『ホタルの撮影をしてきたのですが・・・』のクチコミ掲示板

[猫夏]

1枚目	2枚目	3枚目	4枚目

ホタルの写真の撮り方について教えて頂きたく投稿しました。

先日と本日、初めてホタルの写真を撮りに行ったのですが、
どの様にしたらもっと上手く撮れるのかを教えて下さい。

※両日とも、三脚使用・ミラーアップ・レリーズ使用しております。

【１日目】
18-135のキットレンズ
F8.0
ISO 1600
SS 30秒

１枚目の写真の様に数枚撮影して合成
２枚目の写真の様になりました


◆DPPで合成すると写真を明るくすることができると知り、ISOは100でもいけるのでは？と考えました。
◆光の筋をもう少し太く幻想的にしたいと思い、明るいレンズでF値を開いて撮ってみようと考えました。

【２日目】
50mm 1.8のレンズ
F2.8
ISO 100
SS 30秒

３枚目の写真の様に数枚撮影して合成
４枚目の写真の様になりました


◆最初はこの画の反対側で明るい内から構えていたのですがホタルがおらず・・・
仕方なく反対にカメラを向けて撮りました。
暗くてピントを再び合わせることが出来なかったのでピンボケになってしまったのかな？
と思いますが、F2.8の絞りは開きすぎでしょうか。
ISOも100にしてしまいましたが、本当は感度を上げた方が良かったのでしょうか。
ただ、光の太さは1回目より太くできて良いなと思っています。


理想としては、１回目の写真の様な鮮明さで2回目の写真の様なほんわりした光が撮れればと思います。
ホタルも短い期間しか見られないので今シーズンあと１回行ければ良いかなと思っているので、
次回は是非成功させたいと思います。
初心者なので情報不足やちんぷんかんぷんなことを書いてしまっているかも知れませんが、絞りとＩＳＯ値について、
またお気づきのことがありましたら教えて下さい。宜しくお願い致します。

書込番号：17575693

[takuron.n]

まずDPPでのコンポジットについてですが、加算とは単純にコンポジットする画像の明るさを全て足していきますので、例えばISO800の30秒露出した画像2枚を加算コンポジットするとおおざっぱにいえばISO800の1分露出した画像と同じ明るさになります。

加算平均は上の加算した画像を2で割った明るさになるので、動きのない画像なら明るさは元の1枚の画像と同じに、動きのある部分は元の画像の半分の明るさになります。

加重平均は加算平均と違って2枚の明るさの比率を意図的に変えるものです。

比較明は2枚の画像の各ピクセルの明るさを比較し、一番明るいものを選んで1枚の画像を構成しますので、動きや明るさに変化のないピクセルはそのまま、明るさに変化のあるピクセルは明るい方になります。

比較暗は比較明の逆で暗いピクセルが選択されて1枚の画像が構成されます。

今回上げられた写真でコンポジットすると明るくできると思われたのは、おそらく加算コマンドを使われて結果的に全ての画像の露出を合わせた長時間露出と同じことになったために明るくできたと感じられたのではと思います。

しかし蛍撮影だと暗い中で蛍の光が浮かび上がっている方が自然なので、単純に全体の明るさが明るくなってしまうのは逆効果のような気がします。

こういう撮影では普通は比較明を使います。

これだと三脚を使った固定撮影でカメラ設定も同じでバックグラウンドが同じ明るさになる複数枚の画像をコンポジットするとバックグラウンドは元の1枚画像と同じまま、つまりバックグラウンドは1枚目の写真のままに蛍の光のみ2枚目のようにコンポジットに使った複数枚全てに写ってるものを浮かび上がらせることが出来ます。

ここで大事なのは動かないバックグラウンドと動く蛍の光を分けて考えることです。

加算コマンドだと動かないバックグラウンドの明るさは重ねる枚数分明るくなっていきますが、動いていく蛍の光は重ならないので明るくなりません。

加算平均では複数枚全て同じ明るさであるはずのバックグラウンドはそのままの明るさに、動いていく蛍の光はコンポジットする枚数分明るさが割られてしまうので暗くなっていきます。

これに対して比較明だと動かず同じ明るさのバックグラウンドはそのまま元の1枚の明るさに、その中で蛍の光の部分だけがバックグラウンドより明るいピクセルになるのでその明るい方が選択されて全ての画像に写ってる蛍の光が1枚に写し込まれたようになります。

逆に比較暗だと蛍が消された画像になるわけですね。

以上の理由でこのような撮影の場合は比較明でコンポジットするわけです。

次にカメラ設定ですが、2回目のようなほんわりしたというのは単純にピントが合っていないせいですが、ほんわりさせたければピンズレのまま撮るかソフトフォーカスフィルター、ソフトンやフォギーといったフィルターを使うか、焦点距離の長いレンズを使って絞りを開き、被写界深度を浅くしてピントが合っているところはクッキリ写るけどそれより遠いところも近いところもピントがずれてほんわり写るような撮り方をすることになると思います。

ちなみに被写界深度とは分かりやすくいえばピントが合う距離の幅のことで、例えば1メートル先にピントを合わせた時にそれより少しでも遠くても近くてももうピントが合わずにぼけてくるのを被写界深度が浅い、逆に少々遠くも近くも同じようにピントが合って見えるのを被写界深度が深いといいます。

被写界深度を浅くするためには同じレンズを使うなら絞りを開く、つまり3枚目のようにF値を小さくして撮るわけですが、だからといって全体の明るさを考えて感度を低くすると写る蛍の光は弱く少なくなってしまいます。

ここでも動かないバックグラウンドと動く蛍の光の違いを考えることが大事で、動かないバックグラウンドは感度と絞りと露出時間分蓄光されますが、動いていく蛍の光がどれだけ明るく写るかは露出の長さは関係なく、感度と絞りのみに依存するので、感度を上げた方が暗い弱々しい光までたくさん写し込むことが出来るわけです。

ここまでが基本的な考え方ですが、ではトータルとしてどんな感度と絞りと露出を使えばいいかは撮影地の明るさなどにもよりますので一概には言えません。

例えば田舎の周りに街灯などもない場所なら少々感度を上げてもバックグラウンドはあまり明るくならない中に多くの蛍の光を写し込めるでしょうが、今回のように街中のようなところだと明るくなりすぎて暗い中に蛍の光といった雰囲気は失われていきます。

だからといって露出を短くすることでバックグラウンドがあまり明るくならないようにすると蛍の軌跡が切れ切れになってしまうかもしれません。

諸設定はそれぞれの撮影地の条件と何を重視して撮るかによって人それぞれ変わってくるものです。

今回はスレ主さんにとってはほんわりした写りというのが重要なようですので、だとするとまず決まるのは絞りを出来るだけ開くこととなり、F2.8の感度400〜800、20秒露出あたりを中心に試行錯誤されてみてはどうでしょうか。

書込番号：17575831

[cantam]

まずは、背景と光跡はカメラの位置は動かさないで別のコマとして撮ったほうが結果はよいです。


背景は明るいうちにセッティングしてピントを合わせて、iso200〜400・F5.6〜8 で適当な明るさになるように（-2EV程度かな）露光時間を調整すればいいでしょう。

光跡は、書かれているように「明るいレンズでF値を開いて撮ってみよう」でという考え方でＯＫです。光跡撮影では、光跡だけ写ればいいので、iso1000、F4 程度で十分写ります（F2.8ならiso500〜640でＯＫ）。ホタルの光は同じ場所に留まっていないので、露光時間はまったく関係なくて、ただ単に背景が明るくなるかどうかです。

あとはお家に帰ってから頑張って「比較明」で重ね合わせですね。

気のつくこととしてはそんなところです。
下記リンク先に詳細な記事をアップしています。
http://can1833.blog.fc2.com/blog-category-7.html

書込番号：17575852

[猫夏]

takuron.nさん

早速のご回答ありがとうございます。
ＤＰＰでの画像の重ね方、非常に参考になりました。
2枚目の写真では昼ですよね笑
初めてのＤＰＰ使用だったので、
重ねることで映っていない様に見えていたものも見えてこんなに明るくなるものかと驚きました。
なんとなくで重ねていたのでこれからはどうしたらどうなるかを
しっかりと考えながら合成できそうです。まずは、背景とホタルの光を分けて考える様にしてみます。

＞ほんわりさせたければピンズレのまま撮るかソフトフォーカスフィルター、ソフトンやフォギーといったフィルターを使うか、焦点距離の長いレンズを使って絞りを開き、被写界深度を浅くしてピントが合っているところはクッキリ写るけどそれより遠いところも近いところもピントがずれてほんわり写るような撮り方をすることになると思います。

フィルターは全く頭に無かったです。
まだ最低限の道具しか持っていないので、今後フィルターも使える様に遊んでいきたいと思います。
焦点距離の長いレンズを使用して被写界深度調整でほんわりも工夫してみたいと思います。

＞F2.8の感度400〜800、20秒露出あたりを中心に試行錯誤されてみてはどうでしょうか

具体的な数値ありがとうございます。感度を上げて時間が少し短縮ですね。
基準もなくなんとなくで設定していたので助かります。

ご丁寧な回答本当にありがとうございました！
良い季節の風物詩が取れるように頑張ります！

書込番号：17577068

[猫夏]

cantamさん

早速のご回答ありがとうございます。

背景と光跡を別のコマとして撮るという発想は無かったので参考になりました。
先に良い背景を取っておけば、後から色々な設定で撮った光を重ねてもキレイな背景に光を乗せられるのですね。
次回チャレンジしてみます。

＞背景は明るいうちにセッティングしてピントを合わせて、iso200〜400・F5.6〜8 で適当な明るさになるように（-2EV程度かな）露光時間を調整すればいいでしょう。

こちらの具体的な数字もありがとうございます。
初心者なので経験が無く基準となる数値を示して頂けると大変助かります。

＞光跡は、書かれているように「明るいレンズでF値を開いて撮ってみよう」でという考え方でＯＫです。光跡撮影では、光跡だけ写ればいいので、iso1000、F4 程度で十分写ります（F2.8ならiso500〜640でＯＫ）。ホタルの光は同じ場所に留まっていないので、露光時間はまったく関係なくて、ただ単に背景が明るくなるかどうかです。

「明るいレンズでＦ値を・・・」は合ってはいたのですね笑
こちらの設定値も参考になりました。ありがとうございます。

リンク先の記事、読ませて頂きました。
ホタル撮影に関して詳しく載せて頂いているので非常に参考になりました。
綺麗で幻想的な写真で感激致しました。
写真のテクニックだけでなく、撮影環境の部分・・・難しいですよね。
私の写真を見て頂くと分かる様に、車が結構走る所で「あらら・・・」
子供たちも多く三脚を蹴られて「あらら・・・」
私が撮影する場所では結構長時間露光に苦労する場所みたいです泣笑
くじけない心も必要ですね。

撮影のコツを教えて頂いたので負けずに頑張ってみたいと思います。
ありがとうございました！

書込番号：17577108

[淡海国の鳳雛]

ちょっとずれそうですが失礼します。
70Dは、動画も優秀なカメラ、蛍を動画で奇麗に撮れる方がありましたらお教え下さい。
以下の動画は、AFを外しMFで、焦点距離を無限にして撮りました。
まだ、蛍の数自体が少ないですが、たくさん飛び交う頃には、きれいに撮れるようになりたいと思ってます。
幸い、この撮影場所は、家から500mくらいのところにあるので、すぐに新しい設定にチャレンジできます。
http://youtu.be/9noF3j_o07I

書込番号：17581203

[Like Canon]

＞淡海国の鳳雛さん

こんにちは
残念ながらホタルを肉眼で見る、写真で撮るのような
動画を撮影するのはこのカメラでは不可能に近いです
写真であのように綺麗に映るのは
長秒露光で光跡が綺麗に写すことが出来るからなんですよね
ひょっとしたら高価な超高感度ビデオカメラなら可能かもしれませんが
少なからず一眼レフのおまけ動画機能では
暗い場所でぼんやり点滅する光を写すのが限界です

書込番号：17581431