


12/21〜22 Stereo×パイオニア×マークオーディオ×共立電子 4社共催クラフトオーディオイベント 2019冬
http://silicon.kyohritsu.com/SPKcraft_audio-20W.html
大阪 日本橋・共立電子3階のイベントスペースでイベントの初回に行ってきましたのでレポートします。
(長文失礼)
フルレンジスピーカーのエンクロージャ変えた視聴なんて あまり出来ないので自作派のみならず興味のある方は参加してはどうでしょうか?
なお共通の機器に関して簡略化のために記号を下記のように定義します。
[送り出し] Player
P1:47研 IZUMI
P2:ラズパイ3+DAC+アナログ電源
[アンプ] Amp
A1: 共立電子 キットアンプ
終段FETのICアンプ
たぶんこれのセット
https://eleshop.jp/shop/pages/WP-7293MN_PARTS.aspx
A2: ラックスマン製 真空管ハイブリッドプリメインアンプ・キット「LXV-OT7 mkII」
https://ontomo-shop.com/?pid=142067486
A3: 共立電子 キットアンプ
WP-AMP1875-KIT
https://eleshop.jp/shop/g/g402698/
+あわせて買いたいの組合せ
とスピーカの組合せです。
イベント順に機器の紹介と個人的な感想を書いていきます。
[1] S1:MarkAudio Tozzi One Active +P1
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=144934340
ユニット無し樹脂製エンクロージャのキットに47研のICパワーアンプを組合せてパワードスピーカーにしたもの
ユニットは 今年の音友MOOKに使用された8cmメタルコーンフルレンジMarkaudio OM-MF519
樹脂製の軽い箱なので心配したが、問題となる箱鳴りもなくユニットの良さを引き出している。
[2] [1]と同じで内蔵パワーアンプを使わず、外部パワーアンプA1を使うように切り替えた。
[1]よりも雑味が減った。
ちなみに、Tozziエンクロージャキットは\25,000 で後から裏蓋交換してパワーアンプ内蔵にアップグレードできる。
[3] S2:MarkAudio NC-5H(ダブルポート仕様 Alpair 5V3) +P1+A1
新製品 ユニットは アルミコーン Alpair5v3 Rectangler(8cm)
ダンパーレス
(参考として従来製品はこれ)
https://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=141631454
バスレフポートを35mmΦ 1個から 25mmΦ2個に変更
理由はポートの粘性抵抗の状態が異なり、35mmΦだと空振り気味なため
また、左右のポートのチューニングを少し変えて共振をなだらかにすると良いそうです。
[2]より高調波歪からくる雑味が減っディテール表現が優れる。
小型スピーカーで鳴っている感じがしない。
[4] S3:MarkAudio NC-7(ダブルポート仕様 MAOP7) + P1 + A1
ユニットはアルミマグネシウムコーンを特殊製法した MAOP7 (10cm)
MAOPは以前、DynaudioのFocusの高い方と良い勝負をしていた記憶があり、このクラスになると小型フルレンジ臭さがなくなり、十分メインスピーカーとして使えそうな感触でした。
[5] S4:音友 TM-1 Hummingbird (生方三郎モデル) + P1 +A1
音友で紹介された生方三郎先生の設計した小型トランスミッションラインスピーカー 5万円(税抜)
https://ontomo-shop.com/?pid=143724248
フロントバッフルにオーク無垢板、サイドに赤松集成材を使ったモデル。
ユニットは OM-MF519
サイズは小さいんですが、ボーカルの見通し、高音の打音の立ち上がり等々 素晴らしく良く鳴る。エンクロージャの小ささを全く感じません。
OM-MF519としては図抜けて良いです。
[6] S5: 共立電子 WP-SPMF519(OM-MF519) + P1 +A1
https://eleshop.jp/shop/g/g402680/
共立電子のMDFの小型バスレフエンクロージャ ペア\7150(税込)
ユニットは[5]と同じOM-MF519ですが、音の響き方が全く違って混共立電子 WP-SPMF519(OM-MF519)濁感があり、小型スピーカーで鳴っている感があります。
書込番号:23121383
6点

つづき
[7] S6: 共立電子 WP-SPALP5(Alpair5v3SS) + P1 +A1
https://eleshop.jp/shop/g/g402699/
[6]の幅を少し増やして、ホワイトバーチ材を使ったエンクロージャ¥14,300
ユニットは ダンパーレスのAlpair5v3SS
[6]に比べて 中低域の雑味が減って 良くなっていますが、値段差ほど良くなっているとは思いませんでした。
この箱を候補に入れていたのですが ちょいと保留です。
[8] S7:共立電子 KP-BSP000(OMP600) + P1 +A1
https://eleshop.jp/shop/g/g402557/
2017年の音友MOOKのパイオニア 6cmスピーカーOMP600用の小型エンクロージャ
個人的にOMP600というユニットはものすごく好きなのですが、サイズからくる制限から 低域の量はある程度確保されているが、締りの無い低音と感じました。
なお、2017年MOOKのQWTエンクロージャはよく出来ていて愛用していますが、デジットでユニットとセットで6千円強で安売りされていました。
[9] S8:共立電子 KP-BSP006(DVC-1000) シングルボイスコイルドライブ + P1 +A1
共立電子がパイオニアと開発したダブルボイスコイルスピーカーDVC-1000
https://eleshop.jp/shop/g/gI5P311/
https://eleshop.jp/shop/g/g402631/
とにかくマグネットが強力でキャンセルマグネットと合わせて大きな駆動力がある10cmスピーカーユニットと専用エンクロージャの組合わせ。
ダブルボイスコイルのため、背面にスピーカー端子が4個出ています。
このシステムをまずは一組のボイスコイルだけ使って鳴らします。
[8]に比べて分厚い音が出てきますが、ユニット自体が多少大味なかんじで ディティール表現がOMP600に比べて劣ります。
[10] S8:[9]と同じで ダブルボイスコイルドライブ + P1 +A1
スピーカーユニットの2つのボイスコイルにパラでつなぎます。
駆動力が大幅に上がったために、低音の能率はそのままで中高音の能率がどんどん上がるため すごいハイスピードでハイ上がりの音になり、少し鼻声っぽくなり、余裕の少ない音になります。
以前、励磁型フルレンジスピーカーの励磁電圧を何段か変えて視聴したことがありますが、電圧を定格いっぱいに上げてマグネットを最強にした時と 同じような音の変化になりました。
[11] S8: [9]と同じですが、シングルボイスコイル駆動で空きボイスコイルを10Ωでダンプ + P1 +A1
これは[10]と逆で 遊んでいる方のボイスコイルに10Ωの抵抗をブレーキとして入れて駆動力を熱に変えて 駆動力をわざと落とします。
スピーカーの能率が落ちて 低域の音量と中高域の音量が近づくのでフラットに近くなります。
スピード感は減ったものの、柔らかい音で 個人的にはこの方が好みです。
励磁型スピーカーで励磁電圧下げて磁力落としたような 反応が遅いけど、余裕のある音になり、個人的にはこっちの方が好みです。
書込番号:23121390
6点

つづき
[12] S9 : 共立電子 KP-BSP007 マトリクススピーカー(DVC-1000) + P1 +A1
[13] S10: 共立電子 新型マトリクススピーカー(DVC-1000) + P1 +A1
[14] S11: 炭山先生 鳥形バックロード マトリクススピーカーいそしぎ(DVC-1000) + P1 +A1
故長岡鉄男先生が考案した1本の箱の3面のスピーカー中央 L+R 左 L-R 右 R-L を再生してステレオ音場をつくるマトリクススピーカーの系統です。
音場の出来方が面白いのですが、ちょっとキワモノっぽくて僕の好みではないので割愛します。
鋭意作成中の小型バージョンを聞かせてもらいました。
[15] S12:鳥形バックロードホーン コサギ(OMP600) + P1 +A1
炭山アキラ先生設計の 6cmユニットを使った鳥形バックロードホーン
https://eleshop.jp/shop/g/g402615/
鳥形バックロードの点音源的な音像のみやすさは良いが、低音は量があるがハリがゆるく感じた。
OMP600だと少々非力のように感じた。
[16] S13: 鳥形バックロードホーン チュウサギ(DVC-1000)
炭山アキラ先生設計の 10cmユニットを使った鳥形バックロードホーン
https://eleshop.jp/shop/g/g402652/
[15]より分厚い低音で良いのだが、DVC-1000というユニットは馬力はあるが、ディテール表現が苦手なので そういう向きには良いかも?
MarkAudioの10cmユニットで鳴らしたらどんな音がするんだろうか?
[17]パイオニアドレッシングいろいろ P2 + A1 + S9
パイオニアのUSBに挿してノイズを低減するアクセサリ
プレイヤーをラズパイ+DACに変更し、スピーカーは S9に戻して視聴した。
https://jpn.pioneer/ja/pcperipherals/bonnesnotes/aps-dr001/
MOOKのオマケの \2,500から上は \100,000 まで さらに DR003+DR012という 15.5万円のセットまで6種類聞いた。
基本的にノイズフロアが下がり、音が整理される効果がある。
感心するのは 値段の序列と効果の序列が合っていこと
個人的には、ノイズと一緒にディテールも削られているので どのくらい削ったら美味しいかということらしい。高いやつほど絶妙なポイントで寸止めしているかんじ
[18] A2 ラックスマン製 真空管ハイブリッドプリメインアンプ・キット + P2 + S9
音友MOOKとして出た アンプキットの改良版 LXV-OT7 mkII
https://ontomo-shop.com/?pid=142067486
案外良い
真空管を入れたたことと実力の差から、ディテール表現がA1よりかなり落ちるが、真空管の歪を上手く混入して癖のあるウォームトーンを演出して聞きやすい。
パーツも ALPSのRKシリーズボリューム、リケンのRMAカーボン抵抗、東信のUTSJ、WIMAのポリプロ等 それなりのパーツを使用している。
個人的は真空管の音を演出しすぎやろうと思った。
純真空管プリはしっかり作ると 透き通った音になり、こんな強いクセのある音にならない。
[19] A3 共立電子 10W ICアンプ + P2 + S9
このICアンプユニットを使ったアンプキット
https://eleshop.jp/shop/g/g402698/
[18]から変えると 明らかにディテール表現が向上していて、音数も情報量も増えている。
A1と比べると やや落ちるが、値段がずいぶん違うので頑張っている。
以上のメニューをスケジュールでは 10:45〜12:15でこなすはずが、30分延長してしまった。
主催の皆様ごお疲れ様でした。
とても有意義で 耳の訓練になる試聴会でした。
僕は、箱を開けていない OM-MF519の箱探しの参考にしようとしたんですが、いろいろ発見がありました。
・思った以上に MDFと無垢板/集成材の音質の差が大きい
・生方さんのトランスミッションラインのスピーカーがものすごく良い(良いが高い)
・Mark Audioは やっぱりMAOPが格が違う、しかし ダンパーレスの鳴りっぷりも良い。
・OM-MF519はポテンシャルのあるユニットだが活かすも殺すも箱次第
12/22は炭山アキラ先生が講演してくれるとのことです。
聞きに行ける人は貴重な体験なので 行かれてはいかがでしょう
書込番号:23121400
8点

すごく評価の高い OM-MF519ですが、Markaudioの中の人が 昨年と同じく後で製品としてラインナップすると言っていました。
http://stereo.jp/?p=4020
その際 小改造するかは聞いていません。
ただ、買えるうちは解説本も付いているので音友MOOKの方がいいんじゃないかと....
書込番号:23122033
2点

こちらに
>その際 小改造するかは聞いていません。
Markさんの性格からすると、絶対にどこか「新しいアイデア」を入れ込むと思っています。
たぶん、ものすごく小さなところで、おおきくは変わらないと思うのですが、実際には去年の付録と、その後にでた製品版ではちょっとちがうみたいで、それで満足できない所を今回の付録版で改造・・・・てか、ここまでいじってたら違うユニットだとおもうんだけど・・・・・
もともと、この付録は、 Pluvia5として開発したモノを流用したらしいので、次の製品版が Pluviaの名前がついていなければ、続編もありうるとかおもっちゃうのが、Markさんの罪なところですね。
ただ、同じフレームでは Alpair5v3Rectanglerという現時点で最上位がいるわけで、こちらもV4がでるのか、でないのか・・・・・・
罪な設計者だな、Markさんはw
PS そういえば、BOWSさんがお使いのジョーダンですが、あれのユニットは、Markさんが、Markaudioをやる前の会社でOEM生産してたみたいですね。
書込番号:23196489
0点

Fooさん
他所でも書いているんだけど、この記事書いた後で 8Lのパイン集成材のバスレフでOM-MF519を聞き始めました。
Youtube録音してから 吸音材を足して だいぶ静かになりました
思ったより OM-MF519が良くて 今のところGX100 Limitedとリプレースしてます。
定価10万円の純マグネシウム振動板 2way と変えても不満は無い。(もちろん低域の伸びとかはGX100が優れる)
冷徹にソースの良し悪しを引き出すGX100に比べて、何か聞いていて気持ちよくなるツボを押してくるのがOM-MF519
ブラインドで聞いたら 誰も三千円強の8cmユニットも思わんだろうな ペア8万円のプライスタグ付けても売れそう。
>Markさんの性格からすると、絶対にどこか「新しいアイデア」を入れ込むと思っています。
でしょうねぇ
>たぶん、ものすごく小さなところで、おおきくは変わらないと思うのですが、実際には去年の付録と、その後にでた製品版ではちょっと>ちがうみたいで、それで満足できない所を今回の付録版で改造・・・・てか、ここまでいじってたら違うユニットだとおもうんだけど・・・・・
>
>もともと、この付録は、 Pluvia5として開発したモノを流用したらしいので、次の製品版が Pluviaの名前がついていなければ、続編も
>ありうるとかおもっちゃうのが、Markさんの罪なところですね。
そうそう 買い時の見極めが難しい
MAOPだけは買っても後悔しなさそう
>ただ、同じフレームでは Alpair5v3Rectanglerという現時点で最上位がいるわけで、こちらもV4がでるのか、でないのか・・・・・・
>罪な設計者だな、Markさんはw
Alpair5v3Rectanglerに変えたらもっと良いだろうと思うが、この試聴会で V3はちょいとダンパーレスにしたために良くなったポイントと犠牲になったところがあると聴きました。
で、買うとしたら V4ですね。
待ちます。
>PS そういえば、BOWSさんがお使いのジョーダンですが、あれのユニットは、Markさんが、Markaudioをやる前の会社でOEM生産してたみたいですね。
そうですね。
長くメタルコーンやっている人だから
以前 バンドールの5cmユニットでスピーカー作って聞いていたんですけど、マークさんが絡んでいそう
このユニット仲間内で評判になって 一人で1ダース買い込んだ人もいました。何故か?
こいつを大容量の箱に一発積んで 鳴らすと5cmとは思えないほど雄大な音がして 調子こいて聞いているとボイスコイルが昇天する → ユニット交換 の繰り返し。
PAじゃないのに、スピーカーユニットは消耗品でしたとさ (^o^)
書込番号:23203331
0点


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