興味のある方がどの程度いるか分かりませんが(^^;
HDRI (ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ)というデジタル画像
分野があります。少し前から一眼レフカメラを使ってぼちぼち
試していたのですが、狭いと言われるデジカメのダイナミックレンジを
無理やり(?)拡張するこの技法は、ある意味コンパクトデジカメに
こそ有効なのではないかと思い立ち、手持ちのR3を使って試してみました。
結果はなかなかGoodです。1/2.5型狭小CCDで捕らえた画像とは
思えないほど、明部から暗部までしっかりと階調が表現された、
一味違う結果が得られました。
海外のHDR画像サンプルに良く見られるような
「写真と絵画の中間のような独特な表現」に持ち込むことも
可能ですが、そこまでやらなくても、逆光や照り返しの中でも
しっかりと対象が描写された写真というのは見ていて嬉しいですね。
撮影には三脚を使うのがベストですが、R3はAEブラケットで
ワンショット3連写が出来るので、多くを望まなければ
手持ち撮影でもかなり行けますね。
(AEBの振り幅をもっと大きく設定できればベターでしたが)
前置きが長くなりましたが、以下、作例です。
http://www.imagegateway.net/a?i=KCvlcwxnTo
興味がある方はぜひ試してみて下さい。
以下は以前別スレで書いた内容のコピペ修正ですが、
方法についての簡単なまとめです。
---
1. 同じ構図の写真を露出を変えて3〜6枚程度撮る。
基本は三脚固定だが、広角ならAEブラケットで手持ち連写でもOK。
※アンダーで撮ったものはつぶれてもいいから白飛びさせず、
オーバーで撮ったものは飛んでもいいから黒つぶれさせない
事がポイントです。
※三脚固定の場合は、手ブレ補正はOFFにした方がいいです。
2. 合成には“Photomatix Pro”というソフトを使用。
http://www.hdrsoft.com/ からダウンロード可能。
まずは試用版のままでOKでしょう。
3. Photomatix Proを起動。
メニューから[HDR]→[Generate]を選び、
[Browse]で先ほど撮影した複数の画像を読み込ませる。
その際、手持ち撮影の場合、及び三脚使用時でも手ブレ補正を
オンにして撮影した場合は必ず、
「Align source images before generating HDR」の
チェックをオンにすること。でないとズレます。
4. 合成が完了したら、今度はメニューから
[HDR]→[Tone Mapping]を選ぶ。
5. Method: を「Details Enhancer」(デフォルト)、
「Tone Compressor」のどちらかから選ぶ。
表紙の作例のような、写真と絵の中間みたいな不思議な
感じの画像は、「Details Enhancer」を使っています。
このモードは、試用版では出力画像にロゴが入ります。
一方、Tone Compressorでは全体の明暗を単純に圧縮した
状態になり、見た目は普通の写真になります。
ただしダイナミックレンジが極めて広いので白飛びも
黒つぶれもしにくいのが特徴。
こちらのモードでは試用版のままでも画像にロゴが
入らないのでお得です(^^;
6. 各調整パラメータを操作して、好みの画質が得られる
まで試行錯誤します。何をどう動かしたら何がどう変わるのか、
私もまだイマイチ掴めてません(^^;;
※HDR画像生成の一番の肝は、このトーンマッピング作業にあります。
が、ここは適当にやって後から別ソフトで補正するのが
手っ取り早いカモ(^^;;;
7. 最後に[File]→[Save As...]でJPEGやTIFFに保存して終了。
必要であればこの後にレタッチソフト等を使って補正します。
(私はSILKYPIXで微調整とリサイズをやってます)
書込番号:5884438
1点
LUCARIOさん、こんにちは。
おもしろくて愉しそうですね、HDRI。
早速[5881376]で、教材に取り入れさせていただきました。。(^^;
http://bbs.kakaku.com/bbs/Main.asp?ItemCD=005020&MakerCD=70&CategoryCD=0050#5809711
元絵の構図の確かさがミソですね。。。
書込番号:5884479
0点
いつもながら懇切丁寧、永久保存版ですね。
カラーだと癒し系の飾り絵のようになるので個人的にはタイプじゃないですが、
アイデアは素晴らしいと思います。
メーカーもカメラ内で処理する方向を研究中だそうですし・・・
仰るとおりコンデジにこそ役立つ技術でしょうが、いかんせんメモリ・バッファや
演算能力、瞬間供給電力等もひ弱ですよね。
余力が有るなら掻き集めて、他に回して欲しいところが色々有ります。
が、手持ち資産の活用という点で、LUCARIOさんの努力と成果には拍手です。
書込番号:5884534
0点
>>ダイナミックレンジを無理やり(?)拡張
分かりやすい日本語で言えばダイナミックレンジの「拡張」ではなく「圧縮」でしょうね。
Photoshopの16bitモードの中では確かに拡張されていると言えますが、モニターに表示する時点で8bitに納めなければいけませんので。
プリントならOKでは?と思わせますが、紙の上に表現できるダイナミックレンジはモニター上で表現するよりも狭いというのが定説ですし・・・
書込番号:5885518
0点
皆様、ご感想ありがとうございます。
先ほど夕日を撮って来たので、アルバムに追加アップしました。
いつもは彩度ギンギンで絵画的にしてしまうのですが、
今回は少し抑えて「目で見たイメージに近い印象」を狙って
みました。いかがでしょう?
> ねぼけ早起き鳥さん
盛り上がっていたスレで参考資料としてご参照頂いたのですね。
光栄です(^^)
撮影時のコツは、構図もそうなんですが、やはり被写体選び
自体にコツがありそうですね。逆光や照り返し、水面の反射
などが狙い易いんですが、そろそろワンパターンな気が(^^;
> PASSAさん
こういうのがカメラ内で出来たら面白いでしょうね。
メーカーで研究中というのは楽しみな情報です。
私もまだ手をつけたばかりでどこまで可能性があるのか
さっぱり見当がついてませんが、表現の一つとして
かなり面白い展開が期待できそうです。
> アクアのよっちゃんさん
ぜひぜひ試してみて下さい。面白いですよ〜。
> 適当takebeatさん
カメラ元来のダイナミックレンジを超えて情報を記録する意味
では「拡張」なのですが、それを可視画像に変換する際には
おっしゃる通り「トーンの圧縮」が発生しますね。
(無料版のまま機能制約なしに使える「Tone Compressor」は
名称からしてまさにそれです。)
ただ、Photomatixの真骨頂である「Details Enhancer」は
単に圧縮するだけでなく、画像の局所局所の輝度差を保った
まま可視化する手法を採っているようですね。
結果、画像全体の輝度関係が失われるのですが、それが
妙に非現実的な、絵画的な印象を醸しているのでしょうね。
ディテール強調の強度を最大に上げると、局所の輝度差を維持
すべく全体のトーンが大きく狂い、元々明るかった部分が暗く、
暗かった部分が明るくなります。輝度関係が逆転するので
一見するとネガのように見えます。…が、画像の細部を注視
するとそれは普通の写真に見えたり…とても不思議な世界に
なります。使い方によって様々な表現が得られるようです。
海外の作例を見ると、まるでラッセンのネイチャーアート
みたいなのがあって、私も頑張って真似してみたいと思って
いる所だったり。
またひそかに、岡本三紀夫氏のクルマのイラスト(※)
みたいなのができないものかと色々試しているんですけどね〜、
なかなか(^^;
※CAR AND DRIVER誌の表紙と言えばピンと来る人もいるかも。
書込番号:5885780
0点
なるほど・・・ こんな遅いブラケティングでも手持ちで結構イケるんですねぇ。
使える機能はとことん使う方ですね。きっと大阪人に違いない。R3、イイです。
書込番号:5886096
0点
こんばんは
出遅れました〜。^^;
昼間、ざっとは拝見していたのですが、作例が増えて得した感じです。
川の作例が特に関心を惹いたのですが、肉眼で部分部分に目をやるとそれぞれに見えるような感じが総合化してしまうということですね。
俗に言われる眠たい感じとは違って、新鮮な感じがしました。
写真の新しい表現として、少なくともウソはないわけで、今後はこのような楽しみかたがふえてきそうです。
この道の先覚者と位置づけられるように頑張ってください。^^
書込番号:5886504
0点
このソフトで遊ぶなら超広角が欲しい気がします。
どなたかGXのワイコン、このレンズに無理矢理付けようとされた方いません?
左手でアダプターを支えながらでも撮れれば良いのですけど・・・
書込番号:5887045
0点
>PASSAさん
ワタクシ埼玉生まれの東京住まいです。
大阪に行くと梅田の地下街であっさり迷います。
この泉はさっきも通ったぞコラ!…みたいな(笑)
…は別にいいとして(^^;、超広角で撮ったら面白そうですね。
ワイコンは使ったことないんですが、検討対象に入れてみます。
#あるいはデジイチで魚眼か?AF-S化でモデルチェンジして
#現行のが安くならないかなぁ…(^^;;
>写画楽さん
拙作ご覧頂きありがとうございます。
先覚者(pioneer)と呼んで頂ける程のスキルも先進性もないのですが(^^;;;、
最新デジカメでなくても自分なりに楽しく遊べる道というのは、
これからも色々探ってみようと思っています。
#いつか分解改造の道が待ってそうで怖かったりしますが(笑)
さておきHDRIですが、以前デジイチの板で紹介した時、ある方が
「記憶露出的」という事をおっしゃっていて、なるほどなと思いました。
(適当takebeatさんでしたっけ?)
人間が目で風景を見る時…特に直射日光が射す傍らで葉陰や
岩陰が暗く影になっていたりする場合、それら全てを一度に
一様な明るさで認知しているわけでは決してないはずです。
眩しい箇所を見る時は目を細めて(露出をマイナスにするのと同等)、
暗い箇所には目を凝らして(露出をプラスにするのと同等)、
1つのシーンの中でも注視する部分によって自動的に明るさを
調整して、個々の部分像を見ています。
そしてそれを1枚の風景として、脳がつなぎ合わせて認知して
いると考えることが出来ます。
Details Enhancerで作り上げた画像というのは、まさに
それそのまんまなのですね。なるほど「記憶露出」だな、と。
まだ試せてませんが、超大伸ばしのポスタープリント等で、
「一度に全体が見渡せないような環境で鑑賞」してみると、
また違った印象になるのかも知れません。
#誰が見ても「これ普通の風景そのまんまじゃん。何か特殊なの?」
#と言われるようになれば、ある意味一つの到達点ですからね。
書込番号:5887725
0点
ついでなので、投稿時の表示アルバムを
コンデジHDRIの方に変更しました。
#またデジイチで面白いのが撮れたらそちらに戻すかも知れませんが。
書込番号:5887736
0点
おおっ、適当takebeatさんの「記憶露出」ってうまい表現だなあと、感心いたしました。
う〜ん、「逆らいながらも奪われて。。。」
…某麦焼酎メーカーさんのCMフレーズからの引用です(^^;
LUCARIOさん、HDRIの可能性と怖さがちらついて来ました。
記憶の時間軸をどれくらい採るかによって、怖さが変わるような気も。。。
AEブラケットの範囲内がシアワセかも?
怖さの正体はまだ分かりません。
書込番号:5887794
0点
ねぼけ早起き鳥さん、
さしあたっての怖さは、カメラは胸ポケットに収まるほどコンパクトなのに、
なぜか肩には大振りの三脚をぶら下げて歩く、その撮影スタイルでしょうか(笑)
その意味でもブラケット手持ちの範囲がシアワセかも?(^^;
書込番号:5887816
0点
LUCARIOさん、
三脚で肩こりだけでしたらまだまだシアワセですよ。
私は、肩こりプラス膝も腰も首も時間差の痛みを芋焼酎でごまかしています(warawara…)
じつは、妻が齧っているデコパージュの技法に、
3-Dすなわち、同じ絵を何枚かカットして立体的に重ねるシャドウボックスというのがあって、それを連想したのです。
おそらく、HDRIの行く先には、3-Dが見えている。。。
たぶんそれが私の可能性への期待と怖さの源(みなもと)ではないかと。
あっ、もしかして、このアイデアねぼけに先願権あり!?
書込番号:5888216
0点
追伸
シャドウボックスとの決定的な違いは、3-Dと同時に4-Dが見えていることですね。
コワイデスネエ。。。これは。
書込番号:5888237
0点
3Dですかぁ…。それは思いつきませんでした。
是非出願して下さい(^o^)ノ
4D以上はパスです。私も怖いです。
なんせ、その直ぐ上には5Dが控えてるし、
最近のキヤノン板の噂だと近々7Dが出るとかなんとか…。
って、何の話をしておる(自爆)
書込番号:5891568
0点
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