撮影感度 について 】
例 F250T ---- Tはタングステン光源(3,200 K)用のフィルム
例 F250D ---- Dはデイライト光源(5,500 K)用のフィルム
・ 露光指数(≒ISO感度)250
・ 映画は、撮影所内のライト照明(タングステン電球)で撮影することが基本であった為、
タングステン光源用のフィルムが多く使われ、ラインナップの主軸となっていました。
・ デイライト用のフィルムは屋外で撮影する場合に主に使われていました。
【 Type番号の読み方 】
・ 映画のフィルムは通常、数字4ケタのType番号 で呼ばれています。(他社も含めて)
・ Type番号は 8530 8630 のように4ケタで示され、弊社は規則性を持たせております。
この例では、8はネガ、5は35mmフィルム、6は16mmフィルム、
残り下2ケタが固有の番号となり、1ケタ目がバージョンを示します。30、31、32と進み、
32は3代目 (ISO125) の商品になります。
書込番号:21688507
5点
◎ Eterna では、Eterna 400、500 の販売が一番多かったとのことです。
◎ なお、ETERNAブランドの アーカイブ用フィルム は、ハリウッドの大手配給会社等に現在も販売継続しているとのことです。
http://fujifilm.jp/business/broadcastcinema/mpfilm/archive/eternards/index.html
◎ Wikipedia に次のページがあります。
( List of motion picture film stocks )
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_motion_picture_film_stocks#Super_F-Series_(1990s)
書込番号:21688516
4点
◎ hotshot-japan.com という web サイトに、HOT SHOT issue Mar. (SP) 2018 という Magazine があります。
これは印刷物でも無料で手に入ります。 (東京 六本木 FIJIFILM SQUARE で手に入る?)
この雑誌のこの号で、X-H1の動画の特集をしており、ETERNA の記述もあります。
次の所で、この雑誌のこの号の ETERNA の記述を見ることもできますが、
https://hotshot-japan.com/tech/xh1sp-eterna-jp01/
読みにくいかもしれませんので、以下にこの雑誌のこの号の ETERNA の記述テキストをコピペしました。 (多分許されると思います。)
富士フイルムの映画用フィルム「ETERNA」のネーミングの由来は”eternal”、つまり「永遠の、永久の、不屈の」という意味が込められている。
2018年、映像制作を取り巻く最新デジタル機器の進化は恐ろしいほどに早く、いま新しいと感じている機材や技術はあっという間に古い物になってしまう。
その中で、ハリウッドを筆頭に撮影をフィルムで行う作品が、メジャー作品を含め一定数存在している。その大きな理由の一つが、フィルムは「古くない」ということだ。
100年以上に及ぶ映画の歴史の中で培われてきたフィルムを使った映画撮影。現代のデジタルシネマはそのクオリティーを目標に発展してきた。そしていつか追いつき、その経過の上にデジタル撮影が発展するかの構図に見えた。しかし、いつの頃からか、フィルムとデジタルを比較する声は小さくなってきた。
フィルムでの撮影は最新ではないが、デジタルに比べ「古くならない」という部分で、いつまでも新しいと感じるのである。ETERNAの永遠性の意味するところは、すなわちその作品の永遠性という意味であろうと思うが、技術面からも表現の優位性について学ぶことは多く、フィルムの存在は、未だ映像制作において重要な存在であり、ETERNAという響きに敬意さえ感じてしまう。
ETERNAの名を冠したフィルムは、撮影用のネガフィルム、上映用のポジフィルムで各数種類、D.I.プロセス(Digital Intermediate)からのフィルムレコーディング用、デュープフィルム、アーカイブ用の黒白フィルムまで多数のラインナップが存在した。
現在では、3色分解した映像を白黒フィルムで保存するアーカイブフィルムとして、ETERNA-RDSは映画の歴史の中で重要な役目を担っている。
【 ETERNAの特徴 】
X-H1に搭載された、新しいフィルムシミュレーション「ETERNA」。
一見特徴を見出しにくいETERNAであるが、フィルムのETERNAの特徴を知ることで、動画用フィルムシミュレーションとしての優位性や可能性を感じることができる。
フィルムのETERNAは映画のデジタルプロセス化と撮影フィルムの高感度標準化(E.I.500)の潮流の中で誕生した。当時画期的であった、スーパー・ナノ・ストラクチャー・シグマ・グレイン技術による微粒子高感度化の成功など、いくつかの最新技術によって実現された。
今回X-H1に搭載されたフィルムシミュレーションとしてのETERNAは、フィルムETERNAとは違った最新のデジタル技術が用いられているが、その目標とする画のトーンは、フィルムと同じ目標を掲げており、時を経て再生したまさに双子の兄弟なのである。
2004年に登場したフィルムETERNAシリーズの主力は、ETERNA500(Type8573)というE.I.500の撮影用ネガフィルムであった。
E.I.500(ISO500)という感度はフィルムとしては高感度であったが、粒状性、暗部ディテール、シャープネスの向上など高感度高画質を実現させ、映画撮影の表現性や機動力の向上などに多くの影響を与えた。特に撮影監督から支持された特徴は、安定したグレーバランスと露光量に依存されない肌色特性であった。これは暗いシーンから明るいシーンまで様々な表現が求められる映像作品において、明暗差による色の変動がなく安定した色の階調が得られ、美しいフェーストーンや豊かな階調再現が作品の格調を支えている。
これと同じ目標を持って作られたフィルムシミュレーションETERNAの真価は、撮影を重ねるほどに実感できるであろう。
【 ETERNA誕生の背景 】
1984年に富士フイルムが映画撮影用のフィルムとしてE.I.500の高感度フィルムを開発して以来、高感度フィルムへの期待が高まってきていた。フィルム撮影において高画質を望むのであれば写真でも映画でもE.I.50やE.I.100のフィルムを使うのが一般的で、標準感度としていた。
シャッター速度の自由度が少ない映画撮影においては、高感度フィルムにおける暗部領域の再現性の拡大や、照明規模や撮影時間帯の拡大による機動力、表現力のアップはとても魅力的であった。しかし、粒状性など画質面で標準感度に及ばず、E.I.500フィルムの画質向上を願う声は大きかった。
2000年代に入っても映画撮影の主力はフィルムであったが、その仕上げ行程は大きく変わろうとしていた。撮影したフィルムをスキャニングしてデジタルデータに変換、色調整やCG合成作業など画期的に進化したデジタル工程を経て、再びフィルムにレコーディングして上映する形式が主流となった。2005年にはこのワークフローが50%を超え、デジタルプロセスの際の画質向上のために、粒状性、シャープネス、階調や色再現性の向上が求められた。撮影用途およびデジタルワークフローに関わるフィルム全般に求められたクオリティーをめざし、ETERNAシリーズが誕生した。
書込番号:21688543
2点
(続き)
【 ETERNAの設計思想 】
フィルムとフィルムシミュレーションでは、使われる技術こそ違えどその設計思想は同様で各々の特徴として反映されている。フィルムとデジタル両面で共有できる設計思想から、映像表現にとって大切な画質の本質が見えてくるのではないだろうか。
フィルム開発では、多くの撮影監督への調査から映像表現の重要性を聞き取り、黒と白の表現の重要性を軸に、暗部の色再現が特に重要として、アンダー側のラチチュードの拡大を図った。動画撮影では露光量の異なるシーンを連続的に捉えることが多く、さらにカットを積み重ねて作品が完成する。この際シャドーからハイライトまで安定した階調と色再現が求められる。これは現在でも同じであり、画質を構成する上でこれが最も重要と捉えて作られた、フィルムシミュレーションETERNAの優位性となっている。
しかしフィルムとデジタルでは高感度に対する認識は違ってくる。フィルムETERNAではE.I.500は高感度であったが、現在多くのデジタルシネマカメラではE.I.500〜E.I.800はベース感度として使われており、増感特性にも優れている。富士フイルムでは高感度と粒状性の向上の両立、更にアンダー側のラチチュードの拡大の為に、スーパー・ナノ・ストラクチャー・シグマ・グレイン技術やスーパー・エフィシェント・DIRカプラー技術、スーパー・エフィシェント・カプラー技術が開発された。ハロゲン化銀に入射した光は、化学反応を経て映像の元となる一つの粒子の現像核となる潜像となる。フィルムの場合、現像処理が終了するまで不安定な状況が続く。この過程で光吸収率の向上と、光を吸収した粒子の化学反応の安定化などの技術により潜像形成効率を向上させ、高感度高画質化を達成した。
簡単に説明すれば、高感度化のためにはフィルムの感光素子であるハロゲン化銀の密度を向上させ、更に平板化させることで光吸収率を向上させるなど、トータルとして最も効率的に光を利用できるハロゲン化銀の開発を行った。
フィルムの技術開発と現在のセンサーやプロセッサーにおける、画素数とダイナミックレンジの両立や、色再現性の設計における技術開発は酷似しており、スペックでは表しきれない画質の本質、それは「人間にとって最も大切な画質」を知るヒントになるのではないだろうか。
【以上】
書込番号:21688552
4点
写真家相原正明さんはX-H1のETERUNAで食べ物撮るのにはまってます。コントラストが低いという言い方で合ってますでしょうか、色合いがとても美味しそうに映ってます。
書込番号:21688578
3点
風景写真で有名な 辰野 清 氏も PROVIA の他、 彩度的には低い PRO Neg. Std を多用しています。
今年春からの花その他撮影で、ETERNA、PRO Neg. Std、など低彩度系フィルム シミュレーションを使ってみよう、と考える人も多いのではないでしょうか。
メールでフジに問い合わせたところ、ETERNA は現時点で X-H1 カメラのみで、他のカメラへの移植については何も言えないとのことです。 皆さん、他のカメラへの移植をジャンジャン要望しましょう。
映画用フィルム ETERNA を X-H1 カメラに採用と聞いたとき、何だか 古〜〜いフィルムを倉(くら)から持ち出し、シミュレーションで X-H1 に組み込むのか、と思いました。
しかしながら、Velvia新発売=1990年、ETERNA新発売=2004年 となると、なんだ ETERNA って Velvia よりずっと新しい技術じゃないか、と思い直しました。
書込番号:21691120
2点
>tnk85f14さん
ETERNAについて教えていただきありがとうございます。
ETERNAの色調(コントラスト)/彩度は他のFSに比べて規格外の低さですね!
https://fujifilm-x.com/fileadmin/user_upload/stories/2018/0225_x-h1_eterna_2/xh1_eterna_5_01.jpg
しかも、単純に彩度を落としただけではないというのが富士フイルムらしいような気がします。
https://fujifilm-x.com/fileadmin/user_upload/stories/2018/0223_x-h1_eterna_1/xh1_eterna_4_07.jpg
あくまで個人的な感想なのですが、ETERNAとF-logの見え方が同じなのではと思っています。どちらも階調豊かで相対的にシアンが強いので似るのは当たり前なのかもしれませんが。
書込番号:21692531
0点
こんにちは。
ETERNAですが、彩度が落ちるのとともに非常に軟調になるのが面白いですね。
PROVIA(STD)で黒くつぶれる影の部分がETERNAでは浮き出てくるのに気が付いて、ETERNAモードもカスタム登録復活させました。
こちらの掲示板でもGoodluck Nikonさんの「 各フィルムシミュレーション適用例 (ご参考まで)」
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0001033402/Page=2/SortRule=2/ResView=all/#21663669
当方の「 細かいところと試し撮り」
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0001033402/SortID=21659882/#tab
にETERNAの比較写真が掲載されています。
ご参考まで。
書込番号:21694194
0点
このスレッドに書き込まれているキーワード
「富士フイルム > FUJIFILM X-H1 ボディ」の新着クチコミ
| 内容・タイトル | 返信数 | 最終投稿日時 |
|---|---|---|
| 7 | 2025/10/21 11:44:29 | |
| 6 | 2025/02/07 20:31:49 | |
| 8 | 2024/12/02 20:57:32 | |
| 3 | 2024/05/04 17:16:19 | |
| 9 | 2024/04/11 12:04:09 | |
| 18 | 2023/11/29 11:11:49 | |
| 24 | 2023/12/17 11:35:42 | |
| 9 | 2023/09/20 10:27:45 | |
| 2 | 2023/08/06 14:16:26 | |
| 25 | 2023/09/19 16:39:28 |
クチコミ掲示板検索
新着ピックアップリスト
価格.comマガジン
注目トピックス
(カメラ)
デジタル一眼カメラ
(最近3年以内の発売・登録)








