『VW50のフィルムライクな映像が気に入っています』のクチコミ掲示板

[喜喜喜]

2006年11月中旬にVW50を自宅に導入して以来約3ヶ月が経過しましたが、フィルムライクな映像が気に入っています。
先月、当方在住地の懇意のショップに初めてビクターのHD1が持ち込まれたので、10分ほど視聴させていただきました。時間がなく、触ることはできませんでしたが、なるほどコントラストのあるパワー溢れる映像は、魅力的でありました。
ただ、私は、こと映画に関しては穏やかなトーンの映像が好みでありますので、VW50で十分満足できるとも思いました。
去る年末年始はホームシアターで過ごしたかったという気持ちもあり、即VW50を導入しましたが、VW50には、VW50の魅力があってなかなかいいですよ!大変気に入ってます!!

2年ほど前、ビクターのフルHDプロジェクターHD2Kを、同懇意のショップで初めて視聴した際、フルHDの解像度のすごさに驚くとともに、わずか2000対1のコントラスト比にもかかわらず映像が上手くまとめられていたことに感動しました。
当時すでにDLP機はその約2倍のコントラスト比があり、正直言って2000対1のHD2Kは、数値的に見てイマイチではないかと勝手に思っていたのですが、それはみごとに打ち砕かれました。HD2Kは240万円位する製品ですから、品位のある映像は当然といえば当然です。
それ以来、私はパネルの解像度は別として、i/p変換エンジンとか、明るさ(ルーメン)とか、コントラスト比は参考程度とし、どんな絵作りなのかという点で、プロジェクターの好みを判断しようと思いました。

2006年10月下旬、同懇意のショップで開封したてのVW50を初めて視聴した際、VW100と比べると色数が少なく、クールな映像に少し落胆しました。しかし、ちょっといじってみると調整によって映像がかなり変化するプロジェクターだとわかりました。「これは面白い、ひょっとすると調整次第では、HD2KやVW100並みにいけるかもしれない」と思ったことと、LCOS機(SXRD、D-ILA)としては、当時(現在も)最廉価でありましたので、即購入を決意しました。

メーカーにてプリセットされた「シネマ」というモードもなかなか良いのですが、かつて見たHD2KやVW100の映像を思い起こしつつ、最新のHD1も参考にしながら、ベストだとは言えませんが、自分なりに2種類の映像を調整してみました。

「1.映画用の調整値」は、色温度を低くした、穏やかで色数の多い、フィルムライクな映像です。
なお、「1.映画用の調整値」は、コントラストの強さがほしいビデオ系の映像には、かなりおとなし目です。
ビデオ系の映像を見る際には「2.ビデオ用の調整値」にて見ておりますが、ビデオ映像の黒の浮き具合によって、黒補正を若干調整しています。
華やかな色彩重視としたいので、両調整値ともカラースペースは「ワイド」とします(仕様変更等あるかも知れませんが私の機器は購入時ワイドとなってました)。

調整はリモコンの「ユーザー1(〜3)」を選択し、「ADJ PIC」を繰り返し押しながら、上下左右のカーソルで各項目の数値を選択すればよく、数値はメモリーされますので、難しくはないと思います。
(リアルカラープロセッシングや、ガンマカーブをパソコンで調整するということはここでは取り上げておりません)

1.映画用の調整値:色温度を低くした、穏やかで色数の多い映像です。
(フィルムで撮影した映画やビデオ収録でもフィルムのような処理をした映像等向き)
アドバンストアイリス「切」、ランプコントロール「高」、コントラスト「68」、明るさ「50」、色の濃さ「51」、色あい「51」、色温度「低」、シャープネス「30〜50」、黒補正「弱」、ガンマ補正「切」

2.ビデオ用の調整値:色温度を高くした、コントラスト感のある映像です。
(コンサート等ビデオ収録した映像やテレビ番組等向き)
アドバンストアイリス「切」、ランプコントロール「高」、コントラスト「84」、明るさ「38」、色の濃さ「54」、色あい「51」、色温度「高」、シャープネス「50」、黒補正「切」、ガンマ補正「ガンマ3」
黒が浮いているビデオ素材の場合は黒補正を弱や強に設定したり、黒が沈みすぎるようでしたら黒補正を切とし明るさを上げてみて下さい。

使用機材は、DVDがJVCのXV-D2000(輸出用モデルで初期の型なのでコンポーネント出力やHDMI出力がない)で、S端子よりアナログ出力したのを、AVセンターソニー3200ESに入力、HDMI変換出力し、VW50に入力しています。スクリーンはグランビュー120インチ(16:9)でスクリーンゲインは1.0です。
因みに私自身は「1.映画用の調整値」において、DVDで若干出る輪郭補正を消すため、シャープネスを「Min(最小)」としています。後述しますがデノンDVD-3930を視聴した後、輪郭が気になったので、当初はシャープネスを「47」で見てたのを「Min(最小)」としました。
シャープネスを「Min(最小)」としても、遠景ショットが若干甘くなるくらいで、画面全体のフォーカスがぼけているようには感じられません。
なお、「2.ビデオ用の調整値」においては、コントラスト感を強調したいので、シャープネスを「50」としております。

去る年末年始に同懇意のショップより、デノンのDVD-3930をお借りした際、HDMI接続のうえ3930にて1080p変換し、「1.映画用の調整値」にて視聴しましたが、VW50のシャープネスを「50」とし、3930のDNR(デジタルノイズ除去)を「+1」とすると、細密感がアップし輪郭がすっと消えるような自然でノイズの少ない映像となり、大変良かったです。

以上、長々と恐縮に存じます。あくまでも私の使用機材の状況で、SD映像に関してではありますが、ご参考いただければ幸いです。

書込番号：6035701