


α7ivやZ9の発表に心が奪われている方々が多い中、DJIから、とんでもないフルサイズ・シネマカメラ「Ronin 4D」が登場!!
ガジェット感満載なのに、完璧にプロレベル。極端に譬えるなら、スマートフォンがデジタルスチルカメラを窮地に追いやったように、「Ronin 4D」はデジタルフィルムカメラを窮地に追いやる可能性すら秘めていると感じました。
Niko Pueringerさんは、過去のエポックメイキングを引き合いに出しながら、たった1機種の「Ronin 4D」が、3つものパラダイムシフトをもたらすと仰っています。(1)(2)は、DJIがプロ向け/業務用のドローンとジンバルで培って来た技術の画期的な応用、(3)はスマートフォンで普及が進む技術の応用と言えるでしょう。
(1) Built-in Gimbal Stabilization
(2) Built-in Wireless Monitoring
(3) Revolutionary Focus System
(1) Built-in Gimbal Stabilization
一般的なジンバルは、手ブレ補正として、3つの回転軸(Pitch、Yaw、Rotation)を調節しています。最も良く用いられるのは、手ブレ補正にはPitchとRotationの2軸を割り当て、カメラワークにYawの1軸を割り当てるモードだと思います。
「Ronin 4D」には、更に、鉛直方向のZ軸(回転軸ではなくシフト軸)が追加されましたが、これが超強力で、鉛直方向の手ブレをほぼ完璧に抑えています。鉛直方向の手ブレは、「Ronin 4D」の底面に取り付けられた、(ドローンの技術を応用した下方の)ToFセンサー(後述ご参照)で検出されます。
(2) Built-in Wireless Monitoring
これは、まさにドローンのO3と呼ばれる映像伝送技術をそのまま投入しており、無線で接続されたモニターと操作アームによって、「Ronin 4D」の撮影映像をほぼ遅延なしに表示し、「Ronin 4D」の全機能を操作出来ます。無線接続可能距離は、最大で何と6km!! シネマカメラやジンバルと捉えると尋常ではありませんが、ドローンを思い浮かべれば納得ですね。
(3) Revolutionary Focus System
測距は、イメージセンサーではなく(つまり、像面位相差やコントラスではなく)、カメラ直上に取り付けられたLiDAR(Light Detection And Ranging)によって行われます。LiDARは、レーザー光を(様々な方向に)照射し、対象物からの反射光が届くまでの時間を計測するToF(Time of Flight)にて、測距します。
スマートフォンのポートレートモードでは、Depth Mapを取得し、主被写体からの距離に応じたPSF(Point Spread Function)と画像データとによる演算処理(コンボリューション)にて、ボケを付加しています。Depth Mapの取得方法の一つとして、LiDARが用いられています。ただし、LiDARに限らず、Depth MapをTTL(Through The Lens)以外で取得した場合、イメージセンサーとは視差があるので、パターンマッティングを行う必要があります。この為、主被写体と背景/前景との切り分けで、奇妙な画像となってしまうケースが散見されます。
「Ronin 4D」では、モニター画面の右側に、測距関連が表示されます。初めて使用するレンズの場合は、まずキャリブレーションを行います。Depth Mapは、主な対象物のみ、上から俯瞰的に見た状態で表示されます。例えば、ヒトが手を前に突き出せば、カメラに近い側(下側)に、Depth Mapが伸びます。
Nikorさんが挙げたパラダイムシフト以外の情報を付け足します。
カメラ本体は、フルサイズの「Zenmuse X9」で、6Kと8Kの2種類がラインナップされます。価格は、12月発売予定の「6Kコンボ」が869,000円、発売日未定の「8Kコンボ」が1,320,000円。DJI独自マウントだけでなく、公式に、MマウントとEマウントをサポートしています。純正レンズは、24mmF2.8、35mmF2.8、50mmF2.8の3種類しか、まだラインナップされていませんが、純正レンズを使い回す限り、ジンバルで一番面倒なバランス調整が不要のようなので、これら3本が人気者になるかもしれません。一方、MFレンズでもフォーカスリングをモーター駆動で動かせるので、LiDAR等の恩恵を得られます。
Parker Walbeckさんは、現在の機材を「Ronin 4D」に置き換える積りはないが、映像はまさにシネマカメラレベルだと仰っています。
・「Ronin 4D」のニュースリリース (DJI、2021/10/20)
https://www.dji.com/jp/newsroom/news/dji-ronin4d
・仕様
https://www.dji.com/jp/ronin-4d/specs
・対応レンズ
https://terra-1-g.djicdn.com/851d20f7b9f64838a34cd02351370894/ronin_compaitibility/DJI%20Ronin%204D%20Lens%20Compatibility%20List%20211020.pdf
以下、ご参考になりそうな「Ronin 4D」First Impressions動画を挙げておきます。
・Niko Pueringerさんの動画 (2021/10/21)
https://youtu.be/V7DnNoAnbDc
・Potato Jetさんの動画 (2021/10/20)
https://youtu.be/jtLODYh34uA
・Parker Walbeckさんの動画 (2021/10/20)
https://youtu.be/XRhdvXUG7bo
・Nino Leitnerさんの動画 (CineD、2021/10/20)
[Johnnie Behiriさんが、撮影シーンでチラっと写っています]
https://youtu.be/dDFKUmDZNkg
・公式動画 (DJI、2021/10/21)
https://youtu.be/TiVJnRXUwKw
・DJI Ronin 4D Launch Event (DJI、2021/10/20)
https://youtu.be/8GSQDUGPlkw
【おまけ】
・Peter McKinnonさんの動画 (2021/10/20)
[キヤノンのアンバサダーなのに、R3のレビュー動画では、R3のドローン落下試験を行っちゃったオチャメなPeterさん。今回も、最後の最後で見せてくれます]
https://youtu.be/SOlb6U6EpFI
・Matti Haapojaさんの動画 (2021/10/20)
https://youtu.be/Cly4Qlj3RNE
書込番号:24408955
2点

ベースマウントのDXマウントはあくまでマウントアダプタを付ける前提のマウントか
いかにもシネマ機ぽい仕様ですね♪
変態なPENTAX方式の接点を持つDLマウントにも当然対応
マウントで見るとDJIてめちゃ面白いんだよなあ♪
(*´ω`*)
書込番号:24409179
2点


https://sumizoon.hatenablog.com/entry/2021/10/21/002647
>BISを使うのではなくジンバルを、像面位相差を使うのではなくLiDARフォーカスをと言う国内メーカとは全然違うアプローチをしてきた所が非常に面白い。
書込番号:24409582 スマートフォンサイトからの書き込み
1点

> 像面位相差を使うのではなくLiDARフォーカスをと言う国内メーカとは全然違うアプローチ‥‥
この点は確かにその通りですが、
> BISを使うのではなくジンバルを、‥‥ と言う国内メーカとは全然違うアプローチ‥‥
は、この方が、本当にVideographerだとは、信じられないようなコメントです。DJIのRoninを知らないVideographerがこの世にいるとは、とても思えないので。
あと細かい箇所で言えば、「Backside Illumination (BSI or BI) Sensor」は、「Back Illuminated Sensor」とも呼称される為、BISと略される場合があります。一方、IBIS(In Body Image Stabilization)から冒頭のIを省くと、「Body Image Stabilization」??となってしまうので、正直、IBISをBISと記載なさっていた事に、すぐには気付けませんでした ‥‥ この方の専門用語の使い方は、(専門家にしては)ちょっと可笑しいと思います。
ソニーと較べ、メカには強いキヤノンは、「Ronin 4D」製品化を受け、ジンバルを含めたリグ関連(従来は、サードパーティーに開放するスタンスでした)を見直すかもしれません。C500iiとC300iiiとは、同じ筐体を採用し、共用の利便性を高めています。パナソニックのBS1Hは、BGH1と、やはり筐体の共通化を図っており、BS1H/BGH1混在システム構築が可能です(最大12台)。因みに、BS1H/BGH1のようなキューブ型は、パナソニック、富士フイルム、ニコンのように、自社マウント・シネマカメラの基盤がないものの、スチルカメラで動画にも注力しているカメラメーカーの受け皿として、「あり」かな?と最近思い始めました。キヤノンが、ジンバル/リグ等々の検討を行うとしたら、キューブ型も、当然、検討対象に入って来るでしょう。マルチアクセサリーシューのように、サードパーティーと組むのも全然ありでしょう。
【おまけ】
キヤノンも、キューブ型を製品化していますが、飽くまで、超高感度のように特殊な用途に特化しています。2020/11に同時発表された、「ML-100 M58 (M58マウント)」は「産業/監視システム」向けのCoaXPressインターフェイス、「ML-105 EF (EFマウント)」は「放送/監視システム」向けのSDIインターフェースをそれぞれ採用しています。
・ML-100 M58、ML-105 EF (キヤノン)
https://cweb.canon.jp/webview/lineup/multipurpose/ml100ml105/feature.html
その一方で、キヤノンは、「自由視点映像生成システム」専用スタジオとして、「ボリュメトリックビデオスタジオ-川崎 (Volumetric Video Studio - Kawasaki)」を開設しました。何と「100台超」!設置された専用4Kカメラは、パッと見、キューブ型??のようにも見えます。このスタジオ活用の第1弾が、2020/08/26に行われた、「chelmico」のライブストリーミング配信(↓)で、途中で、キヤノンの方が概略をお話になっています。
・chelmico登場シーン、「Easy Breezy」から再生開始
https://youtu.be/dZaaUyNIP3s?t=2471
書込番号:24409743
1点


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