『本レンズをＦ４５〜５４で使う方法』のクチコミ掲示板

[PDC]

日本カメラの一昨年の３月号、昨年の７月号、今年の３月号に渡辺利彦氏が本レンズを使用して水滴写真を撮影する方法について記述されています。

　カメラはニコンのＤ３００、フジのＳ３プロをお使いの様ですが、最小絞りがＦ３２の本レンズでＦ４５〜Ｆ５４で撮影する様に記述されています。

　水滴写真の水滴への写り込みは絞りを絞れば絞るほど良くなるとの記述もあります。

　カメラのボディ側で、レンズ固有の最小絞り値以上に絞れるものか否か？？　不思議なのですが、何方か御説明いただけないでしょうか？？　　　宜しく御願い致します。

書込番号：9659502

[アナスチグマート]

PDCさん、こんにちは。

ニコンのカメラはレンズの設定絞り値ではなく、撮影距離に応じた実効Ｆ値が表示されます。
このため、レンズの絞りを最小絞りにしても、撮影距離によって絞り値が変化します。

なので最小絞りがF32であっても、接写すればご指摘のような絞り値が表示されます。

書込番号：9659646

[骨＠馬]

レンズ単体状態（カメラに取り付けていない状態）では絞りはメカ的な最少絞り状態になります。
この時の絞り値が幾つ相当かは知りませんが、制御できる最少絞り値以下には成っていると思います。
そこで、レンズをカメラに装着したときキッチリ最後まで回さないで少し手前で止めるともう少し絞り込まれるようです。

書込番号：9659677

[アナスチグマート]

105mmマイクロ　最小絞りで撮影

60mmマイクロはもってないので、代わりに105mmマイクロで最短撮影距離、最小絞りで撮影した写真をＵＰします。
（さすがにプロみたいには撮れません〜。気にしないでください。）

105mmマイクロの最小絞りはF32ですが、このレンズの場合は接写することで最大F51まで表示されます。
60mmだときっとF54まで表示されるのでしょう。

書込番号：9659743

[ごゑにゃん]

日本カメラは購読しておりませんが、筆者の言う絞り値は有効Ｆ値の事を指しているものと考えられます。

マイクロレンズのように近接可能なレンズは、レンズを繰り出し撮影倍数を増大させると
撮像素子上の明るさは減少し、有効Ｆ値は変化（増加）してしていきます。

具体的には、このレンズの場合、撮影倍率1/2倍では露出倍数１．９２倍、等倍撮影では
同３．２０倍となりますので、例えば等倍撮影での最大有効絞り値は、
　　３２×√（３．２０）＝５７
ということになります。

書込番号：9659804

[PDC]

アナスチグマート　様
骨＠馬　　様
ごゑにゃん　　様

　早速御教示を戴き、心から厚く御礼申し上げます。　　アナスチグマート様のテストを参考に自分のＤ２００（残念ながらＤ３００は持っておりませんので）にニッコールの１０５ｍｍマクロを付けてＦ３２に絞り、早速絞り優先で、距離を変えて何枚か撮影して見ました。
　直ぐ仁撮影記録を見てみたのですが、絞りは全てＦ３２でした。
　ただ、記録はＦ３２でも、等価絞り、実効絞り値はごえにゃん様の計算式に従って更に大きな絞り値で撮影されているのだらうと納得した気になっています。　

　重ねて恐縮ですが、アナスチグマート様の御使用のカメラ名と実効Ｆ値が何処に表示されるのかを教えて頂けますでしょうか？　　　渡辺氏の記事からも表示されるカメラとされないカメラがある様に推測されます。
　　いずれにしましても御多忙中、早速の御回答をお寄せ下さいました御好意に厚く御礼申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＰＤＣ　　拝。

書込番号：9660296

[アナスチグマート]

S5Proでの液晶表示

私の使用カメラはS5Proですので、機能はPDCさんのD200とほとんど同じはずです。
Ｆ値は上面の液晶にリアルタイムで表示されています。
ちなみに105mmでは、ごゑにゃんさんのコメントのとおりF57（露出は1/3ステップ）までいけました。

露出ステップを1/2ステップにすれば、ピントリングを回していくことでF32,F38,F45,F54と変化していきます。
（あくまで実効F値が変わっているだけで、実際の絞りの大きさが変わっているわけではありません。）

60mmマイクロでも同じだと思うので、PDCさんのカメラでも表示されるはずなんですけどね〜。

書込番号：9660481

[PDC]

アナスチグマート　　様

　百聞は一見にしかず、写真を拝見してＳ５Ｐｒｏの機能を即座に理解出来ました。
残念ながらＤ２００には実効Ｆ値を表示する機能は有りません。
　ごゑにゃん様が書いてくださった計算を実行して表示出来るアルゴリズムが組み込まれて居ないのだらうと思います。
　著者の渡辺氏の記事にはＤ３００とＳ３Ｐｒｏの双方を使用されている様な記述がありますが、Ｆ３８，４５，５４の使用が可能なのはＳ３Ｐｒｏだけの様に記述されています。
　明日、Ｄ３００を持っている友人に確認を御願いして見るつもりですが、何となくフジのカメラはニコンと見た目は同じでも内部ソフトは細部で可成り違っているのではないか・・・と思えて参りました。
　
　本日は本当に有り難う御座いました。　　今後とも御指導のほど宜しく御願い致します。
　とり急ぎ御礼まで。　　　　　　　　　ＰＤＣ　拝。

書込番号：9661173

[ばーばろ]

D70で

F32にして最近接にしてから、さらに絞りをあてがっているダイアルを絞る方向に廻しても、実効絞りとして数字が上がっていきませんか？D70でも実効絞りで表記されるんですけど。

もしくは、絞り環で絞りを設定させていますか？

書込番号：9662556

[ごゑにゃん]

＞スレ主さ〜ん…
ばーばろさんの仰る通りですよ〜　　　落ち着いて〜
まず、レンズのＡＦはＭＦに切り替えて最短距離まで繰り出しておいてください。
∞のままだと幾らダイヤルを廻しても３２以上になりませんよ〜

＞アナスチグマートさん　おはようございます。
＞ちなみに105mmでは、ごゑにゃんさんのコメントのとおりF57（露出は1/3ステップ）までいけました
私の例示したのは６０�oレンズの場合です。露出倍数は説明書から拾いました。
この数値はレンズ毎に異なってきます。
１０５�oは中古で買ったため説明書がありません。 (^_^;) ６０�oと同じなのでしょうか？

書込番号：9663105

[PDC]

ばーばろ　様
ごゑにゃん　　様
アナスチグマート　　様

　昨夜就寝してからアナスチグマートさんのメイルを色々思い返し、今朝一番でＤ２００と１０５マクロの組み合わせで、露出モードをＡからＳに変更して実験してみました。
　ＩＳＯ感度を固定。　撮影距離を最短に固定（レンズを全繰り出し）。シャッター速度を順次下げて行きましたらＦ３２を過ぎても、更に絞り値は大きく変わってゆき、Ｆ５７まで変わりました。

　ここでメイルを開き、ばーばろさんのメイルを発見。　　直ちにＡモードでためしましたら、これまたＦ５７までアッサリ行きました。
　同時に戴いた、ごゑにゃんさんのメイルにもあります通りです。

　昨夜、寝ながら考えた素朴な疑問点ですが、水滴写真の水滴への写り込みでＦ値が大きいほど良いと言う理由は、焦点深度が深くなる点だらうと思います。
　物理的にＦ３２迄しか絞れないレンズでＦ４５〜Ｆ５７と言う表示値（実効絞り）で撮影した場合、焦点深度は本当には深くなるのでしょうか？？
　渡辺利彦氏の撮影された水滴写真では確かに写り込みはＦ値が大きいほど綺麗です。
　
　試しに撮影して見た写真のＥＸＩＦ情報には、Ｆ３６，４０，５７等の数値が残りますが
私の目では焦点深度の相違までは未だ良く判りません。
　（水滴写真ではなく、普通の被写体でのテストです）

　Ｆ５７で撮影した場合、焦点深度を、どう考えればよいのか？？　　７６歳の頭脳は混乱気味で・・・　　お知恵を拝借出来れば嬉しく思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＰＤＣ　拝。


　
　

書込番号：9663393

[アナスチグマート]

ごゑにゃんさん、おはようございます。

>６０�oと同じなのでしょうか？
私が持っている105mmの説明書には露出倍数の数値は記載されていませんでした。
代わりに撮影距離至近時に設定できるＦ値の範囲がF4.8〜F57という記載がありました。
なので、60mmと同じですね。

露出倍数の数値がないのは、レンズが新しいからでしょうか。
（私のは手ぶれ補正付きのレンズです。）
私も露出はカメラ任せで、露出倍数をつかって露出を計算したことは無いです。

書込番号：9663547

[アナスチグマート]

PDCさん、おはようございます。

ご高齢にもかかわらず、PDCさんの写真に対する意欲の高さには頭が下がるばかりです。

焦点深度の考え方（この場合、正確には被写界深度です）ですが、被写界深度はおおざっぱには
(1)レンズの焦点距離（大きいほど浅くなる）
(2)レンズの実絞り値（大きいほど深くなる）
(3)レンズから被写体までの距離（近いほど浅くなる）
によって変わります。

60mmで絞りをF32に設定してマクロ撮影をする場合、(1)と(2)に変化はなく、変わっているのは実は(3)だけです。
ですので、無限遠でF32に設定して、そのまま接写したときにカメラでF45やF54などと表示されていても、実際のレンズの絞りはF32のままで撮影しています。

実効Ｆ値は露出を計算する時に使う物で、被写界深度の計算はレンズの実絞り値で考える、ということです。
（最近は露出よりもボケ具合の判断にＦ値を使う方が多いようなので、ニコンの実効Ｆ値表記には賛否両論あるみたいです。）

私も日本カメラの記事を読んでいませんが、渡辺利彦氏が言いたいことは、水滴撮影のときは常に最小絞り近辺で撮影しなさい、ということなのでしょう。

書込番号：9663641

[ばーばろ]

実絞り値（実際に絞られている数値）で表記するか実効絞り値（実際に絞られている数値×露出倍数）で表記するかで賛否があるのは・・・

古くから写真に携わっている人・・・露出のバランスをマニュアルで調節する人・・・は露光倍数が「かかっていた方がシャッター速度の計算がし易い」ので、Nikon式を好むようです。その計算はカメラ任せで「ボケの具合を優先する人」にとっては、露光倍数がかからない数値で表記されていないと理解らないようです。
もっとも、プレビューで大まかなピントの合い具合は見えるんですけど・・・これの使い方・見方が理解らないのに道具のせいにしているのが大半だと思いますけどね。

Dタイプのマクロやタムロンの90mmなどは繰り出し式ですから、それでも繰り出し量で大まかな露光倍数は当たりをつけられます（フローティングしているので本当に当てずっぽですけど）が、それでも機械にやってもらった方が私は便利だと思いますし、ましてや全長が変わらないIF方式で繰り出し量が判らないマクロレンズじゃ言わずもかな、ですね。

書込番号：9664185

[骨＠馬]

＞Ｆ５７で撮影した場合、焦点深度を、どう考えればよいのか？？＜
私も興味がありましたので近似計算してみました（自信はありませんが）。
インナーフォーカスレンズの場合は実質の焦点距離が変化してしまうと思うのですが、全群繰り出しと同じように焦点距離の変化無しとします。また、繰り出しによる絞り径（この場合60mmF32＝φ1.85）も変化しないとします。計算は、撮影距離を240mm（等倍）としたときと、480mm（1/5.83倍）とした場合について、被写体の後方60mmの位置にある背景のボケ量を計算しました。

結果
240mm（等倍）はφ0.625（撮像素子上で）
480mm（1/5.83倍）はφ0.0411（同じく）
撮影距離が長くなった分小さく写っているので、プリント時に同じ大きさになるように拡大するとφ0.24（相当）

以上により、撮影距離を長くした方が被写界深度が深く（ボケ量が少ない）なります。
無理して近づくよりも、引き伸ばしに耐えられる程度に離れて撮影した方が良い事になります。
なお、背景が無限遠（または非常に遠い）場合は、被写体を同じ大きさに伸ばすのであれば同じボケの量（被写体部分でφ1.85）になります。

書込番号：9668402

[PDC]

親切な御回答を下さった皆様へ。

　私の投げた質問に対して親切な御回答を沢山お寄せ頂き本当に有り難う御座いました。
　私の理解力では１００％理解出来ない面も一部有りましたが、概念的な理解は十分に得られました。　　　写真仲間にも伝えて一緒に見て貰いました。
　不特定多数の方々のお知恵にすがると言う方法に啓蒙された方もおいででした。
　　　色々な意味で本当に有り難う御座いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＰＤＣ　拝。

書込番号：9712755