中華イヤホンの「KZ ZS5」を購入しました。
このイヤホンは2BA+2Dドライバーのとても安価なハイブリッドモデルで多数のレビューもされています。
2BA+2Dドライバーのモデルは、同じ中国ブランドの「DUNU DN-2002」が有名ですが、これの1/10以下の価格です。
このイヤホンのもうひとつの特徴は、独自端子2Pinによりリケーブルが可能とのことですが、カスタム2Pin用のケーブルも問題無く流用可能とのことで、私の場合はここにも大きな期待をして購入してみました。
2Pin端子は、主にカスタムIEM用に利用されているので、ダイナミック型やハイブリッド型イヤホンは少数派であり、私は所有していませんでした。
つまり購入の最大の目的は、2BA+2Dドラーバーのハイブリッドイヤホンで「リケーブル遊び」をしたかったからです。
付属品はシリコンイヤピースが3サイズのみで、イヤピースは最近お気に入りな「Radius ディープマウントイヤピース」を利用中です。
付属イヤピースの実力も高いですが、低音の量感や中高音の質感が改善される印象です。
ケーブルは不透明のビニール袋に入っており、開封した際に気付かなかったこともあり、ケーブルは「Wagnus LUNA」を利用しましたが、箱出し当初から素晴らしいサウンドで、とても好みの音質でした。
標準ケーブルは音質面で評判が悪く、アップグレードケーブルを購入することが良いとの評判です。
私は2Pinケーブルを複数所有していることもあり、アップグレードケーブルの購入は見送りましたが、リケーブルを所有していない場合、別ケーブルを用意することを強く推奨します。
と言うのも、付属のケーブルの音質は極めてプアなサウンドであるためです。
もしも最初に標準ケーブルで聴いていたとしたら、このイヤホンに対する印象はまるで違ったものであったと思います。
「KZ ZS5」の音質はとても優れていますが、それでも2〜3千円台のイヤホンは今や激戦区なので、高音質モデルは多数存在しており、標準ケーブルのサウンドであれば他にもっと良い選択肢を見つけることが出来るかもしれません。
なので、このイヤホンの本質はリケーブルした上で判断するべきであると感じました。
150時間程エージングが経過したこともあり、手持ちの各種ケーブルで聴き比べてみましたので、レビューをしてみたいと思います。
◎標準ケーブル
低価格帯としては十分な低音が出ていますが、高域の伸びに物足りなさを感じるのと、中域の解像度が不足気味です。
とても濃厚な分離の良い音色で、多ドラでなければ得られないサウンドが得られるのも確かで、この点においてはこの価格帯では唯一のモデルだと思います。
◎LIVEZONE R41標準ケーブル
LZ4の純正ケーブルで、手持ちのカスタムIEM付属の標準ケーブルとしては最も高音質で、LZ4はリケーブルしないで使用中です。
高域の伸びや質感には優れますが、低音が五月蠅く感じるようです。
カスタムIEM付属の標準ケーブルと言うことで、BA型とのマッチングに優れたケーブルなのかもしれません。
◎Wagnus LUNA
中高域の充実したケーブルで、標準ケーブルの欠点を全て解消した音質が得られます。
フラットに近い弱ドンシャリサウンドで、とても濃厚な音色です。
低域はダイナミック型らしく質感の高い引き締まったサウンドで、高域の伸びも十分です。
中域の解像度も素晴らしく、バランスの良いサウンドです。
◎Wagnus Diamond Dust type Sunpillar
LUNAの音質をさらにワイドレンジに、高解像度で分離の良さが増す印象です。
大きく変わるのが低域の量感と質感の高さで、ダイナミック型ドライバーらしい音色です。
ケーブルの個性を感じさせずに上質なサウンドを奏でます。
◎Wagnus Diamond Dust type Phenomena
「type Sunpillar」と比較すると、低音の量感も増した印象で高域の伸びが素晴らしいです。
このケーブルならではの独特な音の響きはこのイヤホンでも十分に感じられます。
◎Beat Audio Vermilion
低音の質感の高さはトップクラスですが、高音の伸びは他のケーブルと比較すると今一歩な印象です。
それでも純正ケーブルよりは大きく改善されていますし、純正ケーブルの音色をそのままにグレードアップさせるのには良いケーブルです。
◎Beat Audio OsloU
OsloUの特徴は、音の厚みが優れていることなので、このイヤホンとのマッチングは悪いのかと予想していましたが、思いの外スッキリした高解像度のサウンドです。
しかし他のイヤホンに付け替えると、音の厚みが減ったと感じるので、スッキリしているというのは錯覚であることに気付かされます。
低音の量感は最も少ないですが、質感は高いので物足りなさは感じません。
◎Wagnus Seive Sheep
音の煌びやかさが特徴的なケーブルです。
最もワイドレンジで高音の質感に優れたケーブルで、音の厚みはそのままに、ケーブルの個性が音色に映し出される印象です。
◎8N-OFC+オーグラインケーブル
他のリケーブルと比較するとスッキリした音色ですが、低音の量感も十分で、オーグラインらしい高音に煌びやかさや伸びやかさが感じられます。
今回試聴した中では最も安価なリケーブルですが、純正ケーブルと比較するとこのリケーブルでも明確に音質が改善され、音質に不満は全く感じられません。
今回紹介した殆どのケーブルが、このイヤホンの価格の10倍を超えるものばかりなので、このイヤホンのために揃えるのに相応しいケーブルでは有りませんが、リケーブルにより十分に音質が改善され、このイヤホンの実力の高さを感じられました。
私は「8N-OFC+オーグラインケーブル」で利用する予定です。
この組み合わせでも、3〜5万円クラスのイヤホンに匹敵するサウンドが得られると感じています。
試聴が出来ない製品なので、購入にはリスクも有りますが、既にリケーブルを所有されている人であれば、試しに導入してみるのには、とても面白い製品だと思われます。
書込番号:20977931 スマートフォンサイトからの書き込み
19点
こうなるとどちらが主役なのか分からなくなるのですが、そうそうたるリケーブル群との検証結果は、とても興味深く拝見しました。
純正ケーブルが音質のボトルネックになっており、ケーブル次第でさらなる伸び代が期待できるというご考察に、つい私もおっかけポチリしてしまいました。
前々からちょいと気にはなっていましたが、どうせ買っても実際使わない気がして、一応傍観を決め込んでいたつもりだったのですけどね。
初Ariexpress経験で、一番安いケーブル仕様のヤツを選んだ結果、日本円で3,215円でした。
ちょうど貯まっていたAUポイントを、プリペイドカードにチャージしての購入。商品発送のメールは翌日に届いていますが、さあて、あとどれぐらい待たせられるものやら・・・。
中華イヤホンの大きな魅力の一つが、価格の常識を超えた音質クオリティとの遭遇だと思っていまして、そんなことが起きるのは、特にイヤホンというジャンルが、音質と製造コストとの相関性が必ずしもリニアな関係ではないからではないかと思っています。
手持ちで余っている複数の2pinケーブルが、どれだけコレを化けさせてくれるのか、今からとても楽しみです。
書込番号:20989270
7点
anakurooyajiさん、
ご返信ありがとうございます。
ZS5は濃厚なサウンドなので、お好みに合うのかは分かりませんが、この価格帯とは思えない音質だと思います。
中国からは配送後1〜2週間で届くと思います。
私の場合、今回は1週間で届きました。
書込番号:20990311 スマートフォンサイトからの書き込み
2点
私のも1週間ちょうどで到着しました。シンガポールからの出荷でした。
遅ればせながらの印象を、この場をお借りして書き込みさせていただきますことをお許しください。
現在エージング50時間超という感じで、当初のややガサツな高域を備えたドンシャリの印象は薄れて、高域は滑らかになり、ごく普通のバランスの音になりつつあります。
逆にちょっとメリハリ感も薄れてしまった気もしますが、音の質感は豊かでチープさを感じさせない音です。
ご指摘のケーブル品質の悪さは、リケーブルしてみてなるほど納得致しました。
手持ちの余っていたケーブルをアレコレ試してみましたが、beat audioのVermilion(バランス)では線が細くなる印象があり、effect audioのThor Silver(バランス)ではその傾向がさらに下の方まで広がってしまい、whiplash audio TWcuV3(アンバランス)は厚みは増すものの中域以上の解像度感に籠りを感じ・・・、ということで結局song audioのGalaxy(アンバランス)に落着きました。ごく普通レベルのケーブルが総合的に一番落ち着きがよいのと、バランス接続では繊細感が増す一方で音の厚みやエネルギー感が若干後退するように感じています。
低域は、ダイナミックドライバ的な深みや広がりではなく、やや特定帯域で存在感をアピールするような響き方ながら、音像の陰影を描き出して立体感と深みのある音場感に大きく貢献しており、このイヤホンの持ち味でもあると思います。
BAドライバが受け持つ中域から高域にかけての分離感や解像度はそこそこで、飛び抜けた品位までには当然のことながら至っていません。
音場は広めで明瞭に分離。
金管やピアノが心地よく響く一方で、弦はいまいちという印象で、ビッグバンドのJazzは、特に相性が良くなかなか楽しく響きます。
全体的な音のメリハリや音場の透明感という面で、やや抜けの物足りなさは感じます。
そこそこの品質のケーブルに取り換えることで、本来備えている高い性能を引き出せますので、そのことを前提に購入すべきだと思います。
そのことで結果トータルのコストは上昇するものの、1万円前後のケーブルであれば、少なくとも十分なコストパフォーマンスの高さは実感できると思います。
他の機種をあまり多くを聴いている訳ではありませんが、5万円程度でこれ以下の音質の商品も沢山あるし、一方で特に中華イヤホンには2万円程度でこれ以上の音の機種もあるし、という感じですが、そこそこの品質のケーブルが机の引出に眠っているのなら、3千数百円を投資して1週間待てば、結構本格的な音が楽しめて遊べる、べらぼうにC/Pの高いイヤホンが手に入るとは言えると思います。
結論は、中級機を超える音を引き出すことができる超安価なイヤホンといったところでしょうか。
2ピン端子の品質が思いのほか良く、適度な抵抗感で抜き差しでき、穴が広がってぶかぶかになる気配も今のところないので、リケーブル遊びにも最適で、自分的には、良い音を聴くためというより、あれこれの使い込みや工夫を楽しむイヤホンという感じでしょうかね。
コストパフォーマンスの高さを確認できた喜びは、購入当初で消えてしまいますが、それで終わらない魅力を備えたイヤホンでもあるかと思います。
書込番号:21016276
2点
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