デジタルカメラ > CANON > PowerShot G10
1)調整前(左)と調整後(右)。G10の解像がコントラストに頼ってないことが判る |
2)トーンカーブ調整前の準備。38以下の階調を固定して自然なシャドウ部を維持する |
3)トーンカーブ調整の中心点を決める。慣れてくれば積極的にずらすのも可 |
4)適用トーンカーブで、ほぼ万能レシピ。背景建物のトーンも注意しながら調整する |
トーンカーブ調整ネタなので検索かけやすいよう別スレ立てます。
G10ユーザーがG11などに憧れるのは、やはりあの階調感だと思います。
G10のディフォルトでは、やはりコントラストのある被写体は明暗差がきつめに撮れてしまうので、
露出を暗部に合わせるとハイライト部が飛びがちになり、明部に合わせるとシャドウが潰れがちになります。
撮影後レタッチで明度調整を行っても似たような結果で、却って締まりが無くなったりしてるのではと思います。
そのための予防手段がマイカラーセッティング(JPEG記録)でのコントラスト下げ・色の濃さ上げですが、
これは当然RAW撮影時には効果が適用されず現像時の調整で四苦八苦されてる方も多いようなので、
階調を最大限活かしながらコントラストを下げ、かつ減り張りも維持するトーンカーブ調整を紹介します。
#Photoshopで作業を行っていますが、DPPでもトーンカーブ機能は全く同じなので、そのまま流用できます。
#JPEG8bit階調の元画像を16bit階調に変換し、階調空間を拡大し作業を行うことでトーンジャンプを防いでいます。
#調整前調整後の画像と画面キャプチャ画像では、本来の色空間が違うため階調や色味が多少異なります。
■(1)の画像は調整前調整後の並列比較画像で、撮影データはExif通りとなります。
今回の説明用に、まだマイカラーセッティングを変更していない購入初期の画像を使用しています。
コントラスト調整に的を絞って説明するため、色調調整は行ってないので調整後の赤みが強まったままですが、
ゆりかもめのディテールが維持されたまま、階調が良くなってるのが判ると思います。
以後トーンカーブ調整画面での説明です。
■(2)まず最初の段階で、シャドウ部の階調を元画像のまま変更されないように固定します。
シャドウ部とは256段階の数値でいうと、およそ38〜40付近になります。
ここの部分を含めてトーンを変更すると、黒が潰れたり、逆に締まりが無くなります。
G10に装備されている「暗部補正」機能は、この階調域を弄ってしまうので正直お薦めしません。
この階調域を弄るときは、撮影時露出以上のトーン調整(演出)を行う場合と考えておいてください。
■(3)今回はS字カーブでコントラストを緩やかにして階調を稼ぎますが、そのS字の中心点を固定します。
全体の露出に問題がない状態であれば、この位置は中間の128に固定するのが無難です。
この位置をずらす場合、数値の大きい方へ最大145程度までの範囲をお薦めします。
■(4)今回はコントラストを緩やかにするので、S字のしなりの向きはこのようになります。
26の位置のポイントは、カーブ調整で38付近以下の直線がたわまないようにするための「留めピン」です。
38のポイントから次のポイント付近までは、コントラストを上げ気味に、
中間点128のポイントを通ってその次のポイントまでは、コントラストを下げて中間調を稼ぎ、
そこから255(白色点)までは、若干コントラストが上がるようにして、ハイライトをちょっと効かせています。
#ヒストグラムを見ると判りますが230〜255域には元々対応要素がなく、実際差程ハイライトは上がっていません。
ちなみにデジタル物の256階調は「0」を数値に入れるため「0〜255」の数値が使われます。
ですので、正確な意味での中間は「127.5」もしくは「127」となります。少し紛らわしいですね(笑)
このS字調整のポイントは、あまりカーブをきつく曲げないこと(寝かせすぎないこと、立てすぎないこと)です。
#きつく曲げると、部分的に寝すぎる部分と立ちすぎる部分が生じて、階調上あまり好ましくありません。
今回は階調感を稼ぐ調整だったので、S字調整でこのカーブの向きでしたが、
さまざまなトーンカーブ調整において、38付近以下を固定してそれより上の階調を調整する手法は、
本来のバランスを崩さず自然なシャドウ部を維持できるという意味で、大変有効です。
RAW現像の場合、元の階調は今回のJPEG画像よりも豊かなので、思いの外ナチュラルに階調が稼げるはずです。
G10の階調感に物足りなさを感じているようであれば、是非DPPなどでこの手法を試してみてください^^
書込番号:11848299
5点
アキラ兄さん様 お久しぶりです。
>(2)まず最初の段階で、シャドウ部の階調を元画像のまま変更されないように固定します。
>シャドウ部とは256段階の数値でいうと、およそ38〜40付近になります。
ここの所とても勉強になりました。有難うございます。
これで今までシャドウ塗り絵に成りやすかった所 綺麗に補正出来るように成りました。
本当に今回の補正の仕方 有難うございました。
今回このやり方で補正した写真三枚貼って置きます。
書込番号:11851158
1点
もとラボマン 2さん
>シャドウが安定した分ハイライトに余裕できました‥
そう(笑)結局はそこなんですよね、特にモノクロは^^
シャドウ部のディテールがでてると、無理にハイライトをキツくしてバランスを取る必要がないんですよ。
眼がシャドウディテールから階調を味わい始めるために、明度70%程度でピークを迎えてもお腹いっぱいなんです。
こういう風に調整してくと、コントラストや彩度を稼がなくても解像感がしっかりしているG10というのは特別です。
G11で同じようにしていくと、解像が弱いため階調以前に絵としてのハリがうしなわれてくんですよね・・・
適切な機材と適切なレタッチの組み合わせは、写真の力を最大限に引き出してくれると思います。
書込番号:11851680
0点
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