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オーディオ・システムの最後の仕上げはSPのセッティング。私は調整に6ヶ月もの時間を要しましたが、その経緯の一端を述べて皆さんのご参考に供したいと思います。前提条件となるシステムの概要と部屋の状況は次の通りです。
○ CDプレイヤー:アキュフェーズDP65
○ プリメイン :山水電気 AU−α907KX(メインアンプ部分のみ使用)
○ PHONO AMP: ラックスマン E−03
○ LPプレイヤー:ラックスマン PD−121+SAEC WE−407+電音103R○ ケーブル: アクロテック 1010ほか
○ SPスタンド: B&W製金属製(脚は2本で比較的ガッチリした作り)高さ60cm
○ リスニングルームは6畳+2畳の続きの洋間(オーディオ専用)。SPは短辺側に設置し、 SPの前面に高音の不要輻射を抑えるため2畳敷き程度の薄いじゅうたんを敷き、その上に 安楽椅子を設置。続きの2畳が吸音室として働き、顕著な定在波は感知されない。
1.中低域の音量バランスは主としてSPと後壁との距離で調節する。
私の場合、最終セッティングは後壁から約30cmとなりましたが、この調整にはケーブル の交換も含めて長い時間を要しました。
最初は後壁から60cmでスタートしたのですが、この位置では低域が薄く高域の固さが目 立ちました。それから40cmに一気に下げ、それからは1cm単位、最後はmm単位の調 整となったわけです。
25cmまでは許容範囲ですが、それから更に後壁に近ずけるとSP背面のバスレフ・ポー トからの反射音が次第に目立つようになり、低域の汚れが気になります。
そもそも100Hzの1波長は3.7mもあり、6畳間はギリギリ収まる広さしかありません し、50Hzは半波長しかはいりません。6畳間のオーディオでは低音域の再生はある程度 のところで妥協せざるを得ないのです。じゃないと、定在波のうねりの中で混濁した音響に 悩まされるのが落ちです。
2.左右のSPの間隔は170cm、側壁との距離は約40cm、聴取位置は両SPを結ぶ線か ら約250cm。このセッティングは主として楽器の定位、音場の拡がり・透明度に関係し ます。
著名なレコード・プロデューサーである井坂氏は彼の著書の中で「クラシックの録音は音場 が一番大切で、それが生命だ」と述べるとともに、「美しい録音と言われるものは、たとえ マルチマイクであっても、マイク・セッティングの工夫によって位相の整理が見事に行われ ているもの」と指摘していますが、これは再生の側から言ってもそのまま当てはまることだ と思います。
このSPの際立って美しい音はQUAD社伝統の位相重視のSP作りのなせる業だと思いま すし、点音源に近いブロードな指向性によって音はきれいな球面波となって部屋一杯に拡が り、側壁からの豊かな反射音を誘発して芳醇な音響の世界を創出していると思うのです。
これは逆に言いますと、部屋の音響特性に非常に左右されるSPとも言えるわけで、私が調 整に手間取った所以でもあります。
左右SPの間隔ーそれは側壁からの距離でもありますがー再生音の透明度、楽器の定位に微 妙に絡みます。この調整には細かな神経を要しますが、私はピアノのペダル音を使って調整 しました。具体的にはギレリスが弾いたベートーヴェンの月光ソナタの第一楽章出だしのと ころです。ギレリスのタッチは実に見事で、深沈とした音色で静かに弾き始められるのです が、耳を凝らして聴きますとSPの間隔によって音の透明度が違って聞こえます。
それほどにこのSPは微弱な楽器のピアニッシモやホールトーンを見事に捕らえ描き分けて いると言えると思いますが、皆さんも同じソースを使って追体験してみて下さい。
定位も微妙に違います。私は試聴ソースにフィッシャー・ディースカウが72年に録音したシ ューベルトの歌曲「影法師」を使いましたが、中央から聞こえるべき彼の声が、SPの間 隔・位置によって微妙に左右にずれるのです。これは比較的簡単に判りますから、聴き馴染 んだCDで試してください。
まだまだ書きたいことはありますが、余りにも長くなりますので、ここらで終わりに致しま す。皆さんも創意工夫を凝らしてQUAD11Lの能力を目一杯引き出し、音楽を楽しんで 下さい。
書込番号:6696082
0点
こんばんは。
シルバーライオン1930さん
書き込みを拝見しました。長い時間をかけて調整されたようで、
ご苦労さまです。
文面からも、気持ちが込められているなぁと感じました。
>中央から聞こえるべき彼の声が、SPの
>間隔・位置によって微妙に左右にずれるのです
これは、私の所でも確認できています。何故なのかは不明なの
ですが想像するに、特性の100%揃ったスピーカを製造し得ない
からだと思っています。特性が揃わないので、理想とされる
位置関係をミリ単位で動かして揃える必要があると考えて
います。
書込番号:6698396
0点
Richenbackerさんへ
小生の拙文を丁寧に読んで戴いたようですね。何がしかの参考になれば嬉しい限りです。
ところで貴方のニックネーム、ドイツ風ですが、かの地に何か御縁がありますか?私も何回かドイツ・オーストリアを訪ねたことがあり、また私の娘もウィーンやシュトゥットガルトなどで演奏会を開いたことがありますので、なんだか懐かしい気がします。
さて、貴方のご意見はアプリオリに当然と思い込んでいることでも、検討の対象にすべきだという意味で、私には大変参考になりました。
私たちは、特段の操作を加えない限り、ステレオ装置の左右チャンネルの出力・音質は揃っていると思い込み勝ちですが、実は左に非ず、大なり小なり誤差が存在しているのが実態です。
例えば、プリメインでは、トランジスターや各種の抵抗、コンデンサーなど、数多くの部品を使用していますが、このすべてのパーツの特性を均等に揃えることなど不可能でしょう。
それにあのヴォリューム!
カーボン皮膜にせよ、金属皮膜型にせよ、稼動片を動かして抵抗値を変えるというあの構造では、両チャンネルの抵抗値をピタリと揃えることは不可能と言われていますし、更に困ったことに、ヴォリュームの回転角度によって抵抗値の誤差が変化すると言われています。つまり、ある角度で左右バランスを取ったとしても、ヴォリューム角度を変えると、またバランスが崩れるというわけです。
おまけに、この抵抗は信号経路に直列で入りますから、浮遊容量などと結合してロー・パス回路を形成し、急激なハイ落ちを招くこともあると言われています。
理論値と実際の動作が近いアンプですらこのような状態ですから、電気信号をコーン紙の振動に変換して音を出すという機械部分を持つSPで、左右の特性を揃えるのは至難の業でしょう。その意味では、貴方のご意見は正解です。
ただ、次の点には留意して下さい。
ステレオ装置の調整をする場合は、原因の究明がしやすいように、装置側の問題とSPのセッティングや部屋の音響特性の問題は、最初から「切り分け」ておいた方が良いと思います。
例えば、高低の音域バランスをとる際は、アンプのトーン・コントロールはすべてオフにしてからSPのセッティングを行うのが原則でしょう。
左右のSPからの音量バランスが崩れている場合は、SPから出る音量が既に部屋の音響特性を反映しているためなかなか難しい問題になりますが、SPを含む装置側で既に左右の音量バランスがとれていないと考えられる場合は、まず装置側の問題を解決してからSPのセッティングに取り掛かるべきでしょう。
左右の音量差をSPのセッティングによって調整することは不可能ではないと思いますが、これは左右の側壁からの反射音の量を変えるということですから、その程度にもよりますが、ほかに悪影響が出ないか慎重に検証する必要がありましょう。
私が拙文で述べた、フィッシャー・ディースカウの音像が左右に微妙にずれるという表現は、まさに微妙な感覚的な問題でして、左右の音量バランスを大きく変えるようなレベルの話ではないことを念のため申し添えておきます。
書込番号:6699866
0点
シルバーライオン1930さん
大変申し訳ありませんでした。
返信を書いたつもりで、放ってしまっていました。
>ドイツ風ですが
Rickenbackerという名称は、私が10数年前に購入した
エレキギターの名前なんです。ジョージハリソンが
ビートルズの前期〜中期にかけて使用していた12弦の
ギターの6弦のモデルを使っています(360v64モデル)。
当時の職人が再生産を始めた(決して復刻版ではない)という
レアなものだったため、高かったのですが、手に入れました。
木材は1960年位のメープルで、一部バーズアイのようです。
ちょいと歪ませるとビートルズナンバーの音と大体同じで
演奏できます。これがやりたかったんです^^
もしかして創始者はドイツ系の家系なのかもしれませんね
ボリュームについては私も同じように考えていまして、
自宅の装置は、ボリュームは取り去り、固定抵抗でボリュームを
固定しています(逆に、プリ側で電子回路にて調整しています)。
このようにやっても、やはり左右で音量に差が出てきますので
(アナログ盤なら理解できますが、最近のライブCDではあり得ない
だろう)
個体差による、「当然」の結果だと考えています。
忌憚無く言いますと、その方が気持ちが楽な気がしますし、これ以上
やる必要が私には無かっただけでした。
書込番号:7032994
0点
Richenbackerさんへ
ニックネームにしてはまともなスペルと思っていましたが、やっと謎が解けましたね。
それにしても素晴らしい名器をお持ちなんですね。愛器を操って好きな音楽を演奏できるなんて、最高です。
私はクラシックしか聴きませんが、ヴァイオリンをやっている娘(といっても50歳近いおばさんですが)が大のビートルズ・フアンで、結婚前は私の装置で盛んに聴きまくっていましたから、私も門前の小僧よろしくビートルズのヒットナンバーは覚えてしまいました。
貴方の耳の良さも、器楽演奏者として日ごろからナマの音楽に親しんでいるから当然のことですし、これまたもう一つの謎が解けました。
これからも音楽のある豊かな生活を楽しんでください。
書込番号:7037769
0点
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