『ペンタックスの最近の特許』 の クチコミ掲示板

[lifethroughalens]

「ペンタックスリコーイメージング株式会社」になってから、例の中判と35mm判のマクロレンズの他にもちらほらと特許が出てきましたね（あくまでも公開されたものなので出願は多分HOYA時代ですが）。

おもしろいものもありますのでご紹介します。


�@「フォトチャレンジャー」機能（特許公開2012-55445、特許公開2012-60335）

K-rに搭載されていた、写真データを戦闘能力に換算して赤外線通信で戦うゲームのことですが、特許取ってたのですね（笑）

まあ、そこまでするか？という気もしなくはないですが、以前にK-mの「デジタルフィルター」の中身をオリンパスがE-30で「アートフィルター」と称してほぼ丸ごとパクッた、ということもありますので、たかがお遊び機能とはいわず権利関係はちゃんと固めなくてはということなのでしょうか。。


�AコントラストAFに関する特許
・手振れ量や焦点距離、露出、蛍光灯フリッカの有無から最適なフレームレートを計算、AF高速化と視認性向上を実現（特許公開2012-60371、特許公開2012-60370）
・顔認識でAFエリアを眼に合わせるか顔全体にするかを画像中の顔の大きさから自動判断（特許公開2012-58464）
・被写体に応じた適切な拡大率で合焦画像を表示（特許公開2012-58447）。

そんなことも考えてAFしているんだ。。ふーんといった感じです。

コントラストAFは位相差AFと違ってAI機能（人工知能）を盛り込む余地がふんだんにあるので、将来大化けするかもしれません。


�B次世代レンズ面反射防止処理に関する特許（特許公開2012-56274）

最近はニコンのナノクリスタルコーティングやペンタックスのエアロブライトコーティングのように、レンズ面にナノレベルの微細な構造物を設けることで(従来の反射防止膜処理と比べて)劇的にレンズ面の反射を減少させる次世代コーティングが開発されており、高い注目を浴びています。

ただし、そのような処理を行うことは工程上難易度が高かったり、耐久性が著しく低いことが欠点としてありました（都度都度塗布しなければならない上に、指で軽くなぞっただけで破壊されてしまうとのこと）。
http://thisistanaka.blog66.fc2.com/entry/629/

この特許は、ナノレベルの微細な凹凸構造を持った金型を作るというものであり、これでレンズ面に直接反射防止構造を転写することが出来るとのことです。

これはシリカゲルの構造を利用したエアロブライトコーティングとは異なるもの（そもそも「コーティング」では無い）ですので、もしかしたら従来のナノ構造物コーティングの欠点を改善する画期的な技術になるかもしれないですね。

書込番号：14342989

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また見たら追加で特許が公開されていますね。

�@「DA12mm-24mmF3.5-4.5フィルター内蔵型(APS-C)」と「DFA25mmF4.0フィルター内蔵型(645判)」と「DA25mmF4.0フィルター内蔵型(645D専用)」(特許公開2012−063756 )

今のDFA25mmF4.0は、そのレンズ構成から「特許公開2011−227351」の特許が基のようですが、早くも改良版の特許が出ています。

特許の内容は、ただ単に超広角レンズではその前玉のサイズから搭載が難しい光学フィルターを内蔵してしまうだけでなく、光学フィルターそのものを光学系の一部として活用することで歪曲収差補正を効果的に行ってしまおう、というものです。

なお、この特許は645判サイズをフルカバーするレンズのほかに、645Dのセンサーサイズ(44mm×33mm)に特化したものも実施例として出ています。

更には、APS-Cサイズの超広角ズームレンズのものもあります。画角はおおよそ12mm-24mm、F値はおおよそ3.5-4.5です。フィルターを内蔵出来る上に、サイズもかなり小さいようです。


�Aカメラの可動ミラー衝撃吸収機構(特許公開2012-063454、特許公開2012-063453、特許公開2012 - 063452)

クイックリターンミラーの衝撃吸収機構に関して、いくつか特許が出ています。

ミラーレスが流行の世の中ですが、伝統的な一眼レフカメラの機構も改良の研究をしているようですね。産みの親の意地ってものですかね。

書込番号：14375389