エリートグループのAM4ソケットMini-ITXマザーボード A300AM4-TI5 を入手しました。このマザーはThin Mini-ITX規格に準拠する物で、ACアダプタ動作に対応する他、薄型のI/Oポートバックパネルでも使う事が出来ます。もちろん、普通のATXケースでも使用する事は出来ます。
ACアダプタ電圧は19ボルトで、VALUESTARやMebiusの19ボルト丸形と同じ形状。容量が十分なら古いパソコンの物が流用できます。
機能的な特徴としては専らAPUでの利用を想定して、PCI Express x16スロットは持たない事が挙げられます。ローカルバスとしてはSSD用及び無線用としてNGFFスロット二つが用意されますが、外部GPUは基本的に使えません。
APUはRyzen 7 5700Gまで対応となっています。私は手元のAthlon PRO 200GEを差してみました。
これらの特徴からとにかく小形のケースでそれなりの性能のマシンを組むという用途に於て一日の長があると思われます。小形のACアダプタ専用ケースなんかはぴったりでしょう。
私は専ら興味からこの板を購入しました。いくつか感じた点を記します。
先ず、なんと言っても不思議なのがCPUクーラのリテンションがふつうのAM4の穴では無く、LGA115x/1200準拠の75_正方角となっている事であります。つまりAMDの引っかけクーラーは使えず、ピンタイプ(またはネジ式)のインテル用クーラを用いる事になります。薄型クーラがインテル向けに多いからという事でしょうが、これにはびっくりしました。
続いてSATAやフロントピンヘッダの事で、これらは一般の大判マザーと異なり正立時上方に位置します。小形ケースでの使い勝手を重視した配置でしょうが、昔のATXケースでは一番遠いところにピンヘッダがある事になり、届かない場合があります。
SATAに関しては電源をマザーボードから取る関係で電源一体のケーブルが付属するのでありますが、これがとっても短い仕様。ほとんどのケースで使えますまい。これについては延長ケーブルを使う、ケーブルを自作する、ドライブ電源を外部から取る等の手立てが必要になる事と思います。SATAは常用せず内藏固定ディスクはNVMe SSDのみで運用するなら問題になりません。
このような縛りの多いマザーボードですが、個人的には面白いと思いました。年寄にとっては体力的にATXの大きな組上げは難しく(先日デスクトップを移動しようとして体を痛め、寝込みました)、電源装置は重量の多くを占めます。それに較べると軽いパソコンの組立てが可能で、移動もしやすい。私にはぴったりで、まさにラストサムライな一枚だと感じました。
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