一般的なAVアンプで、サブウーファー(SW)あり、その他のSP(フロント、センター、サラウンド)はスモールとし、カットオフ周波数を例えば80Hzと設定した場合、ソフトのLFEチャンネルに入っている信号の再生について、80HZ以下はSWから、それ以上の周波数の信号は他のSP(例えばフロントのLR)から再生されると考えていいのでしょうか?それとも、映画ソフト等で、LFEに専用に貼り付けられた信号は、SWありと設定した時点で、SWからしか再生されないで、他のチャンネルのSPからは出力されないのでしょうか?
書込番号:13404442
2点
こんばんは。LFE(0.1ch)は確か20Hz〜120Hzまでしかありません。カットオフ周波数80Hzなら、そのうちの80Hz〜120Hzがどこに行くかということでしょうか。サブウーファーを設置されているなら、20Hz〜120Hzが全てサブウーファーから鳴りますし、サブウーファー無しなら、ラージに設定しているスピーカー(大概はフロントLR)にダウンミックスされます。AVアンプのカットオフ周波数やクロスオーバー周波数は、小さいスピーカーを使う場合、その低域をどこまでサブウーファーに任せるかを設定する数字です。5chがスモールでカットオフ周波数80Hzなら、5ch分の80Hz以下の低域+LFEの20Hz〜120Hzがサブウーファーから鳴ります。サブウーファー本体のハイカット(ローパス)フィルターは、必ず最大にしておいて下さい。
>LFEに専用に貼り付けられた信号は、SWありと設定した時点で、SWからしか再生されないで、他のチャンネルのSPからは出力されないのでしょうか?
抜け道を考えましたが、思いつきませんでした(^^;)
書込番号:13406007
0点
MUSTANG-D様、明確なご回答有難うございます。確認させていただきますと、AVアンプのSW出力には、0.1chに入っている全ての信号+5.0全chの他のSPでローカットされた信号分が加算されて出てくるという理解でいいのでしょうか?私は2.0ch(CD)再生時に、SWを鳴らす設定にしており、SWから不必要な信号を出さないため、フロントとSWのクロスオーバーは同一(80Hz)にしています。この状態で5.1ch(映画)を再生すると、ご指摘のようにLFE信号の80〜120Hzの帯域はフロントにダウンミックスされないで、欠落していることになるわけですか?となると、SW自体がもっているハイカットフィルターやAVアンプのSWカットオフ周波数の設定の用途はどう考えればいいのでしょうか。CDと映画をAVアンプで同じ設定で再生することは無理で、どちらかを優先せざるを得ないと考えるべきなんでしょうか?
書込番号:13408895
1点
ランサー101さん、こんばんは。
>私は2.0ch(CD)再生時に、SWを鳴らす設定にしており、SWから不必要な信号を出さないため、フロントとSWのクロスオーバーは同一(80Hz)にしています。
仰る通り、SW本体のハイカットフィルターを80Hzに絞ってしまうと、LFEのうち80〜120Hzは消えてしまいます。フロントLRの大小に関わらず、SWを有りに設定すると、LFEはSWにしか行かないからです。これはどのメーカーでも同じで、仕様というよりルールだと思います。
ところで不必要な信号とは、AVアンプ側でクロスオーバー80Hz以上に設定すると、SWとフロントLRの低音とがカブってしまって、不自然に聴こえるということでしょうか。サラウンドでは、AVアンプ側でクロスオーバー周波数を設定して、SW本体のハイカットフィルターは使わない(スルー或いは最大にする)のがセオリーです。ただONKYOの609などのように、LFEだけローパスフィルターを通せる機種もあります。またBOSEのセットスピーカー(型番忘却)は、スピーカー側でも5chの低音や、LFEの音量を独立して調整出来ました。いずれにしても殆どのAVアンプは、5ch(サラウンドバック有なら7ch)の低域を、SWに任せるラインしか設定できず、5chの低域とLFEは個別に微調整できないはずです(音量は可)。そこまで細かく要求する方が少ないからでしょう(^^;)
>CDと映画をAVアンプで同じ設定で再生することは無理で、どちらかを優先せざるを得ないと考えるべきなんでしょうか?
AVアンプでは映画を優先せざるを得ないと思います。現状ではSW本体のハイカットフィルターを、最大にするか80Hzに絞るか、どちらかで妥協して頂くしかありません。
ややこしくなってしまったので纏めますと、5chがスモールでクロスオーバー80Hz、2ch再生時にSWも鳴る設定にされていると、CD再生時はフロントLRから80Hz以上の帯域、SWから80Hz以下の帯域が鳴ります。他chは鳴りません。5.1ch(LFE有)のDVD/BD再生時は、5chから80Hz以上の帯域、SWからは5chの80Hz以下の帯域+LFE全帯域20Hz〜120Hzが一緒に鳴ります。また、CDをドルビーPLUなどで擬似サラウンド再生される場合でも、5chからは80Hz以上の帯域、SWからは5chの80Hz以下の帯域が鳴ります。いずれもSW本体のハイカットフィルター最大なら、帯域の欠落は無いことになります。長文、失礼いたしました。
書込番号:13409944
7点
MUSTANG-Dさま。再度ご回答有難うございます。
>ややこしくなってしまったので纏めますと〜
とありますが、全然ややこしくなく、理路整然とした内容、とても分り易いです。頭の中の霧が晴れてきました。
そもそもの疑問の始まりを、私の反省とともに書いてみますと
私はONKYOの808を使っていますが(これを最初にお知らせしておけば良かったですね)、CD再生時に、30年以上前に流行った「3Dステレオ再生(ご存知と思いますが、L/Rの低域だけをモノミックスして1本の専用ウーファーから鳴らす)」のイメージで、このアンプの機能を使っています。その場合、フロント側のクロスオーバー周波数の設定だけでよいものを、LFEのLPF(808のLFEチャンネルには80Hz〜120Hz可変のLPFが挿入されています)も一致させないといけないと誤解をしていたようです。
そんな誤った理解の中、フロントSPの低音再生能力を生かすべく、クロスオーバーをもっと下げたい(60Hz以下)と思ったのですが、808には80Hz以下がありません。さあなぜ?とともに、そんなに下げちゃったら5.1再生の時、LFEはどうなっちゃうの?というのがスタートでした。
おかげさまで殆どの疑問は解消いたしましたし、実際に音を出して確認していきたいと思います。残る疑問は一つ、808内蔵のLPFの役割がわかりません。ドルビーやDTSの”規格やルール”に関する事なのでしょうか?お時間あるときで結構ですお教えいただけたら幸いです。今までのレクチュアー有難うございました。
書込番号:13412923
0点
ランサー101さん、こんばんは。子供がPC机を占拠してない時に書き込んでおります(^^;)
3Dステレオというのは、2ch音楽再生にもSWを鳴らすピュア派の方が詳しいと思いますが、私は最初からAV派なので良く分かりません。AV派がサラウンドにSWを追加したのは95年からです。映画館のAC3(DD)5.1chを、家庭でも楽しめるようにと、LDのアナログ音声の片chに、AC3音声を入れたのが始まりです。その後DVD、SACD、デジタル放送のAAC、BDと、どんどん新メディアが現れても、基本的なスピーカー配置5.1chは変わりませんでした。
ただ「SACDマルチではITU-R.BS775-1勧告に基づいたスピーカー配置」「THX(Wikiにあります)5.1chはダイポール型スピーカーを視聴位置サイドに設置する」「THXでは全ての低域成分を1台のサブウーファーから出力する」といった、コンテンツを作る側の環境、都合に合わせた、正確な再生をするための取り決めもあり、AVアンプ設計に影響を与えました。実際に昔のTHX対応AVアンプは、THXモードにすると全スピーカーはスモール、クロスオーバーは80Hzに強制的に固定されました。私はそれらが嫌なこともあって、ヤマハ製AVアンプばかり使ってきましたので、他社製AVアンプの正確な変遷は分かりませんが、現在は自由に設定できる範囲が、徐々に広がっているようです。ご質問のLPFが可変できるようになったのも、型番にTXを付けるくらいTHX寄りだったONKYO製品さえ、規制が緩められてきたことも背景にあるはずです。
そのLPFを低く設定できる理由ですが、低い声の役者の声がLFEとカブるのを低減できる?それくらいしか思い浮かびませんでした。ご自分の音をしっかり確立されている方とお見受けいたしますので、LPFも一つの機能とお考えになって、使いこなされては如何でしょうか。
書込番号:13413866
1点
MUSTANG-Dさま。ご回答有難うございます。
AVサラウンドにおける低音再生の技術、方式等の変遷の一端を知ることができ感謝しています。書かれてあることの詳細を理解するまでには至りませんが、新メディアの出現とともに、送り手(制作者側)と受け手(機器メーカ)の間で色々な試行錯誤があり、影響を与えながら、最近(あるいは現在)まで、進んできていることがわかりました。
最後に書かれているご意見とご提案に関してですが、私には、お教えいただいたLFEの帯域の設定(20〜120Hz)が広すぎるのではないかと感じています(実感ではなく理屈の上で・・・)。
ご推察のように私は最近AVシステムを始めたばかりで、”ピュア派”ということになるのでしょうが、かつては、高域、中域、低域に分割し、それぞれ単独のパワーアンプで専用SPを鳴らす、いわゆるマルチチャンネルシステムでレコードの再生を楽しんでいました。当時、低域をモノ合成しウーハーが一つですむ「3Dステレオ」もその亜流として流行り、低音再生に同じコストをかけるなら、2つより1つのほうがより良質な(高価な)ウーハーを用意できるなど、それなりの利点はありました。ただ、録音されたソフトに、L/Rに逆相の低音成分が無い事、低音成分の強い楽器はセンター定位である事、等が条件とされていました。もちろん低音には指向性を感じにくいという耳(脳)の特性が大前提としてあり、正規(?)の2ch低音再生よりはずっと低いクロスオーバーにしないと、制作者の意図する再生からは離れてしまいます。
話を5.1に戻すと、LFEチャンネルに出力される信号の中で、ローカットされた他chの低音成分の合計を別とすると、他chできちんと再生されている音(主にSE)を更に強調する(文字通りイフェクトする)ための低音成分と、他chには再生されない独立した(ディスクリートな)低音成分があるかと思います(この認識が間違っていたらご指摘ください)。それらに、指向性を感じる100〜120Hzあたりの成分が含まれているとしたら、SWの設置位置が厳密に規定されていない、というか、一般的にシンメトリーな位置に配置しにくいし、メーカーや専門誌の記事も設置位置についてはっきり言及していない現状では、定位がSWにひっぱられ、ミキサーの意図したサウンドデザインの忠実な再生にはならないのではないかと危惧します。
もっとも、そういう不都合を避けるため十分ハイカットしてますよと言われれば、それで解決ですが、上限周波数の設定が120Hzというのは意味が無くなります。THXモードでは80Hzに固定されてしまうというお話ですが、定位だけの要素で見るならもっともな事だと納得できます。
多くのソフトを、LFEchのみを再生すれば現状の確認ができるでしょうが、やった事はありません(体力とともに勇気も必要でしょう)。ご経験の長いMUSTANG-Dさまの実感としていかがでしょうか?
私も長々と書いてしまい、当初の質問からはずれてきましたが、MUSTANG-Dのご回答が毎回楽しみになり、私の杞憂である事を自覚しつつも、余分こともお聞きしたくなりました。
蛇足ながら、どうか、お子様にもPC机を十分占拠させてあげて下さい。
書込番号:13416793
2点
ランサー101さん、こんばんは。 しんどいので、これで最後にします(^^;)
先のレスでも書きましたが、AVファンに0.1ch、SWの必要性が認知されるようになったのは95年からです。それ以前にもサラウンドの規格はありましたが、ソフト自体は2ch収録され、そこにアナログマトリックスで、サラウンド成分(モノラル)を内包する形でした。当時のAVアンプの背面にSWプリアウトなども無く、それと繋ぐためのアンプ内蔵型SWもありませんでした。でも現在は大きなオーディオショップに行くと、2人でも持てないゴツイものから、小堺君でも振れそうなものまで(^^;)色々なSWが並んでいます。その殆どがアクティブタイプで、AVアンプと繋ぐためのものです。SWプリから出る信号は、完全に独立して設けられた20〜120HzのLFE(0.1ch)と、スモール設定した他chの低域成分です。ところで15年ほど前ですが、ヤマハNS-10MMとYST-SW40のセットを買ったことがあります。私の場合3Dステレオではなく、サラウンドシステムに追加するためでした。確か繋ぎ方は、まずアンプからのスピーカーケーブルを直接SWに繋ぎ、そこからNS-10MMへもスピーカーケーブルで繋ぐものだったと思います。3Dステレオとは本来そのような繋ぎ方なのでしょうか。クロスオーバーはSWで調整するシンプルな構成なので、迷うこともないですね。
その3DステレオのSWと、映画サラウンドのSWでは、鳴らす目的も、鳴らす音も違います。20〜120Hzが広すぎると仰るのは、現状のシステムでの音楽再生重視のご視点からだと思います。ランサー101さんのご指摘は、サラウンドスピーカーをスモールに設定した場合、画面では明らかに後方で爆発が起こっている、或いはヘリが重低音を発しながら前方から後方へ抜けていくのに、サラウンドスピーカーの低域を前方のSWに廻しているため、引っ張られるように前方から(正確には前後から)爆音を感じてしまい、定位を不自然に感じてしまうということでしょうか。でもそれは、ピュアオーディオの「前方2ch偏重」という考え方に、それこそ引っ張られているのではと思えてしまいます。スピーカーが小さくてもマニュアルでラージに変更して、低域をSWに廻さなければ定位は改善しますが、実際に全chラージが理想なのは自明の理です。
AVアンプは映画再生のためのものです。2chの音楽再生や3Dステレオにも使えますが、それは機能の一部でしかありません。わざわざ全chを同一パワー同一クオリティにしているのは、それで同一スピーカーを駆動して、5.1ch映画を再生するという基本理念で設計されているからです。小宅は5ch(7ch)全てラージなので、5ch(7ch)全てフルレンジ再生、SWはLFEしか鳴りません。それがダビングステージやAVアンプの理念に近いと判断しています。定位がおかしくなることもありません。2ch再生でSWを鳴らすこともしません。スピーカーの数を減らしてダウンミックスしたり、低域をフロントLRやSWに廻したりするのは、あくまで次善の策で、最善より不満が出ても仕方ありません。このことはご理解下さい。
SWで思い出しました(^^;)私はSWのレベルをマニュアルで調整する際、SW6(スターウォーズEpisode6)のchapter49、花火が上がるシーンを良く使います。劇場でお腹に響いた、あの心地良いレベルを思い起こして調節します。先ほど定位がおかしくなることはないと書きましたが、サラウンドや効果音、LFEの使い方も、作り手によっては甘かったり、明らかに変だったりする作品もあるかも知れません。でもハリウッドの一流監督は、音作りに対する拘り、取り組みも一流と聞きます。作品自体の評価にも影響する要素なので、我々楽しむ側としては、それを100%享受出来るシステムを構築していくしかないと思います。
書込番号:13418670
2点
MUSTANG-Dさま。ご回答有難うございます。疲れさせてしまった様で申し訳ありません。私も最後にいたします。
全chラージ、ダウンミックス処理をしないというのは私も理想としてあり、全く同感です。
現在は映画9:音楽1位の比率でAVライフを楽しんでいます。音質や音場にもちろん拘りはありますが、あくまでソフト自体を楽しむ事が目的である事には、昔のレコード再生のときから、変わっていません。
今後も、システムの変更があるでしょうが、満足できる再生を目指し、楽しんでいきたいと思います。
毎回、ご丁寧な意見をいただきました。
感謝しています。有難うございました。
書込番号:13419967
2点
このスレッドに書き込まれているキーワード
「AVアンプ」の新着クチコミ
| 内容・タイトル | 返信数 | 最終投稿日時 |
|---|---|---|
| 6 | 2025/11/22 16:31:12 | |
| 0 | 2025/11/21 14:55:25 | |
| 4 | 2025/11/21 18:13:22 | |
| 6 | 2025/11/19 16:28:19 | |
| 10 | 2025/11/13 18:08:03 | |
| 12 | 2025/11/17 14:24:08 | |
| 2 | 2025/11/06 15:13:20 | |
| 0 | 2025/11/03 14:17:00 | |
| 17 | 2025/11/03 11:48:14 | |
| 3 | 2025/10/30 9:53:47 |
クチコミ掲示板検索
新着ピックアップリスト
-
【Myコレクション】windows11に対応で購入
-
【その他】原神用?
-
【欲しいものリスト】自作PC
-
【欲しいものリスト】200V脱衣所暖房
-
【欲しいものリスト】自作PC2025
価格.comマガジン
注目トピックス
(家電)
AVアンプ
(最近3年以内の発売・登録)






