


デジタルカメラ > CANON > PowerShot G10
付属DPPはタダで付いてくるRAW現像ソフトとしては超高機能(良UI)ですが
ご存じのようにフリンジ処理など一部の「ありがたい(高画質化が可能な)」機能が外されています。
#理由は色々言われてますが、ここでは言及しません(笑)
ところがAdobe LightRoom2.xやPhotoshopCS4などのCamera Raw処理ではフリンジ処理が自由に選択できます。
そこで、RAW現像ソフトの実力と言うよりも、フリンジ処理機能の有無がどう画質に影響するか試してみました。
そこで、RAW+JPEG(Fine)で記録したJPEGを処理したもの(リサイズなどの処理中は16bit処理)と
RAWデータをDPPで現像し、16bit状態でPhotoshopに読み込ませリサイズなどの処理をしたもの、
RAWデータをPhotoshopCS4で読み込ませ16bit画像に現像し、そのままリサイズなどの処理をしたもの、
の3パターンで処理しました。
RAWデータ処理はDPPに合わせAdobeRGB空間で「スタンダード」処理を選び、
フリンジ処理以外は全てセッティングのママで行っています。
#現像ソフト側の「スタンダード」処理の解釈の善し悪しは今回不問で(笑)
以下3レス分画像類貼ります
書込番号:10296971
0点

まず処理後、当方のスタンダード方式の
必要サイズの縦横2倍サイズまで一挙に縮小し、最後に50%縮小をかけフィニッシュする方法のリサイズ画像です。
この状態だと、ほぼフリンジ処理の有無は気にならないのではないでしょうか。
セッティングトーンカーブの微妙な違いくらいしか感じません。
G10では1024×768pixelまで縮小かけると結果23%、1/4以上の圧縮がかかるので大抵のアラは飛んでしまいます。
ですからこの程度の用途であれば(レタッチ前提でない限り)RAW撮影の(当然フリンジ処理も)効果は薄いです。
書込番号:10297050
1点

そこで、まずはピクセル等倍画像でフリンジがどのように出ているかをチェックしました。
フリンジは比較的四隅が目立ちますが、明度差があれば中央部にも発生します。画像を見て貰うと判りますが、
JPEG撮って出しが一番派手で、次がDPP、そしてフリンジ処理をかけたPhotoshop現像は見事に消されています。
このフリンジは、空と樹木・枝・葉などの組み合わせの時にエッジのチリチリ感として大変目立ちますので
その手の被写体が多い人にはありがたい機能です。
Photoshop(LightRoom)のフリンジ処理は、特に目立つハイライト部のみの処理と全般の処理とを選択できます。
書込番号:10297119
1点

では、プリントなども含めて、ある程度の縮小がかかる状態でのフリンジ処理のメリットは?となると思います。
これはレタッチを行う場合の断然の耐性の向上です。
例として、元画像にPhotoshop上でシャープフィルター強をかけた後、先ほどと同じ方法でリサイズをかけました。
シャープフィルターをかけるタイミングや強さはそれぞれですが、比較的緩く撮れた画像に行う処理です。
#もちろんRAW現像時に行うので構いませんが、今回は条件を統一してこのタイミングでの処理をしています。
若干のフリンジというのは、特にG10のようにほぼ縮小利用が前提の出力だと多少のシャープネス効果もあり
気にならない種類の画像なら、ほとんど気にならないと思いますが、画像としては境界部に偽色・偽輝がでますので
シャープフィルターとの相性が(輪郭のみのシャープフィルター含めて)抜群に良くありません。
結果として、明暗差のある部分のシャープさが大変不自然に仕上がります。
明暗差のある部分に発生する以上、コントラストや彩度を落とす方向以外のトーン調整でも不自然さが加速されます。
強いシャープ処理の後とはいえ、23%程の縮小をかけていますので差は目立ちませんが
入り口ドアの針金入りガラスや手すりノブの縦縞などに違いが出ていると思います。
書込番号:10297181
1点

結論としてどういう事かというと
G10でRAW撮影してレタッチもきちんとしたいなら、Adobe PhotoshopCS4やLightRoom2.xお薦め、と。
#最新PhotoshopElementでも大丈夫と思いますが、Windows版しか出ていなくて検証できていないので^^;
画像管理やRAW現像オペレーションはPhotoshopで個別に対応するよりLightRoomの方が使いやすいので
加工まですることがない&管理含みならDPPの代わりとしてLightRoomがお薦めです。
#僕は面倒なのでiPhotoで管理してPhotoshopCs4を外部エディタに指定して連携させています。
何にせよ、コンデジ最強の画素数+解像力なわけですから、より面白がるための投資としてどうでしょう(笑)
#どうせ、別のメーカーのRAW撮りデジカメ買えば、共通で使える良い現像ソフトは必須になりますし^^
書込番号:10297231
0点

アキラ兄さん
詳しい解説、ありがとうございます。
ちょうどタイミング良くPCの前に座っていました。
以下、ものすごく見当ハズレなこと言ったらご容赦頂きたいのですが、
今回取り上げていらっしゃるのは、パープルフリンジなどの色収差とは異なる現象ですよね?
この現象は撮影時(又は現像時)にシャープネスを弱くすれば緩和される種類のものでしょうか?
撮って出しJPGで一番強いのは、カメラ内処理でシャープネスが強くかかっていることが原因なのかな?
と思ったものでして。
書込番号:10297287
1点

α→EOSさん
RAW現像ソフトのフリンジ処理って、様々な原因で起こるフリンジを、画像処理という意味で除去するものですから。
フリンジ状になっている部分は、基本的にごく普通に補正して処理してくれます。
別の画像ですが、今度は色収差への適用です
ここで見比べてみて貰えると判りますが、JPEG撮って出し画像よりも、DPPで現像した画像の方がシャープです。
つまり撮って出しのJPEG画像で起こるフリンジ(もしくはフリンジ状の荒れ)は
必ずしもシャープネスの掛かり過ぎだけで起こるものではないです。
もちろんシャープネスをかけすぎれば、より目立ちますし、弱めれば目立ちにくくなります。
でも、これはデジタル画像として当然のことです。
で、ここでRAW現像段階でのフリンジ除去処理を持ち出したのは、フリンジ処理後にシャープネスを上げた場合、
ありがちな嫌なチリチリ感を押さえた状態で解像感をさらに上げられると言うことです。
フリンジ類の存在する画像のシャープ感を稼ぐ場合、フリンジの影響が目立たないくらい縮小した後に
的確な量のシャープネスを上げる作業が必要で、これはそこそこに技量が要求される処理だと思います。
それが現像ソフト側の設定ひとつで差ほど面倒でない処理で済むのなら、一般的にはめっけもんなのかな、と^^
α→EOSさんなら、貼った画像の処理が、一度ぼかして適度に粒状感抑える処理の
ごく上手く行ったパターンと類似しているのが判るかと。
これが等倍現像画像でできていれば、縮小時に稼げる画質も、レタッチの自由度も拡がるというのが主旨です。
書込番号:10297839
2点

アキラ兄さん
詳しい解説、ありがとうございました。
とりあえず良く判ったことは、自分は注意して画像を見ていないな、
と言うことです。
フリンジ処理の結果とシャープネス処理との違いが、
説明されるまでまるでぜんぜん気づいていませんでした。
(カラーフリンジはさすがに気づいてましたが)
以前、高感度撮影時の夜景ノイズの低減処理をいろいろやっていたとき
(一眼レフの話ですが)
JPG撮って出しの画像はどうやってもRAWよりも細部描写が雑になって、
特に、強い光源の周囲での細部劣化に差があって、
いろいろ考えた末にやっとシャープネス処理が強くてJPGのブロックノイズが
強調されているのだろうと結論を出していたのですが、
もしかしたら、フリンジの影響もあるのかもしれないですね。
最近シャープネスを低くしたゆる〜い画像を
縮小処理する方法にはまっていますので、
アキラ兄さんの最後のご説明は何となく理解出来た気がします。
書込番号:10304081
1点

相手がα→EOSさんさんなので、Adobe Camera RAW系で可能な特殊な処理をば^^
PhotoshopCS4、Lightroomの場合、14.7MpxのG10のRAW画像を
6144×4608pxの28.3Mpx扱いで現像することができます。
もちろんソフトウェア補完ですが、RAW画像からの直補完なので通常の拡大リサイズとは比較にならない画質です。
そして、とうぜん16bit画像としての現像が可能ですから、
6144×4608px/16bitで、既に現像時に基本レタッチがされた元画像を作成することが可能です。
そうすると、最終的に必要な画像サイズにもよりますが
粒状潰すにしろシャープネスかけるにしろ合成かけるにしろ、自由度が完全に拡がります。
G10の他にはない特性をしゃぶり尽くす方法はまだまだあるということで、是非一度おためしあれ^^
書込番号:10310710
1点

アキラ兄さん
情報、ありがとうございます。
そんなに大きなファイルで扱えるのですか!知りませんでした。
トリミングにも有利ですし、
残したい写真を仕上げるにもかなり便利そうですね。
DPPでjpgデータもトーンカーブを操作出来るので、
つい便利にDPPばかり使っていますが、他のソフトも体験したほうが良いですね。
以前、SilkyPixを使ってみたことはあるのですが、
確かに出て来る絵は綺麗なものの、
やや動作が重いのと、インターフェイスに馴染めなかったため挫折しました。
PhotoshopCS4もLightroomも持っていないので、すぐにとは行かないのですが、
ソフトウエアの強化もしないといけないのが判りました。
書込番号:10311905
0点

PhotoshopCS4となると、おいそれと導入は難しいかもですが
PhotoshopElement8やLightroom2だと、機能や有用性を考えるとやはりあった方が良いように思います。
それぞれ30日間の体験版がダウンロードできますし、僕の知り合いには、OSをリストアできるディスクを作成して
Photoshop系の為に一ヶ月に一回OSごと再インストールする人も居ます(笑)^^;
#Photoshop専用PCとして1台割り振ってですが。
個人的にはRAW撮影できる機材が2台あるなら、一般論的に揃えておいて損はないと思います。
その中でもG10ユーザーにとっての恩恵は大きいです^^
書込番号:10314923
1点


またまた有用な情報、ありがとうございます。
確かに凄い解像度ですね。
これはやってみたくなります。
おしえて君みたいで気が引けるのですが、
この際聞いちゃいます。
このページ
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/02/23/adopscs4ht/index.html
なんかを見るとCamera RAW5 の威力が良くわかり、
ますます使ってみたくなるのですが、
Camera RAW5 というのはPhotoShopで使うプラグインですよね。
と言うことは、Lightroom2ではこういったことは出来ない、
と言うことでしょうか?
どちらかと言うとLightroomのほうに興味があったのですが、
Element8を導入すればCameraRAW5を使えるようになるというのは
大きなメリットだと思えてきました。
ただ、
CameraRAWがアップグレードする度にPhotoShopもアップグレードしないと動かせない
というのがいかにもAdobeらしくてヤだなあ、と思ってしまいます。
(最近のElementの黒いインターフェイスも馴染めなくて、今でも初期CSを使っていたりしています)
まあ、でも、あまり時代に取り残されるのもヤなので
真剣に検討してみます。
PCの予備があれば、OSごとバックアップしておく作戦もありですね。
企業が仕事で導入するならともかく、
Adobe系のソフトは個人で所有するにはちょっと高すぎると思います。
ハイエンドの印刷機能まで含めて考えると、
全機能の10〜20%程度しか使っていない人が多いのではないでしょうかね?
書込番号:10316708
0点

S90のスレで紹介されている
S90とG11の比較サンプルを見ました。
http://thebrandons.smugmug.com/Other/S90-G11-comparison/9909561_HmJ59/8#P-1-12
沢山見ているうちに、だんだんG10との違いを感じるようになってきました。
何となく感じているだけなのでうまく文章にはできませんが、
単に画素数の多さではなく、確かに味の違いがありますね。
昨日初めてG11を触ってみてかなり惹かれていたのですが、
ようやく、アキラ兄さんのおっしゃっている「撮れる絵が違う」という感じが
少し判ってきたような気がします。
こりゃ単純にリプレースできないですね。
書込番号:10317692
0点

α→EOSさん
Adobe Camera RAW 5.xですが、plug-inとして機能するのがPhotoshopCS4、Elements8です。
この部分が単独でアプリケーション化されているのがLightroom2.xとなり、
RAW現像に関しては同一のコンポーネントで、複数所有していても変換ファイル形式など同一の設定で起動します。
Photoshop系は、RAW現像でのパラメーター調整後Photoshop上で調整できるのが強みです。
Lightroomは画像管理ソフトでもあるのでDPPのような管理+RAW現像(付随するパラメーター調整)です。
個人的にはデジカメRAW現像が主眼ならば、Lightroomで現像して16bitのPSDかTIFFで書き出して
16bitデータが扱えるバージョンの手持ちのPhotoshop系で加工するのがリーズナブルだと思います。
#Photoshop7.0以降を持っているなら、その組み合わせでひとまず充分じゃないでしょうか?
G11に関しては・・・きちんと画像を見ていて、G10を使い込んでいる人ならそのうち気付くと思います(笑)
G11が悪いということではないのです。別のカメラ(=代用にはならない)と言うだけで^^
僕自身はG11でDR拡張を抑えて、NRを弱めた状態で撮影すると
撮影素子自体の良さとレンズの解像感がでて面白いのではないかと思っていますが
流石にその使い方でG11を買うのはナンセンスなので^^
その方向ならGRDIIIを買ったほうが楽しそうですし、それならGF1で遊んだ方が良いなということで^^;
書込番号:10319488
2点

アキラ兄さん
すみません、自分で調べればわかるようなことを・・・
でも、おかげさまで良くわかりました。
僕の環境なら、RAW現像目的ならLightRoomのほうが良いと思います。
以前、良く読んでいたブログの人が
PhotoShopよりLightRoomのインターフェイスのほうが使いやすい、
みたいなことを書いていたので、頭に残っていた、ということもあります。
Element8の新機能は興味がありますが、
数回やったら飽きるような気もしますし、僕の場合。
仕事で必要とかの状態になれば有用かな、と思います。
ところで、
「デジタル一眼を比較してみるブログ」
http://dslr-check.at.webry.info/
というのをご存知ですか?
早速S90を導入して、テストデータがアップされています。
LX3と比較して、S90のソフト処理やレンズを評価しているのが興味深いのですが、
確か、これまでキヤノンはレンズの収差補正をソフト的にやることを
(少なくともGシリーズでは)避けてきていたと思うのですが、
どうやら、S90ではそれをやっているみたいですね。
ここの人もデータの比較にLightroomを使っています。
書込番号:10321406
0点


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