『DigiFi No.10付録USBヘッドホンアンプとっことん改造』 の クチコミ掲示板

 >  >  > クチコミ掲示板

『DigiFi No.10付録USBヘッドホンアンプとっことん改造』 のクチコミ掲示板

RSS


「イヤホン・ヘッドホン」のクチコミ掲示板に
イヤホン・ヘッドホンを新規書き込みイヤホン・ヘッドホンをヘルプ付 新規書き込み



ナイスクチコミ8

返信4

お気に入りに追加

標準

イヤホン・ヘッドホン

クチコミ投稿数:5195件

回路図(改造後)

基板 表と裏

丁度ぴったりのケース

換装オペアンプとLPF配置配線例

Digi-Fi No.10のUSBDACヘッドホンアンプのレポートはネットにかなり上がっていますが、改造事例は、かなり面倒なせいか少ないです。
PCオーディオ入門用、低能率ヘッドホン専用と割り切れば、このままでもまあ使えないことはありませんが、カナル型などのイヤホンにはノイズや歪みなどの点で合わないものがあります。
というより、「とっことん」音質にこだわったという割にイヤホンの「イ」の字も出てきません、この値段ではイヤホンでの音質まで追求できなかったのでしょう。。

我が家の環境(BA型低ピーダンス高能率イヤホンなど)でもまともな音になるよう順次改造して、ようやくこれなら...(あくまでも私の耳と好みですが ^^;;;)という音質までこぎ付けましたので、イヤホンで使いたい方の参考までにレポートします。

1段階目
・電源廻りのコンデンサーに10uF位のセラミックコンを追加して高周波ノイズ除去
・入出力カップリングコンデンサーを音質UPしそうなものに交換
・中途半端な差動増幅回路をやめる(C25,C26を撤去して、マイナス側を仮想グラウンドに繋ぐ)
・ノイズ、歪み対策としてヘッドホンアンプ部の増幅度を下げる(ボルテージフォロワに=ゲイン1倍)

2段階目
・出力抵抗R57〜R60が高抵抗すぎるので撤去して20Ωに付替え
・入出力カップリングコンに並列に入っているチップコンを全部撤去

3段階目
・電源廻り電解コンを導電性高分子コンに交換、特に電源部後段は大容量化

ここまでの改造と動機についてはこちらに。

http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=16197178/#16204707

此処までの改造でもイマイチ不満な点
ボーカルが演奏に埋もれて聞きづらい、音場の拡がりはそこそこだが奥行き感が無く平面的。
高域にくせがあり、ざらつきのせいか疲れる、そのため長時間聴く気になれないなど。
そこで更なる改造。

4段階目
・ヘッドホンアンプ部のオペアンプを、手元にあったアナログデバイセスAD8672に取りあえず交換。
本当はナショナルセミコンダクタのLME49880かテキサスインスツルメンツのOPA2211にでもしたいところですが。

・ついでにC21,22を、高域が落ち着きがあるというエルナーシルミックU16V47uFに交換。
・C2とその足に追加したセラミック10uFを両方取ってサンヨーOSコン16V4.7uFに交換(電源on/off時のブチッ音軽減のため)。

5段階目
・ついに前段のオペアンプも交換、低価格でも評判の良いアナデバADA4075-2に

これで音場の奥行き感もあり、ボーカルと器楽の分離も十分になり目出度しめでたし...のはずでしたが、
手持ちの他のDACやHPAと比べるとどうしても高域が妙に軽い、やはり長時間では聴き疲れするなどで
「最後の手段」に。


6段階目
・ローパスフィルター(LPF)追加、秋月DACに追加したのと同じ定数で約75kHzカットオフのLPFを作り、C21,C22のカップリングコンからバイパスさせて挟み込む
・合わせてR33,R34の3.3kΩはジャンパー線でパス、積セラらしいC33,C34のチップコンも撤去(LPF追加しない場合はやらないほうが無難)

改造終了、ようやく納得できる音質になりました、改造費用は送料も含めても4千円以内。
パーツ類はビスパとアスカ情報システムで入手、ケースは100円ショップで見つけたゼムクリップ250個の入れ物、ぴったりです。

長くなったので、次で改造のコツを少々。

書込番号:16325162

ナイスクチコミ!3


返信する
クチコミ投稿数:5195件

2013/07/03 20:10(1年以上前)

続きです。
改造作業には基板を固定できる万力があると便利ですが、無くても何とかなります。
パーツの除去には30Wのハンダ鏝が必要、15Wくらいだと部品付けには良いが除去には熱量不足でしょう。

電解コンデンサの交換時には、後あとのことを考えて、ソケット化しておくと良いでしょう。
オペアンプの換装やチップコン、チップ抵抗の除去の際に邪魔になる電解コンを簡単に外せます、また、ハンダ付けの熱による電解膜の劣化を防げます。

電解コンの除去は、足の間に精密ドライバを差し込んで裏からハンダ鏝で交互に熱しながらこじる。
少しずつ浮き上がってくるので、片方の足が抜けたら残りの足をラジオペンチでつまんで引っ張りながら更に熱すると抜けます。再利用は考えないで壊れてもOKくらいの気持ちで。

抜いた後の孔のハンダは吸い取らなくても大丈夫です。
一本づつ折り取った丸ピンソケットを押し当てておいて、裏からハンダ鏝を当てていると、ソケットがスポッと嵌ります。
ピンが熱くなるので軍手をはめて押さえると微妙な加減が出来ます、ラジオペンチなどで押さえようとすると助手がいないと難しいです。

チップ部品(抵抗、コンデンサ)の撤去には、ハンダ鏝を押し当てて、頃合いを見計らってコテ先で弾き飛ばす。
ハンダが融ける前に無理に力を入れると基板のパターンが剥がれます(一か所やっちまってリード線で繋いだのは内緒です)。 

最後の難関、SOICパッケージオペアンプの換装について

撤去には、マイナス精密ドライバを基板とオペアンプの隙間に差し込んで、軽くこじりながら片側4本の足をコテ先でまんべんなくこする、ハンダが融けると片側が外れて浮き上がるので、ラジオペンチでオペアンプの筺体をつかみもう片方の足4本も同じように熱して外す。
ここも引っ張る力を入れすぎるとパターンが剥がれる恐れがあります。
外した後のハンダは吸い取らなくともOK、熱したコテ先で平らにならしておきます。

取り付けには、まずオペアンプの8本の足裏にハンダをなじませます、ハンダの付いたコテ先でナデナデして銀色にピカピカしていればOK、盛り上げるほど乗せる必要はありません。
オペアンプの向きを間違えないように、撤去跡のパターンの上に載せて押さえます。
多少向きが曲がっていても、角にある1,4,5,8ピンのどれかがきっちり合っていれば、そのピンだけにコテ先を当ててハンダ付けして仮固定します。

ピンセットなどでオペアンプの向きを直し、パターンの上に4本の足をしっかり乗せて1本づつコテ先で熱します。
うまくハンダが付いていなければ、音が出ないとかブツブツノイズが出たりですぐわかります。

おまけ、ケースの加工
スチロールのケースは、ハンダごてで簡単に穴を開けたり、切り取ったり出来ますが、穴を広げたりバリ取りにヤスリを使う際には気長にやったほうがきれいに出来ます。
急いで力を入れるとヒビが入って失敗します。

以上長々と失礼しました。 m(_ _)m

書込番号:16325218

ナイスクチコミ!2


クチコミ投稿数:5195件

2013/07/04 15:15(1年以上前)

訂正後

良く見たらLPF配線図に結線もれがありました、抵抗のリード線が1本抜けています。
正しい画像をUPしました。
更に良く見たら、「ヘッドホンアンプ」カテゴリぢゃなく「ヘッドホン・イヤホン」に書き込んでいたとは!。 orz

DigiFi No.10をこれから入手しようとされる方はいないとは思いますが、アマゾンやヤフオクで結構な値段がついて出品されています。
が、改造が趣味の方以外は、例えば立派なケースも付いていて激安なこれ↓のほうが幸せになれるかもしれません。^^)

http://item.rakuten.co.jp/donya/87343/

書込番号:16328323

ナイスクチコミ!3


クチコミ投稿数:1620件Goodアンサー獲得:83件

2013/07/04 15:17(1年以上前)

素晴らしい改造ですね。買ってみましたが、最初の付録のプリメインアンプほど感動が無かったので放置していました。^^;
参考にさせていただきます。m(__)m

書込番号:16328330 スマートフォンサイトからの書き込み

ナイスクチコミ!0


クチコミ投稿数:5195件

2013/07/05 11:26(1年以上前)

梅こぶ茶の友さん こんにちは。

多少なりとも参考になれば幸いです。

上のLPF配置図にまだ間違いがありました。(><)
47uFの電解コンの+−が逆です(改造回路図に載せたLPF回路のほうが正しいので)。
たいてい+側で入力受けてオペアンプに−側から渡すのが多いのですが、このアンプは昇圧してオペアンプに12V強の電圧を供給していますので、前段のDAC出力のほうが低電位です、したがって−受け+出しになるようにカップリングコンが挿さってなければなりません。

もし、LPF追加してその効果を検証してみようと思われる方がいらっしゃいましたら、電解コンの向きにご注意ください。 <(_ _)>

書込番号:16331648

ナイスクチコミ!0


クチコミ一覧を見る


クチコミ掲示板検索



検索対象カテゴリ
を対象として
選び方ガイド

新着ピックアップリスト

ピックアップリストトップ

クチコミ掲示板ランキング

(家電)

ユーザー満足度ランキング