『デジカメの解像性能はどれくらい？』 の クチコミ掲示板

デジタルカメラの性能は100万画素とか200万画素等
の画素数から判断できるのですが、この画素数によ
る解像性能、例えばプリンタ等で600dpi等と表され
るものに相当する性能はどれくらいなのでしょうか？

書込番号：870060

[ひろ君ひろ君]

デジカメの総画素数は1600x1200であれば
１８０万画素ということになり
解像度３００ｄｐｉならば5.3インチの横幅ということになります。

プリンターのカタログに記載されているｄｐｉは解像度ではなく
インクの塗出間隔で
１４４０ｄｐｉの塗出間隔で３００ｄｐｉ相当になります。

書込番号：870126

デジタルカメラの解像性能はどのメーカーの製品も
カタログ等には記載されていませんので、性能は不
明なのが実際です。
デジタルカメラ解像性能は本来メーカー側で規定す
るべきものなので、それが不明な限り一概にどれく
らいだと言えませんが、実用的な範囲においてその
解像性能を考察してみましょう。
ただしここで示す解像性能はあくまで考察の範囲で
あり、必ずしも正確であるとは限りませんのでその
前提で参考にしてください。

まず解像性能を考える場合には、性能の基準が必要
です。スキャナであれば原稿が、プリンタであれば
印刷用紙が基準になるでしょう。
ではデジタルカメラは何を基準にすれば良いかとい
うと、カメラは現像プリントするものですから、必
然としてカラープリント写真が考えられます。
そのプリント写真で通常標準となっているのがＬサ
イズ（レギュラーサイズ）ですから、これを基準に
してみます。またデジカメで写した写真は一般ユー
ザーではインクジェットプリンタで印刷することが
多いため、出力機器はこれを対象とします。

さて基準が定まったら出力機器で扱える範囲の解像
性能からレギュラーサイズに対した解像度を求めて
みます。インクジェットプリンタで扱える解像性能
は300dpi〜720dpiほどですから、この値をもってレ
ギュラーサイズの一辺を除算することにより、各辺
の解像度（ドット数）がわかります。一例を示しま
しょう。例えばドットピッチが300dpiの場合

一つのドット ＝ 25.4mm ÷ 300 → 0.085mm
レギュラーサイズの各辺の解像度（ドット数）
横ドット ＝ 127mm ÷ 0.085 → 1494
縦ドット ＝ 89mm ÷ 0.085 → 1047

と解像性能に対する解像度を得ることができます。
こうして各解像性能ごとに解像度を求めると以下の
表のようにまとめることができます。

レギュラーサイズ (127mmx89mmフチなし) を基準にした時のデジカメ解像性能

ドット
ピッチ 解像度 カメラ
画素 カメラ解像度 データ
サイズ 対応用紙
300dpi 1494x1047 130万 1280x 960 3.52MB 普通紙、ハガキ
360dpi 1800x1261 211万 1600x1200 5.49MB 普通紙、ハガキ
460dpi 2300x1611 330万 2048x1536 9.00MB 専用紙
500dpi 2500x1751 400万 2240x1680 10.77MB 専用紙
600dpi 3000x1795 483万 該当無 13.83MB スーパーファイン
680dpi 3051x2102 600万 3032x2008 17.42MB フォトプリント
720dpi 3600x2522 696万 該当無 19.91MB フォトプリント

・解像度は 127mm、89mmのそれぞれを（25.4mm ÷ ドットピッチ）より除算して算出

・データサイズは カメラ解像度×(24ビットカラー ÷ 8ビット) より算出
　（及びMBに換算するため1024の2乗で除算）

デジカメの解像度は使用されているCCDの画素数に
よってほぼ決まっていますから、それぞれの画素数
ごとのカメラ解像度と出力機器のおおよそ近い解像
度に対応させると、画素数に対応した解像性能がわ
かります。例えば211万画素のデジカメは上表から
360dpiに相当することになります。

ここで示した解像性能によるとデジタルカメラの解
像性能は、超高性能機種でも出力機器の写真画質と
いうものにはまだ及ばないことがわかります。
ただしレギュラーサイズほどの大きさであればデジ
カメの写真でも印刷時に拡大することにより銀塩カ
メラに劣らない品質の写真を得ることができますか
ら一般的な用途では十分な性能を持っています。

書込番号：870137