AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR IIニコン
最安価格(税込):¥580,000
(前週比:±0
)
発売日:2010年 1月29日
レンズ > ニコン > AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II
テレコンを使わない時はさほどでもないのですが、TC-20 EIIIを付けている時は、ターゲットをファインダー内に捉えるのに時間がかかる事が結構あります。 特に背景が一面の青空のような時は難しく、飛んでくる鳥を見つけても、ようやく捉えた時には遠ざかって行く後ろ姿という事が何度かありました。 そこで、ライフルの照準のようなものがないかと検索しました。皆様色々な照準器を使っておられるのですね。
トライアルその1 ー 手作り照準器
二つの照準 (先についている方を照星またはフロントサイト、手前側を照門またはリアサイトと言うようだ) を使うものなら、単純なので簡単に作れそうだと思い、1.5mmの透明板 ( PET樹脂)、ブリキ板、古いストロボから外したアクセサリーシューを使って自作してみました。
フロントサイトは、フードの留めネジにクリップオンするように作りました。 写真1をご覧下さい。
フードの留めネジにクリップオンした時に落ちないためには、金具にある程度のバネ性が必要ですので、アルミではなく、t = 0.3 mmのブリキ板を使いました。 リアサイトは、ストロボから外したアクセサリーシューに折り曲げた透明板を取付けただけです。 透明板は本来ならアクリルの方が透明度が高くて良いのですが、1.5mmのものが無かったのと、PETなら常温で曲げ加工が可能ということで、PET樹脂のt = 1.5mmを使っています。
フロントサイトに二つの同心円を描きました。 外側の円は、ターゲットがこの中に入れば 300 mm にTC-20を使った時に、画面の横一杯に入る範囲を、内側の円は画面の縦一杯に入る範囲を大凡示しています。(計算で円の大きさを求めたので、大体合っています。) 本当は、その大きさの長方形でも良かったのですが、同心円の方がなんとなく照準器っぽいので、こうしました。
試作なので、切断面がまっすぐでないのと、照準の十字がフリーハンドで汚いのはご容赦ください。 実用になりそうなら、奇麗に作り直すつもりでいました。
実際にカメラとレンズに取付けたところが写真2 です。
レンズフードの留めネジを利用しているので、セットアップしたら調整が必要です。できるだけ遠くにある、電柱等の縦長のターゲットを狙い、ファインダーの中央に合わせ、二つの十字がそれに重なるように、フードを留め直します。フードの留めネジを、落ちないけれどフードが回るくらいに締めておき、フロントサイトを取付けてフードを回して調整し、合ったところでネジを締め付け、フロントサイトの向きを直すという手順で行います。
実際に撮影に使ってみると、3つの問題があることが判りました。
一つ目は、ターゲット、先の十字、手元の十字の三つが重なるように狙うのはなかなか難しいと言うことです。 静止しているものを狙って、照準を覗き込んだときに、少しかがんだ姿勢では頭の位置が結構絶え間なく上下に動いているのが判りました。 遠くに注目していると、一番手前の照準の十字が絶えず動いているように見えます。これでピタリと合わせるのは難しいです。
二つ目は、目の被写界深度から、リアサイト、フロントサイト、ターゲットの全てがはっきり見えることは無いということです。 これは作る前からある程度予想していましたので、アクセサリーシューに取付ける照門(リアサイト)をできるだけ目から離れるように作ったのですが、ターゲットに目の焦点を合わせていると、リアサイトはぼんやりとしか見えません。見づらいです。
三つ目は、照準で狙いをつけてからファインダーを覗くには僅かな距離ですが目を移動させなければならず、時間差がある事です。飛んでいる鳥は、この時間差を見込んで少し先に狙いをつけないと、ファインダーを覗いた時にはすでに視界から外れていることになります。
簡単にできるのが利点でしたが、このタイプの照準はあまり実用的でないと判断しました。
実はこれを作り始めた時に、なんとなく予想していましたので、次の手として、広く使われているドットサイトを注文してありました。 でも作り始めてしまったのと、まずこちらを体験してみることで、ドットサイトの有難さも良く判ると思って完成させてテストした次第です。
書込番号:15671356
3点
トライアルその2 - ドットサイト
ドットサイトは、本物のライフルやエアガンに使われるものから、バーダー用と称したものなどかなり多くのものがあるのですね。 アマゾンで、ドットサイト又はダットサイトで検索すると、数百種類もの製品が出て来ます。 カメラ用の取付け金具が用意されているものは、Google等で「照準器」というキーワードで検索するとでてくるようです。
最初は、アクセサリーシューに取付ける事だけを考えていましたので、これ↓が目に入ったのですが、ファインダーから結構高い位置になるのが気になりました。
http://www.kyoei-bird.com/optical_sight/index.html
取付け金具を含めた高さができるだけ低いものを探した結果、ホビーズワールドというところが販売している、コンダクターと専用取付け金具↓が良さそうなので、少し値段が高いとは思いましたが、こちらを購入してみました。
http://www.hobbysworld.com/item/70010250/
届いたので、カメラに取付け、照準器の上下と左右の微調整ネジで、照準のドットが望遠レンズの中心で狙っているものに重なるよう調整しました。 この調整は100m以上離れたターゲットで行った方が良いです。
実際に撮影に使用して見ました。トライアル1の手作りフロント・リアサイトの3つの問題のうち、最初の二つは解決します。 照準のドットは明るく、背景が青空でもきちんと見えますし、無限遠(実際には有限の距離だと思うが) にあるように見えるので、ターゲットに目の焦点を合わせた状態ではっきりと視認できます。
ただ、この取付け方では、3つ目の問題、照準器からファインダーに目を移動している間にターゲットが動いてしまうという問題は解決しません。 これには、右目でファインダーを覗いたまま、左目で見える位置に照準器を取付ける必要がありそうです。 実際に、撮影ポイントで見かけた超望遠に照準器を付けている方は、皆なんらかの工夫をして両眼視できる位置に取付けておられました。
トライアルその3 - 両眼視用取付け金具の自作
両眼視用の取付器具にも、様々なものがあるようですが、ゴテゴテしたり大掛かりなものは嫌なので、シンプルな物を探しました。 レンズに付ける、照準器用レンズ鏡筒取付ベルト↓という物がありましたが、取付後に左右に少し動くのではないかと不安もあります。
http://www.hobbysworld.com/item/70010244/
どの辺りに付けるのが理想的なのかと思い、自分の両目の間隔を計ってみました。鏡の前でスケールを鏡と平行に持ち、後ろ側から覗き込んでみると、約 6.5 cm でした。ファインダーの中心から 6.5cm 左は、丁度 Lプレートのカメラの左側に立ち上がっている部分の真上あたりです。 そこで、Lプレートに、RRSのミニクランプ↓を取付け、これを利用した金具を自作する事にしました。
http://reallyrightstuff.com/ProductDesc.aspx?code=B2-FAB&type=0&eq=&desc=B2-FAB-38mm-clamp-with-threaded-socket&key=it
ミニクランプと取付け用の 1/4” ネジをRRSに注文してから、金具の作成を始めました。
加工の容易さと、必要な剛性の兼ね合いから1.5mm厚のアルミ板で作る事にしました。 上記のミニクランプは、雲台への取付けネジの回りに、回転防止のキーが出ています。金具が回転しないように、このキーを利用して取付けるのですが、金具の厚みが、このキーの高さ以上でないと、ネジで締めつけられません。 手元にミニクランプが届く前だったので、おおよそ3mmぐらいと見当をつけ、ミニクランプに取付ける部分を2枚重ねにする事にしました。前に突き出る部分の補強にもなります。
丁度ミニクランプが届く前日に、金具の方がほぼ出来上がりました。ミニクランプが届いてから、ミニクランプのキーの部分にはめ込む穴を現物に合わせて加工しました。見当を付けていた、回転防止キーの高さは、実測で2.5 mm でしたので、t = 1.5 mm のアルミ板2枚重ねで丁度良かったです。
でき上がった金具を写真3に示します。 これを組上げると、写真4のようになります。
アクセサリーシューの受け金具は、トライアルーその1で利用した古いストロボとペアで使っていた、ストロボ用パワーグリップから外した物です。
レンズとカメラに取付けて見ました。なかなか良いです。 作成中に心配だったのは、照準器を取付けるアクセサリーシューの向きが、レンズの光軸と平行になるかでした。 正確に平行でなくとも、照準器の上下・左右の調整範囲に入る必要があります。 早速調整して見ると少し外を向いているようですが、調整範囲内でOKでした。
想定していなかったのが、テレコン無しの時に、レンズの三脚座固定ネジと照準器の角が結構近い事でした。ここまでは計算していませんでした。 カメラを縦位置に回転させる時に当たりそうに見えますが、実際にはギリギリセーフでした。数ミリの間隔があります。(写真6 )
書込番号:15671382
3点
ここまで来れば、後はこの金具を黒く塗装して完成です。( 写真7, 8 )
実は塗装前の写真を撮影している時に気がついたのですが、照準器をアクセサリーシューに取付ける金具に取付けてあったのと、たまたま手元に古いパワーグリッブがあり、アクセサリーシューの部分が取り外せたので、このような取付け方法にしてしまったのですが、照準器本体は 20mm 幅、2mm 厚のアルミ板を使えば直接取付けられます。 直接付けた方が、余分な部品が間に入ることも無く、スッキリとできた筈です。
暇な時に、取付け部分を作り直そうかと考えていますが、ようやく完成したばかりで、まだ実際に撮影に使っていません。
先ずは、このまま撮影に使ってみたいと思います。
書込番号:15671402
3点
昨日、三つ目の報告を書いた後、少し離れた多摩川へ撮影に行って来ました。 さすがに両眼視の威力は大で、狙いをつけたあと、そのままファインダーで確認できるので良好です。
ただ、アクセサリーシューを使った取付は、今ひとつでした。
先ず、左右に少し遊びがあります。 前にカメラのアクセサリーシューに付けていた時も、それは同じだったのですが、毎回取付ける時に上から見て、取付部の遊びの範囲で照準器本体を時計回り一杯に回したところで締め付けていましたので、問題ありませんでした。
この両眼視用取付け金具を使う時は、予め金具に照準器を取付けた状態で、カメラバッグに入れておき、現場では金具毎取付けます。 持ち歩いている間に動くのか、付けてみると照準が左にずれている事がありました。 手で右を向けてネジを締め直せば良いのですが、RSSのクランプを付けただけでピタリとあった状態にしたいです。
更に、アクセサリーシューの締付けネジがきちんと締まっていなかったのか、移動中に照準器を落としました。 幸い柔らかい枯れ草の上だったので、何事もありませんでした。 きちんと締めてなかったのが悪いのですが、いつもこのネジを気にしないとならないのは今ひとつです。
昨日の朝は、「暇な時に、取付け部分を作り直そうかと考えています」などと書いたのですが、撮影の帰り道に早速ホームセンターに寄り、材料を買って来ました。 t = 3mm, 幅20mm のアルミのバーです。 (昨日の書き込みで、厚さ 2mm と書いてしまいましたが、 3mm が正しいです。)
これを、アクセサリーシュー用取付け金具と同じ長さに切り、今までアクセサリーシューの受けを付けていた部分にネジ留めしました。 照準器本体のレールを加える爪と干渉しないように、1.5mm 浮かせてあります。(写真9)
アルミのバーは未加工だと、私の照準器、コンダクターの場合は、取付ネジを締めた時に少しだけ斜めになってしまいます。 その対策に、右側の部分を少しヤスリで削って角を落としてあります。 (写真10)
照準器を取付けたところを写真11に示します。昨日の夕方までには完成していました。
これを持って、今朝も撮影してきましたが、照準器が金具にがっちりと留っているので、昨日のようなトラブルもなく、安心して使用でき、バッチリでした。
書込番号:15678721
1点
ミュージック・ファンさん、情報をありがとうございます。
>トライアルその1 ー 手作り照準器
私も似たようなものを作りたいと考えていました。私が考えていたのは、フード側は単純なリングで、ファインダー側はほんの少し奥行のある筒状のものでどうかなぁ・・・程度の漠然としたイメージでしたが。
でもいろいろ課題がありそうですね。私も一度は作ってみますが、すぐに市販品にいってしまいそうです。
>トライアルその3 - 両眼視用取付け金具の自作
毎回取り付けるたびに方向調整をしなくてもいいように、クランプを固定した段階でぴたりと止めたい・・・私もこれが達成できるように2点支持で固定する方法を検討中です。
このあとのミュージック・ファンさんの使用レポートもお待ちしています。また教えてください。
書込番号:15685009
1点
SH工房さん、
返信ありがとう御座います。 私のトライアルの情報がお役にたてれば嬉しいです。
これで完成と思っていたのですが、またまた問題を見つけてしまいました。
それは、取付けた状態で、照準器の電池トレーが開かないのです。 照準器をこの取付け金具から外せばトレーは開きます。
写真10 の、取付け用20mmレールの真ん中辺りに固定用の 3mm ネジの頭が見えると思います。 サラ頭のネジを使い、埋め込んだつもりですが、少しだけレール表面から飛び出しています。 この部分が、電池トレーの裏あたりに来ます。 照準器を裏返してみると、底は金属製なのですが、この部分だけシールで塞いだ穴があります。このシールをネジの頭が押し上げてトレーと干渉しているようです。
電池を替える度に、取付け金具から外さなければならないのも不便なのと、照準器に対しても良くなさそうなので、ネジがこの位置に来ないように取り付け金具を作り直す必要があります。 結局取り付け部分だけでなく、本体も作り直しです。
一応図面だけは出来ました。来週末に間に合うように作成したいと思います。
書込番号:15685933
2点
さて「金具に取付けた状態では照準器の電池トレーが開かない」という問題を解決するために、再度取付部分を作り直しました。
電池トレーと干渉しないようにするには、取付けネジを20mm レールの前と後ろに移さなければなりません。 その為には、取付け金具本体のレールを載せる部分も、前後に長くすることになります。
このレールを載せる部分は、アルミ板を曲げて作っていたので、ここを長くするには取付け金具全体を作り直す必要があります。そのつもりで、図面まで書いたのですが、ホームセンターでアルミのL型のアングルを見てこれを使って取付けようと方針を変更しました。
丁度良い寸法のLアングルは無かったため、厚さ1.5mm, L型の部分の幅が 15mm x 25mm のものを買って来て、必要な長さに切断後、25mm幅の部分を18mm幅にカットしました。
もう一つ工夫したのが、照準器本体の上下、左右の向きをある程度調整できるようにした事です。 といっても、非常に簡単にできる方法です。
Lアングルを金具本体(RRSのミニクランプに取付ける板)に2本の M3 のビスで取付けるのですが、片側の穴を少し縦長にヤスリで広げ、ビスを仮止めした状態で Lアングルの上下方向の向きを少し動かせるようにしました。
左右の方も同様です。
写真13 に上下、左右それぞれ一杯に動かしたところを示します。
ネジを軽く締めた状態で、カメラのLプレートに取付け、20mmレールの向きが、上から見た時と真横から見た時に、それぞれレンズの軸に平行になるように調整してから、ネジをきちんと締めます。 (M3のビスの締付けは、ナット側をナット回しで締める方が、格段に簡単で、しっかりと締付けできます。M3ビスのナットは6角形の向かい合う辺の間が 5.5 mm ですので、5.5mmナット用のナット回しです。)
レンズの軸との平行は、目で見て違和感の無い程度に合わせれば、照準器の調整範囲に十分入ると思います。
出来上がったら、再度黒く塗装して完成です。(写真12)
照準器の電池トレーも今度はきちんと開きますので、取り付けたまま、電池交換できるようになりました。
もともと自作するのは好きナノですが、カメラ関連は自作などの入り込む余地は全くないと思っていました。
思いがけず照準器の取付け金具というテーマを見つけ、少し自作の楽しみを味わった次第です。
書込番号:15710026
2点
詳細な説明をありがとうございます。
微調整できる仕掛けはすばらしいですね。参考になります。
もう一度同じものを作り直したという、その精神力もすごいです。
さて、私もさわりだけですが「照準器もどき」を作ってみました。
使ったものは、アクリルに気泡が入っている水準器とアクセサリーシューのゲタです。
水準器の気泡の穴を長手方向に貫通させ、筒状にしただけの加工です。
D300SとVR328の組み合わせではこの高さがぴったりで、ターゲットをファインダーの中央に導くと、照準器もどきの中央に入ります。
3枚目の写真の下に見えるのがレンズフードの固定ねじですから、このねじの頭の上にリング上のものを作って乗せればいいことになります。
ですが、この作業はここでやめました。やはり市販品にはどう考えても太刀打ちできないからです。
すでに市販品を注文してありますから、それが届くまでこれで「遊んで」みます。
書込番号:15713991
2点
SH工房さん、
水準器を使うとは、なかなかのアイデアですね。 このままでも、フードの固定ネジがこの位置に見えるように覗けば、立派な照準器として使えそうです。 ただ私の経験では、ファインダーから目を離した状態で、同じ高さから覗くというのが結構難しかったです。
既に市販の照準器も手配済みとのことなので、使用感などお教えください。
書込番号:15714970
0点
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