


GeForce 8200が7.1チャンネル(ロスレス)HDMIオーディオをサポートすることはAnandTechのブログ以来よく知られたことですが、今回この板でテストして見ました。BD動画再生では残念ながら現時点ではPowerDVD等のサポートが完全でなく問題があるようです。そこでGeForce 9600 GTカードを使ってBD動画再生をしてみることにしました。
■動機
IGPは一般的にポストプロセッシングに問題があるようで(ストリームプロセッサ数の不足による)、これを解消するために次のような方法が考えられます。
- Hybrid SLI(実際にはGeForce Boost)を利用する。例えば8200+8500=8600では十分なポストプロセッシング性能が得られる。
- 単体カードをGeForce 8200のHDMIオーディオと組合わせる。
- Phenomを使う(HT3.0メモリバス帯域の増加による性能向上)。
Hybrid SLIはまだサポートが十分でなく、また使えるカードも限られています。第二の方法が今回のそれです。第三の方法は理論上の話で検証が必要。
■テストセットアップ
- Athlon X2 4200 2.1GHz
- abit A-N78HD
- DDR2-800 4GB
- ASUS GeForce 9600 GT
- NVIDIA GeForce 175.16ドライバ
- NVIDIA nForce 780a/750a/730a/720a/710a/GeForce 8300/8200/8100 18.11ドライバ
- Windows Vista Home Premium SP1 32-bit
- PowerDVD 8 Ultra Build 1622
- ONKYO TX-SA606X AVアンプ
■接続方法
- GeForce 9600 GT → ディスプレイ HDMI IN 1(DVI-HDMIアダプタとHDMIケーブルを使って)
- GeForce 8200 HDMI ポート → Onkyo TX-SA606X HDMI IN 1
- TX-SA606Xへは7.1チャンネルスピーカーシステムをつなぐ。もちろん他の機器やディスプレイ HDMI IN 2をつなげることが出来ます。図「システムの接続方法」を参照。ユニバーサルリモートを使えばボタン一つの操作でオーディオ・ビデオの切り替えができます。
AVアンプはWindowsで「Monitor 3」としてで認識され、NVIDIAコントロールパネルでは「TX-SA606X」として認識されます。図「AVアンプの認識」を参照。
■AVアンプの設定
リスニングモードに「Direct(もともとの音源に手を加えない、ピュアな音をお楽しみいただけます。入力ソースのチャンネルのまま音声を出力します。)」を選択。これはソースのチャンネルがきちんと再生されるかどうかを確かめるためです。
■7.1チャンネルHDMIオーディオ
「Sound」ダイアログボックス>Configure Speakers...>Testで7.1チャンネルHDMIオーディオが作動していることを確かめられます。AVアンプでは「PCM MULTI CH HDMI」として認識されます。図「7.1チャンネルHDMIオーディオ」を参照。問題点としては「5.1 Surround」が選択できないことで、Windowsはソースのチャンネル数に関係なく常に7.1チャンネルLPCMをAVアンプに送ります。その結果5.1チャンネルBDムービーを見るときAVアンプ側で例えばDolby PLIIxが利用できないことになります。これはNVIDIA HDMIオーディオドライバのバグのようです。
■PowerDVDの設定
PowerDVD 8>設定>オーディオで
- スピーカーの設定>HDMIを使う
- 出力モード>PCM出力
を選択する。これもPowerDVD側でのソースへの影響を最小限にするためです。図「PowerDVDの設定」を参照。
■BDムービーの再生
使用したのは「Spider-Man 3」です。これは3つのサウンドトラックを含みます。
- LPCM 5.1(英語)
- Dolby Digital 5.1(英語)
- Dolby TrueHD 5.1(日本語)
Dolby TrueHD 5.1(日本語)を選択して再生しました。結果はほぼ100%満足のゆくもので、ビデオ(GeForce 9600 GTによる)の見事さは言うまでもなく、オーディオも5.1チャンネルLPCMを堪能できます。7.1チャンネルBDでも同様の結果が得られるでしょう。現在のところ7.1チャンネルBDムービーは20枚くらいと限られていますが、これから増えてくるにしたがって7.1チャンネルは必須(?)になるでしょう。
■他の方法との比較
▲Hybrid SLI
今回のアプローチはHybrid SLIと違い、カードを選ばないことが大きな利点です。弱点としてはHDMIケーブルが一本増えることくらい。
▲G35/G45
G35もまた7.1チャンネルHDMIオーディオをサポートしますが、グラフィックスが弱すぎます。単体グラフィックスを使用できることはNVIDIAプラットフォームの大きな利点と言えます。
▲ATI Radeon HD 4850
HD 4850は7.1チャンネルLPCM HDMIオーディオのみならずもしかするとHDMI 1.3(つまりTrueHDやDTS-HD MAのビットストリーム)をサポートするかもしれません。HDMI 1.3(とPAP)をサポートしなければ今回のアプローチに分があるでしょうね。
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